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クック諸島プナ首相 [2016年06月24日(Fri)]

パラオで開催されているSIS首脳会議のためにパラオ訪問中だったクック諸島のプナ首相が、予定を変更し、クックに帰国されたようです。

「Cook Islands PM Expected To Address Parliamentary Crisis Soon」
http://www.pireport.org/articles/2016/06/23/cook-islands-pm-expected-address-parliamentary-crisis-soon
(6月23日付PIR)

首脳が不在中に不信任案が出されたケースは、2009年のマーシャルのトメイン大統領の訪日中の出来事を思い出させます。トメイン大統領の場合は、不信任決議が正式に成立したので、帰国後政権交代となりました。

今回のプナ首相のケースは、不信任案決議を行った議会そのものが無効とのことですが、ローズ・ブラウン副首相が与党CIP側に戻らないと過半数を維持できないため、慎重な対応が必要になりそうです。
クック諸島の政治情勢:ローズ・ブラウン副議長 [2016年06月23日(Thu)]

クック諸島については、1年以上かけてPIF事務局と日本とで進めていたプロジェクトがNZの影響でひっくり返されたことがあり、個人的にはあまりいい印象がありません。

あ、でも、6年くらい前に、太平洋島嶼国の若手外交官と一緒に都内(大門あたり?)でカラオケに行ったとき、サモア、マーシャル、ナウル、ツバル、キリバス、トンガ、そしてクックの人がついてきて、その時はクックの人は、女性でしたが、スッと洗練されている雰囲気がありつつワイルドな面があり、一人でビール10本くらい飲んでいるような感じで、楽しい人でした。サモアの人とクックの人が、ブリュッセルでの笑い話をしていたのを思い出します(確かクックがNZパスポートを使っていることが関係していたような)。

クック諸島はポリネシアにある人口1万数千人の環礁島の国で、NZとの自由連合国。日本は2011年に国家承認しました。地理的には北と南の環礁島グループがあり広大な海域を有すると記憶してますが、2010年以来プナ政権が続いており、たとえば(まだ完全に回復していませんが)フィジーと豪・NZとの関係が非常に悪い時期に、フィジーの地域機関への関与を積極的に支持していました。

確か、中国の経済協力も活発で、たとえば中国のローンによるインフラ・プロジェクトというのは、通常中国業者と中国人労働者により実施されていますが、クックではNZと中国が協調する珍しい手法で進められているプロジェクトもあるそうです(豪ロウィ研究所の資料による)。

そのクックで、今週政治的な動きがありました。以下、パックニュース記事から。

「Cook Islands Opposition toppled Henry Puna Government」
http://www.pina.com.fj/index.php?p=pacnews&m=read&o=10283997635768c15f103aa9bb4210
(6月20日付)
6月20日の議会で、野党連合がプナ内閣不信任決議を成立させ、ローズ・ブラウン副議長を新首相に指名したとのこと。野党側13ということは、全議席数24の過半数にはなっているんですね。

しかし、その後、たくさん追報がありました。
「Cook Islands opposition Coalition action labelled as bordering on treason」
http://www.pina.com.fj/index.php?p=pacnews&m=read&o=13075634265769b20e8087e1b6ff3a
(6月21日付)
与党側は、野党連合の動きは、国家反逆罪に近いものだと批判しているというもの。

クックにはプナ首相率いる与党 Cook Islands Party とDemocratic Partyを中心とした野党連合があるようです。

全体の動きをみると、6月20日の議会は与党側の出席者が少ない状態であったこと、議長も不在で、ローズ・ブラウン副議長が議長を務めたこと、そして野党連合が与党Cook Islands Party の副議長を「首相の座」を餌に取り込み、プナ首相不信任決議を成立させたということのようです。そして、記事中に、エリザベス二世女王の名代トム・マースターズ (Tom Marsters)の名前が現れます。この女王名代がカギを握りそうです。

「Cook Islands Parliament closed amidst disarray」
http://www.pina.com.fj/index.php?p=pacnews&m=read&o=13060260275769ea3e276b857f1ea6
(6月21日付)

混乱の中で閉会となった。与党は野党による不意打ちとローズ・ブラウン副議長の裏切りに翻弄されているように見えます。全24議席ある中で、ローズ・ブラウン副議長が野党連合側に回ったことで野党連合側が13、与党側が11となっている状況であり、与党側はローズ・ブラウンを責めることはせず、与党に帰ることを歓迎するとしています。

「Vote of No Confidence null and void」
http://www.pina.com.fj/index.php?p=pacnews&m=read&o=1007926566576a18c1f9318e149a88
(6月21日付)

女王名代トム・マースターズが動きました。議会は6月17日に休会となっており、正式な手続きを踏まずに開かれた6月20日の議会は無効。したがって、不信任決議も無効というものです。

野党連合側の形勢が危うくなってきました。
「Cook Islands Clerk of Parliament could be in for challenge」
http://www.pina.com.fj/index.php?p=pacnews&m=read&o=2118593550576b0c8cc75570279e64
(6月22日付)

野党連合は、国会事務局長が役務を果たさなかったとして非難し始めたようです。国会事務局長は、野党連合の動きは悪意に満ちており、「悪魔の所業」であるとみなしているようです。

一方、冷静に考えてみれば、6月20日の議会が無効となったとしても、ローズ・ブラウン副議長が野党側に寝返った事実が変わらなければ、与党11、野党13という状況に変わりはありません。

そして、与党CIP(Cook Islands Party )は、
「CIP to Rose Brown: “You’re forgiven’」
http://www.pina.com.fj/index.php?p=pacnews&m=read&o=1557270841576b0d06f6550cee1322
(6月22日付)

CIPはローズ・ブラウン副議長に戻ってきてもらわないと過半数を維持できないので、赦すしかないですよね。

クック政権交代の鍵を握るのはローズ・ブラウン副議長。ローズ・ブラウン副議長が首相になると、クック初の女性首相ということになりますね。

この一連の動きの背景に何があるのか、外部からの影響があるのか、興味深いところです。
クック諸島を日本政府が国家承認しました。 [2011年03月31日(Thu)]

3月31日。

明日から新年度ですね。

先ほど上司が「クック諸島を日本政府が国家承認した」という外務大臣会見を見つけてくれました。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/gaisho/g_1103.html#8-A

また外務省プレスリリースはこちら。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/23/3/0325_09.html

太平洋島嶼国が12か国から13か国になったということですね。

2月末に、クックが国家承認されるらしいという話があり、友人に「自国のパスポートがないのに国として認められるの?」と疑っていたのですが、「パスポートがないから国ではないという理屈はない」ということで、「本当かなあ?」と思っていたら本当でした。

太平洋島嶼国は、人口規模、地理的特性、小さな経済規模などにより、自立が難しいため、いろいろな国の形があるようですが、米系北太平洋地域を基本にして、個人的には以下のように国の独立状態について考えるようにしています(あくまでも個人的考えなので、詳しくは文献などにあたってください)。

(州:ハワイ)→(準州:グアムなど)→(コモンウェルス:北マリアナ)→(自治政府・自国憲法制定)→(自由連合国=独立[独自外交])→独立国家(経済的にも自立)

例えば、マーシャル、ミクロネシアが自治政府を樹立したのが1979年、パラオが1981年。米国自由連合盟約を結んで独立したのは、マーシャル、ミクロネシアが1986年、パラオが1994年。

依然以前、マーシャル人の酋長系の人(元外務省職員、現大統領府職員)と、マーシャルの独立年月日について口論になってしまったのですが、国際的には米国と自由連合盟約を締結した「1986年10月21日」が独立日となっているのですが、一般に、その日は独立日とは認識されておらず、独立記念日のお祝いなどはありません。

その代り、自主憲法を制定し、自治政府を設立した「1979年5月1日」を真の独立の日という意味合いで毎年盛大に祝賀会を行います。

一方、パラオでは「1994年10月1日」の米国自由連合盟約締結=独立を独立記念日としてお祝いを行います。


今回日本が国家承認したクック諸島は、外務省の資料(http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/cook/data.html)によると、

1965年自治政府樹立:ニュージーランドとの自由連合関係に移行(外交・防衛はNZ)

2001年NZとの共同宣言において、クック諸島が主権独立国家として外交を行うことを表明


すいません勉強不足でした。2001年以前の認識しかなかったもので、クック諸島は、マーシャルやミクロネシアでいえば、1979年の独立移行期のと同じ段階であると考えていました。しかし、2001年の共同宣言によって、主権独立国家として考えてよくなっていたんですね。

次はニウエ??