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ボウリングのピン1本が残る感じ  2014年04月07日(Mon)
この春に小学校2年生になる息子が、最近どういうわけかボウリングに興味を持ち出して、どうしてもボウリング場に行きたいというので連れて行った。
ボウリングなんて、もう10年も15年もやったことがなかったが、ガーターなしのファミリーレーンというほのぼのした場所で、子どもの方は、かなりボウリングの楽しみを味わっているようだった。
自分はというと、3レーンぐらい左の人たちが、次々とストライクを決めるプロ並みの雰囲気でプレーするのを横目にしながら、自分と子どものプレーのパターンのようなものを観察していた。

子どもの方は、まだ気持ちを落ち着けることが上手ではなく、ちょっとうまく行かないことがあったり、負けそうな点数になってくるとたちまち癇癪を起してしまい、ボールを雑に扱って落としてしまったり、ボールが曲がって端の方をかすめてボールが落っこちてしまってますます不機嫌になったり、といった、ある意味子どもらしい短気っぷりを示していた。時折短気ですぐに癇癪を起してしまう性格があるところを、ボウリングという競技はあたかも助長するかのようだった。

それに対して、自分によく起こったのが、とにかく、8ピンや9ピン倒しておきながら、1ピン必ずじっと居座るのが出てしまう、というパターン。これが本当に多かった。「パパのは必ず1個残るね〜!」と子どもが指摘するぐらいだ。

わりと当たっているところはいい場所で、全部倒れそうな気がするのに、前の方のピンは倒れても、右真ん中後ろあたりにあるピンが残る。そんなプレーが連続する。かといって、スペアがしょっちゅう出るほどのコントロールも持ち合わせていないので、2投目にはゼロを意味する「−」が記録される。

ボウリングでは、スペアやストライクを続けてとると、スコアがどんどん上乗せされて大きな点数になるが、1ピン残ると、まるでそうした恩恵にはあやかれない。この1ピンが残るかどうかというのは、勝負の大きな分かれ目なのだ。

癇癪を起こしやすい子どもの性格を表すかのような子どものプレーとともに、こうして、そこそこのいい線まで行きながら1ピン残してしまう自分のプレーも、なんだか、今の自分の状況を表しているような気がした。

最近の自分のメモ帳を見ると、やることのタスクがいろいろ並んでいるのだが、いつも何件か作業が残っている。別のページに新しくタスク一覧を書きだしてみると、また7割、8割ぐらいまではチェックが入るが、やはり、少し残る。その繰り返し。全部のタスクを消し去るというところまで行かない。

たかがボウリングなのに、そんなことまで考えなくてもいいのだろうが、過度に内省的になってしまうという時点で、ボウリングに向いていない精神状態だったのかもしれない。外に向けて何かを発信する、その合間には、時折こうした状態が訪れることもある。自分の周期のようなものと付き合っていくことも、長く活動を続けていくためには、大事であろう。
Posted by サービスグラント at 23:04 | 代表ブログ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
プラチナ・ギルド アワード  2014年03月18日(Tue)
つい先日、3月17日(月)のこと、「プラチナ・ギルド アワード」という新しい表彰制度の第1回の表彰式が開かれた。サービスグラントの顧問としてもお力添えをいただいている、元日本総研社長(つまり、私がもといた会社の社長)の奥山俊一さんが立ち上げた「プラチナ・ギルドの会」が主催となり、社会貢献に励むアクティブシニアの人を表彰するものだ。

シニアにターゲットを絞ったものや、社会貢献をテーマとした表彰制度は数多く存在するだろうが、プラチナ・ギルド アワードのユニークな点がいくつかある。

第一に、このアワードが表彰するのは、NPOの代表者や設立者ではなく、縁の下の力持ちや、どちらかというと黒子的な動き方をするシニアを表彰するという点だ。今回、第1回のアワードを受賞した3人の肩書きは、「副代表理事」「会計担当」「事務局長」である。いずれも、トップではないし、実際に、所属するNPOなどの組織が立ち上がった後に合流した、いわば「後発」のメンバーだ。

第二の特徴は、表彰される人たちに共通する点が、人生の多くの時間を企業や学校など、NPOや社会貢献とは直接関係のない仕事場で過ごしてきており、シニア世代になって初めてNPOの世界に飛び込んだという点だ。

そして第三の特徴、これが、サービスグラントがこのプラチナ・ギルド アワードに共感する最大のポイントとなる部分だが、こうした人たちが活かしているもの、それが、長年の仕事を通じて培ってきた経験、働き方、ものの考え方、人とのネットワーク、といった、その人のビジネス人生そのものである、という点だ。

表彰者の一人に、サービスグラントでつい最近パンフレットの制作を応援させていただいた、NPO法人日本こどものための委員会の渡辺事務局長が入っていた。渡辺さんは、大学卒業後、富士銀行に入行。その後、銀行・証券会社において、国内・海外の部署・支店等で、営業や総務など幅広い業務をこなしてきたそうだ。現在58歳だが、1年半ほど前に、早期退職をしたのち、たまたま現在のNPOの事務局長募集の情報を発見したことがきっかけで、現在の職務に着任した。

海外経験を活かして、英語をつかった電子メールによる海外とのやり取りや、営業の経験を活かして、同団体の活動拡大に向けた目標設定や施策の実行などに取り組んでいる。ご本人にはいささか失礼な表現かと思いつつも、お金や数字に対する少し油っこい感じが、このNPOに妙味を添えているようで、なんだか面白いと思った。

表彰式の後、審査委員の一人として名を連ねていた、さわやか福祉財団の堀田力理事長からの記念講演では、日本の福祉のさまざまな分野で、この先、急速に、地域の力が問われる、大きな転換点を迎えていることが力説された。2015年には、65歳以上の人口が25%を超えるという中で、シニアの人たちもまた、社会の支え手としての活躍が期待される時代。数十年にわたるこれまでのビジネスにおけるキャリアは、どう考えても活かさなければいけない資産と捉えるべきであろう。

世の中には、いろいろな表彰制度があるが、新しい価値観や、新しいライフスタイル、新しい社会の創造に敢えてチャレンジするような表彰制度には価値がある。おそらく、プラチナ・ギルド アワードは、わずかに3人の表彰者を通じて、3,000人の、30万人の、シニア世代の新しい人生の活かし方を提案したのだと思う。これからの展開に期待したいし、私としても、この活動を応援していきたい。
Posted by サービスグラント at 21:09 | 代表ブログ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
カットイン  2014年02月18日(Tue)
来週2月24日〜27日の4日間、サンフランシスコで、第2回となる「グローバル・プロボノ・サミット」が開催される。世界16ヵ国から、プロボノのコーディネートに取り組む(取り組もうとしている)NPOなどが集まり、情報交換をしたり、パートナーシップの可能性を模索したりしながら、お互いにインスピレーションを高め合う機会が予定されている。

その内容については後日に譲るとして、何はともあれ今は、現地で繰り広げられるディスカッションやプレゼンに備えて少しはウォーミングアップをしなければ、と通勤の行き帰りなどを使って英語のヒアリングをしている。

たまたま見つけた自分なりの「教材」が、昔サンフランシスコに出張で出かけたときに車の中で流れていたラジオ放送局KQEDの、その名も「フォーラム」という番組だ。

この「フォーラム」というシンプルすぎる番組名のプログラム、中身は何かというと、生のラジオ番組の中で、文字通りフォーラムのようなパネルディスカッション形式の議論が繰り広げられていくというものだ。前半は、スタジオや電話でつながった有識者など数人がディスカッションする。さらに、番組の後半になると、電子メールで、Twitterで、そして、電話でリスナーが参加してきて、その質問にパネリストたちが答える。それが、毎日2時間、2つのテーマを組んで放送されている。テーマは、政治、文化、社会制度など、ソーシャルなこと全般にわたる。アメリカの時事問題を知るうえでも、なかなか勉強になる。

兎に角しゃべるスピードが速いので、なかなか付いていけないのは仕方ないとしても、英語のディスカッションの空気感を感じることができて、ウォーミングアップにはなる。それと同時に、この番組のモデレーター役をしているマイケル・クラスニーという人物の話の切り回し方、カットインの仕方は、いろいろと参考にさせてもらっている気がする。

彼のモデレーションは小気味いい。ゲストと言えども、話が冗長になりそうなら、ズバッと切り込んでいくし、話題を展開させたいときには、別の人にボールをパスしたりもする。話の流れを受け止めつつも同じ話題で引っ張り過ぎず、新しい話題への転換をするタイミングも絶妙だ。電子メールや電話などの対応も一つひとつがスピーディーで、時間枠に見事におさめていくテクニックも素晴らしい。

そんなラジオ番組のエッセンスを少しだけ持ち込んで、実は、日々の仕事にもつなげている。
それが特に活かされるのがのが、例えば、NPOの審査の時。サービスグラントでは、4ヵ月に1回、NPOのみなさんからのエントリーを締め切り、審査に入る時期がやってくるのだが、そこでは、NPOの人の言葉をしっかりと聞き届けると同時に、必要に応じてカットインすることも心がけている。

団体によって、また、個人によって差があるのだが、自分の団体の課題は○○と○○です、とか、私たちの団体は○○な○○を目指しています、ということを、簡潔明瞭に言うことができない団体は少なくない。しかも、こういうことを明確に言える団体は、いろいろな方面からプロボノの支援を集められているけれども、方や、自分たちの課題の整理や目標の言語化などが十分でないところは、たとえその活動が大きなポテンシャルを持っていたとしても、プロボノをはじめ、外部のサポートを受け入れるのが苦手であることも多い。

こうした団体の人たちから、本当のニーズ、本当の課題、本当の可能性を引き出すためには、実はNPOの人たちのペースに合わせてじっくり耳を傾けているだけでは、核心に迫ることができない、という逆説的な事実があるのではないかと思う。

そんなわけで、時として、サービスグラントの審査プロセスは、NPOの人が答えている途中でカットインすることもあるし、一度出した質問について途中で聞き方を変えることもあるし、正確な回答が得られるまでは何度もしつこく伺うということもあるし、、、そんなスリリングな時間になることもある。でも、それもこれも、核心にたどり着くための作業。こうした時間を経て発見されたニーズには、もともと申請時点で伺っていたニーズよりも深みがあることが多い、という実感を、NPOと事務局の双方が最終的に感じることができれば、、、そこには、霧が貼れたような爽快感が訪れる。

サービスグラントの審査プロセスは、そのままラジオ番組にすることは難しいとは思うけれども、この活動の随所で繰り広げられているいろいろなやり取りの一つひとつが、表層的な議論から分け入って、物事の核心に迫るような充実感の中で取り組まれているとすれば、それこそがこの活動の魅力を形作っていくのではないかと思う。

Posted by サービスグラント at 16:52 | 代表ブログ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
雲の中  2014年02月07日(Fri)
サービスグラントの看板プログラムと言うべきもの、それがウェブサイト・サービスグラントだろう。
NPOのウェブサイトを効果的にリニューアルすることは、いろいろなステークホルダーに対して、きわめて有効な情報発信の基盤づくりにつながるし、その重要性は、いまでも衰えていない。

そのウェブサイト・サービスグラントで、最近、いくつかのプロジェクトがシンクロするように、難しい局面を迎える状況が発生している。

というのも、ウェブサイトの仕様書が、どれが最新のものか分からない、当初の案を変更した変更箇所が曖昧になる、必要な素材(画像やテキスト)が完全に揃わない、といったゴチャゴチャッとした状況が発生し、プロジェクトにブレーキがかかったり、メンバーだけでは情報を処理しきれなくなってしまうというような状況が起きたのだ。

その犯人を突き詰めていくと、今日のお題「クラウド」にあるようだ。
いや、クラウドツールが悪い、というのではなく、クラウドツールの使い方に、どうやら問題があるらしい。

まず見られたのが、複数のクラウドツールを併用していて、クラウドツール間の同期が取れなくなっている、というようなこと。また、クラウドツールにすべての情報を記載しようとして、記載する手間がかえってかかり過ぎるということで手が回らなくなってしまっている、というようなこと。また、誰が修正して、どこまで変更をかけたかが分からない、あるいは、たくさんのファイルがクラウド上にあるが故に、どれが最終的に使用してよいファイルなのかが分からない、というような状況も見受けられた。

雲にも、さわやかな白い雲と、今にも雨が降りそうな黒い雲とがあるわけだが、どちらかというと後者のような感じになってしまうと、プロジェクトは難しい局面を迎える、ということか・・・。

サービスグラントのチームは、みんな別々の会社や仕事場で作業をしている人たちがチームを組んでいる。クラウドの活用は、そうしたチームの動きを力強く支えてくれる。

でも、クラウドに足をすくわれないようにするためには、その使い方、使う場面を考えて、というしかないのだろう。

常時接続が当たり前になりつつある働き方の中で、常時接続したほうがいいところと、ある程度は、じっくり溜めて、固めて、まとめてから、満を持して提供したり提案したりする、といったことをしたほうがいいところとがありそうだ。

9年前から続いているサービスグラントのウェブサイトのプログラムも、いま起きているこうした問題を踏まえて、またブラッシュアップされなければならない。本当に、日々改善の連続だ。

Posted by サービスグラント at 16:47 | 代表ブログ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
今年の新機軸、ミッション・ドリブン型プロボノ  2014年01月09日(Thu)
いつもより長めの冬休みが終わり、新しい年が動き始めた。
この投稿では、ちょうど今日明日あたりからスタートする新しい取り組みを紹介させていただきたい。

日本財団「夢の貯金箱」との協働による「ゆめちょ総選挙」
夢の貯金箱とは、ドリンク1本につき10円が寄付になる“社会貢献自動販売機”のこと。
その数、日本全国に約2,000台に上る。

この夢の貯金箱に集まる寄付金の使いみちを、自販機の利用者(つまり、寄付者)の投票により決めていこう、というのが、ゆめちょ総選挙という企画だ。

選挙には、社会課題解決に向けた、5つのミッションが候補に並んでいる。いじめ自殺防止では、いじめの現場に出向いて証拠集めなどを手伝う「イジメGメン」を派遣する仕組みをつくったり、災害支援に関しては、市民の支援と被災地のニーズをいち早くつなぐコーディネーターを養成したり。
いずれも、社会的ニーズの半歩ぐらいを先取りしたようなエッジ感ある候補たち。それ自体、なかなかにユニークでチャレンジングだ。
ゆめちょ総選挙では、その中から、2〜3件のミッションが選ばれ、4月以後、ミッション実現に向けたプロジェクトが実行に移される。

プロボノの出番ということでいえば、実はそこからが本番だ。
例えば、発達障害に関連するミッションが選ばれれば、発達障害を持ちながら活躍するアーティストや起業家をプロボノで応援することになるだろうし、ボーダレス・スポーツが選ばれれば、障害者スポーツの普及活動を行う団体をプロボノで応援していくことになるかもしれない。いずれにせよ、何らかの具体的なテーマに沿って、いくつものプロボノプロジェクトが、集中的に立ち上がっていく予定だ。

これまで、サービスグラントは、NPO等からの助成申請を受け、採択基準に従って審査をしたうえで、NPO等に対するプロボノ支援を行ってきた。その際、特定の分野に偏らず、幅広いNPOを対象とする、中立的なプラットフォームとしてのスタンスを取ってきた。こうしたニュートラルなプロボノ支援は、これからも当然継続していくだろう。

これに加えて、今年の新機軸は、ある特定の社会課題に焦点を当て、その社会課題解決を目指すというミッションのもと、その課題解決につながるNPO等の取り組みを集中的にサポートするようなプロボノの進め方だ。いまのところ、これを、「ミッション・ドリブン型」と呼ぶことにしている。

こうした方法を取り入れることによってどんなことが想定されるか。
一つは、活動内容が近いNPOを同時期に集中的にサポートしていくことで、その分野に関わるNPOが抱える共通の課題が見えてくるだろう。
複数のNPOが連携して情報発信する機会も、新たに生まれるかもしれない。
まとまった数のプロボノワーカーが参加することになるが、そのワーカーたちの交流の中から、何らかの社会的提言が出てくることだって、あり得るかもしれない。

もちろん何事も、実際にやってみないとわからないが、力を合わせて一つのテーマに集中していくことによって、今までにはないプロボノの力を発揮できるチャンスが現れるかもしれない。
Posted by サービスグラント at 17:31 | 代表ブログ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
ブログ再開。それは何かの・・・  2013年12月20日(Fri)
忙しかった、といえば、それまでのことかもしれないが、ブログの記事が半年近くストップしてしまった。我ながらどうかと思いつつ、ブログという形で外に発信するというモードにならない状況がしばらく続いていたのだと思う。

とはいえ、このような状態を年内に改めて、気持ちよく新しい年を迎えたい。
というわけで、改めてブログを再始動させることにした。

再開をきっかけに、文体を、従来の「です・ます」調をやめてみることにした。そのほうが、自分に合っていると思うし、だとすれば、長続きするであろう、という目論見のもと・・・。

こうしたことは、小さいようでいて、実はサービスグラントの中に起きている変化とも、微妙に連動している。というのも、今年は、サービスグラントが、いよいよ組織らしい姿へと脱皮する、そんな年になったように思うからだ。

今年の初めに、家族以外で顔を合わせた最初の人は、自ら「番頭」を買って出た曽根さんだった。このままじゃ代表がつぶれてしまうとでも察してくれたということだろうが、年始早々の、この申し出は、確かに有難かった。そして、春先からは辣腕の小泉さんがプログラム担当の管理職として参画した。さらに、春以後、次々と新戦力が加わり、既存のスタッフとともに、プロボノプロジェクトの運営にまつわる様々な課題点の解消に、着実にチームが機能し始めている。

関西事務所は関西事務所で、岡本さんを中心に独自の発展?進化?を遂げており、私が大阪に出張に行くと、会う人ごとに「岡本さんにはお世話になってます〜」と言われるようになった。いったい、岡本さんは大阪でどれだけ、いろんな人に「お世話」しているのだろう。そこに加えて、地域とのネットワークが深い堀さんが、プロボノのコーディネートというスキルを見事に体得し、安定感ある運営に寄与している。

サービスグラントが、少人数の組織だったころは、自分が個別の作業一つひとつに口出ししてきた。その細かさやら、詰めてくる感じにスタッフも閉口したのだと思うが、もうその心配もなくなった。代表には、代表らしい役割がより求められるようになり、逆に、細々したオペレーショナルなことには、首を突っ込むことは禁じ手になった。それはそれで大事なことで、「任せる」ということをしてもよい状況が生まれた、ということであり、自分もそのことを受け入れようと思う。一年前は、任せろ、と言われても、とてもそれはできる状態ではなかった。でも、それができるようになったという現状には、感謝するよりほかない。

脱皮の時には、いろいろエネルギーを使うのだろう。こうしてブログが再開できるようになったのも、その作業が少し一段落して、外に向かっていける状態になったことを意味するのかもしれない。

もう一つ思うのは、ブログをこれぐらいの分量で切り上げることだ。そのほうが、多分長続きするであろうから・・・。
Posted by サービスグラント at 09:00 | 代表ブログ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
「マーケティングフェーズ」の成果が活かされないケース  2013年07月08日(Mon)
プロボノは「仕事のスキルや経験を活かす」が常套句ですが、実際のサービスグラントのプロジェクトというのは、ふだんの仕事のやり方そのままにNPO支援に関わるわけではありません。このことを、もっともっと強調したほうがよいのかもしれない・・・、そんな思いに駆られる事例がこのところいくつか続きました。

特に、サービスグラントが2005年以来ずっと続けているウェブサイトや印刷物などの情報発信支援プログラムは、ややもすると、日頃の「経験」が邪魔をしてしまう、ということが起こり得るプログラムです。

サービスグラントの情報発信支援プログラムは、見方によっては、非常に丁寧だとも言われますし、逆にいえば、時間がかかり過ぎる、とも言われます。その理由は、ウェブサイトなどの成果物の構築までに大きく「マーケティングフェーズ」「プランニングフェーズ」「制作フェーズ」という3つのフェーズを設定し、特に、最初のマーケティングフェーズに、9〜10週間程度の時間をかける、という進め方にあります。

マーケティングフェーズがなぜ必要か。その理由は、NPOのステークホルダーがきわめて多種多様であるにもかかわらず、その多様なステークホルダーに関する分析を、NPO側で実施できているというケースは極めて稀であるためです。企業のように対価のはっきりした商品・サービスを売るという事業モデルではないNPOの場合、ターゲットの設定と、ターゲットごとの明確に設定された情報発信のコンセプトが定まってなければ、ウェブサイト等の成果物は、集中力を欠いた、効果の低い、いわゆる“総花的”といわれるようなサイトに容易に陥ってしまいかねません。

「誰に、どのように行動してほしいのか、そのためにどのような情報をどのような順番で伝えていかなければならないのか?」このことについて明確な方針をNPO自身が持っていないのであれば、プロボノチームがその部分から情報収集し、戦略を立て、確固たる方針を確立していくことが必要なのです。

NPOとそのステークホルダーに対するリサーチは、プロボノワーカーにとっても、数々の「目から鱗」の発見を得る機会ともなりますし、NPOに対する理解と、そして、共感を深める貴重なプロセスでもあります。NPOの代表や中心メンバーの声だけでなく、NPOと関わっている一般のボランティアや寄付者、NPOの支援を受けた当事者といわれる人たちなど、さまざまな人の声に触れることが、NPOが提供する社会的価値の大きさに気付かせてくれるのです。サービスグラントが「大人のための社会科見学」である所以も、このマーケティングフェーズによるところが大きいのです。

話は元に戻りますが、それにしても、ウェブサイトの制作に、マーケティングから着手する、という手法を取り入れているウェブ制作会社というのは、ごくわずかしか存在しないでしょう。パンフレットの制作に、NPOの会員にヒアリングをするデザイン会社もあまり聞いたことがありません。通常、制作会社は、企業の広報などの窓口担当者から発注を受け、企業の窓口担当者からのリクエストに沿って提案を行い、打ち合わせを繰り返しながら成果物を制作していきます。窓口担当者からの要望であれば、たとえ多少理不尽に思ったとしても受け入れ、カタチにする。それは、ウェブや印刷物の制作会社の人たちがとる、ごく普通の行動で、それを否定するつもりはありません。

でも、それは、NPOを対象にプロジェクトを行うサービスグラントが推奨する働き方ではないのです。

サービスグラントの情報発信支援系のプログラムで実際に起こり得る問題点というのは、第一のフェーズである、マーケティングフェーズで提案した内容と、その後、具体的なウェブサイトやパンフレットの仕様を決め、デザインに落とし込んでいく後半のフェーズとが、有機的なかたちでつながらず、結局、デザイナーから上がってきた最終的なデザインだけを見てみると、あのときのあのヒアリングの声はどこに反映されたのだろう、このサイトは誰をターゲットとして作られているのだろう、ということが分からなくなる、ということが起こりかねない、ということです。

サービスグラントのよさでもあり、弱点でもあるのかもしれませんが、プロジェクトはチームで取り組み、チームの中には、マーケティングを担当するメンバーと、制作を担当するメンバーがいます。後半、成果物を具体化する段になって、制作を担当するメンバーが、マーケティングフェーズで得た知見をあまり重要視せず、日頃の“常識”で成果物の仕様を作ったり、デザインを描いたりしてしまうと、当初期待された効果が生み出せないようなサイトになってしまうのです。

一方で、マーケティングフェーズに関わったメンバーにも課題があることがあり、制作にあたって求められる要件の定義が曖昧だったり、ディレクションがゆるかったりすると、理屈がカタチに落とし込まれない、ということが発生します。そのためには、成果物が具体化する過程で、細かくその内容をチェックし、ステークホルダーの視点に立って、分かりやすいか、伝わるか、行動できるか、といったことを見る必要があります。制作のメンバーの仕事に中途半端に“遠慮”して、肝心のステークホルダーの視点の代弁者であることをやめてしまっては、折角のヒアリングが生きてこないでしょう。

NPOからの要望への対応も要注意です。大半のNPOから出される要望は理に叶っているものだと思いますが、例えば、イメージやデザインなどの各論になると、少し理不尽だと感じるような要望が出てくることもあるかもしれません。こうした要望を、チーム側も、呆気なく飲み込んで受け入れてしまうことがあります。でも、NPOのためを思うからこそ、もし理解しづらい要望があれば、簡単には受け入れない、しっかり議論する、という対応が、プロボノワーカー側にも求められますし、それが本当の意味での相手を思う姿勢なのでしょう。

上から目線というのは論外ですが、一方で、NPOの要望に対して“従順すぎる”プロボノワーカーには、もっと踏ん張れ、と発破をかけたくなる気持ちにもなります。チームで役割分担をしていますが、「大人のための社会科見学」をデザイナーやコピーライターのみなさんにもぜひ味わってほしいと思いますし、そのほうがずっと成功確率を高めることになります。マーケッターも、プロジェクトの後半になって、あとは制作メンバーにお任せ、みたいにして存在感を薄くしないでほしいなあ、とも思います。

そして、ここまで事務局のことは棚上げして書いてきましたが、そういうことを、然るべきタイミングで声をかけてあげられる、そんな事務局にしていきたいと思います。
 
Posted by サービスグラント at 07:00 | 代表ブログ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
「小1の壁」をめぐる、あれこれ  2013年07月02日(Tue)

今回はプロボノの話題ではなく、実に身近な子育てのトピックを。

子どもが小学校に入ってもうすぐ3ヵ月になります。
いわゆる「小1の壁」がどんなものかを、身をもって体験しているところです。
「小1の壁」というのは、もともと保育園の場合、延長保育をすれば19時15分まで子どもを預かってもらえたのに対して、小学生を対象とした学童保育は延長しても18時までしか預かってもらえず、結果的に、親が早めに仕事を切り上げるか、子ども一人で家に帰らせるか、民間の学童保育に預けるか、というように子育ての選択肢が狭まることで、親の仕事にも影響が及ぶ、という制度上の課題、といわれています。

この小1の壁に対する感触や評価は、しかし、実のところ、私の中では、今一つ定まっておらず、むしろ自分の中で混乱してきています。

これを「壁」と言い切ってしまい、制度の不便さを指摘することは可能なのでしょうが、慣れというのは怖いもので、ある意味、この不便さを、納得させられるような部分もあるからです。このすっきりしない思考に、みなさんにお付き合いいただくのも心苦しいのですが、私が感じているのは、こんなことです。

児童館の学童保育を使うようになって間もないころのやり取りです。

私「今日は延長をお願いします。仕事で6時ぎりぎりになりそうです。」
学童保育の先生「わかりました。6時には間に合いますか。6時を過ぎると一人で帰らせることになりますが、大丈夫でしょうか?」

初めて、学童保育の先生からこう言われた時は、ストレートな書き方をしますと、本当にキレそうになりました。正直、「大丈夫でしょうか」と聞かれても・・・、という感じです。「大丈夫じゃないです」といっても、「それが決まりなので」というぐらいしか、答えは期待できないわけですから。

学童保育のルールは、ちょっと変わっています。学校が終わった後、放課後に子どもが遊んだり、宿題をしたりして過ごしたあと、17時までであれば、子どもは一人でいつでも帰ってよい、ということになっています。ですが、17時から18時までの1時間は、安全上の理由から(?)、保護者が子どもの迎えに行かなければなりません。ところが、18時になると、学童保育が閉まるので子どもは追い出して、後は子どもたち自身で帰らせる、ということになるのです。この18時という時間の前後のギャップの大きさに、私は、「小1の壁」というよりは、「小1の崖」といった表現の方が正しいのではないか、という思いも抱きました。

毎日18時までに帰るためには、17時までに仕事を切り上げなければならない、と言うのも難しいので、嵯峨家では、“必要経費”と考えて民間学童の利用を申し込みました。この民間学童は、放課後に、児童館まで車で迎えに来て、子どもを連れて行ってくれて、19時過ぎまで預かり、車で家まで送り届けてくれるサービスです。うちの近所にあるのは、個人経営のアットホームな感じの民間学童で、いろいろプログラムにも工夫が見られるので、納得して行かせることにしたのですが、その結果何が起こったかというと、子どものストレスでした。

考えてみれば、朝8時に家を飛び出し、夜19時過ぎに帰ってくる、ということを、小学1年生にやらせていいのだろうか、と思うほど、帰ってくるとくたくたで、疲れたサラリーマンをも彷彿とさせるような子どもの姿・・・。

文字通りの5月病で、4月に飛ばした分、5月になって、疲れがたまり、情緒不安定につながり、体調不良につながり、悪循環に陥っていきました。そんな折、祖母が家に遊びに来たタイミングを利用して、学童保育の利用を減らし、学校から直接家に帰ってくる日を1週間ほど続けたら、みるみると、子どもが“再生”した感じがありました。14時半ごろに家に帰ってきて、ふーっと横になったり、おやつを食べたりしたあと、宿題をやったりのんびり過ごす時間を持つことで、やっと、子どもも安定した気持ちを取り戻したようでした。

こういう様子を見ると、小1の壁について、やはり考えさせられてしまい、やや混乱してもしまうのです。
つまり、児童館の学童保育が、19時まで延長することが解決策なのかというと、それでもないような気がしてくるのです。かといって、民間の学童保育を利用することで、必ずしもうまくいくわけでもないようです。夫婦共働きをやめて、どちらかがパートタイムになる、という選択肢も今のところなさそうです。

先週は、妻の出張で、4日間ほど私だけが家にいる状態だったのですが、妻の段取りがよくて、そのうち2日は、近所のお友だちの家に子どもを預けました。近所のお母さんが児童館まで子どもを迎えに行って、一緒にうちの子も連れていってくれて、私はそのご近所の家に子どもを迎えに行けばよい、というようにしてくれたのです。私のお迎えの時間は19時ごろで、これだと、渋谷の事務所で18時までは働けます。

保育園の時からのつながりで、子どもにとっても仲のいい友だちだということがあり、うちの子どもの来訪は、子ども同士で遊んでくれることで、預かる方の親の負担軽減にすらもつながるようで、かえって「また来てください」と言われながら帰る、というような展開でした。うちの子どもの方も、楽しんだ様子もあり、また何よりも、気持ちが落ち着いている感じで、以前の、民間学童から帰ってきたときのような、くたびれ切った、ちょっと殺伐とした様子は見られませんでした。どうやら聞いてみると、他の家庭でも、保育園の時のネットワークがある程度機能しているようで、子どもの預かり合いのようなことが、しばしば行われているようです。

つまり、学童保育が18時までしかない、というこの不便さと、民間学童では子どもが疲れ切ってしまう、という限界という、こうした境界条件の中で、たまに祖母力、たまにご近所が関わることによって、子どもの放課後が、何とかカバーされる、ということなのでしょうか・・・。

このようにして、「学童保育を19時までやってほしい!」という当初の私の想いは、少しずつ萎えてしまっています。

果たして何がベストなのか・・・。
一つ言えることは、近隣のネットワークをつくる動きを、もっと一般市民の立場から取り組んでいったほうがよい、ということかな、と思います。保育園のネットワーク、幼稚園のネットワークなど、すでに出来上がっているローカルなネットワークは、基盤として大切にしたほうがよいでしょう。でも、そうしたネットワークをうまく活用しきれない親もいるでしょうし、そのどちらにも属さない家庭もあるでしょう。また、子どもが保育園の親と、子どもが幼稚園の親との間は、当然と言えば当然ですが、親どうしのつながりが薄く、相互の交流もきわめて乏しい、ということが言えそうです。小学校に入ったことをきっかけに、保育園の親と幼稚園の親との交流が生まれれば、子どもを預ける選択肢も広がるのかもしれません。

18時の学童保育の帰りに、児童館から出てくる子どもはうちの子ども1人だけではなく、なかには、小1から鍵っ子という子もいるのです。家庭によって、親の仕事、子どもの数、祖父母との距離などは様々ですが、今のところ、「小1の壁」で感じるのは、いろいろ追い込まれた結果見えてきたご近所パワーの実感、というところです。それはそれで、ご近所の力には有難く思うものですが、これが意外と難しいことは、学童保育の先生と私の妻との以下のやり取りに端的に表れています。

妻「私が4日間出張でいない間は、火曜日は○○さん家、水曜日は祖母が来ます、木曜日は○○さん家に頼んでおきました」
学童保育の先生「えー、お母さん、やるぅー!」

学童保育の先生のことばは、いつもちょっと変わっています。でも、何かストレートな何かは伝わってきます。つまり、「やるぅー!」と言われるぐらい、これというのは珍しいことなのでしょう。

行政側で、学童保育を今後どうしていくかについては、私も分かりませんが、当面は、今のような18時までの預かりサービスでとどまり続けるとするならば、それはそれとして、NPOや市民の仕事は、選択肢を増やす、可能性を広げる、より良いものを選べるようにする、それを通じて、行政サービスと生活との間のギャップを埋める、ということなのでしょう。学童保育の改善も、それはそれで、これからも問い直されていくべき課題だと思いますが、近隣のネットワークを有機的につなぎあわせ、学童保育以外のいろいろな選択肢がいつでも子どもたちの前にある、という状態を、いかに設計できるか、ということも、問われるべきことなのだ、という思いに至ったのでした。
 
Posted by サービスグラント at 16:55 | 代表ブログ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
支援者支援  2013年06月11日(Tue)
この手の話は、今に始まった話ではないですし、しばしば聞くような「よくある話」なのかもしれませんが、NPOをやっている人がバーンアウトしてしまう、という現象は、時折起こることのようです。

少し前の話になりますが、今年の5月の連休前後に、あるNPOの代表者が、もうNPOのことを話題にするのも憚られるというぐらいの危機的状況になり、たまたまのご縁で、そのNPOのフォローをしたのですが、そこからは、NPOの代表者が、長年にわたって、重たい課題を一身に受け止めてしまったが余り、全身全霊を使い果たし、心神衰弱の状態に陥ってしまったということが引き起こすNPOの組織全体への影響の大きさを目の当たりにしました。

私が関わったのは、ほんの一度、その行き詰まった事態を、少しでも打開するための相談を、火中の栗を拾うがごとく、などというほどの大げさな気持ちでもなく買って出てみたわけですが、たったこの一度の対応だけでも、やっぱりそれなりの火傷を負ってしまったというか、心の中には、しっかりと、ずっしり重たいものを(あえて語弊を恐れずに言えば)「もらって」きてしまったような気がしていました。

その後もたまたま、他の団体から、異口同音に、NPOでバーンアウトする人がしばしば、という話を聞いたり、振り返って、足元のプロジェクトでは、数ヵ月前に手を打っておけば大したことにならなかったであろうに、いつの間にかほつれた穴が広がって面倒な状況になった事態を収拾しようとしたり、日々リスクが大きくなっているプロジェクトに再三指示を出しても事態が打開しない様子をもどかしく思ったり、いろいろなことが、一つひとつの状況が重たく、のしかかってくるような、そんな状況が続いた連休明けから最近までの約1ヵ月間でした。

こうした経験は、私のような代表レベルでも感じるでしょうが、個々のスタッフや、あるいは、プロボノワーカーの中にも、そんなストレスを感じている人もいるのかもしれません。こうした状況において、指示を強める、ストレスを押さえ込む、といったアプローチは、短期的には効果を生むでしょうが、長期的には、冒頭のようなバーンアウトを加速することになるでしょう。

とかく、NPOに関わる人は、人を支援することを「本業」としているわけですが、人を支援するということによって使う心のスタミナは、どこかで栄養補給をしなければ、ややもするとバランスを崩し、維持できないものとなってしまうのではないかと思います。NPO支援の中のメニューとして、支援者支援というか、NPOで働くスタッフの支援という領域は、ほぼ未開拓ではないかと思われます。

サービスグラントでは、以前に、医療や福祉の現場で働く人をサポートする、「ケア・カウンセリング協会」さんという団体を応援させていただいたことがありますが、考え方はそれに似ています。ケアする人にも心身のケアが必要。そのことは、NPOのスタッフにも言えるのではないかと思われます。

そろそろ日本にあってもいいかな、と思うのが、NPOのスタッフの健康や日々の生活を応援する、ということを通じて、NPOを応援する、という仕組みです。

NPOのスタッフが心身ともに元気であれば、NPOが支援する先の人たちにも、きっとプラスの影響を及ぼすことは大いに期待できます。少なくとも、サービスグラントのスタッフを見る限り、きっとそうだろうな、と思います。スタッフ各人が、グッドテンションで動ければ、間違いなくプロジェクトがうまくいく確率は高まるでしょうし、そうでなければ、プロジェクトに悪い影響が及んだり、事務局の対応がたちまち不十分なものになってしまい、結果的に、支援先にも迷惑をかけるでしょう。ちょっとした体調や、心のコンディションが、結果を大きく変えてしまう可能性が、あるのです。

組織が非常に小さいNPOの場合、個人がバーンアウトすると、組織やその活動へのインパクトはきわめて大きい、という点は、NPOの特徴と言って間違いないでしょう。
個人のバーンアウトによって、どれだけの機会損失が発生しているか。そこから発想すれば、健康なうちにできる予防措置を、社会全体が提供することが、どれほどNPOを助けるか、そして、NPOの先にいる「当事者」と呼ばれる人たちを助けることができるか、誰か試算できる人がいたら試算してほしいかも、ですね。
Posted by サービスグラント at 00:03 | 代表ブログ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
一般管理費  2013年05月05日(Sun)
NPOの見積書の標準スタイル、などというようなものは、いまだ確立されていないわけですが、先日、とある方の話を聞いて、このことを考える機会をいただきました。

私がもともと勤めていた日本総研では、スタッフの工数単価に、そのスタッフが稼働する日数を掛け合わせ、そこに一般管理費として10〜15%ほどを計上して、最終的な見積額を算出する、という方法で、クライアントに対する見積書を作成していました。

ウェブ制作会社やデザイン会社などでも、この一般管理費15%前後、というラインは、比較的違和感のない、標準的なところである、という感じがしています。

過去に、ごくわずかですが、いくつかのNPOの見積書を見させていただいたことがありますが、もとの仕事の感覚からすると、まず、工数単価が極端に安価であることと、一般管理費など組織維持に充当するお金が計上されていないこと、この2点において、これでは、事業を回す人件費を出すことはできても、組織の維持・運営には厳しいのではないか、と思ったことがあります。

一方で、NPOを取り巻く市場環境は、前職の総研のようにはいきません。おそらく、私の前職の工数単価をもとに、企業の皆さんに見積もりを提出したら、おそらく、どれもお話が前に進まない、という状況になっていたでしょう。

そこで、もうしばらく前から、サービスグラントで採用しているのが、国土交通省の単価です。
国交省単価は、建設業や設計事務所などに適用される単価ということで、行政の方や都市計画などの関連の方にはなじみのある単価のようです。この単価は、以前に、ある行政の方から勧められて採用したのですが、前職のだいたい4分の1ぐらいの金額水準です。それでも、企業の方によっては「高い」と言われることもあります。しかし、「自分たちの給料の3倍は稼がないと、組織は維持できない」という総研の頃の感覚からすると、また、実際にNPOの運営をしていく中で、この金額はギリギリのところで、協働パートナー企業の皆さまには、その点ご理解をいただいています。

この国交省単価に工数を掛け合わせ、一般管理費として15%を上乗せさせていただき、見積書を作る。これで、なんとか、今までのところ、組織を運営してきました。

ところで、先日驚いたのが、通常、建設業などでは、国交省単価で人件費を算出した後に、一般管理費として90%〜100%程度の金額を上乗せして見積りを計上するのが業界の通例だ、という話を聞いたのです。

た、確かに、、、冷静に考えれば、建設会社とサービスグラントとが同じ単価を利用しているとしたら、サービスグラントでも立派なオフィス・ビルが建てられてもおかしくない?はずですものね!(笑) でも、現実にはそうなっていない理由が、そこにあったのか〜、と衝撃を受けました。

一般管理費が、人件費の積算の90%〜100%、というその根拠は、、、つまり、建設業界は、稼働率などを考え、建設工事などが行われていない時期も機器の保管・維持・管理なども必要でしょうし、技術者のトレーニングなども必要でしょうし、それらを考えると、実際に工事が行われている時期の人件費とほぼ同額の間接費を見積りに計上しないと、組織が維持できない、ということなのでしょうか、、、いずれにしても、こうした比率の間接費が、業界の慣例として十分浸透し、理解を得られている、ということなのだそうです。(※業界関係者の方、誤解を含んでいたら教えてください!)

それにしても、だからといって、我々NPOが、いきなり一般管理費を明日から90%にする、ということはできないと思うわけですが、それにしても、NPOにとって「一般管理費」に相当するものとは何なのか、ということは、真剣に検討するに値するテーマです。

というのも、ちょっと前のブログでも書きましたが、私たちサービスグラントのようなNPOの事業運営においては、協賛や委託などの形で収入が期待できる「収益事業」と、その基盤として社会的成果を生み出すために不可欠な「非収益事業」との両方があります。

「一般管理費」という表現そのものも、曖昧な響きがありますし、この際、一般管理費と呼ぶのではなく、「非収益事業」を維持するために必要なコストをどのように算出し、それをどのように見積りに反映していくのか、ということを表現する新しい経費の概念すらをも考えるべきなのではないか、と思うのです。

その名称はさておき、それが、やはり15%でよい、ということなのか、はたまた40%になるのか、その付近は、まだ細かく計算していないので分かりません。また組織によっても異なるのだと思います。ですが、スタッフの単価の設定と間接経費の計算根拠を、NPOらしい基準で定めることは、持続可能なNPOのビジネスモデルを考える、という点において、きわめて重要テーマなのです。

というわけで、このブログ、お金の話は、まだ当分続きそうです。
Posted by サービスグラント at 13:01 | 代表ブログ | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)