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パラオの地域密着型エコツーリズムとフィジー [2019年02月20日(Wed)]

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友達の猫。ティンカーベルじゃなくて、何かそんな感じの名前だったのだけれど、、、結局触らせてくれなかった。

昨日、フィジー外務省の事務官に挨拶に行った際、話の流れでパラオで行っている地域密着型エコツーリズムの話をしたところ、何かピンと来た様子でした。

昨夕、その事務官から、明日(今日)の9時に、産業貿易観光省の観光課長(Director Tourism)と会合をセットしたとの連絡がありました。

地域密着型ツーリズムがエコツーリズムの1つの形態ということは知っているのですが、一般的にエコツーリズムは自然環境に関わるもので、地域密着型は地域の文化に関わるようなイメージがある中で、自分のプロジェクトは「地域住民がイニシアチブを持ち、自然と文化と伝承などを活用するエコツーリズムなのだ」と主張するために、あえて「地域密着型エコツーリズム」と呼んでいます。頭痛が痛いと似たような感じかもしれませんが。

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それで、今朝9時から先方2人を相手に、当財団の紹介に続き、昨年12月にパラオでのビジネスミッションの際に作成したパワポを使って、パラオでの取り組みをダーっと説明したところ、「合わせたい人がいる。午後3時にまた来てくれないか?」と頼まれ、午後にまた顔を出しました。午前の会議は45分程度。

予定をやりくりして同省に戻ると、人が増えていました。遺跡担当課長やコミュニティ担当課長らが集結していました。

そこで、もう一度パラオでの取り組みをパワポファイルを使って、特に下記にポイントを置いて説明してみました。

・自然環境、文化、遺跡などの適切な観光利用は、住民によるそれらの持続可能な保全につながる。(熊野古道で学んだこと)
・ローインパクト、ハイバリュー。
・コミュニティにお金が流れるように設計する。

4段階のステップ
1. 概念の理解(上記など)
2. 日常生活から観光資源の発掘、フェノロジーカレンダーとその作成過程の活用
3. ツアープラニングとローカルガイド育成
4. ローカルレベルの運営能力強化、プロモーション

さらに聞いてるみんなの様子を見て、特に2で多くの点となる観光資源を発見し、3でそれらをどのように、テーマや住民が伝えたいことを骨として、つなげ、点を線にするか、という話を強調してみました。

すると彼らの間で議論が始まります。

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彼らが懸念している町があるのですが、パラオでも経験しましたが、すでに彼らはその町について海外から支援を受けて、遺跡のマッピングやフェノロジーカレンダー作成などは終えたものの、そこで支援者がプロジェクトの目的を達成したとして帰ってしまい、地域住民の間でニッチもサッチも行かない状況で、スタックしているとのことでした。

つまり、ステップ2と3の間にあり、どのように次に進めればいいのか、さらにどのように住民を巻き込むかというところで、悩んでいたと言います。

そこで自分の経験をもとに、失敗談も含めて伝えたところ、何かピンと来た様子で、彼らだけで議論がまた始まります。

そして質問や議論が始まり、自分からは、ヒントになるかと思い、いろいろな話を共有してみました。

例えば、州と国のデリケートな関係。

例えば、こちらのプロジェクトでは対象となるのは10の州で、最初は公平に各知事あてに国の大臣レターとうちらのレターを届けて、8州が参加。しかし2州が抜け、昨年は4州にまで減り、後半6州になった。自分は残っている州をサバイバーと呼んでいて、1つでも2つでも生き残ってツアーを実現できれば、それがモデルとなり、他の州が参加するようになると期待している。フィジーでは州ではなく、村(コロ)とかコミュニティ(マタンガリ)とかになるかもしれない。

例えば、我々は学術論文を作成しようとしているのではなく、シビアな民間ビジネス部門でのリアルな経済活動につなげようとしていること。


この午後の会議は2時間を超えました。

我々のパラオでの取り組みが、何かヒントになったようで、現在の彼らの行き詰まりの状況を改善させるため、早速コミュニティとの取り組みを始めるとのことでした。

パラオのような小さい国の話とフィジーのような地域では大きい国の話は、今一つ繋がらないと思っていましたが、もしかすると有効なのかも。
持続可能な観光の最前線にいるパラオ [2018年10月02日(Tue)]

時差+5時間は、もう何というか、寝ているのかナッピングなのかわからなくなります。
夕方6時に仕事が終わった頃に、日本はランチ前後で、寝ていると夜中の1時に起こされるし(これはパラオの友人からの連絡、現地は夜8時)。

フィジーに駐在していたとき、現地政府や機関との仕事を午前から午後2時までに集中して行い、東京が開く現地午後2時ごろから夜8時〜9時ごろまでが日本との仕事中心でしたが(特に日本は夕方頃から仕事面で盛り上がる傾向があり、現地の早朝に対応ということもある)、+5時間だと、サモア駐在の方は大変だろうなあと思います。

10時間前後だと割り切れますが、3〜5時間だと、リアルタイムで仕事してしまいます。

さて、昨日の会議に出て感じたのは、パラオは持続可能な観光実現について、最前線で取り組んでいるということです。

より小さな国で、観光産業が発達していて、世界遺産があり、世界遺産登録による正と負のはっきりとした影響を受けている国は、太平洋島嶼地域にはパラオ以外にありません。

我々笹川平和財団のパラオ政府や州政府との取り組みは、実際に発生している問題への対応が基盤にあり、しっかりとした理論付けがありつつ実践的なものとなっています。

パラオ自身、ドナーに頼るよりも自らプランを立てて内外に協力者を探す取り組みをしており、住民の問題意識も含め、具体性があるかどうかという点で、やはり1つ、2つ先の段階にあると思います。

「持続可能な観光」と言った場合に、現実的視点で理解できるのは今のところパラオで、他の国々で観光産業が発展していくことがあれば、パラオのこの2000年代から2020年頃までの取り組みは、発生した問題も含めて、それらの国々にとって良き事例になるでしょう。(観光部門が発達しているフィジーやバヌアツは、島嶼国の中では大きい方なのでパラオよりも許容量があります)

サモアや他の国が、持続可能な観光に関して、今後2年とか3年とかかけて考えていこうというときに(しかもまだ影響を感じるほどの観光開発が進んでいない時に)、パラオでは特に2013年以降に現実的問題が発生し、さまざまな取り組みを続け、国として持続可能な観光政策枠組を作りあげました。

仮に、観光開発と環境・文化のバランスの問題に直面する国や地域コミュニティが出てくるならば、国や地方行政と住民の関係も含め、パラオから学ぶことが多いと思います。

(アピア空港)
ユネスコ 持続可能な観光 地域会議(2) [2018年10月01日(Mon)]

そういえば、今回、6〜7年前に、確かこのブログで自分がパラオのバベルダオブ島の遺跡の話を書いたのを見て、自分にメールを送ってくれていたユネスコの高橋さんに、ようやくお会いすることができました。
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それこそ、サモアのユネスコ地域事務所を基盤に、地域16カ国・地域を飛び回っているそうです。地域文化に対する造詣の深さに圧倒されました。


さて我々の出番は第2セッションの2部、世界遺産の観光利用に関するラウンドテーブル。パラオのロックアイランド南ラグーン地域とバヌアツの大酋長ロイマタの領域が対象で、自分はパラオにからんで地域密着型エコツーリズムの実践例の紹介という立場でした。

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ジョリーンさん。今年、コロール州知事が交代したことで、知事室に配属された若い方ですが、かなり優秀な人物だと思います。話が具体的でわかりやすく、プレゼンもうまい。天然資源環境観光省のグウェンさんのキレに似ています。

パラオは人口が少ないですが、人材は豊富です。


今回、自分はブラシャツか普通のシャツかで直前まで悩みましたが、パラオの方々は、普段ブラシャツやアロハを着ていないし、日本から来たトウキョーボーイ(生まれも育ちも茨城県日立市)だし、ということで、ネクタイをしめて普通の仕事着にしました。

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ジョリーンさんには何度も「パラオにオフィスがあって、住んでるんでしょ?」と言われましたが、準居住者みたいな感じでしょうか。会場からパラオの取り組み、例えばマリンサンクチュアリの話が出たときに、コロール州政府職員としてジョリーンさんが話せないところ、外部の観察者として、経済的不利益と観光でそれを補える仕組みについて、自分が回答しました。特に損失部分と観光客数で補える部分を数字で示したことが有効だった気がします。


今回の会合は、いかに持続可能な観光を太平洋島嶼国・地域で実現していくかがテーマでしたが、ジョリーンさんと自分は、今、まさにそのための実践を行っているところであり、その点で違いがあった気がします。

持続可能な観光を進めるには、太平洋島嶼国・地域に観光促進による経済成長を求める意思があることが前提になります。その点、パラオはまさにこの数年で持続可能な観光の必要性に直面し、昨年、国として持続可能な観光政策枠組みを制定するなど実際の取り組みを進めているので、先進事例として地域に役に立っていくようになると思います。


今回、自分のプレゼンの中で、パラオで住民参加型ワークショップを行う際に最初にする質問を紹介しました。(各州の人口は100〜500、世帯当たりの支出は月500米ドル程度と説明しています)

Q: 1週間に5000米ドルを稼ぐために、どちらが好ましいですか?

選択肢A:客単価5ドルの観光客を1週間に1000人集める。

選択肢B:客単価250ドルの観光客を1週間に20人集める。

実際にパラオの7つの州でこの質問をしたところ選択肢Aが多い州が3つ、Bが多い州が4つでした。

Aを否定しませんが、我々は「観光による経済成長」と「文化と自然の保全と保護」のバランス化を目標としているので、我々の事業での選択肢はBと説明しました。

さて客単価を上げるには、そのニッチな観光客が満足できる内容の観光を構築する必要があります。しかし、それは大規模な投資を必要とするものではなく、今そこにある日常生活を改めて見直すことで、地域密着型観光を実現するのだと、知恵を使って観光客の好奇心をくすぐるのだと説明しました。

例えばフェノロジーカレンダーで、さまざまな特徴やピーク(例えばアイゴという魚が最も美味しい季節)を点として見つけ出し、点ではなく、伝説や神話、歴史、自然科学的視点など、テーマやストーリーによってその点を繋げて線にし、ローカルガイドと体験していくツアーを作るのが我々のやり方だと。

観光資源を見つけて、それを売りにして、観光客を呼び込むことは経済的にも重要ですが、観光の多様化という視点で、我々の取り組みはおもしろいと思います。

自分たちの前のセッションで、「持続可能な観光とは何だ?数字がないとわからない」という質問が出ていましたが、上記の単純な話が、理解を進める1つの要素になるかもしれません。
ユネスコ 持続可能な観光 地域会議(1) [2018年10月01日(Mon)]

朝9時から午後5時過ぎ(日本・パラオとの時差+5時間)まで、ブレイクを2回挟みつつ、持続可能な観光に関するラウンドテーブルが開催されました。主催はユネスコで共催が南太平洋観光機構(SPTO)、サモア観光局(STA)になります。
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右からSPTOメンバー国・地域の旗を見てみると、ツバル、ニューカレドニア、米領サモア、ニウエ、ミクロネシア連邦、東ティモール、ソロモン諸島、パプアニューギニア、バヌアツ、サモア、中国、トンガ、フィジー、仏領ポリネシア、フランス、クック諸島、ナウル、マーシャル諸島、キリバス。これに国連旗があります。中国は正式メンバー国です。

今回の会議から、ユネスコとSPTOが協力協定を結ぶそうです。

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ユネスコのニーシャさんとSPTOのコッカーさん。

本来、メンバー国と国連機関の会議で、金曜まで、オープンとクローズの地域会合があります。

通常地域会合なのでメンバー国から発表者が出るのですが、パラオでの活動を紹介ということで、名札には日本/パラオとあります(プログラムにはThe Sasakawa Peace Foundationとある)。パラオからはコロール州政府のジョリーンさんが参加しました。

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今回、昨年サモア観光局を訪問した時に会えず、よろしくと連絡をくれていたソニア局長に、そういえば!とようやく会うことができました。ソニアさんは文部科学省奨学金で日本留学経験があります。

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今回、ちゃっかり自分が発表者・パネリストとして参加していたので、冒頭、ソニアさんが挨拶をした際に、日本語から始めてくれ、SPTOのコッカーCEOも、同じく挨拶で言及してくれました。

日本はメンバー国ではないですし、自分は政府の人間ではないですが、何かこう、楔を打ち込んだ感じがします。(つづく)
持続可能な観光 地域会合 [2018年09月30日(Sun)]

今、明日開催されるユネスコ「太平洋島嶼国・地域におけるブルー・グリーン(海洋環境・自然環境に密着したという意味)生活のための持続可能な観光構築」地域会議のためにサモアに来ています。
パラオでの地域密着型“エコ”ツーリズムプロジェクトについて紹介する時間をいただけるということで、昨日からプレゼン資料の準備をしていました。

10分の発表ですが、準備時間はその何十倍もあります。音楽だって、演奏時間は3〜4分ですが、そこまでの過程にどれだけの時間がかかっていることか…。料理だってそうですね。

パラオに限って言えば、地域密着型エコツーリズムプロジェクトは、地域住民主導型で、大きなインフラ投資を必要とせず、日常生活や遺跡・神話・自然環境などに価値を見出し、実際の経済まで繋げている点が、過去のプロジェクトと似て非なるものだと思います。

特に小島嶼国においては、経済的恩恵と自然や文化の保護・保全を両立させるための有効なツールで、持続可能な観光の構築に貢献できると思っています。
ニューギニア航空がチュークで… [2018年09月28日(Fri)]

先ほど友人がリンクを送ってくれました。

ミクロネシア連邦のポンペイ州からパプア・ニューギニアのポートモレスビーに向かうB737が途中のミクロネシア連邦チューク州の空港で止まり切れず、ラグーンに着水したようです。

マーシャル在住のマーシャル・アイランズ・ジャーナルのギフ・ジョンソンさんの「墜落」ではなく、着陸したところがラグーンだったとのコメントが載っています。

幸い乗員11名、乗客36名に犠牲者はなく、大怪我もなく、737だけが沈んでいるそうです。

自分がマーシャルにいた頃、パシフィック航空のカーゴだったと思うのですが、ポンペイ空港で止まり切れず頭が着水したということがありました。

滑走路が2キロ前後だったと思いますが、短いため、当時のコンチネンタル航空が着陸するときは、エネルギーを放出する必要があるので、強めにランディングすると誰かが言ってました(強めのランディングは確かでしたが、理由がその通りなのかはわからない)。慣れていないと難しいのかもしれないですねえ


しかし、、、このニューギニア航空のルートは乗客数が安定しないため運休となる場合もあるなど、まだまだこれからというところでした。これからどうなるのか、気になるところです。

太平洋地域には地域機関評議会(CROP)に属するPASO(太平洋航空安全室)があります。ミクロネシア連邦の空港はパラオ、マーシャルと同様に米国連邦航空局(FAA)傘下にあり、今回の事故は、FAAとPASOで調査ということになるでしょうか。


常に危険がある。
チャリティバザー [2018年04月19日(Thu)]

昨日、六本木のANAインターコンチで、毎年4月に開催されるアジア婦人会チャリティバザーがありました。
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太平洋島嶼国からは、パプアニューギニア、サモア、フィジー、ミクロネシア、マーシャルがブースを出していました。

昨年は職場の机用に置物とか物入れなど残るものを中心に購入しましたが、今回は食べ物中心です。

マーシャルはアミモノばかりで何も買えませんでした。サモアではノニジュース。これまで各地でノニジュースを買っては飲み切れなかったので、昨日から同僚に手伝ってもらっています。

フィジーではランチのカレーとロティ。

ミクロネシアはポンペイ(ポナペ)の胡椒が青さが残っていて絶品なのですが、今回は佃煮がありました。

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そして、マイフェバリットは、パプアニューギニアの青いコーヒー。ハイランド地域で育てられたアラビカ豆。これは絶対売れると思う。

太平洋島嶼国産のコーヒーは、このパプアニューギニアの青いやつと、バヌアツのタンナコーヒーですね。

これとキャドバリーのホワイトトップのチョコがあると最高(アポロチョコでも良い、不二家のストロベリーチョコでも良い、チョコパイでも良い)。


そのせいか、昨晩へんな夢を見ました。

フィジーエアウェイズのフライトで、浅く水没してるツバルのフナフティ空港に着陸するもので、トランジット(あるわけない)のはずが間違えて、目が覚めました。

どうでもいいですね。
太平洋島嶼国の債務に関する考え方 [2018年04月04日(Wed)]

太平洋島嶼国について開発援助・経済協力という視点で見ると、ついつい経済の観点を忘れてしまうかもしれません。自分は2012年から15年までフィジーにいましたが、当時、現地準備銀行副総裁やADB事務所長、PIF事務局の友人らと話すことで、専門の方からすれば当たり前じゃないか、と叱られそうですが、債務は投資であるという見方を持つようになりました。

2012年10月、フィジーに赴任しましたが、当時の日本側から得るフィジーの印象は債務過多(GDPの5割弱)で、資金を貸している中国に操られてるんじゃないか、というものでした。しかし中身を見てみると、対外債務は全体の債務の6割程度で、中国からのものはさらにその3割程度で、現実と印象のギャップを感じたものです。

フィジーでは、でも、やはり債務がGDPの5割ということで問題となっており、当時の暫定政府に反対する人々がこれを減らすべきだと主張していました。

いくつかポイントがあるので、1つずつ書いていきます。

1.債務の目的
暫定政権以前の政権が作った対外債務には、政府人件費の赤字補填が大きな割合で含まれていました。暫定政権では、経済成長を促進するための道路、港、空港など経済インフラへの投資が目的でした。

2.GDP比を減らす方法
2012年13年当時、フィジーの反政府側は、債務を減らすべきだと主張していました。一方、政府側は、経済成長を促進するとしました。すなわち債務額が同額でも、GDPがあがれば債務割合は減るという考えです。

例えば、GDPが100で債務が50、年3%の成長とすると、当初の債務はGDPの50%となりますが、5年後にはGDPが116になるのでGDP比は43%に減少します。


現地準備銀副総裁やADB事務所長と話していた時には、やはり投資という観点で資金を投入することで、経済成長が促進され、さらに資金投入も可能になる、健全な資金のフローができていくというイメージができました。

しかし、2012年半ばまでは、フィジーの暫定政権ではまだそのような健全な段階の手前にあったと思います。ある段階から、民政復帰の雰囲気もでき始め、中国以外のドナーも少しずつフィジーとの関与が増えてきた中で、当時のフィジー政府はGDPを上向き基調にするため、いくつかの政策を実施しました。

GDPは支出面からみるとC+G+I+(X-M)であり、フィジー政府はCの消費とX(観光サービス)の拡大を図ることとしました。特にCについては人口の多くを占める中位の所得以下が所得税免税、必需品の付加価値税免除、高校までの授業料免除などで、内需を刺激しました。海外からの投資促進のための税制改革も行いました。また建設部門が継続的に活発です。

2013年、2014年と国内経済が上向きになり、民政復帰により中国以外のドナーからの資金も投入されるようになり、今や、チャレンジではありますが、20年でGDP4倍を目指すというくらいまでに成長してきました(年7%成長の継続を目指す)。フィジーは必要な投資分野やエリアが残っており、健全な投資があるのであれば、まだまだ伸びしろがあるといえるでしょう。

太平洋島嶼国により、現地経済レベルや構造(生産的なのか政府財政依存、財政支援(贈与)依存なのか)が異なるため、各国の債務状況を見る場合には、当然ながら個別の評価が必要かと思います(過去5年で見れば、ナウルやキリバスを含め、各国とも経済成長を続けています)。

例えばナウル協定締約国が導入したVDSという資源国が得る入漁料を増大させる方法により、援助に頼らない大きな財源ができ、国の経済が固着傾向から活性化に向かい、民間の経済活動が活発化し、経済成長傾向に転じ、外部からの投資を得て、さらに経済成長につなげるというモデルができるのかもしれません。一方で、必要になるのは財政マネージメント能力で、SDGs達成にどれだけ近づけるのか、ということになるでしょうか。
フィジー直行便!パラオ光ファイバー!! [2017年12月07日(Thu)]

昨日、ついに2018年7月からのフィジー航空による成田ーナンディ便就航が正式発表されました。

http://www.aviationwire.jp/archives/135803



2009年以来9年ぶりの復活。いろいろありましたが、ついに実現することになりました。1番大きな要因は、日本が2019年にラグビーワールドカップを開催すること?


2012年にフィジーに行き、日本とフィジーの関係が非常に非常に悪化していた時期、直行便の話をすることは憚られていました。日本側からも「需要もないし、小さな国だし、直行便なんてなに言ってんの?」などと言われる状況。2、3年かけ少しずつ両国間の対話が回復していく中で、直行便再開について口に出せる環境が作られて行きました。当時のフィジー政府、フィジー航空幹部らの話では、「現実的な再開の判断は、経済的にメリットがあるのかどうか」ということ。今回の再就航は日本市場への期待もあるのだと思います。


これを機に、民間の経済関係が発展するといいですね!


パラオでは一昨年から言われている海底光ファイバーケーブルの接続の話。


https://www.pacificnote.com/single-post/2017/12/06/Palau-Gets-Ready-For-Fiber-Optic-Connectivity


いよいよ今日から?高速な接続が始まるそうです。これまで添付ファイルが100Kバイトを超えるとメールを読めなかったり、若い人は知らないでしょうが、ダイヤルアップやISDNの間くらいの速度だったので、大きな変化です。


パラオの人々を思うと、大きな社会変化に繋がるかもしれません。観光もより面白いことができるようになると思います。

観光プロモーション・キャッチ [2017年09月18日(Mon)]

フィジーでは
Fiji. Where Happiness Finds You
「幸せが出会うところ」という感じでしょうか。観光客が幸せを見つけるのではなく、フィジーに幸せがあり、そこに観光客が訪れると、幸せがその人を包み込むというイメージかと思います。

パラオでは
Pristine Paradise. Palau
手つかずの楽園。パラオ
環境保全と観光振興のバランスが大切。

ブルーエコノミーだとかグリーンエコノミーだとかの文脈で観光は重要なアイテムになります。

で、その人はツバルの首相にキャッチを話したそうです。

Sinking Paradise. Experience before it dissapears.
沈みゆく楽園。消えてしまう前に…。
アウェアネスの観点から意味はありそうですが、首相にやめてくれと言われたようです。


ナウルの大統領にも伝えたとのこと。
Feel THIN
痩せを感じろ!

これも却下だったそうです。


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