6/17、早朝アクティビティの後、朝食をとり、休憩。 11:30に近くの子午線広場でお昼を取るところからツアー再開です。 西表島になんで子午線の記念モニュメントがあるのだろうと思っていると、モニュメントにありました。東経123度45分6.789秒なんだそうです。へえ。 さて昼食もほどほどに、上原のデンサー祭に行きました。この祭は、屋台などが出る祭ではなく、40年前に、上原のコミュニティ強化を1つの目的として始まったものとのことです。 デンサーは伝承という意味で、さまざまな教訓を人に伝える歌詞になっています。 まずはミルク神。豊穣の神。ベトナムから来た神と言われています。あのミルクではなく、弥勒ということかもしれません。 去年は、少なくとも1000年以上前の話だと聞いていましたが、どうもそこまで古くないようです。 全体的に感じられるのは、その年の豊作、豊漁を願うというものでした。 おそらく、あまり知られていないと思うのですが、西表では米の二期作が行われており、土地の文化の背景には稲作があります。 田植え始め、収穫、など。収穫の時期は6〜7月と1月。 パラオでは、決まった時期に行われる地域の伝統的な祭というものはないようですが、例えば第一子のバースセレモニーは脈々と続けられています。 パラオの参加者には「伝統的な祭」ではなくとも何かできるかもしれない、と考えている人もいるようでした。 今回、将来的な展開を期待し、パラオの国全体を見ている現地機関からも参加者がいますが、考え方が、例えば「バベルダオブ島には10の州があるから、毎月1つの州で祭をやるようにしよう、資金は(その組織が)出す。」というものです。 最初に聞いたときは、良い考えだと思ったのですが、その後のやりとりで感じられたのは、「各州では、自分たちでアイデアを出すこともできず、実施することもできない。だから我々が道を示す。外部の投資家に投資を促す」という姿勢であり、考えてみると、これまでずっと、そのようなアプローチをしてきているのです。 何が起こるかというと、最初はいいけれども、だんだん活動が停滞し、行き詰まり、その組織としては「各州は能力もなく、意欲もない」と理解し、悪循環に陥ります。 何が欠けているのか。それは州政府と住民との丁寧な対話だと思います。少なくとも、このプロジェクトでは、いくつかの州は、州主導で取り組みを進めています。 |