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スポンジボブはマーシャル生まれ?

笹川太平洋島嶼国基金研究員塩澤のブログです。
日々の活動の中から、
太平洋島嶼国の話題を紹介します。


第6回太平洋島サミットについて [2012年02月08日(水)]
2月8日(水)

久しぶりの更新です。

今年、5月25〜26日、沖縄県名護市で第6回太平洋島サミットが開催されます。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/ps_summit/palm_06/index.html

同サミットは3年ごとに開催され、日本が太平洋地域にどのような分野に重きを置いて地域各国と日本の関係を維持・強化することを示す場となっています。

あれは前々回のサミットでしたでしょうか、2006年の第4回島サミットでは、前年に開催された中国・島サミットで中国が400ミリオンドル(数字は間違っているかもしれません)の支援を約束したのを受けたように、日本は3年間で450億円の地域への支援を約束しました。

前回2009年の第5回島サミットでは、480億円の支援を約束し、その中から環境分野(太陽光発電、淡水化装置)に焦点を絞ったPECファンドを太平洋諸島フォーラム(PIF)に設置しました。

しかし、この金額を前面に出して、その約束に見合うように援助を積み上げるやり方が良いのかどうか、議論が分かれているようです。外交的に、対外的発信という面では、金額をはっきりと示すということはインパクトがありますが、日本の得意とする中身のある血の通った支援という面では、数字に踊らされがちなように思われます。

島嶼国の方々と接していて、見た目というか金額というか物だけの支援には飽きている(?)ように感じられ、むしろ金額の多寡ではなく、その支援が現地のニーズに合い、実際的で実効性のあるものなのかが評価の基準になっているように思います。

他のドナー国の動きに影響されることなく、毅然と、意味のある支援を実施していただきたいと思います。


続いて、今回のサミットの目玉は米国を招待することだそうです。米国が太平洋地域への関与強化を明確にしていることを受けてのものだそうです。

しかし、疑問があります。なぜなら、米国は米国で、ワシントンやハワイに太平洋島嶼国・地域の首脳を招待して、定期的に会合を開催しており、日本がわざわざ呼ばなくても、地域への関与は続けられているからです。

どうせならば、米国、豪州、NZ、日本でドナーサミットを開催すればよいのではないでしょうか。

太平洋島嶼国の人々と接していると、旧宗主国である米国、豪州、NZの支援に感謝はしているものの、やや複雑な感情もあるようです。そこで、ミクロネシア地域に限られるかもしれませんが、親類のような国である日本が、米国、豪州、NZと同じレベルで対等に話ができるという立場にあることに、期待が持たれています。

簡単に言えば、小さな被援助国が旧宗主国に意見を言いにくいところ、親類国である日本が島側の立場に立って戦ってくれるという期待があるように思います。

今回の島サミットで、島・日本チームと豪州・NZ・米国チームとで議論が行われるのか、島チームと日・米・豪・NZで話し合いが行われるのかによって、今後の島サミットの位置づけや地域における日本の立場が見えてくるのでしょう。

日本がフィジーから首相を招聘できれば前者となるでしょうが、現実的ではないでしょうね。

僕が懸念していることは、
・フィジーから首相を招聘できない(?)、外相にとどまるかもしれないこと。
・PNGの政治がソマレ首相とオニール首相の二人の首相が存在しているような状況に見える中で、6月に総選挙があるため、誰が島サミットに出席できるかわからないこと。
・マーシャルの新政権は、ムラー外相の最近の発言にあるように、米国に対してはっきりと主張するものであること。
・いくつかの太平洋島嶼国が持つ、日本が米国に参加を呼び掛けたことへのガッカリ感。
です。

今後、島サミット開催に向け、国内外でさまざまな動きが出てくると思いますので、情報をまめにチェックしましょう。

では。
パラオ現地調査の写真 [2012年01月17日(火)]
1月17日(火)

あっという間に時間が過ぎていきます。
この調子だと、気付いたら4月になっちゃいそうです。

パラオ滞在中、調査活動は午前8時〜午後5時、
午後6時(または6時半)からワーキングディナーだったので、
正直へとへとでした。

と、言い訳をしつつ、今回のパラオ現地調査の際の写真をいくつかアップします。

まずは、バベルダオブ島南部アイライ州の海洋保護区近くの調査
↓左が長嶋先生(鹿児島大)、右が鹿熊先生(沖縄県)、パイロットは環境保護局(EQPB)のマリウールさんで副大統領の兄弟です。


次に、バベルダオブ島北東部ギワル州のシャコガイ養殖域の調査

この養殖域はもう閉じるそうです。

続いて、ギワルでのマングローブクラブ漁です。
↓同州唯一の専業漁業者サルイさん(右)、真中は奥さん。

お互いに敬意を持った奥さんとの抜群のコンビネーションにほれぼれしてしまいました。サルイさんにどこで奥さんを見つけたのか聞いたところ、「彼女が俺を見つけた」と言っていました。しっかりメモしておきました。


さて、海の次は陸です。人に会いました。

まず、ギワル州のカトリーナさん。右は長嶋先生。

カトリーナさんは88歳で、上品な日本語で話してくださいました。また、なぜか唐突に、僕に対して人生のアドバイスをしてくれました。感謝。また会いに行きたいです。


最後は、アイライ州のゲキさん。右は長嶋先生。

ゲキさんは75歳で、日本統治時代はまだ小さかったため、また別の視点の話を伺うことができました。日本語はほとんど話しません。カタカナの読み書きは子供時代に覚えたそうです。個人的に大切な友達で、パラオのママさんです。


さて、これで今実施している事業の現地調査はすべて終了しました。

報告書を上げるまで、あと2か月。時間がありません。。。

マーシャル新政権陣容 [2012年01月11日(水)]
1月11日(水)

まだパラオです。
ブログを更新する余裕がありませんでした。

今日は、昨日友人の太平洋諸島センター黒崎次長から送っていただいた、1月9日に作られたマーシャル新政権の内閣について紹介します。

今回の政権は平民民主派であるUDPがUDP反ノート派とUDPノート派に分かれたことと酋長系の新人議員・再選議員が10名以上誕生したことが反映され、結果としてUDP反ノート派を排除した形となりました。

ゼトケア前政権自体が酋長系AKAとUDP反ノート派のミックスでしたが、今回の大統領選出後、もともとAKAであったゼトケア大統領はフレンドリーな、協力を惜しまないというスピーチを行ったことが印象的です。

また今回落選してしまったアメンタ・マシュー前保健大臣は、女性グループで共に活動していて兄の地盤を継いだヒルダ・ハイネさんをにこやかに応援していることもとても興味深いです。


さて、新大統領、国会議長、国会副議長、内閣の顔ぶれです。

大統領 クリストファー・ロヤック(アイリンラップラップ)AKA
国会議長 ドナルド・カペレ(リキエップ)UDP-N
国会副議長 トマキ・ジュダ(キリ/ビキニ/エジット)UDP-N

大統領補佐大臣 トニー・デブルム(クワジェリン)AKA
外務大臣 フィリップ・ムラー(マジュロ)AKA
財務大臣 デニス・モモタロウ(メジット)AKA
法務大臣 トーマス・ハイネ(ラエ)AKA
内務大臣 ウィルバー・ハイネ(ミリ)中間派
教育大臣 ヒルダ・ハイネ(アウル)AKA系中間派
保健大臣 デイヴィッド・カブア(ウォット)AKA
資源開発大臣 マイク・コーネリアス(マロエラップ)UDP-N
運輸通信大臣 リエン・モリス(ジャルート)UDP-N
公共事業大臣 ヒロシ・ヤマムラ(ウトリック)AKA

先日の記事で期待していた、トニー・デブルム、フィリップ・ムラー、デニス・モモタロウ、トーマス・ハイネ、ヒルダ・ハイネが入閣しました。ウィルバー・ハイネは内務次官だったので順当ではあります。しかし、保健大臣から下はちょっと不安な感じがします。

トニー・デブルムさんが大統領補佐大臣となったということは、実質的にはトニーさん=イマタ・カブア大酋長の政権となるでしょう。4年前はトメイン元大統領を立てて院政?を行っていましたが、4ヵ月後にその関係が崩れました。温厚なロヤック大統領であれば、上手く行くかもしれません。

アメリカにとってはやりにくい相手となるでしょう。反対に日本への期待が強くなると思いますが、日本がそれに対応できるかどうか、興味があります。
マーシャル政権交代! [2012年01月04日(水)]
1月4日

世界的に政治リーダーが変わる可能性がある2012年、まずマーシャルで政権交代が起こりました。

ゼトケア氏とクリストファー・ロヤック氏が大統領候補に推され、圧倒的多数でロヤック氏が当選したようです。詳しくはこちら↓

http://www.yokwe.net/index.php?module=News&func=display&sid=2946

詳細は不明ですが、以前の記事で書いた、AKAとUDPノート派、そしてAKA系を多く含む新人・再選議員10名の多くがロヤック氏支持に回ったように思われます。

ロヤック氏はやはり大酋長で、兄が酋長評議会の代表。前回の総選挙やそれ以前にも大統領にと推す声がありましたが、本人が引いてしまうということがありました。しかし、2008年10月には、本人が大統領になりたいという気持ちが強くなったという話はありましたが、まさか実現するとは思いませんでした。

ロヤック大統領は日本文化への造詣が深く、しかし来日経験がないことから(2008年に招聘しようとしましたが実現せず)、是非、日本に来ていただきたいものです。

性格は非常に温厚で、クワジェリンの大酋長とも対等に話ができる、極端すぎないAKAのメンバーです。ノート大統領のジャボット島の酋長でもあります。

私の予想は、ゼトケア氏への不満はなく、大酋長でもあるため簡単に下ろすという選択肢はないものという想定に基づいていました。しかし、やはり政治です。AKAとUDPノート派側にはにっくきトメイン氏やUDPメンバーから政権を奪取する意志が強く、当時の野党側と新人・再選組が、誰もが納得できる候補者を立てることに成功しました。

現地にいないと、例えばゼトケア政権に対する評判などはつかめないものですね。反省。

しかし、大統領は外れましたが、下の部分はポストはともかく政権側に付くという意味で、実現しそうです。

“例えば、内閣に、
トニー・ムラー(マジュロ)無(AKA系)→運輸通信相
ヒルダ・ハイネ(アウル)無(AKA系)→教育相または財務相
トーマス・ハイネ(ラエ)無(AKA系)→法務相
などを、さらに
フィリップ・ムラー(マジュロ)AKA→外相または資源開発相
ジーベ・カブア(アルノ)AKA→外相または資源開発相
トニー・デブルム(クワジェリン)AKA→クワジェリン兼米国担当大臣
デニス・モモタロウ(メジット)AKA→内務相
が加われば、最強に見えます。”

考えてみれば、上記議員が政権に入ったら、大統領が変わらなくても政権交代でしたね。挙国一致という甘い幻想ではなく、明確な政権交代となったということでしょう。

さて、今後新政権が動いていく上で、内部でポストや利権の配分が上手く行き、まとまるのかどうかが注目されます。

またパラオです。 [2012年01月02日(月)]
1月2日

飽きたとは言わない。。。

今日から数日パラオです。今回が集大成となるはずで、少なくとも今年度最後の訪問。来年度は不明。


まず昨日の地震、僕は空にいたので分かりませんでしたが、かなり広範囲で震度4、長周期の揺れだったでしょうか?

あの距離と深さでM7程度でそれだけの揺れがあるということは、エネルギーがその1000倍になるM9クラスだったら、距離も深さも近かったらと思うと、心配になります。

振り返ると、昨年2月、宮城沖でM7クラスの長周期地震があり、その2週間後くらいに、あの大地震が発生しました。

昨日の地震が、東海地震や東南海地震の前震とならないことを願います。

ただ、備えあれば憂いなし、です。


さてパラオですが、マーシャルが柔だとすれば、パラオは剛。義理人情、あるいは肉食的な強さが必要だと感じます。

ドッヂボールで言えば、キャッチするのがパラオで、よけて生き残り続けるのがマーシャル。

自分はやっぱり、マーシャル系なのだと感じてしまいますね。

今回の滞在中に、どれほどの発見が得られるのか、楽しみです。

では。




From my iPhone
良いお年を! [2011年12月28日(水)]
12月28日(水)

当財団は昨日が仕事納めで、本日から1月4日まで年末・年始休暇となります。
といっても、僕は1月1日から担当事業最後のパラオ出張なので、現在、自宅でパラオ側と連絡を取っているところです。

といいつつ、先ほどタニタのヘルスメーターが届いたので、測ってみました。
身長172、体重66.4kg、BMI 22.4、体脂肪率19.9、筋肉量50.4kg、基礎代謝1471kcal/日。
昨年の今頃は、体重74〜76、BMI 25、体脂肪率28〜29でした。

食生活と運動の継続で、ようやく標準程度になりました。あと一歩、筋量を増やして脂肪を減らしたいですね。また、ここで休まないと体調を崩す(僕の場合は目に出ますが)、その境目が分かりかけているので、上手くバランスを取りたいと思います。


振り返ると、2003年に島に行く前は、体重55kg弱でガリガリでしたが、島での6年の生活以降、肥満化してしまいました。島の人と同じ生活をしていたためだと思います。これは、太平洋島嶼国の人々の肥満化に至る変化を経験したものだと思っています。

そのため、この1年間の個人的な実験は、太平洋島嶼国の人々の肥満問題を考える上で、参考にできると考えています。


今年は、1月に祖母が他界したため、新年のご挨拶は遠慮せていただきます。

祖母は、自分が赤ちゃんの時にお風呂に入れてくれていたそうで、そのためか会うと言葉にならない安心感がありました。しかし、今年1月のパラオ出張中に亡くなり、最後に会うことはかないませんでした。今回のプロジェクトで、良い成果を上げられるよう頑張ります。

皆様、よいお年を!
2011マーシャル総選挙結果および大統領選出について [2011年12月26日(月)]
12月26日(月)

今後の動きについて、勝手に予想してみます。

マーシャルの総選挙結果ですが、同数であったウジャエは、郵便投票の2票がカイオス・ラッキー元議員側にカウントされ、現職のフレッド・ムラー前資源開発大臣(野)AKAが破れました。また、敗れたウトリックのアメンタ・マシュー保健大臣が再集計を求めています。これらの要素はありますが、結果を敬称略で書いていきます。


まず、改めて2000年以降の流れをまとめてみます。

1999年イマタ・カブア率いるAKA政権に嫌気をさした平民派が教会勢力の支援を受け、ケーサイ・ノート率いるUDP(統一民主党)を誕生させました。その後、2000年から2007年までは平民民主派の与党UDP(統一民主党)とイマタ・カブア大酋長率いる酋長保守派の野党AKA(我が島党)と分かれていました。

2008年の大統領選出では、ケーサイ・ノート3選を嫌がったUDPが、ノート派(今後UDP−Nとする)、UDP、元UDP(トメイン派)、無所属に分裂しました。

それにより、AKA政権は嫌だが、ノート政権はもっと嫌だということから、AKAと元UDP、無所属新人が合流し、UPP(統一人民党)というグループ名でトメイン大統領を誕生させ、UDPは野党に転落しました。

2009年10月、与党内でAKAと元UDP・無所属新人が対立し、AKAが与党であるにもかかわらず、2度目の大統領不信任案を提出し、AKAとUDP−Nが賛成に回り、トメイン大統領はその座を追われました。

しかし、トメイン大統領はAKAをはずし、ノート政権成立を拒む策として、自らは退き、AKAの中でもクワジェリン大酋長側とは一線を画すマジュロのゼトケア大酋長を大統領候補として引き抜き、UDP−Nを除くUDPと手を結び、ゼトケア政権を樹立させました。そのため、ゼトケア政権はUDP、元UDP、無所属、マジュロ寄りAKAで構成されるKEAと名乗る与党によって成り立ちました。言い方を変えれば、ゼトケア政権は、濃いAKA(クワジェリン側)とノート支持派を排除した、平民民主派と民主派に理解ある酋長らによって成立しているといえます。

マーシャルは東側のマジュロを含む列島をラタック(日の出)、西側のクワジェリンを含む列島をラリック(日の入り)といいます。また、現地の伝統的身分は酋長(イロージ、レロージ)−土地管理者(アラップ)−平民(リ・ジェレバル)からなっています。

ラタック側では酋長がふさわしくないという場合、アラップが集団で実力行使も含め酋長を退任させることができる一方、ラリック側では酋長は絶対です。

そのため、2000年〜2007年当時のAKAは、酋長派といえば1つですが、中をよく見ると、ラリック側酋長とラタック側酋長で温度差がありました。

例えば、UDP政権時代も、トメインさんやマシューさんは地域の酋長ですが、平民が政治を行うことを支持していたため、UDPに所属していました。


さて、これらを踏まえたうえで、今回の選挙結果です。

与党(KEA=意味を忘れました)12名
ルーベン・ザカラス(アイリンラップラップ)UDP
メイナード・アルフレッド(アイルック)UDP
ニーデル・ロラック(アルノ)元UDP
ジョン・シルク(エボン)UDP
ジャック・アディン(エネウェタック)AKA
アルビン・ジャクリック(ジャルート)UDP
チューレラン・ゼトケア(マジュロ)AKA
デービッド・クレマー(マジュロ)無
ブレンソン・ワセ(マジュロ)UDP
マタラン・ザカラス(ナムリック)UDP
ケネス・ケリ(ロンゲラップ)無
リトクワ・トメイン(ウォッジェ)元UDP


野党 11名
クリストファー・ロヤック(アイリンラップラップ)AKA
トマキ・ジューダ(キリ・ビキニ)UDP−N
ケーサイ・ノート(ジャバット)UDP−N
リエン・モリス(ジャルート)UDP−N
ドナルド・カペレ(リキエップ)UDP−N
マイケル・コーネリアス(マロエラップ)UDP−N
デニス・モモタロウ(メジット)AKA
デーヴィッド・カブア(ウォット)AKA
マイケル・カブア(クワジェリン)AKA
ジーバン・リクロン(クワジェリン)AKA
トニー・デブルム(クワジェリン)AKA


新人・再選 10名
ジーベ・カブア(アルノ)AKA
ヒルダ・ハイネ(アウル)無(AKA系)
トーマス・ハイネ(ラエ)無(AKA系)
ジェラコシ・ベジャン(リブ)無(AKA系)
トニー・ムラー(マジュロ)無(AKA系)
フィリップ・ムラー(マジュロ)AKA
ウィルバー・ハイネ(ミリ)無
トニー・アイセア(ナモ)無(AKA系)
カイオス・ラッキー(ウジャエ)AKA
ヒロシ・ヤマムラ(ウトリック)UDP−N・AKA


大統領選出選挙は1月3日に国会で上記選出議員による無記名投票で実施されます。最新の報道では、与党(KEAと名乗っている)側がゼトケア大統領を候補として過半数17名を確保していると主張する一方、野党側はトニー・デブルム前外相が22名を確保していると主張しています。問題は野党側が1枚岩ではないことで、大統領候補者も、マイケル・カブア、ケーサイ・ノート、トニー・デブルム、クリストファー・ロヤック、フィリップ・ムラー、ジーベ・カブア、さらには与党からアルビン・ジャクリックを引き抜いて立てるなどまとまっていません。


上記リストの野党側と新人・再選側を並べ替えると、次のようになります。
クリストファー・ロヤック(アイリンラップラップ)AKA
デニス・モモタロウ(メジット)AKA
デーヴィッド・カブア(ウォット)AKA
マイケル・カブア(クワジェリン)AKA
ジーバン・リクロン(クワジェリン)AKA
トニー・デブルム(クワジェリン)AKA
ジーベ・カブア(アルノ)AKA
ヒルダ・ハイネ(アウル)無(AKA系)
トーマス・ハイネ(ラエ)無(AKA系)
ジェラコシ・ベジャン(リブ)無(AKA系)
トニー・ムラー(マジュロ)無(AKA系)
フィリップ・ムラー(マジュロ)AKA
トニー・アイセア(ナモ)無(AKA系)
カイオス・ラッキー(ウジャエ)AKA

ヒロシ・ヤマムラ(ウトリック)UDP−N・AKA
トマキ・ジューダ(キリ・ビキニ)UDP−N
ケーサイ・ノート(ジャバット)UDP−N
リエン・モリス(ジャルート)UDP−N
ドナルド・カペレ(リキエップ)UDP−N
マイケル・コーネリアス(マロエラップ)UDP−N
ウィルバー・ハイネ(ミリ)無

AKA系が14名、UDP系が7名となっています。


ここで、考えられるのが、大統領候補による離合集散です。現在のゼトケア大統領への大きな不満は野党側からも表面化していません。それが一つの大きなポイントであり、要するに議員自身のポスト獲得への動きが結果を左右すると考えられます。

1)与党側、ゼトケア大統領が再選を目指す場合
与党12名に加えて、次の議員が支持に回る可能性があります。
一説にはUDP−N、無所属のドナルド・カペレ、マイケル・コーネリアス、ウィルバー・ハイネはゼトケア大統領と繋がっているということであり、また、AKA系マジュロ選出のトニー・ムラーも支持に回る可能性があります。これで16名。あと1名。

ヒルダ・ハイネはデニス・モモタロウと近く、ノーマン・マシューとも近いので、読めませんが、教育大臣のポストを提示されれば与党に加わるでしょう。トーマス・ハイネも法務大臣のポストを提示されれば与党に加わるでしょう。これで過半数17を越えます。

さらにゼトケア大統領との繋がりで、クワジェリンのイマタ・カブア氏との距離が親密でない数名がAKAから支持に回る可能性があります(ジーベ・カブア、カイオス・ラッキー、デーヴィッド・カブアなど)。安定多数20を越えます。


2)与党側、ゼトケア大統領が再選を目指さない場合
例えば、ジョン・シルクやアルビン・ジャクリックに禅譲する場合、ゼトケア大統領の支持ということであれば、1)の場合と同様な流れが考えられます。でも、ちょっとあやうい。


3)野党側がAKAから候補者を立てる場合
クリストファー・ロヤック(アイリンラップラップ)AKA
デーヴィッド・カブア(ウォット)AKA
マイケル・カブア(クワジェリン)AKA
ジーバン・リクロン(クワジェリン)AKA
トニー・デブルム(クワジェリン)AKA
この5名は固いでしょう。

デニス・モモタロウ(メジット)AKA
ジーベ・カブア(アルノ)AKA
トニー・アイセア(ナモ)無(AKA系)
カイオス・ラッキー(ウジャエ)AKA
ヒルダ・ハイネ(アウル)無(AKA系)
トーマス・ハイネ(ラエ)無(AKA系)
ジェラコシ・ベジャン(リブ)無(AKA系)
トニー・ムラー(マジュロ)無(AKA系)
フィリップ・ムラー(マジュロ)AKA
ただし、この9名は全員が支持に回ることは考えられません。

また、UDP−Nのメンバーが、信念を曲げて(各選出環礁住民の意向を無視して)全員がAKAを支持することは考えられません。

AKA系9名とUDP−NがAKA候補者を支持するには、ゼトケア大統領を降ろしたいという強い動機づけが必要となりますが、そこまでの不満は感じられません。


4)野党側がノート元大統領を候補者とする場合
ヒロシ・ヤマムラ(ウトリック)UDP−N・AKA
トマキ・ジューダ(キリ・ビキニ)UDP−N
ケーサイ・ノート(ジャバット)UDP−N
リエン・モリス(ジャルート)UDP−N
ドナルド・カペレ(リキエップ)UDP−N
マイケル・コーネリアス(マロエラップ)UDP−N
この6名の支持は固いと思います。

3)とは反対に、AKA側がノート元大統領を支持するには、より強い動機づけが必要となります。それはゼトケア大統領を絶対に降ろしたいというものか、与党に復帰して良い思いをしたいというものでしょう。

しかし今回選出されたAKA系の議員が、ノート元大統領かゼトケア大統領かという選択を迫られた場合、ゼトケア大統領の支持に回ることになると思います。


かなりねじれているので、分かりにくいですが、候補者が
1)ゼトケア大統領
2)AKAの誰か
3)ノート元大統領
と考えた場合、ゼトケア大統領が過半数を取る可能性が最も高いように思われます。

理想は、ゼトケア大統領を筆頭に、与野党関係なく適材適所の挙国一致内閣を作ることではないでしょうか。

例えば、内閣に、
トニー・ムラー(マジュロ)無(AKA系)→運輸通信相
ヒルダ・ハイネ(アウル)無(AKA系)→教育相または財務相
トーマス・ハイネ(ラエ)無(AKA系)→法務相
などを、さらに
フィリップ・ムラー(マジュロ)AKA→外相または資源開発相
ジーベ・カブア(アルノ)AKA→外相または資源開発相
トニー・デブルム(クワジェリン)AKA→クワジェリン兼米国担当大臣
デニス・モモタロウ(メジット)AKA→内務相
が加われば、最強に見えます。

まあ、現職大臣が認めるとも思えませんが。。。


アマタ・カブア初代大統領時代の体制に似ている感じがします。
Merry Christmas! [2011年12月24日(土)]
12月24日

パラオ調査風景紹介 [2011年12月22日(木)]
12月22日(木)

小さいころ、シュワキ・マセリという呪文だと思っていた。

さて、やや落ち着いたので、先週のパラオ現地調査の様子の写真をいくつか紹介します。

今回もいろいろありましたが、中心となったのは、我々が取り組んでいるリッジ・トゥ・リーフ型保護区モデルの核心部分となる、堆積物と水に含まれる固形物質の分析を行うための試料採集でした。

まずは堆積物の採取。

力技です。

次に水の採取。

サンゴ礁域外洋寄りで1地点あたり2リットルを3本、マングローブ寄りと川では1リットルを3本採りました。

ボトルに収めたサンプルは、熱で変質しないように氷を入れたクーラーボックスに保存して輸送します。


パラオ国際サンゴ礁センターの研究室で、持ち帰った水をろ過します。


そして、水に含まれる粒子がこのように。。。



それらは乾燥され、化学分析がなされます。

どのような結果が出てくるのでしょうか。楽しみです。
次の調査に向けて [2011年12月17日(土)]
12月17日、

土屋先生は、昨晩帰国されました。
学生が継続して、サンプリングと処理を行なっています。

僕の方は、今、全体像を見直しているのですが、あと2、3、調査すべき課題が見えてきました。

保護区の設置、保護区の効果増大、保護区の利用、地域住民の生活、、、。

机上の理論ではなく、実現可能な、実際的なモデルにする必要があります。

しかし、この分野は、特にパラオでは、物事が速く進展しています。

調査を続けながら、新しい状況に常に対応できなければ、モデルの価値は下がってしまいます。

ここ1ヶ月が勝負どころです。

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