• もっと見る

«パラオの海と空と | Main | 太平洋島嶼国の外的変化について−補足(パラオの米国コンパクト)»
キリバスにあった中国の宇宙基地 [2016年11月23日(Wed)]

IMG_4155.JPG

キリバスにはマニアバという集会場があり、伝統的なものには、その床にはそれぞれ特定の人たちの領域が決められています。歴史的にはサモアから伝わったものと考えられるようです。

少し思い出したのですが、キリバスにはオーストラリア、ニュージーランド、台湾、そしてキューバの大使館があります。
2003年、トン前大統領の1期目の時に、台湾と外交関係を結び、それにより中国が断交したと記憶しています。

キリバスは1980年代に米国との漁業交渉がまとまらない時に、ソ連と漁業協定を結んだり興味深い動きが過去にありました。

キューバは医師の育成支援を行っており、現地で良い評判をよく耳にしました。

ふと思い出したのは、キリバスが中国と外交関係があった時代のキリバスにあった中国の宇宙基地のこと。

今その場所は、台湾の技術支援農場になっていますが、何年か前、現地にいる方々(日本人ではない)がいろいろ話していました。

その宇宙基地はパラボラアンテナを有するもので、民用衛星を追跡するためのものとされていましたが、実際にはマーシャルの米国クワジェリン基地(基地と言っても兵力というよりも、米国本土西部との間で行う迎撃ミサイル実験基地)の方向にそのパラボラアンテナが向いていたとも言われています。

その中国の宇宙基地がキリバスに建設された頃、現在は行われていませんが、しばしばおそらく米国の軍用機がキリバスのタラワ上空を低空飛行していたそうです。

そのことと関係はないでしょうが、その後の歴史を見ると、ほどなくトン政権が誕生し、台湾と外交関係が結ばれ、中国はキリバスと断交し、その宇宙基地を(現地の人は「慌てて」と言っていました)破壊して去ったそうです。

現在も当時の中国大使館の建物は残っており、中国の民間の方が使用しているようです。

何の脈絡もありませんが、ふと思い出したので書いてみました。
コメントする
コメント