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パラオの友人達の話 [2019年08月10日(Sat)]

というわけで、一昨日、昨日とパラオの友人達に(10名ほどですが)ゴルフ場についてどのように思っているのか聞いてみました。


第1に、タブーではないのですが、いろいろな関係があるので、あまり話したくはない様子が伝わってきました。

次に、スポーツは大切で、ゴルフは観光客のうち、特に高い年代の人に人気がある。パラオでも50代以上の年齢層には好きな人がいると思う。ただパラオの若い年代ではゴルフに対する関心は低い、と。

続いて、何かできるわけではないけれども、多くのパラオ人は、ゴルフ場建設を歓迎しないと思うと話していました。


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現在のところ、周辺環境の質(水の質とかマングローブとか)の観点から、沿岸部の開発を規制する現地法令が関係する場合がありそうです。しかしこの法令は、あくまでも沿岸部が対象であるため、仮にゴルフ場建設が内陸部の場合は、規制の対象にはなりません。(EQPBという環境の質を保護する部署に関する法令で、川の流域は含まれるかもしれません。)

パラオでは10年以上前から、Ridge to Reefという考えのもとで、環境保護の取り組みが行われています。Ridge to Reefというのは、パラオで言えば分水嶺から沿岸のサンゴ礁まで、水の流れる領域を一体化して捉える考え方です。日本の里山・里海の考え方にも関係します(里山・里海はさらに人の利用という考えが含まれると思います)。

例えば、パラオには、大きな島であるバベルダオブ島を分水嶺で分ける地図もあります。

そこで、法令の話に戻りますが、現在の沿岸部の開発を規制する法令の目的の1つは、沿岸部の水の質を守ることにあります。

現在パラオでは、その水の質を守るために、沿岸部だけを見ていれば良いのかという議論があり、開発規制の対象を「沿岸部」から「集水域」に拡大しようとする取り組みが進められているそうです。

パラオは法治国家であり、何か問題があると、国民を巻き込む議論が始まり、最後には法令化して、これを遵守します。人口の少ない人が繋がっている国である故に、法令が重視されています。これには、パラオが近代化以前から掟を守る社会であったことが、基盤にあるようにも思います。


このように、現地では、例えばゴルフ場建設について静かな議論が行われているようです。その議論の根幹には強い懸念があります。
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