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古い固定観念 [2018年02月05日(Mon)]

先日のシンポジウムで、自分も少なくとも3〜4年古い固定観念を持っていることがわかりました。


例えば、会議の際に、豪州、NZ、米国などが同席していると、太平洋島嶼国は発言がしにくいだとか、邪魔をされる、などとこれまで考えていました。“かつては”これは正しかったと思います。

しかし今回わかったのは、太平洋島嶼国側はそれほどナイーブではないということ。

ある人は、「オーストラリアは島嶼国側の意見に対して、いつも何か言ったり、ちょっかいを出そうとするが、どうせ実行力はないので気にすることはない。」と言います。

またある人は、「誰がいようが太平洋島嶼国の意見に耳が傾けられ、具体的な結果が出るのであれば、問題ない。」と言います。

太平洋・島サミットは、実際のところ、日本と14太平洋島嶼国の純粋なサミットではなく、太平洋諸島フォーラムとのサミットです。すなわちオーストラリア、NZ、フォーラム事務局が同レベルで参加し、新たなフォーラムメンバーの仏領ポリネシアやニューカレドニアが参加しそうな話を聞きます。PALMというのはヤシの木ではなく、誰かの手のひらという意味じゃないかと邪推したくなるくらいの話です。

これまでの自分の考え方では、14太平洋島嶼国以外を外す枠組みが必要ではないかと考えていましたが、上記の通り、時代は変わってきています。

外すのではなく、むしろPALMという枠組みを日本が主導するより大きなもの、傘となるものとして位置づけてしまえばいいんじゃないか、包摂性のある枠組みにしてしまえばいいのではないか、とそう思います。

これは実は2012〜13当時のある幹部の方が、日本は誇りある国なのだから、と話してくれた考え方でもあります。
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