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プラスチック [2018年06月10日(Sun)]

O社の体組成計付き体重計を買ってみたところ、自分の通常の値からはまだまだオーバーな状態でした。焦らず一歩一歩。
先ほど、G7のニュースを見ていたところ、「プラスチックゴミの海洋汚染問題」の話があり、日本と米国は合意文書に署名していないとありました。


先日のパラオの話や、マーシャルのハイネ大統領のツイートを見ると、この件についてかなり真剣に考えられているようで、また国際社会における島嶼国の繋がりも感じられます。

例えば、欧州諸国やNGOなどのトレンドにプラスチックゴミの話が出ている場合、島嶼国がこれに追随するのではなく、むしろ真剣に議論がされるように仕向けているようにも思われます。

マーシャルでのプラスチックゴミ問題は最近始まったものではなく、少なくとも12年前から現地の固形廃棄物問題とともに議論がなされ、さまざまなドナーに支援を働きかけていました。例えばレジ袋がゴミ集積所(埋め立て)から海洋に流出し、ウミガメがクラゲと間違えて食べてしまっているだとか。マイクロプラスチックまで関心は及んでいませんでした。当時はドメスティック、もしくはサブリージョナルなターゲットでしたが、なかなか有効な取り組みはなかったように思います。

JICAのある専門家の方が、プラスチックや発泡スチロール製のカップや食器の使用や輸入を国内法で規制すべきとの助言を現地政府にしていましたが、国内政治は混乱期に入る時期で、議論は発展しませんでした。

一方で、マーシャルという国の特殊性、非常に多くの人が集まる機会が多く、繰り返し使用できる食器を用意できない。水が少ないため、食器を清潔に繰り返し使用できない可能性が高く、感染症のリスクがある。それなりにお金のある人たちなので、買って捨てた方が楽。なども影響していました。理想を語っても、実生活とのギャップがあったとか。それでも数年前に発泡スチロール製のカップ(フォームカップ)は規制されたでしょうか。

例えば、現地のイベント用に使い捨てではない食器のレンタル(100セットとか)を始めたら需要がありそうな気もします。食洗機で洗うようにするとか。パラオの友人に話してみようか。

本質はプラスチックの使用というよりも、ゴミの収集と管理の問題だと思いますが、究極的には生産しない、使用しないとなるのでしょうか。

あとは島嶼国側としては、例えばパラオが海洋保護区をあちこちに設置し、ゴミの不法廃棄も減り、環境を守る努力をしていますが、EEZ内で外国船がゴミを海洋投棄することが少なくないため、漂着ごみがあるという悩みがあります。ボーダーを超える課題であるため、島嶼国側でも、国際社会の問題として議論し、規制していこうという動きに繋がっているのでしょう。

日本は先日、自由で開かれた海洋ということで、太平洋島嶼国と島サミットで議論していましたが、このプラスチックの話も今後しっかり協力していけば良いかと思います。マイクロプラスチックなど日本人の食の安全にも関わる話でもあるし。

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