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『社会的インパクト評価』時代の市民活動 [2017年01月10日(Tue)]
こんにちは、スタッフの武内です。

以前、ご紹介した
ソーシャルインパクト
(社会的インパクト)


これは、大まかに言えば“社会全般に強い影響をあたえる活動”と言えます。

社会的インパクトという言葉が生まれた背景の一つには、市民活動団体に対して、活動資金を助成金や補助金という形で提供してきた企業や行政などが、もっとよりよい結果を求めているためです。

こうした状況から誕生したのが
【社会的インパクト評価】です。


これまで“NPO”や“市民活動団体”であれば、ある一定の支援を行政や企業から受けることができた場合もあります。
しかし、これからは支援する側が団体を社会貢献のみではなく「団体の活動が社会に対し、いかに影響を与えているか?」を評価する時代になると考えられます。

このような支援側の変化に対し、市民活動団体はどのような対応をすべきでしょうか?

もともと、NPOや市民活動団体は活動の成果を自分で定義し活動結果を公表する組織です。
成果の指標をどのように定めるか、公表する方法や範囲はどうするかなどは各団体の裁量によります。
しかし、組織としてミッションの遂行や社会課題解決のためには、成果を社会への信頼につなげて、様々な資源(人・モノ・カネ)の支援を受けることが必要になります。

社会的インパクト評価は、従来のNPOや市民活動団体が公表してきた成果について、支援側が団体の信頼性や成果の内容を計るために使う新たな物指しと言えるでしょう。

ただ、社会的インパクト評価は新しい概念のため、具体的な数字などで画一的かつ簡潔に計るようなものはまだ存在していないようです。
 
では、評価の一つとなる“よりよい成果を出すNPO”とは何でしょうか?
それは、これまでも市民活動に必須であった

 ●団体や組織の活動について、成果をしっかりと定める
 ●活動の内容や成果を支援者や利害関係者などに対して確実に伝える

こうした事を、例えばこれまで市民活動に興味がなかった人に関心を持ってもらえるように、より工夫していくことではないでしょうか。

そして、成果を定め、結果を出し、充分な説明を行うために必要なことは、団体や組織が掲げている。

 ★ビジョン……団体が目指す社会の状態
 ★ミッション…ビジョンを実現するため団体や組織が担う役割

これらを定期的に団体メンバー全員で共有し、目指す目標は寸分の違いなく一緒であることを確認しながら、各メンバーによる様々なアイディアやアプローチを行うことで、今まで以上の成果指標・結果・説明を実施できると考えられます。

社会的インパクト評価を意識し活動することが、これからのNPO・市民活動団体に求められてくるでしょう。
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