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ポンペイ2017Feb [2017年03月02日(Thu)]

ポンペイ2017年2月

数年ぶりにミクロネシア連邦のポンペイに来ました。

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雨、曇り、雨。

2年制議員の選挙を3月7日に控えますが、パラオやマーシャルのようには看板があまり目につきません。

コロニア市内のスパニッシュウォールは町にに馴染んでいますが、よく見ると歴史が感じられます。

ポンペイ空港は混沌としていた印象があったのですが、日本政府の支援で改修され、CIQが改善されていました。

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今回は到着日の午後2時と翌午前10時の会合で地域住民の代表らにプレゼンするために訪問しましたが、予定どおり、空港到着ロビーには午後1時20分に出ることが出来ました。

しかし、そこからがプチ混乱の始まり。

宿泊と車を手配していたホテルから迎えが来ず、電話をするも誰も出ず、自分だけが空港に残される始末。

空港セキュリティが無線で連絡し、人づてでホテルに連絡しても誰もいない。タクシー(!)に乗れというので、タクシーに乗り、行き先(会合の場所で、それなりに有名な機関)を告げると「分からない」との反応。

ドライバーは走りながら見つけると言うが、無線で他の仲間に連絡しているうちに名前が少しずつ変わり、あちこち違うところに連れて行かれる。

らちがあかないので、自分が店や郵便局や現地NGOなど4〜5軒に当たり、郵便局の優しいお母さんは「ドライバーはどこの人だ?それはその坂道を降りていったところにある。」

行ってみると、惜しい!非常に惜しい。活動内容も名称も似ているが違う機関でした。しかし、その組織の職員がドライバーに話してくれて、ようやく目的地に到着。到着してみると、確かに、関係してない一般の人は分からない場所にありました。

空港から10分もかからないところにありますが結局30分!

パラオの友人が何度かポンペイについて言っていた、"controllable chaos"という言葉と、「あ〜、太平洋島嶼国での仕事ってこんな感じだったなあ」というのを思い出しました。

でも、何だか憎めないし、怒る気になりません。彼らはまったく悪気がないし、人が良い。おばさん達も優しく、マーシャル、コスラエ、ポンペイに共通するミクロネシア地域の柔らかい感じがあり、何か地元に戻ったおかしな感じがしました。

一方で、これまでのパラオでの仕事がどれだけ緊張感が高かったか(現地の人たちの意欲が高く、気を抜けない)と、気づかされました。


今回の出張では自分の安いプロジェクターを持ち歩き、電源と白い壁があればプレゼンをできるようにして動きましたが、今回のプチ混乱と汗を含め、15年程前にアンプ、ストラトキャスター、シーケンサーやマイクを転がしながらロンドン、パリ、ニースと路上を周ったことを思い出しました。


さて現地ポンペイでのプレゼンですが、初日は、移動と睡眠不足と混乱に影響され60点、2日目はしゃべり倒して80点。

この地域密着型エコツーリズムの取り組みについて説明するとき、パラオの州レベルにも今回のポンペイのコミュニティ代表らにも、はじめに「我々は何かに投資することはない。グラントも出さない。」と伝えています。すると多くの場合、ガクッと反応したり、空気が変わるのが分かります。

その後、「この取り組みは地域住民が主導するもので、今そこにあるものに価値を見出すものであり、そのための手法を理解し実践し、基礎を固めて、実際のエコツーリズムを実現するものだ」と伝え、全体のコンセプトや手法を説明すると、興味を持ち始める人たちが出て来ます。

外から人を雇って講義や調査を行い、形式的な分厚いレポートを書いて終わるものではない、現地の人が学び実践するという点が少しこれまでと違うのかもしれません。

現地の人がやる気を失えば、頓挫し、何も残らないリスクがありますが、今のところ、パラオでは理解者が増えてきているように思います。

ポンペイでは、ある機関からエコツーリズムという名目で大きなグラントを得られるという話でしたが、どのように事業を組み立て、どのように予算立てをし、どこからどのように取り組めばいいのかがはっきりしていない状況でした。ポンペイの今後の取り組みに、多少なりともパラオでの取り組みが参考になればと思います。

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例えばスパニッシュウォール。ガイドブックには少し説明がありますが、現地の人が一緒に歩いてくれて、歴史とか戦争とか人との関わりだとかいろいろな話をしてくれればかなり面白いはずです。ポンペイにはそのような資源がたくさんあります。彼らの健闘を祈ります。
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