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NPOのためのリスクマネジメントとは [2016年03月29日(Tue)]
こんにちは、スタッフの齋藤です。

少しずつ暖かさが増して、だんだんと春のおとずれを感じるようになってきました。今年の冬は平年に比べ積雪量も少なめだったせいか、たがさぽでの雪かきも多くはなかったです。

さて、冬の間は外での活動を控えていた団体もそろそろ活動の計画を立てたり、動きだす準備を始めているのではないでしょうか。団体が活動するうえで、いろいろなことに注意しなければいけません。日頃あまり意識していなくても、NPOを取り巻く場面では様々なリスクが潜んでいます。自分たちの団体活動に潜むリスクをどれだけ意識して、その対応方法を準備しているかが大切です。


NPOにとってのリスクとは?



NPOにとってのリスクとは何でしょうか?
・事務所に置いていた物品が盗まれた
・コンピュータウィルスの感染でデータが消失した
・ボランティアが団体の活動中に物を壊した
・スタッフが移動中に自動車事故に巻き込まれた
・野外活動の参加者がけがをした

などさまざまなことがあります。


リスクが発生することによって、人・物・金・情報・信用といったNPOの所有する有形・無形の資産(財産)が失われます。
リスクとは「損失が発生するかもしれない不確実な要素」のことで、ミッションの達成を阻む要因となります。

NPOは、よりよい社会の実現や社会的な課題の解決など、個々のミッション(目的)に基づいて活動しています。リスクの発生で大切な資産が失われ、そのミッションの達成が脅かされることこそが、NPOにとって最も大きな損失といえます。つまり、自分たちの活動を阻害する要因すべてをリスクと呼ぶことができます。

NPOを取り巻くリスクを大きく分類すると、
【運営リスク】人事・労務・財務に関することなど組織の運営面に関するリスク
【事業リスク】団体ごと、事業ごとに個別性が高い活動・事業面に関するリスク
の2つに分けることができます。


リスクマネジメントとは、
「リスクの存在とその影響を事前に把握し、合理的な方法とコストで適切な対処策を講じておくことにより、リスクによるダメージを小さくすること」です。

問題なのは、リスクが存在すること自体ではなく、気づいていないリスクが存在すること、リスクを過小評価したり、放置したりして適切な処理を行わないことです。

リスクマネジメントの手順には、
@【リスクの発見・把握】 どこにどんなリスクがあるのか
A【リスクの評価】
分析そのリスクはどのくらいの大きさ・起こりやすさなのか
B【リスクの処理】 そのリスクにどのように対処するのか
C【リスク及びプランの再検討】 必要に応じ継続してプランを見直しする

の4つのステップがあります。

どこにどのようなリスクが存在するのか、そのリスクをどう評価し、どのような方法で対処するのかを理解することがとても重要です。

災害などと同様に、リスクの発生をゼロにすることはできませんが、リスクマネジメントをしていて起きてしまった事故と、何も対処しないで起きた事故とでは、起きたことが同じでも影響に差がでてきます。
常日頃から、スタッフ、ボランティアを含めた団体の関係者全員がリスクに対する感覚を意識していることが、リスクマネジメントの姿勢につながります。団体のよりよい活動継続のために、積極的にリスクマネジメントに取り組んでいきませんか。
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