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支援の交通整理 [2014年04月18日(Fri)]
今週は、いろいろな場面で打ち合わせに参加したり、電話でやり取りをしたりして、その中でいろいろと感じることが多かった。

最近、プロボノでの支援で気を付けなければいけなくなりつつあることの一つが、プロボノやその他支援とが競合するような状況がないかどうか、ということの確認を徹底することのようだ。

プロボノの支援を受けたことがない団体からすれば、もしかしたら、どうして・・・と言いたくなるような話かもしれないし、その視線も痛いほどよく分かる。だが、最近現実的に起こっていることの一つが、プロボノをはじめとする支援が、一部の団体に集中する、という現象だ。

ただ、それそのものが悪いコトなわけではない。むしろ、間違いなく前向きな話だ。NPOにとって、プロボノを効果的に活用することは、NPOという組織の経営戦略上において、重要な手法であると思う。

いわば、お金を確保する「資金調達」から、プロボノや現物の提供などを含めた「支援調達」をどのようにするか、といったところまで視野を広げて、組織運営を考えていった方がいい時代が来ているのだろう。

それにしても・・・、というのが今日の話題の中心で、適切な交通整理がないと、無用な衝突事故が起こってしまう可能性がちらほらと頭をかすめるようになってきた。今まではあまり考えなくてもよかったようなことを、考えなければいけなくなる。そうした状況の変化を感じる今日この頃だ。

一つ実際にあったのが、とある支援先のNPOが、同時期に他のプロボノ団体からの支援を受けていた、ということが後になってから分かった、というケース。団体に事情を聴いてみると、支援を依頼している内容が違う分野・テーマだったので、特に情報共有をしてこなかった、という説明だった。

NPO側には、あまり悪気はない感じだし、実際に、支援内容を見てみると、サービスグラントのプロジェクトとの重複はほとんどなく、その点、溜飲を下げたわけだが、それでも、すっきりしない思いをするプロボノワーカーもいることだろう。事前に言ってくれれば、もう一方のプロボノチームとの連携や協働、少なくとも、情報共有ぐらいのことはできたのではなかったか、というような思いが出てくるのは当然のことだろう。

また別の例で、企業がプロボノでNPOを支援するという事例で、A社が支援している支援先に、実はB社がプロボノ以外の支援を提供している、ということが分かり、A社のプロボノ支援の判断にも影響が出る、というようなケースが浮上してきた。

プロボノ以外の社会貢献活動の支援まで含めて、他社との競合云々、という話を持ち出されると、さすがにこちらの交通整理の限界を超えており、正直、どう対応してよいか分からなくなる。それよりも、どっちもいいことをやろうとしているんだから、仲よく同じ団体を支援したら、と言いたくなる。A社とB社が本業での競合企業ならともかく、まったく別業種の企業なのだし、支援プログラムも異なるものであれば、合理的に考えればあまり問題ない気がするのだが。

こうした状況において、ひとまずは、サービスグラントの「交通整理」の力をより高めていく、ということが、必要な対応策となりそうだ。支援が重複する、という状況が十分起こり得る、という想定の中で、お互いが気持ちよく支援ができる(結果、いい成果が生み出される)という状況を整えることが必要だ。

だが、それと同時に、広いスペースを見つけること。それもまた必要だ。

サービスグラントの支援先の中には、よくメディアに登場するような有名な団体も若干は存在するかもしれないが、どちらかと言えば、素晴らしい活動をしているが、そこまでは露出が多いというわけではない団体、プロボノによる支援も、自力では集めるのが困難な団体と、多数関わってきている。その事実は、サービスグラントの存在意義であり、かつ、この活動にとって重要な活力につながっていると思う。

これからも、新しい団体とのつながりに門を開き、プロボノの力をより広く必要とする人々に行き渡らせる、ということが、サービスグラントにとっての使命であろう。
Posted by サービスグラント at 02:15 | 代表ブログ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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