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ミクロネシア地域のニュース(マーシャル) [2011年02月08日(Tue)]

2月8日(火)。

昨日に引き続き、ミクロネシア地域のニュース(マーシャル)を個人的な興味に基づいて紹介します。※はコメントです。

3.マーシャル(全て2/4付けMarshall Islands Journal)
(1)マジュロのゴミ処理問題



マジュロの廃棄物処理用の機材が到着するのに30−45日かかるため、その間ゴミの収集をストップせざるを得ない(※古い機材が壊れたということでしょうか)。

マジュロの廃棄物問題には家庭ゴミと医療廃棄物などが含まれる。

(以下省略)

※マジュロのゴミ処理場(埋立地:サンゴの死んでいるリーフ、干潮時に水面に出るくらいの場所にゴミを埋め立てている)のキャパシティは2005年時点で限界に達していました(分別もなく闇雲に捨てていた)。そこをカナダ人のロジャー・クーパーさん率いるMajuro Atoll Waste Company(MAWC)が機材導入や市民への働きかけ、環境保護局などと協調し、処理場を素晴らしく改善させ、処理場も延命できました。
 マーシャルのゴミは、枝や葉っぱなどが3〜4割、その他空き缶、プラスティック、生ゴミなどだったと思います(数字があいまいですいません)。以前、高校で生徒にゴミ拾いを頼んだところ、空き缶やプラスティックではなく、枝や葉っぱを集めてきたことがあり、ゴミに関する感覚が多少異なると感じました。
 WASCは植物ゴミはコンポストに、ガラスや金属は将来のリサイクル目的に分別、残りを埋め立てとしています。金属のうち、鉄に関してはコンテナー一つを中国に送れば、運搬費を差し引いても800ドルのプラスとなっていたそうです(2008年時点)。
 埋め立てのやり方は、ゴミを廃棄して、砂をかぶせて固めるという繰り返しですが、そもそも砂も少ないところなので、サンゴ岩礁の一部を犠牲として砂を作る必要があります。
 ゴミ埋立地は、埋め立てが終わると地主の土地になり、政府が別の埋立地を探すということを繰りかえてして来ています。ですので、マジュロの現在の土地のいくつかはゴミの埋め立てによるものです(掘るとゴミが出てくることがある)。
 僕がマーシャルにいたころから、政府は次の埋立地を探していますが、すでに多くのリーフが埋め立てられており、地主の意見や地域住民への影響への懸念から、なかなか見つからず、固めて2000メートルの海底に投棄したらどうかという意見もありました。
 日本政府側も一つの案として、ごみ減量のために焼却炉を導入したらどうかという話がありましたが、環境への影響が不明なのと、そもそもゴミ埋め立て=土地造成という現地の感覚があり、消えていきました。
 非常に悩ましい問題です。

 経済状況が落ち込み、世界市場における現在の燃料・食料価格上昇が影響し、排出ゴミの量が減る可能性もあるかと思いますが。。。ちょっとブラック。


(2)連邦政府資金詐欺横領事件



これまでに財務省職員、保健省職員、民間業者など10名が起訴された模様。今のところ総額396,909.20ドル。

※太平洋地域でも話題となっており、FBIが動くのではないかという憶測もあるようです。マーシャルでは過去、第1次コンパクト時代、すなわち80年後半〜90年代にかけて、お金に関する嫌な話があったと耳にしたことがあり、それが第2次コンパクトに反映されて、自由度の少ない財政支援(予算形成から執行まで米国政府の承認が必要で、また4半期ごとに米国政府に使用状況を報告する義務がある)となったとも聞いたことがあります。実際のところは不明ですが。
 今回の事件は、コンパクトによりマーシャル人が準米国市民的待遇を得られることから、コンパクト財政支援とは別に、いわゆる連邦プログラムによる資金供与が(確か年7百万ドルくらいじゃなかったか)実施されており、そこに手をつけたというものです。
 あのような顔が分かる村社会でも、小切手偽造などは珍しくないですから、この事件をきっかけに取締りを強化して、なあなあな雰囲気をビシッと変えて欲しいものです。


(3)米国内務省が4環礁保健プログラムに資金供与



Tony Babauta米国内務省次官補が、4環礁の保健プログラムに対し、246,000ドルの資金供与文書に署名した。

4環礁とは西からエネウェタック、ビキニ、ロンゲラップ、ウトリック。

この資金は第1次コンパクトが終了した2003年から、年約1百万ドルを供与されているもので、今回は今年度の四半期分となる。

※マーシャルでは米国信託統治領時代の1948年1946〜1958年にかけて、67回の核実験が行われました。マーシャル側は、全環礁住民に被害が及んでいるので、全国民を対象とした賠償を求めていますが、実際には最も被害の大きいエネウェタック、ビキニ、ロンゲラップ、ウトリックが賠償対象となり、いわゆる4-Atollと呼ばれています。
 マーシャル国民の間でも、この4環礁出身者は、何代目であっても、米国から賠償金を得られ(月1000ドル程度とも言われる)、また米国農務省から土地を使えなく去れたことと引き換えに食料が配給されていることから、別扱いされているところがあります。例えば、若い娘を持つ平民の親が、子供のボーイフレンドが4環礁出身であれば働かなくとも将来食べていけるからと安心したり(子供を作って、別れて、養育費はもらうことが少なくないような。。。)、ということを思い出します。
 マーシャルでは各環礁が地方自治体(市政府)を持っていますが、この4環礁は予算が潤沢でした(通常数千ドル単位の予算のところ、これらは数百万ドル単位)。
 現地の話では、この4環礁(マーシャル諸島北部)から離れている、マーシャル南部のマジュロから南西200マイル程のところに位置するナムリック環礁の住民には、なぜかガン患者が多く、実験との関連性を疑っている向きがありました。手元にデータがないので、その信憑性は分かりませんが。。
 

(4)ナムリック環礁で潮汐による洪水が発生



※写真にある通りです。高潮が洪水を引き起こしたようです。


(5)マーシャル航空離陸せず

※2005年以来、マーシャルの国内便は不安定運行で(機材の故障、パイロット不足、赤字経営。。。)、例えば出張や観光で国内便を使って離島に行けても、帰りの飛行機が飛ばず、2〜3週間現地に滞在せざるを得なかったという話をいくつも聞いています。
 国の運搬船も不定期運航(2ヶ月に1回あるかないか)で、離島住民の少なくないマーシャルでは、住民はいくら忍耐強いとは言っても、物流の脆弱さは、国の発展への障害となっていると思います。


(6)マジュロ環礁内取締り強化



ジョージ・ランウィ警察長官の写真入り。

マジュロ環礁には、海面の安定しているマジュロ環礁内で、外洋のうねり(低気圧や台風などによる)から退避などの目的で停泊しているヨット(北米などから来ているものが多い)が何隻もあるが、最近これらのヨットを狙った窃盗が増えている。その所有者/航海者のグループがゼトケア大統領と政府高官に対応を依頼した。

これを受け、法務省は同環礁内のパトロール強化を約束した。

※頑張れジョージさん!
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