CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

« PIDF(太平洋諸島開発フォーラム) | Main | 国連機関・その他の国際機関・地域機関»
プロフィール

塩澤 英之さんの画像
塩澤 英之
プロフィール
ブログ
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリアーカイブ
<< 2019年08月 >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
RSS取得
http://blog.canpan.info/spinf_shio/index1_0.rdf
http://blog.canpan.info/spinf_shio/index2_0.xml
メラネシア [2019年04月08日(Mon)]

この週末は、完全休養。疲れたらカレーかおにぎりと決めてますが、今回はカレーを作って、食べたいだけ食べて、ただただ眠り続けました。

4月3日にはソロモン諸島で選挙があり、台湾から中国にシフトするかどうかが注目されてますが、なるようにしかならない。

あのアメナさんが、一部選挙区の監視団長として、現地に入っていたそうです。

数日前には、インドネシアが太平洋島嶼国とのフォーラムを立ちあげました。閣僚級ですが、フィジー、パプアニューギニア、パラオ、ミクロネシア連邦、メラネシアン・スピアヘッド・グループなどが参加していました。

インドネシアは大国であり、経済関係から言っても、地域の今後の発展に、重要な国になる可能性があります。

一方、背景の一つに、インドネシアの西パプア問題があります。

メラネシアでは、インドネシアの立場に理解を示しているフィジーとパプアニューギニアと、自由パプア運動を支持しているバヌアツ、ソロモン諸島の間で、結束ができない要因となっています。
メラネシア自由貿易エリア、MSG担当閣僚交渉の妥結 [2016年05月31日(Tue)]

あんまり記事を書いていると、「暇なのか!」と言われそうですが、めげずに書いていきます。

太平洋島嶼国の自立的経済発展を考えた場合、細かい視点を排して、単純にお金の流れを考えた場合、資源があり、海外マーケットが近く、人口も多いメラネシア地域の経済発展は大変重要な要素だと思います。

以前書いた記事でも述べましたが、メラネシアン・スピアヘッドグループ(MSG)の主要目的の一つに経済発展があります。そのため、PIF加盟国全体を対象とするPICTA(太平洋島嶼国貿易協定)に先んじて、サブリージョナルなメラネシア地域の自由貿易協定(FTA)が締結され、一部物品を除き、現地産品の関税免除が適用され、域内貿易が活性化しています。たとえば、PNGのSPビール、ソロモンのSOL Brew(SB)、バヌアツのTusker、フィジーのFiji Bitter, Fiji Gold, Vonu(フィジー産はいずれも度数は4.6%くらい!)など各地のビールが、各地で手に入りやすくなりました。バヌアツでは軽めのTuskerがフィジーのビールに押されているという話があったり、いやいやビールよりもカバだ、濃いカバの後は軽めのタスカーが良いという声もあったりなかったり。

今回、1つの内容に2つの記事があり、面白いので紹介します。
1.「MSG貿易担当閣僚らが新貿易協定を承認」(5月26日付バヌアツデイリーポスト, PIR経由)
http://www.pireport.org/articles/2016/05/26/msg-trade-ministers-approve-new-trade-agreement

2.「MSGの新サブリージョナル貿易協定には明らかな欠陥あり」(5月29日付RNZI:Redio New Zealand International, PIR経由)
http://www.pireport.org/articles/2016/05/29/glaring-omissions-new-msg-sub-regional-trade-agreement

2017年のメラネシア自由貿易エリア設置に向け、過去3年にわたりMSGメンバーで交渉を続け、今回閣僚レベルで妥結したとのこと。協議にはソロモン(議長国)、PNG、バヌアツから担当大臣、フィジーとニューカレドニアのFLNKSから高官が出席したとのこと。

掲載されている地図に、自治権強化の話題がニュースになっていた豪州領のノーフォーク島が含まれているのが意図的なのか何か分かりませんが、実際にノーフォークも対象になるんでしょうか。

今回の協定では、物品だけではなく、サービスや労働力の移動の自由も対象となるとのことで、欠陥というのは、航空協定や海運などが含まれていない点を指摘したもののようです。

専門的に経済を学んだわけではなく、素人考えなのですが、貿易はボリュームだと思いますし、各国の得意分野を生かした貿易が進むのであれば、地域経済だけでなく、各国経済もさらなる成長が期待できるでしょう。その影響は他の太平洋島嶼国にも波及するのではないかと思います。たとえば小島嶼国の雇用問題や物価問題の改善や、先進国への依存度軽減など。

日本からの投資についても、小島嶼国1か国への投資ではなく、そこには大きな(世界的には小さいでしょうが)購買力のあるマーケットが広がっていると考えれば、魅力があるかもしれません。ただ、そのためには、日本人投資家を守るような(たとえば政権が代わることで要件が変わり、それまで投資やそれによって得た資産が取り上げられないような)、何らかの予防措置は必要ではないかと思います。
メラネシアン・スピアヘッドグループ(MSG)とインドネシア、西パプア [2016年05月30日(Mon)]

ここ数週間、特に太平洋島嶼国関係のニュースサイトでは、MSGとインドネシア西パプアの統一自由独立運動ULMWP(United Liberation Movement of West Papua)の加盟問題などに関するニュースが報じられています。

先週末にかけてまた、いくつか報道がありました。

1.地域専門家による「インドネシアは西パプア独立に関する住民投票を認めない」との記事
http://www.pina.com.fj/index.php?p=pacnews&m=read&o=19623339765747c4f28c7601bb7278
(5月26日付PACIFIK NEWS)

ニューカレドニアのFLNKSと似ているのかどうなのか。記事の最後の方には、インドネシア政府はULMWPのMSG正式加盟を認めないだろうとしてします。

2.一方、これまでバヌアツとソロモンは、インドネシアの主権に関わる問題と理解しつつも、西パプア先住民に対する人権侵害の観点から強い関心を示してきました。
http://www.pina.com.fj/index.php?p=pacnews&m=read&o=15597309305747867c5a68dc6f7911
(5月26日付ISLANDS BUSINESS)

この記事では、PIF議長国でもあるパプアニューギニアのオニール首相がインドネシア西パプアにおける人権問題に関心があるなど発言したことを受け、バヌアツがインドネシアのMSGからの排除を求めるということが書かれています。オニール首相は地域から西パプアに調査団を送る考えをインドネシア政府に提案しているとのことですが、受け入れるとの回答はないようです。

PNGはPNGでブーゲンビル自治州の独立問題がありますし、ニューカレドニアや仏領ポリネシアの話もあります。残されていた地域における戦後整理の動きが少し感じられるように思います。

MSG周辺のニュースなど。 [2016年05月24日(Tue)]

昨日はいつものチェーンストアではなく、近くの八百屋で熊本のでこポンを買ってみたら、200円以上安くて驚きました。良い魚屋も見つけたし、これからですね。

さて、ここのところメラネシア地域では、PNGのオニール首相の辞任を求める学生運動だとか、ブーゲンビル自治州の独立問題だとかが話題となっていますが、バヌアツに事務局があるメラネシアン・スピアヘッドグループ(Melanesian Spearhead Group: MSG)に関連して、興味深い議論があるようなので、紹介します。

MSG事務局は中国の支援で建設されたものであり、2〜3年前、当時の大島大使と共に、表敬を兼ねて当時の事務局長らと会合を行ったことがありました(中国の影響はともかく、島主導の動きを知っておくことが重要だと考えたものです)。MSGのウェブサイトにあるので良いですよね↓
http://www.msgsec.info/index.php/picturegallery/japanese-ambassador-to-fiji


今話題となっている主な議論は次の3点かと思います。

1.ヤウボリ新事務局長任命問題
フィジーとソロモン(議長国)は賛成。バヌアツとPNGは正規のプロセスを経ていないとして反対。

2.インドネシアのMSG正式加盟
基本的に加盟国は賛成の空気だが、ソロモンは条件付きで(というか、加盟するということはこういうことだろうとして)賛成。

3.インドネシア西パプア問題
PNG(とフィジー)はインドネシアの主権に関わる問題とする。ソロモンとバヌアツは独立支持派でULMWP(United Liberation Movement of West Papua)のMSG 加盟を支持(インドネシアの加盟に反対しているわけではない)。特にソロモンとバヌアツは人権問題に絡めた議論をしているようです。
http://www.pina.com.fj/index.php?p=pacnews&m=read&o=254078206573b99ebdd9379add06af
http://www.pina.com.fj/index.php?p=pacnews&m=read&o=1857862475573bc52037be10e086f4
http://www.pina.com.fj/index.php?p=pacnews&m=read&o=20755081257422a1765b969e225678

特に西パプア問題ですが、どのような背景があるのかわかりませんが、バヌアツは西パプア独立運動指導者を滞在させるなど、手厚い対応が見られます。2〜3年前にバヌアツに行ったときには、空港で歓迎イベントが行われていました。

自分は独立支持など特定の立場にいるわけではなく、観察者の立場なので、リンクは張りませんが、Free West Papua Campaignで検索すると、ウェブサイトなどが見つかると思います。

MSGは経済分野ばかりでなく、もともとニューカレドニアのFLNKS(カナカ社会主義民族解放戦線、Front de Libération Nationale Kanak et Socialiste)の独立支援など、島嶼国先住民の自治権強化や独立など政治分野も重要なテーマとなっており、MSGの理念からすると、西パプア問題は無視できないものなのかもしれません。

バヌアツとソロモンは海上境界画定交渉が妥結したんですね。
http://www.pina.com.fj/index.php?p=pacnews&m=read&o=928821182573e8da94edfb82fcfd9f

下記リンクはウィキペディアですが、国連には非自治地域リストというものがあります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E9%80%A3%E5%90%88%E9%9D%9E%E8%87%AA%E6%B2%BB%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88

もともとは植民地からの脱却、自治権強化や独立を見据えた地域のリストだと思いますが、大洋州では、米領サモア(米)、グアム(米)、トケラウ(NZ)、ニューカレドニア(仏)、ピトケアン(英)、仏領ポリネシア(仏)が掲載されています。
メラネシア・スペアヘッド・グループ会合追加情報等 [2010年12月15日(Wed)]

12月15日付、ABC Radio Australia Newsの情報です。

1.Fiji takes chair of Melanesia Spearhead Group
http://www.radioaustralianews.net.au/stories/201012/3094019.htm

※ソロモン諸島の仲介により、バヌアツとフィジーの間のわだかまりが解け、半年ほど遅れてフィジーが議長国となりました。
 メラネシアには、2者の揉め事がある場合には仲介者が間に立って関係を修復するという伝統があるということを知り、非常に興味深く感じます。
 昔の日本で、頑固なオヤジがけんかをしてどちらも引くに引けず、頭を下げるに下げられずというときに仲介者が現れるというのと似た感じでしょうか。
 それぞれプライドがありますが、ソロモンが献身的に動いたことで、修復できたということが興味深く、また、地域における阿吽の呼吸のようなものを感じます(拙速に動かず、機を待つというか)。


2.NZ won't join legal case against Japanese whaling
http://www.radioaustralianews.net.au/stories/201012/3093795.htm

※ニュージーランドは日本の捕鯨に対して、反対姿勢ではあるものの、オーストラリアの過激に見える反対運動には同調しないとのことです。今年の捕鯨委員会の前にもオーストラリアとニュージーランドの温度差を感じました。
 恥ずかしながら、ニュージーランドとオーストラリアはいつも同じ姿勢でいると考えていましたが、今年ニュージーランド経由でサモアを訪問したときに、なんというか島嶼国の人々に対する理解があるように感じました。ポリネシアにクック、ニウエ、トケラウなどがあることが影響しているのか、先住民の文化に敬意を示していることが影響しているのか。大変興味深いところです。


メラネシア・スピアヘッド・グループ・サミット+トンガ首相選出延期 [2010年12月14日(Tue)]

1.メラネシア・スピアヘッド・グループ・サミット

Radio New Zealand International とSolomonStarから。

↓記事リンク
http://www.rnzi.com/pages/news.php?op=read&id=57166
http://www.rnzi.com/pages/news.php?op=read&id=57664
http://www.solomonstarnews.com/news/national/9356-police-gear-up-for-msg
など。

Melanesian Spearhead Group (MSG)サミットが、12月15日〜17日の日程で、ソロモン諸島ホニアラで開催される。

本来7月にフィジーで開催されるはずであったが、当時の議長Edward Natapeiバヌアツ首相(当時)が、軍事クーデターによって成立した非民主的な暫定政権であることを理由に、バイニマラマ暫定首相に次の議長の座を渡すことを拒否し、サミットは中止された(フィジーは代わりに他の太平洋島嶼国代表を招いて会合を行った)。またフィジーは、自主的にMSGへの参加を停止している。

先週Sato Kilmanバヌアツ新首相が就任したことを契機に、ソロモン諸島の仲介の下、同首相がサミットに出席して、バヌアツとフィジーの間にあるわだかまりを解くことを目指している。

ソロモン諸島のPeter Shanel外相は以下の3つの課題を挙げている。
1)バヌアツとフィジーの関係を修復すること。
  一度壊れた関係は仲裁によってのみ修復される。これがメラネシアン・ウェイである。
2)フィジーを自主的な参加停止状態から脱却させ、他のメラネシアの国々とコミュニケ  
  ートし対話を行うことを認めること。
3)議長を移譲すること。

今回のMSGサミットの主要イベントはソロモンによる仲介セレモニーとなり、そこではチェアマンシップがバヌアツから(暫定措置として)ソロモンに移譲される(それからフィジーに移譲するか否かが決まるものと見られる)。
※バヌアツ→フィジーがだめでも、ソロモン→フィジーは可能という考え。また、これらソロモン諸島の努力やバヌアツのキルマン新首相の意向があるが、フィジーのバイニマラマ暫定首相は欠席する。

出席予定者は以下の通り。
・バヌアツ:Sato Kilman首相(バイニマラマ首相が欠席のためセレモニーは欠席の可能性あり)。George Wells 外相。
・ソロモン:Danny Philip首相、Peter Shanel外相。
・フィジー:Ratu Inoke Kubuabola外相
・パプアニューギニア:Sam Aban副首相兼外相
・ニューカレドニア:Victor Tutugoro  FLINKS(Front de Liberation Nationale Kanak et Socialiste。政党。)代表。

※その他周辺記事を読むと、メラネシア地域では、反目している2者の間に仲介者が立つ和解のための伝統的セレモニーがあるようです。
 また、これは勝手な想像ですが、バヌアツのナタペイ前首相が7月にフィジーへ行き、議長を移譲する(MSGでは会議主催国の首相が次の議長となるという取り決めがある)のを拒否した背景には、オーストラリアおよびニュージーランドからの強いプレッシャーがあったのではないでしょうか。
 結果として、現在フィジーは中国との関係強化がますます進んでいるようです。バイニマラマ暫定首相が、国連本部を中国に移すべきだと発言しているように(http://www.rnzi.com/pages/news.php?op=read&id=57581)。背景には米国入国ビザの問題があり、米国やメキシコの国連関連会議にフィジー代表団が出席できないことがあるようです(フィジー政府高官は、理由は明らかにされないけれども、依然として米国、豪州、NZからビザが発給されない状況なのかもしれません)。


2.トンガ首相選出延期(Radio Australia News 2010/12/12)
http://www.radioaustralianews.net.au/stories/201012/3092366.htm

今週金曜に議員による首相選出投票が行われるはずであったが、来週20日月曜に延期された。

貴族議員側と民主化支持の平民議員側で無所属議員の取り合いが行われているが、平民議員のうち、Vava'u選出の3名は、民主化支持ではないので、貴族議員側を支持することも不思議ではない。

※注目です。