”脱原発ハンスト”ニュースVOL.846 [2019年05月13日(Mon)]
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脱原発ハンガーストライキ 〜子どもたちの、子どもたちの、子どもたちのために〜 ……………………………………………………………………… VOL846(2019年5月13日) 福島第一原発の事故により、東京の国家公務員宿舎に自主避難をした人たちの退去期限をこの3月に迎えました。けれど行き先が決まらない57世帯(4月1日現在)の人たちがいまもこの住宅に暮らしています。福島県は退去に従わない入居者に対して今後、損害金として家賃額の2倍を請求する方針です。 中には、シングルマザーで娘二人を持つ母親は、都営住宅に4回応募したにもかかわらず、落選した人もいます。家賃が高額な都内のアパートでは、現在の収入では借りることのできる物件がないそうです。都営住宅が当たるまで待ってほしいと悲痛な訴えをしています。 また、避難を巡って職場でいじめに遭い、双極性障害になり、通院しながら再就職を考えている人もいるそうです。 17年3月時点では、自主避難者のうち、年収が300万円以下の約250万以下の世帯が150世帯もあったそうです。(*阪神・淡路大震災の3年後仮設住宅での全戸調査でも7割の人たちが年収300万円未満でした。)自主避難者の中には月収に占める家賃負担の40%を超えてあり(2018年5月時点)、相当な負担を強いられていることもあきらかです。 人災でこのようなことになり、国の都合で避難区域とそうでないところ線引きし、避難解除された地域でもお隣は避難指示、お隣は避難解除区域と言われても、放射能は風にのり、雨に交じり地面に降り注ぐ、解除区域でもホットスポットと呼ばれる高線量の場所はいくつも存在します。損害を受けたのは原発事故の被害者で損害金を受け取るはずの人がなぜ損害金を支払わなければならないでしょうか? 当初言われていた避難する権利はいまだ日本では認められていません。チェルノブイリ原発事故の後には、「年1ミリシーベルト」以上の追加的被ばくを強いられる地域が「避難の権利ゾーン(=避難権付居住地域)」として規定されています。しかし、日本では年間の線量限度を1ミリシーベルトから事故後に20ミリシーベルトまで緩和したのです。当時内閣官房参与を務めていた東京大学小佐古敏荘教授が涙ながらに抗議したのが印象に残っています。 チェルノブイリ法では「国が被災者の生活と健康を世代を超えて守り、被害の補償を続ける」と規定されています。事故から33年経ったいまでも補償されています。チェルノブイリ事故の2番目に深刻な福島第一原発事故で、国の対応がどうしてこうもちがうのでしょうか??? 一方、政府は景気が回復した、復興五輪だといい当初予算で7000億円だったのが、3兆円ものお金をつぎ込んでいます。「自立」という名のもとに切り捨てられていく被災者の人たち…。災害がなくても、非正規労働者が4割を超え928万人もいるのです。夫婦共働きでも子どもを預けるところがない、子どもの貧困など、格差は広がり続け、景気回復を実感しているのは一部の富裕層だけではないでしょうか? (増島 智子) *リレーハンストの方法など詳細については以下のブログをご覧ください http://ngo-kyodo.org/antinuclearpowerhungerstrikerelay *トピックス 汚染土最大200万立方メートル 復興拠点の除染で初試算 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190512-00000099-kyodonews-soci (2019年5月12日 共同通信) 原発2号機で初の注水停止試験 福島第1、温度上昇を調査 http://www.minyu-net.com/newspack/KD2019051301001593.php (2019年5月13日 福島民友) 5月の予定をお知らせ下さい。よろしくお願いします。 *************************** *昨日までのリレー仲間 5月11日(土)は鈴木(川崎)、12日(日)は柚原(神戸)がつなぎました。 *今日のリレー仲間 本日5月13日(月)は、東條(神戸)の1名が行っています。 *明日のリレー仲間 明日5月14日(火)は、上野(NGO)の1名がつなぎます。 *今後のリレー予定 5月15日(水)大石(静岡) 16日(木)宇田川(神奈川) 17日(金)募集中!! 18日(土)鈴木(川崎) 19日(日)募集中!! 20日(月)東條(神戸) 21日(火)募集中!! 23日(水)大石(静岡) 24日(木)宇田川(神奈川) 25日(金)募集中! 26日(土)鈴木(川崎) *************************** |