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太平洋島嶼国事業 主任研究員塩澤のブログです。太平洋島嶼国の話題を中心にお伝えします。@hide_fjz
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フィジー総選挙[2018年11月09日(Fri)]
2014年9月17日、自分はフィジー総選挙の多国籍監視団に参加していました。
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朝から夜遅くまで、担当の投票所を回りましたが、大きな騒動もなく、人々は忍耐強く列を作ってならび、その顔は、ようやく選挙が実現し、正式な政府ができるということに対する期待が現れていました。

フィジーの人口は、先住民系5割強、インド系4割、残りががアジア・欧州系・ロトゥマ・ブラックバードとされた人々の子孫・ランビ島のキリバス系などになります。かつては議会には民族別の議席割り当てがあったそうです。

機微なことは書けませんが、大きく言えば、現在のフィジー・ファーストは経済的にも強いフィジーを作るための多民族・多文化民主国家への改革を進める政党で、先住民系の平民のうち心情的にも支持できる人々(先住民系の2割〜3割)や、インド系の7割、経済界、イスラム系インド人などが支持。

野党第一党のソデルパは先住民系の権利確保、特に先住民系エリートの地位確保が信条としてあり、先住民系の7割〜8割が支持。

第ニ党のNFPは、インド系・先住民系のインテリ層。

(この2党が議会野党を形成)

他には、インド系砂糖農業者などが基盤の労働党、トレード・ユニオンが支持母体のPDP(労働党から分裂)などがありました。


上記の背景を見れば、単純に計算して、インド系の大多数が投票を棄権しない限り、どう頑張ってもソデルパは過半数を取れません。ソデルパが勝つには、多数のインド系住民が投票しない、インド系住民の支持が得られる政党に変える、NFPなどと連携し、連立を組む、ということしかありません。


そしていよいよ今月14日に現憲法下で2度目の総選挙が行われます。全国区比例代表制の政党制で、過半数を占める政党があれば自動的にその政党の党首が首相になります。反対に言えば、党首にならないと首相の道がありません。いずれも過半数割れの場合、連立が組まれ、いずれかの党首が首相に選ばれます。

実は今回の選挙は無風というのが大方の見方でした。ランブカ元陸将・元首相(かつてインド系政権に対し2度クーデターに成功した。ここには詳細を書けませんが現首相の天敵。現首相は元海将)が、議席はないもののソデルパのリーダーになり、先ごろ司法の判断で今回の選挙に出馬できることになり、急速に緊張感が高まって来ています。

注意しなければならないのは、自分の経験上ですが、水面下で何かが動いていても、我々外部の人間からは穏やかな日常に見えていて、急に火がついたように何かが起こるという特性がフィジーにはあることです。

現政権は非常に戦略的に国家改革を進め、経済や外交などで大きな成果を上げてきました。しかしそれが支持者維持・増加につながっているからいなか。

現地では儀式にも嗜好にも重要なカヴァ(胡椒系の木のこと。根を粉末にし、水にエキスを絞り出して飲む。鎮静作用がある。収穫まで3年ほど必要。)の値段が高騰していることが批判されていますが、これは2016年サイクロン・ウィンストンでカヴァ農地が壊滅的被害を受けた影響だそうです。

選挙結果による、万が一の想定がいくつかありますが、ここには書けないので、この辺で。
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