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スタンフォード日本センター・インターンシッププログラム成果発表会(その2) [2009年09月11日(金)]
 学生が、在学中に一定期間の就業体験をするインターンシップは、仕事や企業に対する理解を深め、将来的に自分が何をやっていきたいかが明確になるなどの大きなメリットがあります。また、企業にとっても、優秀な人材と出会うことだけでなく企業イメージを高めアピールすることができます。日本でも注目され始め、大学生を対象にインターンシップ制度を導入する企業・団体は年々増加していますが、インターンシップ発祥の国である米国からのインターン学生にとって、日本はまだまだ後進国です。日本でインターンをやってみたいという学生はいても受け皿となる日本企業・団体はまだまだ少ない状況です。
 1990年に設立されたスタンフォード日本センターでは、毎年スタンフォード大学の学生のインターンシップを行っています。参加した学生達が東京に集まり、日本財団ビルの会議室で受け入れ企業・団体担当者と成果発表会を行いました。以下はプレゼンテーションの概要です。


スタンフォード大学で生物学を専攻する学生は、日本の大学の研究室でインターンを行い、猿の脳みそを凍らせて薄くスライスする、という特殊技術を学びました。徹底したベジタリアンで豆腐とご飯をお弁当に持ってくるのには受け入れた研究室の教授も驚いたそうです。忍耐強く研究に取り組む姿勢は素晴らしく、組織科学の才能をこれからもぜひ伸ばし、科学の分野で日米の協力関係を強めて欲しいと話していました。

小学校4年生のときに知り合った日本人の子供からビデオゲームやアニメを教えてもらい、以来日本の文化に大変興味を持っているという学生もいました。彼は、大学の研究室でインターンをしましたが、今回一番感動したのは日本の文化、特に、書道と茶道だったそうです。受け入れ側は、欧米からの初めてのインターンで、初めは緊張しましたが、彼が非常に適応力があり日本文化を学ぶことに積極的なので、会議から温泉まであらゆるところに引っ張りだしたと話していました。




ある受け入れ企業の担当者は、自分が米国留学中にアメリカ人から受けた親切をお返ししたいと思い、今回のインターン受け入れを楽しみにしていた』と語りました。場所が茨城県なので、週末を楽しむところがなくて申し訳なかったと思っていたそうです。しかし、インターン学生は、普通の日本人の暮らしぶりが観察できて喜んでいました。
京都と東京という大都市ではただの通りすがりのストレンジャーという意識でしたが、茨城県の静かなところで日本の生活ができて、やっとお客様ではなくなったと思ったと語りました。




アジアから年間15人のインターンを受け入れている企業が、今回、スタンフォード日本センターのインターンを初めて受け入れました。担当者は、学生が優秀で、理解が早く仕事も速いのですぐにアサインメントがなくなるので困ったそうです。選抜された社員だけがアメリカに行き英語を身につけて帰ってくるのでは業界の国際化に追いついていけないという信念を持っている、と話してくれました。インターンを受け入れるのは企業の国際化にとっては欠かせないことで、インターン生から学ぶことも多く、アジアからのインターンはそのまま就職にいたることもあるそうです。ぜひ、今後も積極的に受け入れていきたいと語っていました。

 
 日本で海外からのインターンを受け入れる企業が少ない理由は、主にコミュニケーションの問題が大きいのと外国人をお客様扱いする日本のカルチャーの問題だと思われます。その壁を乗り越え、日本の国際化を牽引して行こうという気概のある担当者の発言が印象的でした。
 
 蒸し暑い日本の夏を緊張して過ごした参加学生達と、受け入れ企業・団体担当者達、今後受け入れの可能性のある方々によるプログラムは、16時からの発表会から終始和やかに行われ、懇親会は20時過ぎに終了しました。


(野崎 由美子)


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