◎若い人は「認められ」たがっている。
世間全般の経済的な先行きが暗いなかで、
厳しい雇用情勢、内定取り消し、就職氷河期の再来など、
20代〜30代のビジネスパーソンを取り巻く環境は厳しさを増しているように見えます。
ごく一部を除いて正社員とて、給与はかつてのような右肩上がりにはならず、
ボーナスももらえるだけよいという人も増えています。
ただ、若いビジネスパーソンが本当に求めているのは、
いくばくかの経済的な報酬よりも仕事ぶりや自分らしさを
「認められたり、ほめられたりする」ことではないでしょうか。
一方で、他人に自分のことを認知されたいという欲求が強い反面、
受け入れられない(否定される)ことを必要以上に恐れている、
という人が増えています。
ほめて欲しいが、無様な失敗をしたくないからすぐにできないのです。
昔に比べて、叱られて反骨心で成長するタイプよりも、
ほめられてやる気を出すタイプが圧倒的に多いのです。
これは、あまりにも「もったいない」ことです。
なぜなら、「認められる」ことは、「人生をステップアップさせる最大のチャンス」だからです。
同時に、認められることは「人生最大の喜びのひとつ」でもあります。
ところが、多くの人は「認められる」喜びを味わうことなく、人生を漫然と過ごしてしまいます。
インターネットなどコミュニケーションの手段は増えたのに、
仕事やプライベートで「選ばれない」「認められない」ままで終わっているのです……。
◎「選ばれる自分になる」30の具体的な方法。
本書は、「控えめで自分をアピールするのが苦手」
「一生懸命やっているのに認めてもらえない」、
そんな悩みを抱える若い社会人や学生向けに、
身近な家族や友人、上司、先輩、取引先、メンター、世間から
「認められる」ための30の具体的な方法をわかりやすく解説したものです。
著者の久米信行さんは、ゲームメーカー、証券会社など様々なキャリアを経られ、
その後、家業である下町の国産Tシャツメーカーの三代目社長に就任、
ほぼゼロからその存在を世の中に認められてきた方です。
昨年8月に弊社より出版した、久米さんの著書
『考えすぎて動けない人のための「すぐやる!」技術』は、
おかげさまで累計12万部のベストセラーとなりました。
その久米さんに、「叱られると凹む」「保守的な人に足を引っ張られる」
「努力しても結果が出ない」などの誰もが共感できる悩みに対して、
前著『「すぐやる!」技術』と同様に、
ご自身の経験から紡ぎ出した含蓄あるエピソードと
ITを駆使した具体的な方法で、
認められる・ほめられるための「解」を示していただきます。
『「すぐやる!」技術』を読んでいただいた方はもちろん、
ご存じなかった方も、ぜひ書店でお手にとっていただければ幸いです。