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作品「Tシャツ」 [2007年02月28日(Wed)]
ひらひらの文化の続きです。

もちろん私達スタッフも、「Tシャツア−ト展」の存続をか
けて会議を持ちました。
 その結果、「第9回Tシャツア−ト展」の継続を決めま
したが、その代償として「満潮時に砂浜へTシャツを映
し出す。」という設計をあきらめました。
 より安全な場所で、会期中は責任もって展示を継続
する事の方を優先させたのです。その上、公募チラシ
には「天候の都合により中止する事もある。」と必ず書
込むようにしました。
 「第9回Tシャツア−ト展」は、97年5月3日から7日に
開催されました。
 「満潮時でも波が来ない場所」に設計を変更したのと
合わせて、全体の展示の模様替えを図りました。また、
Tシャツのサイズを二種類(S/M)から選択できるよう
に参加者への配慮も考えてきました。
 「昨年のアクシデントがどのように影響するだろうか。」
と心配をしましたが、結果は(写真の部)300点、(絵画・
イラスト・CGの部)745点、合計1,045点と、昨年を大き
く上回る結果となりました。
 私は、事務局がまとめた「第9回Tシャツア−ト展」の集
計を見て「本当に、Tシャツア−ト展が全国的な催しになっ
た。」と感銘しました。
 実に47都道府県の内、46都道府県の人達が参加してい
たのです。参加者0は九州の佐賀県のみでした。

○地域別参加者の状況

 関東35%・四国19%・近畿16%・東海8%・中国8%・九州沖縄5%・
信越北陸3%・東北3%・北海道3%
 しかし、喜んでばかりもいられません。町内の参加者は、
わずか1.5%だったのです。

つづく
Posted by 村上健太郎 at 20:55 | 作品「Tシャツ」 | この記事のURL | コメント(0)
作品「Tシャツ」 [2007年02月23日(Fri)]
「ひらひらの文化」の続きです。


 二人とも関西から連休を利用して「ホエ−ルウオッチング」と
「Tシャツア−ト展」を見るために来ていたのです。
 それに「Tシャツア−ト展」には今回も含めて、何回か参加し
てくれていたのです。
 とても、私の説明も聞き入れてもらえませんでした。
「天候により、中止をする事が有るという事をチラシには書いて
いない。今すぐ展示しなさい。」「中止をするにしても看板一つ
立てて済まそうとする所に誠意のかけらも見えない。」「こんな
事をされると、次から作品が書けなくなる。」「私達の町には
美術館がありません?こんな所に美術館なんか絶対できない
わ!」「私達が裁判おこしたらどうするの。」と怒涛の抗議です。
しかも目には一杯涙を溜めていました。この時点で私は、事
態の重大性をやっと認識しました。
 一時間あまりたって、抗議にやや疲れた二人に、「後日、主
催者の反省と、今後の取り組む方向を報告させてもらいます。」
と約束をして引きとっていただく事にしました。

第8回Tシャツア−ト展参加者の方へ
 「第8回Tシャツア−ト展」へのご参加ありがとうございます。
今年の「Tシャツア−ト展」は、5月3日から7日までの開催予
定でごがいましたが、オ−プン間もない5月4日に予想外の
悪天候に見まわれ、Tシャツ作品が流されそうになった
為、やむを得ず4日の午後をもって中止せざるを得なくなり
ました。 つきましては、その為にみなさんに多大なご迷惑を
おかけした事をお詫び申し上げます。何分「自然がそのままの
美術館」といった発想で企画を催していることもあって、砂浜美
術館では思いもよらぬ事態が多分に発生いたします。この点
につきましてはご理解をお願いいたします。 ただ、今回の事
態発生後の主催者の対応に不充分な点もあり、その事につき
ましては、直接の抗議もいただきました。その事は、今後の私
達の中で、真剣に検討させていただきたいと思います。
 なお、審査は5月3日に予定どおり実施され、次の方が入賞さ
れました。砂浜美術館長

つづく。
Posted by 村上健太郎 at 22:23 | 作品「Tシャツ」 | この記事のURL | コメント(0)
作品「漂流物」 [2007年02月22日(Thu)]


今年から、地元の大方高校で、「砂浜美術館」という
授業が開講されています。
担当のM先生も、試行錯誤しながら進めてくれました。
今日が最終の授業の日。
前半では、この講座を振り返り、
後半は感想文を書きました。

1月の漂流物展開催時に、ライターの国判別の仕方を
学んだ受講生が、砂浜美術館が所有するライターを
国別に分別しました。文字のないライターは、底の部分の
記号を読み取ることで、国を特定できる場合があります。
その数、およそ2000個。
記号は読み取れたけれど、判別できないものが
ご覧の写真です。
記録にまとめたら興味深いですね。

来年は、こうした調査を一つの柱に置いた授業をしよう
ということになりました。
Posted by 村上健太郎 at 23:46 | 作品 「漂流物」 | この記事のURL | コメント(0)
作品「Tシャツ」 [2007年02月19日(Mon)]


「ひらひらの文化」の続きです。


「何はともあれ、審査も終わっているし、これでひと安心。
後はマスコミと関係者に連絡をとっておけば良いだろう。」と、
その手配と会場入り口に「中止」を知らせる看板を立てさせ
ました。
 そして、次の日から私の方は、多忙を極めていた「本業」の
方へ集中する事にしていました。ところが、本当に大変なの
はそれからだったのです。
 次の日は、昨日の嵐が嘘のような良い天気でした。
しかも5月5日の「こどもの日」です。
 私の職場に、砂浜美術館事務局の水野と周治が顔色を
変えて「困りました。お客さんが、どんどんTシャツア−ト展
の会場に来ています。どうしましょうか…。」と申し上げてき
ました。
 私の方は、本業が追い込まれていたのと、「砂浜美術館だ
から、こういう風に中止になる事は、それほど不思議ではない。
昨日はあれ程の嵐だったのだから分かってもらえるはず。」と
思い込み、「いいから、そのままにしておこう。」と言いました。
 その後、昼食時に水野から再び電話がかかってきました。
「ものすごく怒ったお客さんがきています。一応説明したけど、
どうしても納得してもらえないので事務局の方へ来てくれませ
んでしょうか。」という事でした。
 かなり、せっぱ詰まった口調だったので、ハシを置いて急いで
行くと、事務局の前に20才前後の二人の女性が立っていました。
 ただならぬ怒りは、その顔を一目みただけで察知できました。

つづく。
Posted by 村上健太郎 at 22:38 | 作品「Tシャツ」 | この記事のURL | コメント(0)
作品「Tシャツ」 [2007年02月16日(Fri)]


「Tシャツア−ト展」を準備する場合、最も注意が必要なのは、
砂浜にクイを立てる時です。私は今(第11回)まで、このクイ
打ち作業の日だけは、必ず現場で終日指揮を取りました。
もし1本でもクイが浅ければ、Tシャツが雨に濡れ重くなり、
風が強くなり、波が高くなれば必ず倒れます。そして、
その復旧は人間の手作業ではなかなか困難です。
会期中にまで重機を使用するのは忍びないのです。
 この年は、Tシャツを展示するクイを、例年より3メ−トル
程沖に立てました。思いきりTシャツを砂浜に映し出した
いと思ったのです。
 ところが、会期2日目に大変な暴風雨に見まわれました。
典型的な「メイ・スト−ム」です。その上「大潮」とも重なって
いました。
 既に、クイも数本風で折れています。波も相当高くなり、
いつもより「沖」に立てたのが災いして、ほとんどのクイが
倒れかけていました。
 「このままでは、満潮になればTシャツが全部流されて
しまう。」と思い、やむなく会期を4日も残して「Tシャツア
−ト展」の中止を決めました。第8回目にして初めての
事でした。
 さて、中止を決めた後は、暴風の中でTシャツの取り
込みです。満潮になると波が高くなっているだけに危
険です。悪い事に、その日は荒天でスタッフも少ししか
いませんでした。
 目も開けられないような嵐の中で、1,000枚のTシャツ
を取り込むのは悲惨でした。
 また、取り込んだまま、一日でも放置すればカビが
発生する事は承知しています。夏休み中でもないので、
以前のように幼稚園のプ−ルへ非難する事もできず、
そのままクリ−ニング店へ持ち込むしか方法がありま
せんでした。
 クリ−ニング店の方も、ゴ−ルデンウイ−ク中で「は
たして突然1,000枚のTシャツの持ち込みを受けてく
れるだろうか…。」と心配でした。おまけに、Tシャツは
取り込み中に砂もつれとなっています。
 「せめて、砂だけは水洗いしておかなければいけない。」
とスタッフは必死の思いで、砂を洗い落としました。
でも、なかなかきれいに落とす事はできません。
 そのTシャツを持ってクリ−ニング店に行ったのは、
夕方もかなり遅くなった頃でした。
 通常なら、仕事の時間はとっくに終わっているはず
でしたが、多くの職員の方がわざわざ待ってくれて
いました。
 車一杯になった1,000枚近いTシャツを渡し「後は任
せて下さい。」と言われた時、私は目が少し潤んでし
まいました。
Posted by 村上健太郎 at 11:06 | 作品「Tシャツ」 | この記事のURL | コメント(0)
作品「漂流物」 [2007年02月15日(Thu)]


この間の月曜日で漂流物展を終了しました。
たくさんのご来場ありがとうございました。

ネットでは、「momaaの世界」で砂浜美術館の
漂流物を紹介しています。
是非ご覧下さい。

来年の開催に向けて、またお宝に出会えることを
祈りながら、浜に通います。
Posted by 村上健太郎 at 06:34 | 作品 「漂流物」 | この記事のURL | コメント(0)
作品「Tシャツ」 [2007年02月14日(Wed)]


「ひらひらの文化」 の続きです。


 96年の「第8回Tシャツア−ト展」では、新しい協力者が
現れました。
 N・S株式会社(東京都)から、「わが社の取り扱ってる
Tシャツを、無料で提供したい。」という申し入れがあった
のです。
 営業を全くしていないのに、このような話が飛び込んで
くるとはたいしたものです。
 この頃私は、「そろそろTシャツア−ト展は、参加料と
入場料で、全ての経費を賄えないだろうか。」と考えるよ
うになっていました。その為には願ってもない話です。
 ただ、USAからの輸入製品を扱っていたので、日本製
のTシャツにこだわっている広山さんの合意を得られるか
心配でした。もしダメだった場合は、せっかくの話を断るし
かありません。今までの経験から「Tシャツア−ト展は、
信頼できる画質の確保を何よりも優先さすべきだ。」と考
えていたのです。
 95年の11月、私はN・S(株)の担当者と広山さんと一つ
のテ−ブルで話す機会を設定しました。色々心配するよりも、
三者が直接協議した方が良いと思ったのです。
 それが幸いしたか、広山さんも私達の意向に合意してく
れました。そして、その場でそれぞれの役割分担と、大ま
かな契約内容まで話を詰める事ができました。
 N・S(株)には、「第10回Tシャツア−ト展」まで協力して
いただく事になります。
 大変ありがたかったのですが、一つだけ残念だったのは、
一度も「砂浜美術館・Tシャツア−ト展」の現場を直接見て
いただけなかった事です。
 ところで、「第8回Tシャツア−ト展」は、私にとって忘れら
れない展示会となりました。
 「5月のG・Wなら、台風の心配は無いし、そう天候に悩ま
される事はないだろう。」と高を括っていたのです。多少悪く
ても、今まで「台風の中でも続けてきた。」という「自信」が裏
目に出ました。
 
Posted by 村上健太郎 at 21:12 | 作品「Tシャツ」 | この記事のURL | コメント(0)
作品「漂流物」 [2007年02月11日(Sun)]
昨日は、2ヶ月に一回の漂流物を拾う会。
今日は軽石が大量に落ちていました。
後は、コレといったものはあまり見つからず。

でも、参加者の一人がとても可愛いものを見つけました。
小さなふじつぼのついた小枝。
ふじつぼが形も色も、まるで梅の花のよう。

季節感を感じる、海の梅の花でした。
撮った写真ぶれていたのが、非常に残念ですが、
こんな感じです。

Posted by 村上健太郎 at 18:47 | 作品 「漂流物」 | この記事のURL | コメント(2)
作品「Tシャツ」 [2007年02月09日(Fri)]


「ひらひらの文化」続きです。



 「Tシャツア−ト展」は、「Tシャツ写真展」から進化してきたのですが、
この頃の応募傾向は、圧倒的に(絵画・デザインの部)の方が多くな
ってきていました。
 この年、審査員の北出さんは「写真の部には砂浜大賞の該当者は
見当たらない。」と厳しい審査結果を出しました。

 第7回より「Tシャツア−ト展」は大きく様変わりしました。
 それは、砂浜美術館の総力をあげて実施してきた、「シ−サイドギャラ
リ−“夏”」の見なおしが原因でした。
 結局、「Tシャツア−ト展」は、海亀の産卵期前で、たくさんの人が楽し
める5月の連休中に開催する事になったのです。
 不安材料は、今まで7月だった申し込み締め切りを、3月末日に設定し
なければいけないので、その告知がうまくできるかどうかでした。
 しかし、「案ずるより、生むは易し」で、全国43都道府県から、
(写真の部)に329点、(絵画・デザインの部)に597点、合計926点の
作品応募がありました。
 その応募を地域別に見ると、高知県264点(24.3%)が最も多く、
その他では東京都を含む首都圏からの応募数268点(28.9%)が目立ち、
この年の阪神・淡路大地震の被災地からもたくさんの応募があった事
が印象的でした。参加者名簿から、私達は「砂浜美術館が、確実に
全国に知れ渡ってきている。」ということを実感しました。
 さらに、真夏の総合イベントから独立させた事も心配だったので
「とりあえず今年は入場料を取らない。」という方針で実施しました。
 実際やってみると、5月は真夏と違って、長い時間砂浜で快適に
過ごす事ができます。「砂浜」と「Tシャツア−ト展」を満喫するには、
とっても良い時期なのです。
 
 この年から、砂浜美術館事務局に水野を迎えました。
彼女の加入により、きめ細かなデ−タも整ってきました。
 今回から、審査の方を(写真の部)北出博基氏、
(絵画・デザインの部)梅原 真氏と完全に分ける事にしました。

つづく。

※「ひらひらの文化」は砂浜美術館の当初からのスタッフ
松本氏の文章です。
Posted by 村上健太郎 at 09:53 | 作品「Tシャツ」 | この記事のURL | コメント(0)
作品「Tシャツ」 [2007年02月08日(Thu)]

ひらひらの文化の続きです。




そこは、やはりC系列で新宿の住友三角ビルの中に有る
「C.I.P」という店でした。
 そこで広山さんに初めて会うことになりました。
 午前10時30分に約束をして、高知始発の航空便で行った
のですが、浜松町駅に着いた時点で時間に間に合いそうに
なくなり、「C.I.P」に「申し訳ございませんが、少し遅れる
かもしれません。」という電話を入れました。その時の返事が
「私も予定があるから、できるだけ急いで来てください。」とい
う迷惑そうな返事です。
 「こりゃ〜、いかん。相手はかなり気難しい人かもしれん。」と
必死で東京の町を走り、何とか初商談での遅刻だけは逃れました。
 ともあれ、商談の方は、ほぼスム−ズに進みました。
肝心のプリント技術も今までの店以上に細かな対応をしていただ
けるようで、ひと安心しました。

 ただ、参加料を500円程値上げする必要がありました。
「カンバス」となるTシャツの生地の質を上げることが広山さんの条件
だったのです。
 その後広山さんは、「第10回Tシャツア−ト展」まで、毎年砂浜美術館
を訪れてくれました。
 そして、クリ−ニング店に出向き「アイロン温度」等の細部にわたる
打ち合わせをしたり、原画とTシャツ作品の照合方法や展示について
様々な提言をしてくれました。
 第6回Tシャツア−ト展は、8月8日から15日に「シ−サイドギャラリ−
'94“夏”の中で開催されました。これまでで最も長い展示期間でしたが、
真夏の開催はこれが最後となります。作品は、(写真の部)266点、
(絵画・デザインの部)690点、合計956点の応募がありました。
Posted by 村上健太郎 at 06:52 | 作品「Tシャツ」 | この記事のURL | コメント(0)
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