助成金の申請をする前に−財源の特徴を確認してみよう [2019年08月24日(Sat)]
みなさん、こんにちは。
スタッフのなかつです。 毎週土曜日は、活動に役立つ情報をお届けします。 8月も下旬に入り、今年度の上半期の終わりが近づいてきました。 これからの時期は、来年度事業に活用できる助成金の募集が多くなってきます。 たがさぽにも、いくつかの団体から助成金に関する相談が寄せられています。 市民活動団体が応募できる助成金はさまざまありますが、助成金を申請する前に、ほかの財源も含めて一度検討してみることをおすすめします。 市民活動団体の主な財源は「会費・寄付」「自主事業収入」「補助・助成」「受託収入」の4つあります。 それぞれの財源の特徴は以下の通りになります。 ●会費・寄付 ・自分たちで調達する財源 ・活動に共感し、応援する意味合いがある ・定期的な収入になり比較的安定した財源になる ・一口あたりの金額が小額 ・使い道の自由度が高い ●自主事業収入 ・自分たちで事業を企画・実施し、対価を得る ・比較的安定した財源 ・使い道の自由度が高い ・企画力等が必要 ●補助・助成 ・新規事業・事業展開などの資金になる ・単発のことが多いため継続性・安定性があるとは言えない ・使い道が限定される ●受託収入 ・行政などが募集する事業を受託し対価を得る ・金額が大きいことが多い ・専門性や安定した事業実施体制が必要 ・使い道が限定される 財源の中で安定的な会費や自主事業の収入の目途がつかないまま、変動する可能性のある助成金に頼りすぎると、助成金がなくなった途端に活動自体続けられなくなるということもあります。 まずは、会費や自主事業収入を充実させた上で助成金に挑戦するなど、それぞれの財源の特徴をふまえた上で、活動費のことを考えてみませんか。 参考文献 *たがさぽ文庫にあります 『一夜でわかる!「NPO」のつくり方』 著者:加藤哲夫 発行:主婦の友社 『新版 知っておきたいNPOのこと2【資金編】』 編集・発行:認定特定非営利活動法人日本NPOセンター たがさぽでは、助成金も含め活動資金に関する情報提供、相談を行っています。 スタッフまでお声がけください。 1階助成金情報コーナーでは現在募集中の情報を掲示中 |