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ソロモン諸島、台湾と断交のニュース [2019年09月17日(Tue)]

ソロモン諸島が中国と外交関係を結び、台湾と断交したとのニュースがありました。

先日来の現地の報道などを見ると、一番は思うように経済発展が進まないことや、2017年まで豪州主導で行われてきた地域ミッションRAMSI終了、押さえつけられていた感覚からの脱却があるように思います。

数年前から、林業や鉱業やインフラ整備について、中国民間の動きが報じられており、既に流れはできていたのでしょう。

さらに近隣のフィジーやバヌアツが、中国との関係を背景に、豪州などにものを言えるようになっていること、経済が発展していることも影響していそうです。

債務の罠、ということには少し疑問を感じます。フィジーはうまく管理しているし、トンガ、サモアではギリギリGDP比5割内を維持、バヌアツは債務を増やさないために(日本、豪州、世銀からも多額の借金がある)贈与があり同じような時期に民間の土地ディールが成立しています。

例えば、ソロモン諸島が経済発展に向けてインフラへの投資が必要だとして、先進国がリスクを踏まえて、なかなかお金を貸さなかったり時間がかかるところ、中国がハイリスクでも金を貸します。トンガ財務省資料を見ると管理費(利子含む)は年4%弱で、投資側としては返済がなくとも良いリターンがあります。

途上国が発展してきて、自立し、次のレベルに成長しようとするとき、旧宗主国や伝統的開発パートナーとの関係に加える選択肢として、特に資源がある場合は、中国の経済力と市場は魅力的であり、台湾では太刀打ちできません。

数年前、パラオでは「米国や日本と同じような関係を、中国、台湾と結びたい」という声がありました。

台湾の支援は、住民に近く、より小さな国ほど有効に見えます。(例えば、ミクロネシア連邦では経済面で突破できておらず、中国の手法が合っていないように見えます)

台湾はリソースを残りの国々に手厚く当てれば良いでしょう。ソロモン諸島の人々も違いを感じるかもしれません。

一方で、中国としては本気を出して、ソロモン諸島の経済発展を実現することができれば、他の台湾承認国をさらに揺さぶることになるでしょう。
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