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持続可能な開発目標(SDGs) [2019年06月25日(Tue)]

2012年10月から2015年9月まで、自分は外務省任期付職員の立場で、一等書記官としてフィジーの日本大使館に勤務していました。

担当は、経済、経済協力、それらに関連する政務に関するもので、相手先は、フィジー、キリバス、バヌアツの各国政府(首相府、大統領府、外務省、財務省、貿易投資観光部門・環境部門・防災部門・資源部門の関連省庁など)、太平洋諸島フォーラム事務局、同事務局に関連して全14島嶼国、米、豪、NZ、英、仏、EUの外交団、国連機関(特にUNDP, UNWOMEN)、ADB、地域機関(SPTO, PIPSO, SPC, SPREP, PIDFなど)、南太平洋大学、メラネシアン・スピアヘッドグループ、他にもあると思いますが、非常に多岐にわたっていました。現地では分刻みで予定を入れていたこともしばしばで、土日祝日は、情報に追いつくために勉強が必要で、遊びに行く暇は、最後の3カ月に少しあったくらいでした。

先日、古いパソコンのデータを整理してみると、結構な数のメモや資料が出てきて、改めて、その時期の状況を振り返ることが少しできました。

今の笹川平和財団での仕事は、これらの経験やそれ以前の経験を基盤に、さらに発展しています。面白いのは、担当の事業を、案の作成から始まり、予算獲得、実施、成果まで、深く深く関わることができることです。

「餅は餅屋」というところは同じですが、ODAの場合は、より広いチームで、それぞれの担当わけがあり、自分の場合は、案件形成・案件の承認、モニタリングやフォローが主で、それぞれの過程では現地の方々や関係者と多くの意見交換や議論がありましたが、残念ながら実施にはあまり関わることができませんでした。

今は、外部の専門家の先生方の力を借りつつも、現地の方々と、一緒に取り組む機会もあり、大変な部分もありますが、面白い。


前置きが長くなりました。

自分がフィジーにいたころ、上記のような担当先と情報・意見交換や議論を何度となく行っていました。特に2013年からは、ポストMDGs(ミレニアム開発目標、2015年まで)をどうするかという議論が何度となくありました。島嶼国は基本的に国連との関係が強いですが、特に当時、日本や先進国との関係が悪化していたフィジーでは、政府の方々と意見交換すると国連、国際社会の動きがよくわかり、彼らはそれを理解しながら、国の政策を進め、地域政策を変化させようと取り組んでいました。

2015年9月、ポストMDGsは、17のグローバル目標、169のターゲット、270のインディケーターからなるSDGsとしてまとめられました。ただ重要なのは、SDGsというのは、「このグローバル目標を達成するために、この事業を行う」というものではなく、「この事業は、グローバル目標2, 7, 13, 14につながっている」という実践と常に繋がるという点ではないかと思います。

振り返ると、自分はその大きな流れの中にいたので、持続可能性、経済、社会、環境、女性のエンパワーメント、社会の包摂性、住民の参画、自由、人権などのキーワードが自然に体に入っており、島嶼国政府や住民とのやり取りも続いていることもあり、今でも、事業を構築する上で、それらの要素が活動内容に自然と含まれています。

島嶼国で実践している取り組みが、あまりにもナチュラルにSDGsに繋がっているため、実際にSDGsに関連付けられる部分が多くありますが、自分としては、説明ではあえて関連付けないようにしていた面があります。


先日、このレポートを読む機会がありました。

IMG_7002.JPG

腑に落ちたことが多々あり、ようやくSDGsと関連付けて良い時期になったように、勝手に思っています。

「SDGs」, 「SDGs」と言っていましたが、正式には「Transforming Our World: The 2030 Agenda for Sustainable Development」なんですね。

「Transforming Our World」

太平洋島嶼国各国は、スピード感に差はあるものの、この実践の最先端にいるのではないかと思います。彼らが長年取り組み、主張してきたことに、SDGsが追いついたような感じかもしれません。包摂性、持続可能な社会、環境、気候変動、エネルギー、経済、、小さい国であるゆえに、速く変化を起こすことができます。

これが、自分が2013年頃から感じていた、現地の変化の速さの一つの要因かもしれません。
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