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ミクロネシア連邦総選挙(3/5)結果 [2019年03月09日(Sat)]

先日、3月5日(火)、ミクロネシア連邦で国会議員選挙が実施され、先ほどミクロネシア連邦パブリック・インフォメーション・オフィスが「Certified Result」としてFBなどで結果を公開しました。

1.まず、基本情報を確認します。

ミクロネシア連邦は4つの州からなり、議会は次のように構成されています。

(1)全州区選出議員
・各州1議席、計4議席
・任期4年
・大統領・副大統領は、この4名の議員から14議員の投票により選出される。
・大統領、副大統領が選出された州は、議席を埋めるため、新たに議員が選ばれる(*副大統領については要確認)。

(2)選挙区選出議員
・人口により各州に割り当てられる議席数が異なる(概ね人口1万人に1議席)。
・チューク州5議席、ポンペイ州3議席、ヤップ州1議席、コスラエ州1議席
・任期2年

(3)大統領・副大統領の選出
・5月に実施。
・大統領、副大統領は、議会において、4年任期議員を候補に、14議員による投票で選ばれる。
・票の構成は、チューク6、ポンペイ4、ヤップ2、コスラエ2。
・大統領は議員以外から閣僚を選び、内閣を構成する。これまでローリン・ロバート外務大臣(長期にわたり)、マリオン・ヘンリー資源環境担当大臣は、大統領が変わっても大臣の任を続けている。
・チュークが1枚岩である場合、ポンペイがヤップ、コスラエをまとめないと勝てない。
・これまで紳士協定があると言われてきており、4年ごとに各州の4年任期議員が順繰りに選ばれると見なされてきた。

*モリ前大統領は、2011年の大統領選で2期目にチャレンジし、当選した。紳士協定破りという批判もあり、同選挙て対抗馬ピーター・クリスチャン議員と7対7の同数となったが、クリスチャン議員がこれを譲り、2期務めることとなった。
*前回2015年選挙では、当然クリスチャン議員が有力大統領候補とされていたが、米国に対する強固なものを含む、その率直な発言傾向から、同議員を警戒する声が国内外にあった。しかし、2015年4月頃に、モリ政権の現職閣僚の金銭に関わる訴訟などの動きが起こり、最終的にクリスチャン議員が大統領に選出された(訴訟は取り下げられ、同閣僚は地元に帰った)。
*モリ大統領(チューク州)時代、2010年頃、ポンペイの友人からは「次は我々だ!」との期待の声があったが、2015年に「ようやくポンペイに役割が回ってきた」ということとなった。

2.今回の選挙結果
4年任期議員のみ書くと下記の通りです。

(1)コスラエ州
Yosiwo P. George 副大統領 1,824票
Aren B. Palik候補 1,814票
→ジョージ副大統領が僅差で当選

(2)ポンペイ州
Peter M. Christian 大統領 6,716票
David W. Panuelo 現職 6,775票
→現職パヌエロ議員当選、大統領は議席を獲得できず、次期大統領選に出馬できない。

(3)チューク州
Wesley W. Simina 現職 15,941票
Eriano E. Eran 候補 3,356票
→シミナ現職議員、圧勝。

(4)ヤップ州
Joseph J. Urusemal 現職(元大統領) 2,371票
→対立候補なしで、当選


ここで次の大統領選に関心が移ります。
次の大統領が、2023年に切れる米国とのコンパクトの改定交渉に当たる重要な役割を担います。

クリスチャン大統領が出馬できないとなれば、もう一度、ポンペイ州ということは難しいかもしれませんが、候補は、コスラエのジョージ副大統領、大酋長であるヤップのウルセマル元大統領、チュークのシミナ議員、ポンペイのパヌエロ議員となります。

チューク8年の後、ポンペイ4年を経て、改めてチュークとなるのか。
初めてのコスラエ出身大統領となるのか。
ウルセマル元大統領が、もう一度務めるのか。
ポンペイがもう4年務めるのか。

独立の話がいまだに燻るチューク住民の不満を吸収するには、シミナ議員。
実務でも安定感があり、地域会議によく出ていたジョージ副大統領。
ウルセマル大酋長の場合は、コンパクト交渉は困難か、、、。
パヌエロ議員は悪い話を聞きません。同議員が大統領になればクリスチャン大統領は議席を獲得できる可能があります。

繰り返しになりますが、次の大統領は、米国とのコンパクト改定交渉を担当するという、重責を担います。

これから2カ月間の現地の情報・ニュースに、大統領選挙に直接関係ないものも含め、注目してみましょう。
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