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ソロモン諸島の政治 [2019年04月26日(Fri)]

水曜日、ソロモン諸島で、ソガバレ元首相が新首相に選ばれました。4度目になります。
リック・ホウ首相が繋いで、政権の継続という結果になりました。

しかし、ソガバレ首相の勝利宣言後、ホニアラ市内で暴動が発生したそうです。


外側にいるので、内情はわかりませんが、片目を失った若者がいるなど、厳しさがうかがえます。

どういうことなのか、住民にはどういった不満が背景にあるのでしょうか。経済か不公平感か。

ソガバレ首相は、前回任期途中で不信任案が可決され、一度おりましたが、改めて、選挙を経て、議員の互選により首相の座に返り咲きました。

誰が誰をおして、資金がどう動いているのかなど関心はあります。が、ソロモンに限らず、現地の政治には深入りしたくないので、自然に何かが耳に入るのを待とうかと思います。耳に入らない場合は、そういうものだということで。
ソロモン諸島首相候補 [2019年04月22日(Mon)]

今週水曜、ソロモン諸島の議会で首相が選出されます。議会は50議席なので、過半数の26が重要な数字になります。

確か、近年は、2014年に就任したソガバレ首相が、2017年に不信任案可決で退任し、リック・ホウ氏を立て、同首相が就任したという経緯があったと思います。ちょっとだけひいてみると、2014年から今回の選挙までは、ソガバレ首相路線が続いていたと言えるのだと思います。

今週の首相選について、Radio NZが2名の候補について報じていました。

https://www.radionz.co.nz/international/pacific-news/387369/two-candidates-confirmed-for-solomons-prime-ministerial-election

1人は、現政権側が、ソガバレ元首相を立てました。

もう1人は、新人で若手、30才のPeter Kenilorea Jr 議員。初代首相の息子だそうです。Grand Coalitionと名付けられた議員グループが同議員を立てました。21票確保しているようです。Kenilorea氏は、外務次官や国連代表部を歴任しているそうで、今回の結果に関わらず、次代を担う人物だと思われます。

今回の首相選出は、継続か変革かということになるでしょうか。1990年代末から部族紛争があり、2003年から豪州軍を中心としたフォーラム諸国によるRAMSIというソロモン安定のための地域ミッションが派遣され、2017年に終了。ソロモン諸島としては、新しい時代の変わり目にあるのだと思います。

現在は、裏で、さまざまな駆け引きが行われていることでしょう。論点は国の発展だけではなく、地方の住民の生活向上が中心のように思われます。

中台関係については、要素の一つで、どちらがどちらかというのは、わかりにくいかと思います。ソロモンの中国支持派は、中国の経済力や中国市場などマクロ経済を見ており、地方の発展ということであれば、住民に近い支援を行う台湾の方が合っているように思います。
ソロモン諸島選挙結果 [2019年04月09日(Tue)]

今回のソロモン諸島選挙は、2017年6月に、ソロモン諸島の部族紛争の平定、法と秩序の回復のために豪州が主導し、太平洋島嶼国各国の軍や警察が参加して結成されたRAMSI(ソロモン諸島地域援助ミッション)が14年間の活動を終了してから、初めての選挙という事で、注目されていました。


https://www.radionz.co.nz/international/pacific-news/386626/balance-of-power-in-the-hands-of-solomon-islands-independent-mps

https://www.radionz.co.nz/international/pacific-news/386583/independent-and-returning-mps-dominate-new-solomons-parliament

Radio New Zealand Internationalによれば、3日に行われた選挙結果が判明し、50議席中、ホウエニップウェラ首相含む現職36議席、新人(元もいる可能性あり)14議席。うち、女性が2議席を獲得。

恐らくバヌアツと同様に、政党政治ができておらず、記事によれば、8つの政党があるが、いずれも過半数には遠く及ばず、無所属が21と最も大きなシェアを持つとのこと。

それでも、通常、最も多い議席を持つ政党が中心となり、首相や要職ポストをカードとして、他の政党や無所属議員にアプローチして、多数派工作を行うそうです。中国、台湾関係もカードの一つかもしれません。

首相の上に、政治的権力ではなく名誉職に近い形で、フィジーやバヌアツには大統領がいますが、ソロモン諸島には英連邦の総督(ソロモン人)がいます。

その総督が、折を見て(憲法に選挙後何日以内との規定があると思いますが)、議会を招集し、首相選出選挙が行われることとなります。

その後、組閣があり、新政権が始まるという段取りでしょう。中国関連は、その後、どのように表面化するか。


しかし、記事によれば、多数派工作のために、金銭もかなり動いているんじゃないかとのことです。
ソロモン諸島新首相・マーシャル国内情勢等 [2010年08月29日(Sun)]

8月29日。

太平洋島嶼国情報をいくつかお伝えします。


1.オーストラリア総選挙の結果(ABC News 8月27日)
http://www.abc.net.au/news/

2,3日前にABCNewsのサイトで、オーストラリア総選挙・下院議会の結果が出ました。150議席(過半数76)のうち、与党労働党72、野党保守連合(自由・国民)73、緑の党1、無所属4(うち3氏は国民党から袂を別った議員)。話題は次の4点です。1)与党労働党が敗れたこと、2)緑の党が躍進し、ついに1議席を獲得したこと、3)タスマニアから議会史上初めての原住民(という表現が良いのかどうか分かりませんが)出身候補者が当選したこと、4)無所属議員がどちらにつくのか(緑の党は労働党側)、そして労働党政権継続か・保守連立政権に交代かということ。

太平洋島嶼国関連でいえば、労働党政権は特にフィジーに対して厳しく対応したことで両国間の外交関係が希薄になり(そのことがフィジーと中国の二国間関係強化の要因になっている)、域内にはギクシャクした雰囲気がありますが、政権が変わるとすればフィジーとの関係改善を期待したいところです。また、労働党政権による難民政策転換(ナウル・豪州クリスマス島の難民申請者収容施設の閉鎖及び国内への受け入れ緩和)がオーストラリア国内で国民に支持されず、あらためて東ティモールに施設設置を目指している途上でしたが、この件もどのような方向になるのか、あるいはナウルが求めているようにナウルに施設があらためて作られるのか、注目したいところです。

↓冬のブリスベン



2.ソロモン諸島ダニー・フィリップ首相誕生(Solomon Times 8月25、26日)
http://www.solomontimes.com/news.aspx?nwID=5483

8月25日、議員による投票で、ダニー・フィリップ議員が76票を獲得し、73票獲得したシクア前首相が推すアバナ議員を3票差の僅差で破り、首相に選出されました。その後のニュースを見ても、国内情勢は安定しているようなので、一般市民にとって納得のいく結果だったのかもしれません。

http://www.solomontimes.com/news.aspx?nwID=5486
新首相は、RAMSI(治安安定のためのPIF加盟国によるソロモン諸島地域ミッション)について、追い出すということはなく、政府として全面支援すると述べています。

↓ホニアラの一角



3.DVに対する抗議デモ行進(Marshall Islands Journal, 8月27日)
 24日(火)2週間前に家で夫人を刺殺し第2級殺人の罪を問われているMorton Makroroに対する法廷審問が行われた。また、この審問に合わせ、国内NGOであるWUTMI(Women United Together Marshall Islands)が主導してドメスティック・バイオレンスに抗議するデモ行進がマジュロ市内で行われたと報道されています。

↓8月27日付マーシャル・アイランズ・ジャーナル紙第1面


マーシャル人の国民性で、このような行進はよほどのことがない限り行われませんが、それだけ今回の事件は衝撃が大きいということなのだと思います。また実際に隠れているDVの脅威があるということなのかもしれません。

WUTMIというのは、主にクワジェリンの酋長につながる酋長系の方々が幹部で活動している組織で、大きく見れば、現野党のAKAと同じファミリーが活動しています(イマタ・カブア元大統領、デニス・モモタロウ議員(前運輸通信大臣)、トニー・デブルム議員(前外務大臣)、クリストファー・ロヤック議員(前大統領補佐大臣)などとつながりが深い)。現ゼトケア大統領は元々AKAですが、その連立与党はAKAとは一線を画すUDP及び無所属からなります。

ひとつ気になるのは、マーシャルでは来年11月に総選挙が実施されますが、国内ではすでにキャンペーンが始まっているということです。今回の件は、純粋にDVに対する抗議活動であるという面はあるものの、AKAによる政権奪取に向けた動きという見方もできると思います。

↓8月27日付マーシャル・アイランズ・ジャーナル紙第2面。アバッカ女史はAKA側の前国会議員(ロンゲラップ選出)で、現大統領府職員で、非常に弁の立つ人です。



そのほか刑務所での囚人による暴力事件、ダウンタウンの路上に、昼間からウォッカを飲んで酔っている40〜50代の男たちが現れるようになった、国民を心配させないために2023年のコンパクトに基づく経済支援の終了については議論しない方がいいという現職与党議員のコメントなどの記事が載っており、来年の総選挙を控え、マーシャルの国内経済および治安の悪化を感じさせます。




最後はパラオの明るいニュース(Solomon Times 8月26日)。
4.パラオの環境税収が1年足らずで1百万ドルを超えた。
http://www.solomontimes.com/news.aspx?nwID=5484

パラオでは昨年11月から非居住者の出国に際し、35ドルの税を課しているが、うち15ドルが環境税である。その施行から9ヶ月間で1.3百万ドルの収入を得ている。(以下省略)

素晴らしいですね。本文記事中には、パラオの保護区数や環境税導入の意味等詳しくありますので、興味のある方は上のリンク先をどうぞ。

↓パラオ・バベルダオブ島北部、灯台跡から。


6月の出張の際にPANのジョー・アイタロー氏は国外出張中で会うことができませんでした。アイタロー氏をはじめ、パラオの環境関係者は月の3分の1くらいは国外に出張し、国内ではワークショップなどを開催しているため、なかなか都合がつきません。メールのやり取りはしているので、次の機会に直接会って話を伺えることを期待しています。
ソロモン最終 [2010年07月25日(Sun)]

ソロモンリポートの最後として、ソロモンの人に聞いた話等を書きたいと思います。ちなみにソロモンのプラグ形式はO型、電圧220〜240V、1ソロモンドルは日本円×12程度です(・・・今、荷物を整理していたら、手帳から1500ソロモンドルが。。。とほほ)。

1.8月4日の総選挙を控えた町の状況
8月4日に国会議員選出選挙が実施されますが、各地でキャンペーンが繰り広げられているそうです。現職議員が再選出される割合が半分ほどではないかという話もあり、その行方は現地でも読めないようです。2006年の暴動勃発の時には、総選挙の2週間ほど後に国会で実施された首班指名の結果を受け、住民の暴動に発展したとのこと。今回も総選挙そのものではなく、その2週間ほど後に実施される予定の首班指名の時期すなわち8月20日前後に特に注意を要するそうです(NZは総選挙延期を求めていたようです)。

選挙にあわせ豪州・NZを含む太平洋諸島フォーラム加盟国によるソロモン諸島地域ミッション(RAMSI)にNZ兵が30数名が追加派遣されました。またUNDP(国連開発計画)が世界各国から選挙監視団を投入しています。

2006年に多くの中国人経営店舗が焼き討ちにあった市街地には、現在50メートルに1〜2人の間隔で警官が配置されています。

↓市街地



2.民族紛争(エスニック・テンション)1998〜2003年
FFAのドライバー・リンドンの話では、商売のためにガダルカナルに移住してきた対岸のマライタ島住民がガダルカナルの土地を占拠し始めたことがきっかけで、マライタとガダルカナルの対立だったそうです。リンドンは父がガダルカナル出身、母がマライタ出身、奥さんがマライタ出身ですが、対立当時、ガダルカナルでタクシードライバーをしていたそうです。

あるときタクシーで客を送ったところ、途中でマライタ島武装グループの検問にあい、ナイフで2度切りつけられたそうです。眉間にそのときの傷がありました。いくつも銃口が向けられていましたが、そのグループのリーダーがマライタでの幼馴染だったため、解放されたとのことですが、話から受けた緊張感は、映画「ホテル・ルワンダ」を思い起こさせました。

対立が続いたことにより政府の職員への給与支払いが滞るなど国内経済も輸入食料の流通も停滞したそうです。紛争勃発から数年後、住民は生活の悪化に疲れ、特に多くの紛争に直接関係しない住民の間で早く対立を終わらせて欲しいという要望が増し、最終的にソロモン政府が豪州に治安維持部隊派遣を要請したことを受け、PIF加盟国によるRAMSIが2003年に派遣され現在に至るそうです。

↓RAMSI基地


町には何もすることもない若者が見られ、何らかのきっかけを待っていると見る向きもあります。そのことを考えると現時点でRAMSIなしには国の安定が望めないことが現実的な見立てだと思います。


3.ワニ
現地の人、数人に聞いたところ、ソロモンにはクロコダイルもアリゲーターも多くいて、毎年犠牲者がいるそうです。

↓アリゲーター・クリーク(汽水域)


ザンビア時代、現地の漁師が“まじない”を使ってワニの群れの中で漁をしている話を聞いたことがあったので、まさかと思い聞いてみたところ、ソロモンでもワニと川の中でじゃれあう人々がいるそうです。ワニも空腹でなければ人は襲わないという見方をしていました(しかし、空港近くの川では特定の大きな人食いワニが子供を標的に毎年5人以上を襲っているとのこと)。


4.空港
写真は太平洋戦争ガダルカナルの戦いで重要な意味を持っていたヘンダーソン・フィールドです。現在は国際空港となり、国内便、国際便(ブリスベン、ポートモレスビー、ポートビラ、ナンディ間)が発着しています。



5.海
ホニアラの海はいつも凪いでいるのが印象的でした。


ガダルカナル東岸の海はソロモン諸島に囲まれていることが理由のようです。マーシャル諸島のパトロールボートのハイネ船長によれば、オーストラリアに船のメンテナンスのために航海する際、マーシャルから4日ほどの地点であるホニアラで給油をし、さらに3日ほどかけてケアンズに向かうとのことでした。それでこの海域に入るといつも凪いでいるとのことでした。その代わり地震が多く、津波が発生すると恐ろしいそうです。

今回パラオ、ミクロネシア、マーシャルから会議に出席を依頼しましたが、それぞれ多忙で(ミクロネシアのピウス長官は8月2日まで1ヶ月以上出張が続いているそうです)、次のルートの航空券を手配しました。

・パラオ:コロール〜グアム〜ナンディ〜ホニアラ〜ナンディ〜グアム〜コロール

・ミクロ:ポンペイ〜(チューク)〜グアム〜ケアンズ〜ブリスベン〜ホニアラ〜ナンディ〜グアム〜(コロール)〜(グアム)〜(チューク)〜ポンペイ

・マーシャル:マジュロ〜ホノルル〜ナンディ〜ホニアラ〜ナンディ〜ホノルル〜マジュロ

それぞれ発着時間が深夜や早朝であることが多く、皆さんの体調面が心配だったのですが、ホニアラでは皆さん元気で、会食の際も大声で笑っていました。

一番笑えたのがハイネ氏の話です。全てエコノミークラスなのですが、ナンディ〜ホニアラのソロモン航空だけがビジネスのみしか取れず、そのように手配しました。朝のフライトだったので朝食を摂らずに乗り、しかもビジネスと知り両腕でガッツポーズをしていましたが、食事は後部座席から配られ、ビジネスクラスは最後でがっくりしたと言っていました(トイレも後ろにしかなかったそうで、、、)。しかもマジュロ〜ホノルル間のC航空便は、アルコールもヘッドフォンも有料でしかも現金を扱わずカードのみということで、一般的にクレジットカードを持たないマーシャルの人にとっては最悪だと言っていました。

他にもいろいろ面白い話を聞いたのですが、また別の機会に。

ソロモンにはリリックに関係なく、やっぱりこれ。Bob Marley“Buffalo Soldier”。
在ソロモン日本国大使館 [2010年07月25日(Sun)]

7月21日の続きです。

JICA訪問の後、日本大使館へ表敬訪問をしました。


↑写真の奥の建物の1つのフロアに大使館があります。

大使館では岩撫臨時代理大使に面会させていただきました。
↓岩撫臨時代理大使(中)、OFCF中田専門家(左)


在留邦人は70人程ですが、地震・津波の発生する地域でもあり、過去に民族間対立や高い失業率などを抱えている国でもあるので、経済開発のほか、災害対策、平和構築などが日本が貢献できる分野でしょうか。少なくともソロモンではオールジャパンで取り組んでいる印象を受けました。

一つ忘れてならないことは、ガダルカナルは太平洋戦争の激戦地であり、多くの英霊が眠る土地であるということです。

いわゆる太平洋島嶼国および地域には、ガダルカナルを含め英霊が眠る土地がいくつもありますが、日本政府による慰霊碑は厚生労働省の資料によれば、現在まで以下の4地域に建立されていますhttp://www.mhlw.go.jp/bunya/engo/seido01/

・北マリアナ諸島サイパン島の中部太平洋戦没者の碑(社団法人南太平洋友好協会が敷地内の造園等の整備を行い当時の厚生省に寄付した)
・パプアニューギニア独立国東ニューブリテン州ラバウル市の南太平洋戦没者の碑
・マーシャル諸島共和国マジュロ島マジュロ市の東太平洋戦没者の碑
・パラオ共和国ペリリュー州ペリリュー島の西部太平洋戦没者の碑

このような状況から、ガダルカナルには民間の南太平洋戦没者慰霊協会が1981年に設置した慰霊の碑があります。しかし、柵もなく、現地の人々との関わりが薄いこともあり、若者がたむろする場所になったり、民族間対立の際には、アジトの一つとなり、モニュメントが射撃訓練の標的となっていたとのことです。そのため、現在、モニュメントは落書きや傷が多く、プレートや平和を祈念する像などは保護のため撤去されています。悲しいことです。




一方、米軍が設置した戦争記念碑は写真の通りです。低い塀で囲まれており入り口にはゲートが設置され、ガードが小屋に常に待機しています。敷地内では戦闘の経過、日米双方の被害などが、淡々と石版および金属プレートに刻まれています(パラオでもそうですが、戦後50年を契機に米国は米軍は各地への記念碑設置・再整備を続けているように思います)。




近く日本でも放送されるアメリカのTVドラマ“The Pacific”では、ガダルカナル、ペリリュー、硫黄島、沖縄が舞台となっているそうですが、日本も若い世代も接しやすい何らかの形(例えば感情を廃し冷静に歴史を述べるような形)で、記憶を残すことが必要ではないでしょうか。

最後は米国のモニュメントでのミクロネシア連邦ピウス連邦警察長官(左)、パラオ共和国ヤノ公安局長(右)です。



ピウス長官はヤップ出身ですが、戦時中の話として、「日本人だが日本人らしくなく、釣りに行くと釣竿をもって山に登る日本人が2人いて、きっとハワイ辺りから来た米国のスパイだったのではないかということが伝えられている。爆撃は標的に的確で、その2人はいつの間にか消えた。また、同様な話がミクロネシア各地にあった。」ということを話していました。

一方、ヤノ局長は実は米国籍です。親日家で大福と魚の煮付けが大好物だそうです。米国退役軍人であり、ベトナム戦争に従軍し、戦時中には当時米国占領下であった沖縄にも派遣されていたとのことでした。

今回、太平洋地域の警官、軍人の方々と会う機会が多くありましたが、日本で一般的に持つパシフィックの人々に対する印象とは異なり、国籍を超えた軍・警察ならではの繋がりを垣間見ることができました。
JICAソロモン [2010年07月23日(Fri)]

7月21日、FFAでの会議が終了した後、FFAの海外漁業協力財団(OFCF)中田専門家の紹介で、JICAソロモン支所へ挨拶に伺いました。

↓渡辺支所長(右)、浅野プロジェクト形成アドバイザー(中)と



個人的にミクロ3国、サモアについては、現場の状況をある程度理解できるのですが、ソロモン諸島はおろかメラネシアについては、紙に書いてある情報のみであったので、いろいろな発見がありました。

まず、ソロモンではサッカーが盛んであること。FIFA事務所もあり、フルサイズ・サッカーもかなり盛んですが、フットサル、ビーチサッカーも盛んで、W杯にも出場しているそうです。以前の仕事で、スペイン・アンダルシア地方のガダルカナル村に滞在していた時に見た、熱いフッビー(フットビート?)の試合を思い出しました。リーガ・エスパニョーラはもちろん超熱いですが、フッビーを通じ、サッカーがより身近にある環境に感じられました。

ソロモン人の友達に、W杯南ア大会での日本の果敢に攻める姿勢が良かったし、見ていて面白かったという事を言われました。また本田はすごいとも言っていました。世界中で、きっとアフリカでも日本の試合を見ていた人たちがいたのでしょう。それを考えるとこれからも、ナショナルチームには国の誇りを持ってプレーして欲しいと思います。

↓サッカー場


エスニック・グループ(民族)についてですが、ソロモンには80ほどあるとのこと(ちなみにPNGは400とのこと)。共通語として英語・ピジン英語が使われています(ザンビアでは8つの言語があったと記憶していますが(7かもしれない)、国内ニュースが英語+各地域語で繰り返されていました。ニャンジャ語のジコモ、パモジ、ナクータ・マニンギくらいしか覚えてないですが)。80もあると1つに纏まるのが容易ではないと素人なりに想像できます(90年代末のマライタとガダルカナルによるエスニック・テンションの話については別の項で書きたいと思います)。そのために、1つになるためにサッカー国際大会はいいかもしれません。国内の試合も暴動に繋がらないのであれば、ガス抜きになるかもしれません。

また、渡辺所長の話で興味深かったことは、実質、メラネシアはそれぞれ多くの民族で構成されているPNG、ソロモン、バヌアツまでで、フィジーは人も社会背景も異なるという点です。サモアでユネスコのポンギ氏に聞いた、ポリネシアでもサモアとトンガは距離感がありトンガとフィジーが歴史的にも血縁でも繋がりが深いという話を思い出しました。

実際、各地を訪れていると、ミクロネシア、メラネシア、ポリネシアの分け方に違和感があり、いつか細分化する必要があるのではないかと思います。

例えば、ミクロネシア(パラオ、ミクロネシア、マーシャル)、メラネシア(パプアニューギニア、ソロモン、バヌアツ)、ポリネシア(サモア、クック、ニウエ、フレンチポリネシア、アメリカンサモア、トケラウ)、新グループ1(キリバス、ナウル、ツバル)、新グループ2(フィジー、トンガ)のように。


話は逸れましたが、最後は市場です。人がごった返していますが、魚介類のほか、キャベツ、ねぎ、ピーマン、グラウンドナッツ、タロイモ、キャッサバ、ココナツなどが溢れ非常に活気がありました。






そして今日も1日が過ぎていきます。


ソロモン諸島のニュースなど [2010年07月13日(Tue)]

今日は気分を変えて、Radio Australia News (http://www.radioaustralianews.net.au)から。

1.ソロモン諸島への渡航勧告(オーストラリア)
  http://www.radioaustralianews.net.au/story.htm?id=30912
  オーストラリアが8月4日に総選挙を控えているソロモン諸島への渡航勧告を出した。集団や政治集会に注意し(暴力的になる可能性があるため)、現地の情報を逐次チェックするようにとのこと。
 これに先立ち、ニュージーランドは安全監視のためにソロモン諸島地域派遣ミッション(RAMSI: http://www.ramsi.org/)に37人超を増員し、国連はすでに国際監視団をホニアラに派遣済みとのこと。
 ソロモン政府の要請に基づき、国連は国際選挙監視団の調整を含む技術協力に合意している。

2.ソロモンの警視総監が安全への脅威を退けたとのインタビュー記事
   http://www.radioaustralianews.net.au/story.htm?id=30918
(要約すると)
 ・ソロモン国家警察とRAMSIが共同で活動し、街頭にはRoyal Solomon Islands Police ForceやRAMSIの人員が配置される。
・8月4日の総選挙の2週間後に行われる首班指名選挙が別のポイントになる。
  
※2006年4月の総選挙の時には、首相選出後、暴動が発生し、チャイナタウンで多くの店舗が焼き討ちにあった。そして、その後、RAMSI(おもに豪州)との関係が悪化した事実がある。
※RAMSIは部族紛争で法と秩序が混乱していた2003年にソロモン政府がオーストラリア政府に要請し、太平洋諸島フォーラム(PIF)外相会議で決定し派遣が始まった(外務省 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/bluebook/2004/hakusho/h16/html/G2150400.html)。ソロモンを除くPIF諸国13カ国2地域が人員を派遣している。軍には豪州、NZ、トンガ、PNG、(フィジーは現在は派遣していない)から部隊が参加しているが、豪州のプレゼンスが高い。RAMSIは経済開発の面でも協力している。ちなみに豪州のRAMSIに対する支援は、AusAIDを通じたODAではなく、国防費が充てられている。

3.パプア・ニューギニアのソマレ首相の将来についての噂
http://www.radioaustralianews.net.au/story.htm?id=30916
 先週の最高裁による政党基本法の違憲判断により、ソマレ首相への不信任案提出の動きがあるとのこと。
 昨年、政府は議会を4ヶ月休会することで、不信任投票を潰した経緯がある。

4.キーNZ首相が反捕鯨活動家に反論
http://www.radioaustralianews.net.au/stories/201007/2951928.htm?desktop
  ニュージーランドのジョン・キー首相は、政府が日本で裁判にかけられていたピーター・ベスーン氏を助けるために極めて熱心に働いたことを述べ、この反捕鯨活動家を無様だと切り捨てた。
  ピーター・ベスーンは4ヶ月拘置され、執行猶予の判決を受けた。
  ベスーン氏は豪州の反捕鯨姿勢を賞賛し、日本との貿易関係を気にしすぎた自国政府の弱腰な姿勢を指摘した。
  また、日本での拘置所での経験を以下のように述べている。
  ・ハンニバル・レクターのように扱われた。
  ・奴らは俺を刑務所に入れた。
  ・通常1人のはずが、自分の場合12人の護衛がついた。
  ・良かったことといえば、他の囚人に最も凶悪で危険な人物として認識されていたことだ。
   
  以下省略。

  確か日本の報道では、このような発言はなされていなかったような。。。