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中国の団体旅行販売禁止に対するパラオの雰囲気 [2017年12月17日(Sun)]

雰囲気といっても、自分が現地で会っている政府職員(一般職から高官)や州レベルの人たち数人〜30人程度で、民間業者の方は含まれていないので、参考程度と捉えていただければと思います。


政府高官とたまたまエコツーリズム話をしていたときに、「そういえば、中国からの団体旅行停止のニュースがありましたよ。」というと、第一声が「Fortunately, ..」「いや〜、助かった」でした。


困るというニュアンスはなく、むしろ、人が来すぎてコントロールできない状況であったところ、自発的に抑えてくれて助かる、という話でした。


その人が言うには、中国人団体旅行客が増えたことで、台湾と日本からの観光客が減ってしまった(ざっくり言うと、台湾の場合年4万人弱が15千人に、日本も年4万人弱が3万人前後)。中国人観光客にも態度の良い人はいるが、団体旅行・パッケージツアーの人たちは難しい。パラオがサイパンのようになってしまうのではないかと心配していた。過去の経験から、一方的な流れが収まれば、台湾と日本の観光客も回復して行くと期待できる。


自分が会う人は、皆んな同じような考えです。自分に気を使っている可能性もありますが、身内のように信頼して話してくれているようにも思います。


かえってこちらから「中国人観光客もお金を払ってくれるし、減っても大丈夫?」というと、特に団体旅行はあまり関係ない、という話でした


また香港経由やマカオ経由があるので、中国本土からの観光客はゼロにはならないだろうという見立てもありました。


単純に考えて、中国人観光客急増以前の1213万人を着実に成長させて、そこに国にこだわらず新たな市場からハイエンド層が加わるのが理想的だろうと思います。

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