南太平洋の海洋安全保障 [2019年08月14日(Wed)]
今日、会議のクロージングで、フィジーのナウポト海軍司令官が挨拶されました。
東部ラウ諸島の出身で、小さい頃に遊んでいた長くて広い砂浜は、小さく岩がちになり、母親が自分の学費を稼ぐために採集していた高瀬貝は、数が激減してしまった。気候の変化は現実だ。 2016年2月のサイクロン・ウィンストンがフィジー北東部を直撃した際には、村落が壊滅的な被害を受けた。初めてそのような被害を目の当たりにし、またあまりにも大きな被害であったため、正直何から始めれば良いのかと厳しい状況にあった。その時、直接司令官の携帯に3人から電話があった。1人はNZ軍ハイレベルの友人からで「〜の支援準備が整っている。いつでも連絡をしてほしい。」、もう1人は豪州軍からで同様に支援準備が整っているとの連絡。3人目が米軍からで「豪州とNZからの支援に加えて、我々は〜の支援が可能」とのことであった。 と話し、今回の会議には11カ国と関連機関が参加していましたが、何よりも人の繋がりが大切だと強調していました。 サイクロン・ウィンストンは南太平洋で発生した史上最大級のサイクロンでした。しかしながら、2016年2月時点では、まだフィジーと豪州、NZの政治関係は回復していませんでしたので、フィジーから頼りたくても頼れない時期だったという背景もあります。 今回の会議では、参加者間に良い空気が流れていたように思います。 ナウポト司令官とは、司令官がまだ青少年スポーツ担当大臣だった2013年に、何かの流れで、一緒に飲む機会がありました。その時は、少年のようで、シャイな人だと感じました。 (その後、2014年9月の選挙後に、海軍司令官に就任されました。) 今回の会議では、南太平洋の国々における海上保安、海洋安全保障とは何なのか、彼らが直面している脅威とは何なのかということが良く理解できました。 北太平洋と南太平洋で分けている意味も分かった気がします。 |