CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

« 2018年12月 | Main | 2019年02月»
プロフィール

塩澤 英之さんの画像
塩澤 英之
プロフィール
ブログ
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリアーカイブ
<< 2019年01月 >>
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
RSS取得
http://blog.canpan.info/spinf_shio/index1_0.rdf
http://blog.canpan.info/spinf_shio/index2_0.xml
本年もよろしくお願いいたします。 [2019年01月04日(Fri)]

今週から業務が再開しました。


年末年始休暇は、予定通り、パフュームのライブ、甥っ子姪っ子両親へのお年玉配り、体のメンテナンスを行い、資料を睨んだまま時間が過ぎて行きました。

E6C77392-6D26-41C5-8DCA-B5C98DA41B69.jpeg
休暇中、半年ぶりに、ちょっとだけ実家のある日立に戻りました。この淡い空気感が日立という感じがします。

149E8721-C222-4EA8-86B0-687D5E1CA647.jpeg
この工業の町の空気感も日立らしい。

06D68466-0B7D-436D-9F60-160A43780F0A.jpeg
幼少時からこれまでの、いろいろな時期の記憶が蘇ります。

歳をとったおかげか、たまに帰るからか、ちょっとした景色や坂道に、記憶の断片が残っているようで、故郷だとか懐かしさというものが感じられるようになりました。

その中で、若い時に「人間到る処青山あり」という言葉を見つけ、日立から離れたんだっけなと、そんなことも思い出しました。

現実世界に戻ると、少しでも油断すると何倍ものしっぺ返しがあり得る状況に陥っています。後回しにせずに、出来るだけ前に前にと進めなければなりません。気持ち1%だけでもスピード感をあげることと、ストイックさが必要です。今年は、まずは4月上旬まで、山がいくつもあるので、どれだけ質の高い仕事ができるかが目標になります。


大きな流れとして年末年始から気になるのは、
・中台関係(中国習近平国家主席の声明、蔡台湾総統の声明
・米中関係
・米台関係(米国議会の「アジア再保証イニシアチブ法案」(ARIA)可決)
・米韓関係、日韓関係(例の件)
・北朝鮮関係(と米国、中国、韓国)
・英国の東南アジア諸国への軍事基地設置の動き
・豪州、NZの北太平洋への関与拡大
といったところでしょうか。いずれも少なからず太平洋島嶼国に関係していきます。

またミクロネシア地域は、政治の季節に入りました。


本年もよろしくお願いいたします。
2019年第1回太平洋島嶼国大使会議 [2019年01月11日(Fri)]

本日、当財団会議室で、今年の第1回目となる太平洋島嶼国大使会議が開かれました。
昨年10月以降は、皆さん大変忙しく、なかなか顔を合わせる機会がなかったのですが、年を越して、少し落ち着いた感があります。

大使会議では、我々は中に入らず、議長のマタイトンガ/フィジー大使の仕切りで、大使もしくは各大使館代表が、作戦を話し合う場となっています。

その中で、ときどき、我々やゲストが呼ばれ、情報提供や意見交換が行われます。

今日は、高田太平洋島嶼国担当大使が、途中から参加されていました。

我らが茶野常務も、参加しています。

38C806F7-1018-49C3-9B93-00696A19AED3.jpeg


自分も、呼ばれて、昨年12月11日に開催したカッティングエッジ・セミナー#5の結果ポイントを共有し、今後の展開について意見交換を行いました。

1E36FE9C-8F90-4CE7-BD12-F3CEF4F2CAAF.jpeg

そのセミナーでは、PALM8首脳宣言(第8回太平洋・島サミット首脳宣言)を、約束、意欲、感心なのかとか、主語が日本の首相なのか、日本と太平洋島嶼国首脳なのか、PIFメンバーの首脳なのか、太平洋島嶼国リーダーなのか、経済関連なのか、人材育成関連なのか、環境、海洋なのかとか、丁寧にセンテンスごとに読み解き、並べ直して、整理したものをベースにして、特に政府が関与しにくいが日本と太平洋島嶼国の関係深化に必要な経済関連部分を抽出して、具体的な展開方法について議論しました。

大きく見れば、同首脳宣言の観念的ではなく、具体的なフォローアップの方法の一つを示すことができたと思います。

しかし、我々は、単なる議論で終わらせることは意味がない、時間の無駄と考えているので、今日は次の動きについて、こっそり話し合いました。

その過程で、自分は、ちょっといたずら好きなところもあるので、「そういえば、貿易投資を進めるには、グッドガバナンス、透明性、ルールに基づく信頼性が現地に必要だという話が太平洋島嶼国側からありましたよね」「例えば、日本の『自由で開かれたインド太平洋戦略』って、要は同じような考え方で経済成長を確保して、地域の繁栄を目指すというものですよね。」とふってみたりしました。

その時の、なんとも言えない空気感に、スリルを感じました。

今年は、パラオ独立・日パラオ国交25周年、5月にフィジーでアジア開発銀行年次総会、そして秋にはラグビーワールドカップがあります。他にも、5月にミクロネシア連邦の大統領選挙、11月にマーシャル諸島の大統領選挙などもあります。パラオでは大統領・副大統領選挙(予備選2020年9月、決戦11月)に向けたキャンペーンが始まっています。

今年も忙しくなりそうですね。

ま、それはそうと、新しい仲間も増えたので、2月までに新年会も開かなきゃ。
パラオ神話にちらっと見える水の関わり [2019年01月15日(Tue)]

今朝、官民合同プロジェクトでナウルに行かなくちゃとか、マーシャルで落ち合おうと話していたら、夢でした。今はパラオにいます。


地域密着型エコツーリズムプロジェクトに関連して、参加しているバベルダオブ島の10州が、パイロット的に日本から小規模グループを受け入れたので、今、鳥羽の海島遊民クラブのキクさん、早稲田博士課程のジェイさんとその側面支援を行っています。あとで西表エコツーリズム協会のハルちゃんが合流します。

B80D0A5D-229C-4F26-A43D-D04FD5C47DCF.jpeg2024DF77-0F8A-48B3-9A51-B7A44F92DE3B.jpegEB51F58D-D604-43F6-86C7-4F31DE90D07F.jpeg2812D5C7-831A-4D7B-B89E-D6374964F0ED.jpeg

側面支援なのですが、通訳をすることになり、各訪問先で、パラオの神話伝説だとか、文化だとか、現地のツアーガイドの話す内容を説明し続けました。ヘロヘロです。

C4C858F2-2336-49A0-A4C3-E4BE529D2321.jpeg6C614E0E-0299-4BF0-9C69-B7B12DDD7F6E.jpeg

今回アマゾンで、個人的にこれを10台購入して持ってきました。

11717A8A-CA5E-43CF-A5EB-89C06EB0DAB5.jpeg
ポータブルのヘッドマイク付きスピーカー。大活躍です。

パラオの神話の内容ですが、決してそれが中心の話ではないのですが、洪水とか水没とか海中だとかのエッセンスが含まれていたりします。

例えば、パラオはかつてアンガウルしかなく、そこにウアブと呼ばれる幼い男の子がいて、毎日大きくなっていって、村人がハシゴで食べ物を口まで運ぶほどになった。いやになった村人がウアブを石で囲い、火をつけて倒したところ、足元の石が散乱してロックアイランドに、体がバベルダオブ島になった。そのウアブの魂は天国に行き、その後、女神としてバベルダオブ島に降りたった。しかし「洪水で」死んでしまい、魂が天国に戻り、もう一度、女神としてバベルダオブ島に降りたった。名前はかつて死んだものという意味でミラド。子供を4人産んで、それぞれガレムルングイ、マルキョク、コロール、アイメリークに置いた。

ーー

最初に作られたバイの伝説では、アイメリークの女性がパンダナス種を生み、子供ではないので怒ったその女性が川にパンダナスの種を捨てたところ、海で漁師が拾い、何故か大漁になった。陸に戻り、種を置き漁に出て、戻ると、パンダナスが成長して、そこに蛇がいた。やがて蛇が子供を産んだところ、それが人間の男の子だった。名前をオラエルという。

ある時、オラエルは、母親の蛇を連れてアンガウルに行き、アイメリークに舟で戻るとき、海底から声が聞こえてきた。蛇の母親に錨のように舟を固定してもらい、「海中に潜ると、バイを作ろうとしている人々がいた」。目でバイの作り方を教えてもらい、アイメリークに戻ったが、体を伸ばしてしまった母親は死んでしまい、その子は母を埋葬するためにマルキョクへ向かった。

オラエルはマルキョクで初めてのバイを作り、売ろうとしていると、いくつかのグループが買いたいと言ってきた。オラエルは、5番目の、もともとオラエルと母親の蛇が生まれたアイメリークから来たグループに、売ることに決め、今、現在残っているバイがあるところに、パラオで最初に作られたバイが設置された。その村をゲルケアイ、酋長のタイトルをレングルバイ(heart of bai)と名づけた。

ーー

この2つ目の神話は、ガラロンのストーンモノリスに繋がる部分があるように思います。

(続く)
パラオ神話にちらっと見える水の関わり2 [2019年01月15日(Tue)]

パラオのガラロン州(旧日本名アルコロン州)にはストーンモノリスという観光地があります。

その場所は高台にあり、複数のストーンモノリスがまるで建物の柱のように林立し、7つのストーンフェイスが点在しています。

F948DD4A-8023-4DAA-800C-265425AD33BB.jpeg

0F2704A7-17EA-4C41-A166-C2B0A5A7DB66.jpeg

F9B86771-D9B9-46AE-AF26-A6014A91717D.jpeg

そのはるか海岸線まではジャングルとマングローブとなっていますが、その中にまだ遺跡が残っているとか、海底に遺跡があるなどの話が現地の方から聞くこともあります。

555DAE4F-A310-495D-944A-298922856F08.jpeg

そのストーンモノリスの話。

ガラロン州の遺跡保護官は、ストーンモノリスについて、考古学と神話の2つの面から話をしてくれます。

考古学的には、1500から2000年前に、ストーンパスの周りで火を焚いた形跡があること。

神話的には、夜しか活動できない神が、バイを作っている途中で、メディイベラオというアイライ州のトリックスターの神が、いたずらをして、バイを作っていた神が作業を放棄して帰ってしまったというもの。

岩石は明らかに堆積岩なのですが、バベルダオブ島では見つからないそうです。

そして、その保護官は、かつて海外のチームが調査し、アンガウル島とペリリュー島の間の海底に似た岩石があること、石を削り出した跡があることを報告したことがあると話してくれたことがありました。


昨日、初めて作られたバイの話を聞いて、ガラロンで聞いたその話を思い出しました。

そもそもあんな高台に石を運ぶということは、もしかすると当時の海面が高かったのかもしれません。

それこそ、バイの作り方をオラエルに教えた海中の神々が、ガラロンでバイを作ろうとしていたのかもしれません。

−−

他にも有名なギワル州のパンの木の話は、村が「水没」する話だし、ギワルには海底にストーンパスやストーンプラットフォームの跡があるようです(ダイビングスポットの1つですが、流れが速い場所で、なかなか難しいそう)。

−−

ガラード州には、現在よりも20メートル以上海面が高かったことをうかがわせる釣り針に関連する神話や、海にタロの灰をまいて湾をつなげたというような神話があります。

−−

他にもアイライ州では、メディべラオとタロの話があり、さらっと津波について触れられています。


これだけの話が個別に残っているということは、今よりも海面がかなり低い時代、今よりも海面がかなり高い時代に、何か神話の元になる出来事があったのかもしれないなあと、興味がそそられます。
パラオ地域密着型エコツアー2019JAN(1) [2019年01月17日(Thu)]

先週 14日から16日の3日間、NPO法人 シニア自然大学の田中先生と受講者から厳正な抽選で選ばれた皆さん計19名による地域密着型エコツアー体験ツアーがパラオのバベルダオブ島で行われました。
このツアーはこれまで当財団のプロジェクトで積み上げてきたものを、パラオの地域の皆さんが実践する大切な機会となりました。

ツアーはまだ正式に発売されていませんが、我々のプロジェクトに参加しているガラロン州、ガラード州、ガードマオ州、ガッパン州、アイメリーク州、アイライ州の6州の集約窓口とシニア自然大学事務局さんが直接やりとりをして実現したもので、体験ツアーでしたが、参加者の皆さんは正当な金額を支払い、参加されました。

C7E24623-1AE0-440B-9F93-C97C65D3327B.jpeg

パラオ政府からは、レギュレーションサイドの天然資源環境観光省観光局(BOT)とプロモーションサイドの政府観光局(PVA)が全面的にバックアップし、我々の方からは、これまでこのプロジェクトを支援いただいた専門家の方々から鳥羽の海島遊民くらぶ代表の江崎貴久氏、西表島エコツーリズム協会事務局長の徳岡春美氏、当財団の臨時サポーターの早稲田大学博士課程のジェイさん、そして自分も観光客側で参加しました。

B6219E50-7B6A-4116-B5FD-C92BC0CE6DE5.jpeg
左から江崎さん、徳岡さん、ガードマオ州のマーシーさん、ジェイさん(追加で実施したガードマオ州タロパッチツアー)

我々4人は、参加しつつ、実際には通訳のような役割を担うことになりました。(ヘッドマイク付きスピーカーを持ってきたことは、まあ偶然です)

地域密着型ツーリズムというのは、本来エコツーリズムの一形態とのことですが、特にパラオ現地での「エコツーリズム」の概念を変えるために、我々はあえて、地域密着型エコツーリズムと称しています。これにより、エコツーリズムに地域住民の参画と、自然ばかりでなく文化、現地の日常生活などが明確に含まれることが理解されるようになりました。

183A1460-6A57-4707-8D9C-588396662D37.jpeg

9267AE87-91E8-46F8-9EEE-1FD965B41A64.jpeg

一連のツアー後に現地でインタビューを受けましたが(当初、先方は簡単なインタビューを考えていましたが、かなり踏み込んだ話をしました)、特に今回強調したのは、「地域住民がエコツーリズムにより正当な経済的恩恵を受けること」、伝統社会と密接に繋がる自然環境、食を含む文化、神話・伝承をエコツーリズムを通じて再評価することで「自然・文化が保護・保全されること」(すなわちパラオの人々のアイデンティティを確保すること)でした。
パラオ地域密着型エコツアー2019JAN(2) [2019年01月19日(Sat)]

昨晩、パラオから戻りました。身体中が筋肉痛です。
今回の出張は、シニア自然大学の皆さんとのツアー参加に加え、日本の海上保安庁モバイルコーポレーションチーム(MCT)による現地海上保安局の訓練と園浦総理補佐官視察(自分は同席のみ)、今後予定している2つの調査に関する現地調整があり、大変濃い5日間の現地滞在となりました。

ツアー参加用の服を着てトレッキングシューズを履いたり、ワイシャツとスーツパンツと皮のブーツを履いたり、短パン一丁と素足で海に出たり。

ツアーでは、前に書いたように、通訳ガイドのような役割を急遽行うことになりました。(早稲田大学博士課程のジェイさんが写真を撮ってくれたので、載せてしまいます)

39A8F85F-5B91-43BD-A8F4-D56C60F10EB2.jpeg
アイライ州のストーンパスで。オレンジ色が現地研修員のベルマさん。

2F81CDA6-0CD6-4532-87E4-32672A5282EF.jpeg
アイライ州のバイで。

C7700314-BCB8-47EB-A91D-CE69CCCFBB97.jpeg
アイメリーク州のバイで。現地研修員のシャーリーンと。

4FF0513B-8A0E-43F2-A776-86BC1DD6E1BC.jpeg
ガラロン州の古くからの港で、現地研修員のマラさんと。

5D06C05F-7C60-4B12-BFDC-38743AB4ED8A.jpeg
ジェイさんも通訳。

9D94E074-55CC-4C55-B05C-9692450DE32C.jpeg
キクさんも通訳。

FB0BFD68-241B-4F69-9AD8-30F817227ED9.jpeg
徳岡さんも通訳。

各州に日本語を話せる人がおらず、仮に現地で日本語の通訳を雇う場合、少なくとも1日5万円前後の費用がかかること、そもそも人材が少ないことがネックとなります。

そのため、実際にツアーを販売する場合は、英語での実施とする必要があり、参加者にはある程度の英語力(英検3級程度以上)が求められるでしょう。

ツアーは、我々の本来のデザインは、最大4人〜6人のグループを対象に、終日の、可能ならばホームステイと現地食を含む滞在型のものでしたが、今回は6州それぞれが3時間のツアーをデザイン・実施し、ツアー、現地食のランチ、ツアー、現地食の夕食としました。シニア自然大学の皆さんはホームステイとはなりませんでしたが、アイライ州の民家もしくはアパートに滞在し、朝食も含まれていました。

自分たちは、毎日朝8時に宿を出て、夕方5時〜6時までツアーが続き、夕食、夜10時過ぎに宿に戻るという日程となりました。

1日目は終日通訳ガイド役をしていましたが、疲労感がとんでもないくらいありました。2日目はジェイさん、3日目はジェイさんと徳岡さんに助けてもらい何とかもちました。

一方、江崎さんは3日間通訳ガイド役を担い、常にお客さんの雰囲気を盛り上げ、笑顔を絶やさない、プロフェッショナルな姿を教えていただきました。現地研修員の皆さんもたくさん学ぶことがあったと思います。
パラオ地域密着型エコツアー2019JAN(3) [2019年01月19日(Sat)]

今回現地で聞いた話では、ストーンパスは300〜500年前ではなく、1700年前に作られたという話がありました。

またアイメリーク州のケズという人工丘は、もともとあった山を削って、平坦な面を作り、農業のために作られたという話のほかに、大蛇の伝説があるケズでは、過去に行われた物理波形調査で、石が螺旋状に積み上げられ、頂上部には祭祀用と考えられる構造があることがわかっているとの話がありました。

いずれも、しっかりとした資料が見つかれば良いのですが…。

ガラロン州には、前にも書いたストーンモノリスがあります。
ツアーに参加していたシニア自然大学の方の助言で、方角を見てみました。

C5F5040A-BEA9-443B-8281-2F6E86875C8E.jpeg

柱は南北に並んでいて、実はその真ん中あたりのストーンモノリスにはおへそのような出っ張りがあります。南米の遺跡では太陽とされるような形状です。


またそのストーンモノリスでは、あのたまちゃんが元気にしていました。大きくなったね〜。

C12AB3D0-B8A3-4C54-BBA8-EC4E02E7326B.jpeg
ああ、猫飼いたい。


ガードマオ州のタロパッチツアーは、興味がない方には「単なる畑じゃん!」と思われてしまいますが、そこにはパラオの文化とタロイモのつながり、原風景を想像させる田園風景と穏やかな空気を感じることができます。

02904CC9-7C58-4AFA-908F-7C6E3F87DDB2.jpeg

このジャイアント・タロは、収穫まで3〜5年、種類によっては8年かかります。収穫できるまで成長してからも、そのまま生やしておくことができます。

一方、クカオという小さいタロ、これは8カ月で収穫され、収穫しないと腐ってしまいます。

ジャイアントタロは黄色っぽく、ホクホクしたもの。クカオはグレーでねっとりしている栗を思わせる味がするもの。育て方が異なり、クカオの方がより水を必要とします。

9F1CC283-005B-47CC-B5FC-C8D43BD5CA20.jpeg

クカオは日常生活で、普段からよく食べるもの。ジャイアントタロは成長してからも放置できるので、基本的には冠婚葬祭やイベント用、資金が必要な時の貯金のようなものだそうです。

それにしてもこの風景、自分のパラオの好きな風景の1つです。

0E748D56-1822-42F3-8CD4-EA8DD73683FD.jpeg

さまざまな緑色が幾重にも重なり、静かに風が吹き、鳥がさえずっています。

このタロパッチがあるガードマオ州は、他の村との戦いを避けてきた歴史があります。他の村から攻められると、お金で解決してきており、その歴史に誇りを持っています。またさまざまな移民を受け入れてきた歴史があります。

ピースフルな土地です。
走ったり出汁について考えたり [2019年01月21日(Mon)]

昨日土曜は、一日中体を休め、今日は溜まっていた仕事に取り掛かりました。
朝7時から、太平洋島嶼地域秩序について考えをまとめ、財団に行き、研究員にとって大変重要な事務作業を行い、帰宅したのが夜の10時前。

財団では、コロラド州議員のブライアン・シオザワさんから丁寧な手書きのメッセージ・カードが届いていました。クリスマスカードありがとうと。デンバーで日本の竹内総領事と会って、良いミーティングだったよと。

2年前にちょっとだけ挨拶しただけでしたが、また繋がれて嬉しい。

帰宅してから、洗濯を2回して、室内に干し、走りに行って帰ってくると0時を回っていました。それでもこんな冬の夜更けに走っている人が結構いて、皆何を目指しているのだろう?

今日は、8日ぶりだったのでかなりきつかった。中目黒〜目黒〜中目黒〜代官山〜恵比寿〜代官山〜中目黒。渋谷をスキップして7.6キロで終了。

先日のパラオ出張で、海に潜る機会がありましたが、自分は真下に潜ることがこれまで出来ませんでした。ところが、鳥羽で海女さんの修行をしている江崎キクさんに一言助言してもらうと、初めて潜ることができました。さすがプロ!

フィジーにいた時に、市場で魚を買ってきて干物を作ったり、市場でカカオの実を買ってきてチョコレートを作ったりしていたのですが、今はせいぜい夕食のチキンスープくらい。しかも粉のダシ。ただ正月にはちゃんと昆布と鰹節から出汁をとって、お雑煮を作り、出汁をとることでスープそのものの価値が高まると気づいた、と話すと、キクさんは、旅館の女将さんでもあるのですが、ちゃんと出汁をとったものでないと苦手だということでした。

毎日は難しいけど、出来るだけ出汁をとることから料理してみようと思います。

昆布と鰹節が、宝物のように思えてきました。

こういう風に思えるようになるのも、地域密着型エコツーリズムの副作用なのかもしれません。
トンガの海底ケーブル破損のニュース [2019年01月24日(Thu)]

昨日、トンガの海底ケーブル破損のニュースがありました。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190123-00000049-jij_afp-int
http://www.afpbb.com/articles/-/3207746?cx_part=search

復旧まで2週間ほどかかるそうです。原因が何なのか気になりますが、記事を読んだ限りでは不明です。現地の友人とはしばらく連絡がとれそうにありません。

7〜8年前、トンガではなく、ナウルという島嶼国で、地理的状況は陸の孤島のように見えますが、通信機器の問題が発生したか何かで、1カ月以上、政府ルートでも連絡が取れなくなった時期があったという話を聞いたことがあります(今回のトンガの場合は、衛星通信で、主要な通信は確保できているそうなので、当時のナウルとは異なります)。

この10年、特にこの5年ほどは世銀やADBの投資を通じて、多くの太平洋島嶼国に海底光ケーブルが接続されてきました。これから繋がる地域もあります。海底光ケーブルが繋がることで、情報量が大きく変化し、不利な地理的状況をある程度克服することにもなり、現地の生活の質も飛躍的に変化します。

しかし、今回のニュースは、改めて小島嶼国の脆弱性という弱点を再認識させるものだと思います。

例えば、2017年トンガ、2018年サモア、2018年バヌアツのIMFの4条協議レポートを読んでみると、いずれも公債のGDP比が50%程度ですが、DSA(債務持続可能性分析)は、トンガ、サモアが高リスク、バヌアツが中リスクとなっています。共通のリスク要因として自然災害があげられています。

トンガ・サモアとバヌアツのリスク評価の差は、GDPの差というか、おそらく民間経済部門の差のように思います。

GDPが伸びれば相対的に債務のGDP比は下がり、リスクが低下します。例えばフィジーは、2013年頃から、税制改革などを通じて内需拡大、政府支出拡大をおこなうことでGDPを伸ばし、債務が増えつつも、債務のGDP比は46%程度に安定させています。

バヌアツは確かGDPに占める政府支出は4分の1から3分の1の範囲で、しかも観光部門が強いこと、債務の使用目的が民間経済活性化につながる(バヌアツの場合は実際に結果に表れることが想定される)インフラ投資であることがトンガ・サモアとの違いになっているのかと思います。


さて、今回の海底ケーブル破損がどれだけの経済的損失をもたらすのかは不明ですが、このような通信インフラの脆弱性も、経済リスク要因の1つになるかもしれません。
パラオ観光客数の変化:日本、台湾の観光客市場シェア回復なるか。。。 [2019年01月24日(Thu)]

昨年1年間のパラオ訪問者数が、中国人観光客バブル以前の2012年約12万人のレベルに戻りました(バブル時代最盛期は2015年の17万人弱)。

年毎の全訪問者数と国別の内訳は下記のとおりです(数字は概数)。
(パラオ政府資料)*資料には一桁まで記載されています。

2011年 全体103,903人(*デルタ成田パラオ直行便就航2010年12月下旬)
台湾3.2万、日本3.7万、韓国1.5万、中国1600、北米8400、欧州4300

2012年 全体118,928人(*9月、10月、パラオ-香港直行便(Palau Airways)就航)
台湾4万、日本3.8万、韓国1.8万、中国3700、北米8300、欧州5000

2013年 全体110,823人(*JALチャーター便減便)
台湾2.8万、日本3.6万、韓国1.8万、中国9300、北米8400、欧州5500

2014年 全体125,674人
台湾3.1万、日本3.8万、韓国1.6万、中国2.1万、北米8600、欧州5400

2015年 全体168,764人(4月、天皇皇后両陛下のパラオご訪問)
台湾1.5万、日本3.1万、韓国1.2万、中国9.1万、北米8800、欧州4600

2016年 全体146,629人
台湾1.5万、日本3万、韓国1.2万、中国7万、北米8500、欧州4300

2017年 全体122,050人(*ANAチャーター便就航)
台湾9500、日本2.6万、韓国1.3万、中国5.5万、北米8500、欧州5000

2018年 全体115,964人(*5月デルタ成田パラオ直行便終了)
台湾1.1万、日本2.4万、韓国1.3万、中国5万、北米8400、欧州4500


パラオにとっての観光客市場は、
2005年〜2014年の間は、1位と2位が、日本か台湾で、それぞれ3万前後から4万人前後。韓国が1.5万人。北米8千、欧州5千というところでした。

全体の観光客数も、少しずつ増やしていく話があり(民間経済部門ではなく、環境保護側)、年12万人程度がインフラキャパでも上限と考えられ、下水道整備を整えてから、市場拡大を図るべきという話がありました(例えば、イデオン下院議長、2012当時)。

民間部門は積極的に新しい観光客市場を開拓し、2013年後半から、中国人観光客を新たな市場として、プロモーションを行い、成功し、一気に2014年頃から一気に国別シェアが変化しました。

日本は減少しつつも、何とか踏みとどまってきましたが、台湾が一時期の約4万人というところから、一気に1.5万人と半減し、1万人前後まで落ち込みました。一方で中国が数千人から最大9万人超、昨年も5万人も訪問しています。

2018年は中国が団体観光訪問先リストからパラオを除いたこと、パラオ側がチャーター便を止めたことが影響し、減少したとなっていますが、ほぼ同数の2012年と2018年の内訳を比べてみましょう。
(前者が2012年、後者が2018年の数字)
台湾:4万→1.1万(2.9万減)
日本:3.8万→2.4万(1.4万減)
中国:3700→5万(4.6万増)
韓国:1.8万→1.3万(0.5万減)
北米:8300→8400(横ばい)
欧州:5000→4500(やや減少)

中国だけを見ると、年9.1万人、7万人の2015年〜2016年に大きな環境問題・社会問題が発生していました。また観光客市場で中国がマジョリティを確保する一方で、台湾市場が圧迫され縮小し、日本は伸び悩みました。

現在の中国からの観光客は年5万人程度ですが、それらの観光客の雰囲気や態度が、問題が発生していた時期のものとは異なる良いものに変化しています。おそらく安価な団体旅行が減少し、家族旅行の方々が多いからではないかと現地の方々は分析しています。

もう一度、観光客市場の変化を書くと
(台湾・日本+韓国: 2014)→(中国 日本+台湾・韓国: 2015〜)
となりました。

昨年、全体数が減少しましたが、日本からの直行便が止まったことが響き、シェアの内訳としては2015年以降の傾向が続いています。さらに中国人観光客の雰囲気が良い方に変化しています。

基本にもどれば、台湾も日本も、潜在的観光客数は、4万人前後いるはずであり、全体的に、中国5万、台湾4万、日本4万、韓国1.5万、欧米1.5万、その他1万となれば、年17万人で内訳も安価なグループが少ないものを目指せるはずでした。

実際に台湾が直行便を週2から3に増便するという現地報道や、現地には今年前半にも日本からの直行便再開の噂も流れています。またJALとANAの直行チャーター便が1月から3月は交互に3往復くらいずつ販売されており、いずれもほぼ満席で売れ行きは好調なようです。まずは、台湾と日本の訪問者数の回復と4万人台を目指したいところです。


しかし、実際には、台湾と日本の市場回復が遅れてしまったため、シェア回復のタイミングを逃してしまったかもしれません。


1月31日から香港パラオ直行便を週3往復、マカオ〜パラオ直行便を2週に2往復再開するとの報道がありました。

http://islandtimes.us/papa-to-resume-direct-flights-from-china/?fbclid=IwAR1lXvS4kBWeZhImXwKBJXyqAxKrY8lC4f_m0yIJK946zi-gqYR0hPKP5Cg


昨年の観光客減少は、現地に小休止を与え、環境管理、インフラ整備の時間を与えることとなりましたが、民間部門はこれ以上待てないということなのかもしれません。
| 次へ