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帰国。 [2019年09月22日(Sun)]

ああ疲れた。雨が降り出す前に帰宅できました。白米、玄米、もち麦、雑穀のブレンドを炊飯器にセットして、スーパーで味噌汁の具とおかずと風邪薬を買って、これを書いています。書き終わったら、味噌汁作ろう。

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今回のソロモン諸島とキリバスの件が、中台関係や安全保障とは異なる観点から、何故歓迎されないのか考えてみました。

例えば、比較のためにフィジーとパプアニューギニア。フィジーのGDPは約6000億円、政府予算が約1800億円、民間部門が活発。パプアニューギニアは、GDPが約2兆3000億円、政府予算が約4500億円と、いずれも他地域の途上国とも比べられるような国の規模、経済規模があります。

一方、ソロモン諸島は部族間対立が根深く、国民の結束に課題があり、GDPは約1400億円程と大きめですが政府予算は約470億円程度。国の秩序やガバナンスの面ではまだこれからというところです。

キリバスはGDPが約220億円、政府予算が約190億円と、経済規模が小さく、民間部門が弱い構造になっています。

台湾発の報道にあるように、本当にこの両国に政府予算に匹敵するレベルかそれ以上の投資が入ることで(しかも一般的に投資に見合うだけの利益は望めず、持続性も疑問がある)、国の秩序が守られるのでしょうか。

また、常々、主権確保の面から、豪州などドナーに対して不満があると言いつつ、ただ中国に鞍替えしたようにも見えます。経済を握られたら、本当に大事な場面で、主権を主張できるのでしょうか。主権主権と言いながら、矛盾を感じます。秩序の下で、持続的な経済繁栄と平和を希求するとして国際社会にアピールしてきたパシフィック・ビジョンだとか、ブルー・パシフィック・アイデンティティとも矛盾しています。

民間経済活性化という意味の判断ならまだわかりますが、援助を求めてということであれば、島嶼国側が推進してきた自立の取り組みに逆行しているし、何がブルーパシフィックだ、気候変動だ、ただ金が欲しかっただけじゃないかと見られてしまうでしょう。

ガバナンスが劣るところに多額の資金が入れば、その国は不安定化するでしょうし、そんな国を援助するのはリスクが高いです。先進国の援助はそのような国のガバナンス力向上を支援する側面もあり、彼らはそのことも理解すべきでしょう。

せっかく島嶼国がこの10年で自立した国として誇りを示し、地位を築いてきたのに、少なくとも、自分は彼らを見る目が変わってきました。彼らが上手い言葉で何を主張しようとも、結局金が欲しかっただけ、と。2000年代前半の時代に戻ってしまったかのようです。
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