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第9回自衛隊佐官級訪中団、上海訪問記 [2009年06月25日(Thu)]
(本事業の概要や経緯については6月5日のブログをご参照ください。)

6月17日午前、海軍の上海保障基地を訪問。「保障基地」とは補給や兵站を担当する基地のことですが、ここは佐官級訪中団でも四回目の視察で、おなじみの場所。多くの外国使節団を受入れており、対応してくれた参謀長以下、基地の幹部も交流は慣れた様子。


上海保障基地を訪問する訪中団


参謀長表敬・意見交換の様子

意見交換の時間はたっぷりとってくれて、日本側からの質問にも丁寧に答えてくれました。印象に残ったのは、中国海軍のソマリア沖・アデン湾派遣艦隊のこと。昨年の12月末に派遣された第一陣は4月に帰国し、すでに第二陣がソマリア沖で海賊対策の活動を行っています。日本の自衛隊よりも早く活動を開始したということで、非常に注目を集めました。

通常こうした遠洋作戦を行う際には、派遣艦隊はどこか外国の港に寄って、クルーの疲れをとったり、物資の補給をしたり、病人や怪我人の搬送をしたりするそうです。そのため、各国との色々な調整が外交ルートを通じて行われるそうですが、中国海軍は無寄港でこの遠洋作戦をやってのけています。

単純にすごいものだと感心していたのですが、実は寄港地を確保できなかったこともあり、随行していた総合補給艦のサポートのみで作戦を遂行したそうです。なので、今後の課題としてこの後方支援業務の充実があるとのことでした。

そんな中でもソマリア沖・アデン湾での海賊対策の任務をやりとげた中国海軍の皆さんの精神力に脱帽すると共に、国際貢献のタイミングを重視して艦隊派遣を決定した指導部の決断力にも凄みを覚えました。

意見交換のあとは、1992年に就役した「淮南号」という2400t級のミサイル護衛艦(フリゲート艦)を視察。


「淮南号」視察の様子

艦長が装備や船の中枢部であるCIC(戦闘指揮所)の案内をしてくれ、質問にも丁寧に応じてくれました。装備品には一部イギリス製やフランス製が使われているとのこと。艦上での説明、意見交換のほか、艦内食堂でも基地幹部と会食して、さらに意見交換。今回の訪中では海軍での意見交換が一番充実していたように思えました。


艦上での意見交換

海軍の視察を終えた後は、一旦ホテルに戻って着替えたあと、上海ワールドフィナンシャルタワーという中国でもっとも高いビル、通称上海森ビルを見学。101階、地上492メートル、世界で最も高い展望台という触れ込み。ここの展望台は足元がガラス張りになっているので、高所恐怖症の人には恐ろしい場所です。


左の栓抜きみたいなビルが上海森ビル

ここは上海が一望できるので、訪中団はガイドから簡単に上海の町並みについての説明を受けてホテルに戻り、団員にはまた制服に着替えてもらい、夜の会食へ。

夜は上海警備区(警備区は重要都市の警備・守備を担当する解放軍の地方組織)幹部との会食、意見交換。この会食には第三回中国人民解放軍佐官級訪日団で来日したOBも駆けつけてくれました。各地で以前来日した解放軍の幹部と再会して、また話し合いができるというのも、この事業の良いところです。

この会食をもって、すべての公式プログラムを終了。翌日はホテルから空港へ直行し、同行してくれた中国国際戦略学会の厳江楓副会長、伍子牛研究員、李要偉副研究員ともお別れして、帰国しました。

この訪中研修に参加した団員のアンケートによれば、今回も皆さんにとって実りある研修になったようでした。この事業によって解放軍と自衛隊の間で交流の裾野が広がり、お互いに相手国に対する理解が深まることを願ってやみません。

次は7月上旬に研修の総括をする会合をもって、成果と反省点を確認し、訪中団の解団式を執り行う予定です。また、8月下旬に予定している第9回中国人民解放軍佐官級訪日団の受入準備もすすめていく予定です。

以上で第9回自衛隊佐官級訪中団のレポートを終了します。長々とした報告にお付き合い下さり、ありがとうございました。

(小林義之)

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