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太平洋島嶼地域の新たな変化 [2019年08月21日(Wed)]

Broods, Glades, Alison Wonderland, Robinson, 良い感じです。年末にNZでフェスがあるようなので、ちょっと考えてみよう。


さて、ツバルで開かれた第50回PIF総会後、豪州メディア、NZメディア、太平洋島嶼国の現地メディア(特にフィジー)でさまざまな報道がなされています。

いずれの場合でも、現地を良く知っている人が書いた記事でないと、本当のところはわからないでしょう。

どこかに書く機会があればと思いますが、ここでは少しだけ、気になる点だけを。

・PIFの枠組みでは、何カ月も前から、総会に向けて、事務レベル、閣僚レベルで議論が詰められ、PIF総会で首脳レベルに挙げられて最終的な合意がなされます。準備なしには行われていません。

・バイニマラマ首相は、2000年の文民クーデター(日本政府はHPで「武装グループによる国会占拠事件」としていますが、現地で背景を調べれば、その背後に何があり、何故現地で文民クーデターと言われているかがわかります。その規模を維持する金は?武器は?民間人だけでできるわけがない。インド系住民に対する無情な惨殺もあったと当時を知るインド系の友人に聞いたことがあります(報道はされていません)。それがあったことから、2014年の選挙前にあった先住民系急進グループ(反バイニマラマ側で現在の野党側)による脅しにより、インド系住民が豪州、NZに避難しようとする動きがありました。実際に国外に出た方々もいました。)を軍司令官として鎮圧し、その後、自身に対する暗殺の企てを紙一重で切り抜けたことがあり、2006年の無血クーデター直前には、NZでのフィジーのガラセ首相(当時)との協議の際には、やはり身柄拘束の動きを察知し帰国(その後、すぐにクーデターを行った。1年以上前から警告していたので、クーではないという人もいる)するなど、周囲の情報収集能力が高く、軍司令官として現実的で戦略的な判断をし、行動してきた人物だと思います。民政復帰のために2014年3月に軍司令官を辞しましたが、現在も特に地域や国際社会の中で、その戦略性を垣間見ることができます。

・過去10年の間にフィジーではありませんが、ある太平洋島嶼国(複数)と援助に関する協議・交渉に関わったことがある方であれば、想像できることがあります。

・中国カード。島嶼国側は分かっています。

・島嶼国側は豪州の支援には感謝しつつも、それが豪州自身のメリットでもあると理解しています。


第50回PIF総会を経て、豪州と太平洋島嶼国との間に明確なギャップが生じました。この状況は中国に利することはあっても、安全保障上は日本には利はありません。

今後、このギャップは容易には埋められないかもしれず、地域秩序の観点から、地域の不安定化要素になるかもしれません。

このような状況の下、ギャップの間に立ち、地域の調和を維持できるのは、NZと日本ではないでしょうか。日本にとっては2009年、2015年に続く機会ですが、さて。

一方で、おそらく太平洋島嶼国の視点は、国連の舞台に移っていくでしょう。(すでに移っていると思います)

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想定よりも長くなりました。
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