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PNGブーゲンビル [2019年08月17日(Sat)]

今年11月ごろ、パプアニューギニアのブーゲンビル自治州で、独立に関する住民投票が実施される予定です。
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何年前か、フィジーで人と話したときに、「ブーゲンビルは、地理的意味でのソロモン諸島に属している」と聞きました。

西パプア問題についてパプアニューギニアがインドネシアを擁護しているのは、これも背景にあるのでしょうか。

2つあります。

1つは、住民投票がスムーズに行われるのか。その時期の治安問題。

2つ目は、ブーゲンビル自治州が独立する流れとなった場合の地域安全保障(越境犯罪含む)、領海、EEZ、法執行能力、その他、多くの取り組みが必要となるでしょう。


見る人は、常に地域における法の支配(法執行含む)が脆弱なポイントを探しています。

例えば、豪州にとっては、近隣にそのようなスポットを作ることは避けなければなりません。地域全体としても同様でしょう。太平洋島嶼国と先進国の協力が必要になるかもしれません。
パプアニューギニアAPECの影で [2018年12月01日(Sat)]

自分が青年海外協力隊の視点から、外交の視点に移ったのが、2006年に在マーシャル日本大使館の専門調査員になったときからでした。

協力隊、マーシャルのとき(高校理数科教師)は、隊員経験者を対象とした、リリーフのような短期隊員の立場でしたが、ザンビア時代の失敗と後悔と懺悔といろいろな経験をベースに、非常に濃い活動を行うこととなりました。できる限り、何というか、現地に入り込むことを最優先事項とし、活動していました。結果、彼らが普段外部の人には見せないリアルな悩み、笑顔の裏に隠れている影、話をある程度理解できるようになりました。また、一緒に食事をしていたことで、2年で20キロ以上太ったという副産物もあり、現在の生活習慣病対策の実践・実験に繋がっています。

専門調査員の試験に合格し、2006年2月、外務省大洋州課で1か月の研修を受けました。研修というより、実戦投入。自分は、茨城から出たのは、ザンビアの2年とマーシャルの2年半だけで、東京での生活は初めてで、例えば駅と駅の距離を歩けるということがわからず、霞が関、日比谷、新橋、有楽町など距離感が全くわかりませんでした。当時はスマホもなく、方向もわからず。

その年は、太平洋・島サミットを控えており、議長国パプアニューギニアのナマリュー外相(当時)のリエゾンを担当しました。右も左もわからず、いえば先進国でない国で一般の人々と同じ生活をしていた人間が、東京のど真ん中で外交に関わるという、今考えると恐ろしい状況。

今でも覚えているのは、麻生外相(当時)との外相会談で、飯倉公館まで同行したとき。外相がナマリュー外相を迎えるタイミングをぴったり合わせるため、飯倉交差点を曲がるときに連絡するなど、ロジの一旦を学ぶことができました。車寄せに到着すると、麻生外相(当時)が満面の笑みでナマリュー外相を出迎え、肩を抱き寄せ、自分が会釈すると手を振っていただいたという場面が鮮明に残っています。

早朝、築地に同行したときには、自分はもともと理系で留学経験もなく、英語論文とボブ・ディランで英語を基盤に、ザンビア英語とマーシャル英語のミックスくらいのバックグラウンドしかなかったのですが、いきなり通訳を任されました。職員の方に日本語で長く説明していただいたのですが、自分の通訳は明らかに短く、”エッセンス”を3行にまとめたと、繕いました。その際、当時の大洋州課長も同行していただき、終了後、朝6時ごろ、一緒にお寿司を食べたということもありました。

この常識が違う自分のような人間を、外務省大洋州課はよく暖かく包んでくれたなと、冷や汗と共に思い出しますが、故に自分は大洋州課、外務省、政府、JICAに勝手に恩義を感じています。大学院も家が経済的に余裕がない中、授業料を免除していただけたことで修了でき、道は違ってしまいましたが、何とか国に恩返しをしなければという気持ちが薄っすらとあるように思います。

あ、なぜ過去を振り返ったかというと、それまで自分にとっての太平洋島嶼国はマーシャルだったからです。人もマーシャル。マーシャルの人々は優しく、自分が小さいときのおばあちゃんのように、何というか甘えさせてくれるような、国を離れるときには後ろ髪を引かれるような、常に心配し、気にかかるような存在です。そのような状況の時に、パプアニューギニアのナマリュー外相に会いました。そこで自分のパプアニューギニアの人の印象は「武士」となりました。堂々として、カッコいい。パプアニューギニアの国旗も赤と黒と南十字星と極楽鳥。カッコいい。



前ふりが長くなりましたが、そのパプアニューギニア。先日のAPECで米中の摩擦で、首脳宣言が出せなかったことが注目されたりしましたが、無理にまとめないのもパシフィックウェイの一つだと思います。

パプアニューギニアは大洋州になりますが、地政学的にはインドネシアに隣接しており、自由で開かれたインド太平洋戦略の文脈では、大洋州の中で最も重要な位置にあります。さらにエネルギー供給元として、日本経済の土台を支える大切なパートナーでもあります。また先の太平洋・島サミットで、日本の自由で開かれたインド太平洋戦略に対して明確な支持を表明した5カ国のうちの1つでもあります(他の国々は、フィジー、ミクロネシア連邦、マーシャル諸島、パラオ)。

APECに合わせ、中国はパプアニューギニアと自由貿易に関する20を超えるMOUを結ぼうとしていたそうです。一方で、あちこちから完成するインフラの質への懸念が少なからず現地にはあるそうです。パプアではありませんが、自分が大洋州のある国に公務で訪問していた際、現地政府高官から「この建物は中国の支援で建てられたものだ」「当時、中国だけがこれに支援してくれて、大変感謝している」「しかし、ここを見てくれ、完成して直ぐにひび割れがあちこち見られるようになった」「車両もたくさん支援してもらったが、まだ2年程度しか経っていないのに(広場を指差し)あそこにあるバスはもう動かない。」などという話を聞いたことがあり、以前として質の問題は残るようです。

おそらく、パプアニューギニア政府が日本の自由で開かれたインド太平洋戦略を支持した背景には、日本のインフラ支援の質を求めるという強いメッセージがあるのだと思います。


しかし、事は単純ではありません。例えば無償資金協力の場合、予算規模が小さいと、企業側にメリットがなく、何段階か省きますが、結果的に期待されている「日本の質」に達しないケースが発生することがあります。

また、有償(ローン、借款)だと、基本的に国際入札となるので、資金は「日本」だが、施工業者は「中国企業」ということもありえます。例えば中国企業が受注し、建設した際に、日本レベルの質を担保できるようになれば良いのでしょうが。。。仮に質が同じになった場合は、途上国側にはプラスですが、今度は日本の優位性が薄まるということにもなるという、。。


パプアニューギニアは他の太平洋島嶼国と比較するよりも、アフリカ大陸の途上国と比較した方がわかりやすいかもしれません。東南アジアに近く、経済ボリュームも大きく、経済成長の伸びしろが高く、投資先として未開拓の土地と言えるかもしれません。そのため首都ポートモレスビーでは、外資による投資が盛んで、高層ビルが次々に建てられているとも聞きました。民間の影響力は政府間では何ともできませんが、経済的にはプラス、政治的にはどこかで影響があるのでしょう。

APECに話を戻すと、実はパプアニューギニアは議長国として重要な役割を果たしていました。初めて他の太平洋島嶼国をAPEC会議に招待し、APEC加盟国との対話を促しました。太平洋島嶼国経済が過去5年でアップトレンドに転じた背景もありますが、もともと経済規模が小さく視界に入っていない国々とAPEC諸国・地域を繋ぐというのは、太平洋島嶼地域を世界に開く意味があったように思います。これはこれまで豪州、NZが議長国のときにも行われていなかった事です。

この結果、NZ政府は、自らがAPEC会議を主催するときには、太平洋島嶼国を招待すると表明したそうです。

パプアニューギニアは、他の20のAPEC諸国・地域と15太平洋島嶼国・地域を受け入れたわけで、よく切り盛りしたと思います。大変な苦労だったのではないでしょうか。

その中で、パプアニューギニア政府は、安倍総理を代表とする日本代表団に対し、心のこもった細やかな配慮を示していたとも言われています。

自衛隊によるパプアニューギニア軍の軍楽隊支援は、援助額でいえば小さいものかもしれません。しかし、人と人の心が強くつながる支援であり、日本とパプアニューギニアの戦時中を含む特別な関係の基盤を強化するものです。これはおそらく、他の先進国にも、中国にも難しい事ではないでしょうか。金額に現れない、深い意味があるものであり、日本は日本の支援について、もっと誇りを持って良いと思います。

日本代表団に対し、パプアニューギニア軍楽隊は演奏を披露し、「ふるさと」を日本語で歌ってくれたそうです。

パプアニューギニアも他の国々も、バランスを取らなければならない状況にありますが、二国間で考えた場合、日本とパプアニューギニアがより信頼の置けるパートナー関係に発展する可能性があると感じます。
パプアニューギニアAPEC [2018年10月19日(Fri)]

来月パプアニューギニアで開催されるAPEC首脳会議ですが、先日は同国政府がマセラッティを40台購入したということで、メディアに取り上げられていました。


パプアニューギニアは5月の太平洋・島サミット(PALM8)の際、安倍総理とオニール首相の二国間首脳会談において、「日本の自由で開かれたインド太平洋戦略(Free and Open Indo-Pacific Strategy)」への支持を明確に示しました。

1つは連結性による経済発展の部分への期待(連結性向上による経済的繁栄の追求)、もう1つは援助国・被援助国の関係から、実効性を伴うパートナーシップ、戦略的(必ずしも軍事的意味ではない)パートナーシップへ発展させるという意思があったように思われます。

パプアニューギニアは、人口800万人以上、1000を超える言語、国の枠組みよりも属する部族を優先する人々の傾向や、複雑化した政府機構などがあり、他の太平洋島嶼国のように、例えば比較的短い期間で政策決定や変化を起こすことが難しい国です。

さらにパプアニューギニアでは人口の半数を超える若者の失業率の高さが課題の1つであり、これまでの国としての中小企業起業支援の不足という問題もあったようです。

しかし、今回、APECを主催することになり、さまざまな取り組みのスピード感とスタンダードを他のAPEC諸国に合わせる必要が生じたことで、政府機構内の枠組みなどの改革が急速に進んでいるそうです。また、「国」「国民」という意識がじわじわと高まっており、国がアップグレード(?)するキッカケになるかもしれないとの期待が現地に芽生えているようです。

例えば、47年前からPIFサミットが加盟国の持ち回りで開催されてきたことにより、各国のロジスティックスなど会議開催能力や設備が向上してきました。

APECはさらに大きな規模の影響を与える可能性があります。

まだ気が早いですが、ポストAPECのパプアニューギニアの変化を見てみたい気がします。

太平洋島嶼国の地域経済に対しても、パプアニューギニアの変化・発展は良い影響をもたらすでしょう。

経済関係の観点から地域を俯瞰してみたときに、パプアニューギニアがAPEC窓口、フィジーが南部のハブ、豪州・NZが南部の経済活動を支え、仏領2地域がEUへの窓口になり、ラパヌイ(イースター島)が南米大陸への窓口になるかもしれません。

自分が協力隊員を経て、専門調査員として外交に関わるようになったとき、最初の外務省での研修で、パプアニューギニアの当時のナマリュー外相訪日時のリエゾンオフィサーを務めました。マーシャルの島での7割方現地に染まっていた生活から、いきなりリエゾンオフィサーでした。東京での暮らしも初めてでした。よく対応できていたなあと、今考えると恐ろしい状況でしたが、当時の外務省大洋州課の課長と首席が「失敗しても俺が責任を持つから、どんと行け」と言い、信頼し、勇気づけてくれました。当時は「しおちゃん」と呼ばれていましたが、ここでは10年前から「しおじい」。

話が逸れましたが、当時のナマリュー外相の武士のような風格と帝国ホテルで見たパプアニューギニアの国旗の格好良さ、黒と赤と南十字星と極楽鳥、が脳裏に焼き付いていて、それが自分のパプアニューギニアの基本イメージになっています。
パプアニューギニアで地震 [2018年04月07日(Sat)]

https://www.radionz.co.nz/international/pacific-news/354402/further-destruction-in-png-s-hela-after-latest-major-earthquake
パプアニューギニアで、また強い地震があったようです。

余震なんだろうか。
パプアニューギニアで発生した地震(2/25, 3/7) [2018年03月07日(Wed)]

パプアニューギニアで発生した地震の現状です。


今日の時点で、2/25に発生したマグニチュード7.5の地震による死者は、およそ80名。昨日発生したマグニチュード6.7の余震(震源の深さ約10キロ。浅いので範囲は狭くとも揺れは激しいはず)による死者は18名とのことです。

内陸の山の中で発生した地震であるため、土砂崩れなどが発生しているようです。生き埋めになってしまった人がいるのでしょうが、非常に厳しい。
2/26パプアニューギニア地震 [2018年03月03日(Sat)]

2/26、パプアニューギニアでマグニチュード7.5の地震が発生しました。

震源は内陸ハイランド地方。大規模な地滑りなどが起こり、現時点で30名が犠牲になっているようです。






PNG学生、警官の発砲による死者なしとの報道など [2016年06月09日(Thu)]

昨日、オニール首相の辞任を求める学生運動に参加していたPNG大学の学生4名が、警官の発砲により死亡したという報道を紹介しましたが、6月8日付で、ポートモレスビーの総合病院CEOの話として、死者は出ていないとの記事が出ています。

「No deaths of University students in Port Moresby: Hospital executive」
http://www.pina.com.fj/index.php?p=pacnews&m=read&o=6630971905758933b3979ccc156cec
(6月8日付、POST COURIER/PACNEWS)
「病院には、銃撃により負傷した学生8名が運ばれたが、2人は退院し、6名が入院、容態は安定している。」とのことです。

その他関連報道2つ、合わせて紹介します。

「PM O’Neill condemns agitators」
http://www.pina.com.fj/index.php?p=pacnews&m=read&o=2103310106575892de6abd6450c830

オニール首相は、学生運動の裏に、学生ではない扇動者がいると考えており、これを批判しています。学生が警官隊に投石などを始めたことから、警官隊は催涙ガスを投入し、さらに警告の発砲を行ったことのようです。

「Media Council PNG condemns assault of journalist by police」
http://www.pina.com.fj/index.php?p=pacnews&m=read&o=46298565757589154a30d88a48bfc7

一方、現地メディア評議会は、学生による行進(計画通り、PNG大学から議会に行進するとしていたもの)の途中で、警官隊と学生が衝突し、現場で取材していた記者が複数の警官から殴られたりけられたりしたとして、これを非難しています。

議会では、オニール首相に対する4度目の不信任案が提出されるとの話もありました。
オニール首相の辞任を求める学生運動に警察が発砲し、学生4名が死亡したとのニュース [2016年06月08日(Wed)]

数週間前から、PNGではオニール首相の辞任を求め、PNG大学などで学生らが授業をボイコットするなど学生運動が大きくなっているようでした。ACPサミットを終え、改めて学生のこの運動が報道されていますが、6月7日付で下記のとおり、学生運動を抑えようとした警官の部隊が学生グループに発砲し、学生4人が死亡したとの報道がありました。

http://www.pina.com.fj/index.php?p=pacnews&m=read&o=9859184425757a2c2285107acde3e0
(6月7日付ABC/RNZI/PNG LOOP/PACNEWS)

学生がオニール首相の辞任を求めている理由は汚職やミスマネージメントなど10項目あるそうですが、同日、改めて首相は辞任する意思がないとの声明を発表しています。

しかし、警察が武装していない学生グループに発砲したこと、そして4名が死亡したことは、かなり大きな出来事ではないかと思います。オーストラリアメディアは速報を打っていたようです。

今後の現地の動向が注目されます。
PNGポートモレスビーで第8回ACPサミット開催 [2016年05月30日(Mon)]

本日5月30日、PNGのポートモレスビーで第8回ACPサミットが開会しました。メンバー79か国の首脳や代表団が参加するもので、6月1日まで続きます。

http://www.pina.com.fj/index.php?p=pacnews&m=read&o=6924662835747781b797a50a307e8b

http://www.pina.com.fj/index.php?p=pacnews&m=read&o=2014416631574b90f3f2376d4ec8a6

ACPは、日本ではあまりなじみがないと思いますが、African, Caribbean and Pacific(アフリカ、カリブ、大洋州)の途上国の枠組みですが、特に大洋州では、PIFとフィジーの問題、オーストラリア・NZを除くPIFの枠組みに難しさなどもあり、Pacific ACP(PACP)という枠組みも存在します(フィジーのバイニマラマ首相もポートモレスビーを訪問するとの記載もあります)。

自分の理解では、ACPはアフリカ、カリブ、大洋州諸国がEUとの貿易協定など経済面の協議を行う枠組みであり、PNGや砂糖産業を有するフィジーにとり大変重要な場であると思っていますが、一方で参加国の多くは、G77+中国のメンバーでもあり、途上国が一致し先進国に対峙するために必要な場になっているようにも思えます。

PNGは先のG7伊勢志摩サミットのアウトリーチ会合に招聘され、オニール首相が来日し、首脳会談も開催されました。PNGは2018年にはAPEC会議を主催することになっており、中国経済の失速により、一次資源価格が下落し、PNGの経済成長予測も鈍化しているものの、その経済力と共にアジアと大洋州を繋ぐ重要さが、今後ますます高まるように思われます。

南南協力や三角協力を考えた場合、経済力のPNG、人材のフィジーが協力すれば、地域の発展のための大きな動力になるかもしれません。

追加で、今日のニュースでは、この場で西パプア問題等について、MSG首脳が会合を持つようですね。
http://www.pina.com.fj/index.php?p=pacnews&m=read&o=1943196459574bd065eea5e0ef0ff1
パプアニューギニアとバヌアツのニュース [2016年04月18日(Mon)]

自分がJICAボランティアなど、現地の一般の人たちと近いレベルで生活しながらの活動を終えたのちに経験した、初めての外交分野の仕事は、2006年のパプアニューギニアのナマリュー外相(当時)の訪日の際のリエゾンでした。

同時期に、太平洋諸島フォーラム(PIF)事務局の故アーウィン事務局長(当時)とアンディ・フォントイ次長(現在)のアテンドもありました。後者では、初めての場所で、公式夕食会場に案内するはずが、間違ってキッチンに連れて行ってしまったことがありました。フィジーでアンディさんに6年ぶりくらいに会い、仕事をしたときに、そのような話もしたものです。

当時、太平洋島嶼国と言えば、マーシャルが基準で(たとえば、自分の初めての海外はロンドン(1泊)経由のザンビアであり、自分の海外を見る基準がザンビアであるようなもの)、大なり小なり同じものだろうなと思っていたところでしたが、ナマリューさんと移動している中で、パプアニューギニアの人が、武士のようだ、との印象を持つに至りました(自分の当時の印象ではマーシャルの人たちは大変シャイで、良い意味でこちょこちょしているというもの)。

その後、いろいろな場面でパプアニューギニアの政府関係者らと仕事をしていく中で、懐の深さというか、基本的には同じ印象を持ち続けています。

しかし、地域のニュースでは、政治的な問題や災害、事故が中心となってしまい、残念です。自分の立場は遠くからの観察者というものですが、今日も下記のようなニュースがありました。

http://www.pina.com.fj/index.php?p=pacnews&m=read&o=101712359257142af55fe614fb9849

4〜5年前のソマレ前首相の退任からオニール首相誕生までの混乱、それから現在までいろいろくすぶっているものがあるのでしょうか。

ADBの経済見通しでは、中国経済失速の影響で、パプアニューギニアの資源バブル経済は一段落するようであり、日本から見ても大切な国である同国の今後の動向が注目されます。


一方、バヌアツですが、昨年の9月以降に発覚した現職議員14名の汚職・贈賄事件から、2月のサルワイ新政権誕生まで、政治が不安定だったと思います。自分がバヌアツに直接関与したのは2013年頃だったと思いますが、その当時から新政権が誕生するたびに、1年以内に不信任案が可決され退任するという状況でした。現地ではいろいろ噂もあったり、政治的にはドロドロしていたのかもしれません。今日は下記のようなニュースがありました(特出しというわけではなく、ずっと報じられている関連のもの)。

http://www.pina.com.fj/index.php?p=pacnews&m=read&o=175246430457142b5550162998aed5

バヌアツは、大きな政党がなく、その離合集散で多数派が構成されることが政治的不安定さの一つの要因であるとの声もあり、また各議員は国政ではなく、それぞれの出身島が重要なので(当然と言えば当然ですが)、国政や外交という点においては考え方を集約しにくいという話もありました。

自分が一緒に仕事をしたバヌアツの方々は、物腰が大変やわらかく、親切な方々ばかりで、大変良い印象も持っていますが、政治面では難しい国という印象です。

メラネシア諸国によるメラネシアン・スピアヘッド・グループ(MSG)というメラネシア地域のグループがありますが、もともと地域の自立・ニューカレドニア内の独立問題などが目的の中心にありましたが、現在はむしろ経済面での役割が強くなっています(域内FTAなど)。先日フィジーのヤウボリ大使が事務局長に選出されたり、西パプア問題を抱えるインドネシアの加盟問題が注目されたりしています(バヌアツは西パプア独立支持とみられる)。パプアニューギニアにはブーゲンビルの話もあります。

今後のメラネシア情勢も興味深いと思います。










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