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2018年08月31日

第10走者『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える

第10走者『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える
自殺予防団体-SPbyMD-

リレー企画の第10走者、アンカーを担当させていただきます顧問理事の竹内です。よろしくお願いします。本題に入る前に、今回のリレー企画はメンバーみんなでテーマについて意見交換できるとてもよい試みだと思います。代表理事に感謝します。

「うつ病は心の風邪」という表現について。

私は今回アンカーのために、次につなげる人がいません。責任を感じる反面、これまでの方がよい考察をしています。おかげでとても勉強になりました。私自身の意見を述べる前に簡潔にこれまでの意見をふりかえります。

第一走者の土屋さつき代表補佐。うつの体験者として、うつは治療が困難で副作用もあり、うつは心のカゼなどと簡単に言わないでほしい、という主張でした。たいへん説得力があり、感銘を受けました。
https://blog.canpan.info/spbymd/archive/171

第ニ走者の学生ボランティアの田中沙苗さん。この表現が製薬会社によるキャッチコピーであると調べてくれました。そしてコピーの功罪を指摘して、特に罪な点としては、会社側が「たかがカゼだろう」と従業員のうつを軽く見る危険性を指摘しました。
https://blog.canpan.info/spbymd/archive/173

第三走者のボランティアの田中智美さん。ご自身の経験をもとに、かぜは普通に通院できるけど、うつで精神科に通うのは抵抗があるし、通えば人の偏見の目にさらされるリスクも指摘してくださいました。
https://blog.canpan.info/spbymd/archive/174

第四走者の内田貴之代表理事。この表現のメリットとデメリットを述べた後で、どのような表現にも誤った理解と正しい理解があり得るとして、誤った理解の払拭と正しい理解の啓発こそが当団体の使命と指摘しています。
https://blog.canpan.info/spbymd/archive/176

第五走者代走の内田忍相談役。うつ病とかぜは、症状の期間に違いがあるのだから明確に異なるとしています。誰でもかかる可能性があるという点ではメリットもあるかもと指摘しています。
https://blog.canpan.info/spbymd/archive/177

第六走者の学生ボランティアの藤村美咲さん。うつ病が多くの人に認知された点はよかったが、自分を含め「うつ病は簡単に治る」と誤解を与えた点ではよくなかった、表現自体が間違っていると指摘しています。
https://blog.canpan.info/spbymd/archive/178

第七走者の学生ボランティアの中村勇斗さん。うつ病とかぜは違うと明確に述べた後、似ている点もあるかもとしています。そのうえでうつ病の症状や原因について考えたり知ることが重要と指摘しています。
https://blog.canpan.info/spbymd/archive/179

第八走者代走の尾垣洋輔副代表理事。うつ病は精神病で悪霊の憑依であるとして、自殺に追い込まれるかもしれないうつ病とかぜは根本的に異なるので、例の表現は不適切であると指摘しています。
https://blog.canpan.info/spbymd/archive/180

第九走者の学生ボランティア兼スタッフ研修生の杜田梨央さん。うつ病になった人は「がんばり過ぎた」から「無理をした」に進んだのではとし、その原因は環境の影響もあるとしています。例の表現は不適切なのでいろいろな表現で広めたいと述べています。
https://blog.canpan.info/spbymd/archive/181

さて私自身のリサーチと考察です。

ウィキペディアの「病気喧伝」によると、「心の風邪」は製薬会社のグラクソ・スミスクライン社がパキシルを販売するために考えたキャッチコピーでした。2000年ころ登場したこのキャッチコピーが広く知られるようになり、8年後には薬の売り上げが10倍になったそうです。

1998年に金融機関の破綻が始まり、自殺者数は14年連続3万人を超えます。この史上最悪の自殺者数の時期と重なるのは、はたして偶然でしょうか?私は製薬会社の販売促進戦略の片棒を担ぐつもりはないです。ちょっと気持ちが沈むくらいで、風邪薬をのむようなつもりで安易に薬に頼ると、あとあと副作用に苦しむことになります。たいへん危険な誘惑とも言えます。

精神科医の泉谷氏は、例の表現はうつ病の「治療イメージ」と「どう捉えるべきか」で誤解を与えるとしています。うつ病は、風邪のように「ひく前の状態に戻る」ことが「治療」ではなく「生活を見つめ直し、生まれ直す」ことでうつ病は根本的に治るということです。たいへん共感しました。同様なことを国際医療福祉大の原先生も指摘しています。

NAVERまとめでは、「心の風邪」は大きな誤解を生むとし大江病院のホームページには「うつ病の症状は風邪とは比較にならないほどつらく、生活への影響は甚大」とあります。

コピーは不適切として、私たちはうつ病をどう捉えるべきでしょうか?「心の骨折」や「心のガン」という表現も見ましたが、「脳の病気」という表現も見ました。社会的にどういう表現が最も適切なのか結論は出ていません。

うつ病を正しく理解するための勉強を、私自身これからも続けていこうと思います。

またうつ病の原因として、学生ボランティア兼スタッフ研修生の杜田梨央さんの「無理をした」という表現はとても納得がいきました。よい考察をしてくださいました。ありがとうございます。

以上

最後までお読みいただきありがとうございます。みんなの待っているゴールまで無事走りきれたことをたいへんうれしく、団体のメンバーとして誇りに思います。

自殺予防団体-SPbyMD-
顧問理事 竹内典彦
2018年8月31日
posted by 内田 at 02:42| Comment(2) | TrackBack(0) | リレー企画

2018年08月23日

第9走者『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える

自殺予防団体-SPbyMD-学生ボランティア
兼スタッフ研修生の杜田梨央です。

リレー企画
『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える
の第9走者を担当します。

****

うつ病が心の風邪と表現されている事について。

今までの前走者のブログ内容では、
うつ病の表現として相応しくないという主張が
多く見られました。

心の風邪と表現しても
まだまだ理解が出来ないのであれば、
他の表現が必要だと思います。

確かに、
表現を変えたとしても理解されるかは分かりません。

しかし、
この忙しい世の中では
簡潔に伝えることが重要視されているようです。

私はうつ病の総体的観点から簡潔にまとめました。

結論として、うつ病の方々は、
"頑張り過ぎた"から"無理をした"に進んでいる事だ
という考えに至りました。

最近知ったのですが、
無理しないで!とは不可能な事に対してで、
頑張り過ぎないで!とは可能ではある事に対して
という表現の違いがあるようです。

これをうつ病の原因についての参考にしました。

例えば、
睡眠不足のまま働いたり、忙しすぎる毎日を過ごしていたり、
ずっと責められる環境にいると、我慢し続けることになります。

この我慢が溜まると、
いずれその心身では"可能"に出来ない時がやってきます。
少しずつ"不可能"が多くなってゆくのです。

あの時の自分は"無理"していませんでしたか。
今の自分は"頑張り過ぎ"てませんか。

このように、
現代人は自分の限界や休養の仕方を知る事が
困難になっていると推測します。

もちろんこれは、
決して原因が当事者だけにあるのではありません。
周囲や環境にも原因はあります。

私も前走者と同じく"心の風邪"は
うつ病をしっかり表現できていない言葉だと思い、
色んな表現方法で、
うつ病についての理解を広めていきたいと願います。

以上

****

自殺予防団体-SPbyMD-
学生ボランティア兼スタッフ研修生 杜田梨央
posted by 内田 at 21:50| Comment(0) | TrackBack(0) | リレー企画

2018年08月14日

第8走者代走『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える

自殺予防団体-SPbyMD-副代表理事の尾垣です。
第8走者の「代走」を急遽担当させていただきます。

私は「スピリチュアルを用いた自殺予防」の提唱者でもあります。
「『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える」という
今回のテーマもスピリチュアルな観点から捉えてみます。

なお、私の考えを代表理事に伝えた上で代筆を任せております。

***

まず、
うつ病は精神病であり、
精神病は悪霊の憑依が根本的な原因である。

人間の本質は肉体ではなく霊体である。
大まかな順序としては憑依により霊体がむしばまれ、
その結果、肉体の「脳」に異常が生じる。

ちなみに、
肉体に投与する治療薬に効果があるのはおかしいとする
意見を寄せられたこともある。簡単に解説しておきたい。

精神病は悪霊の憑依によって霊体が操られてしまっている状態
であり、霊体から影響を受ける肉体が正常に機能しなくなる。

しかし、治療薬を投与することにより、
ある程度は肉体への悪影響を制御できるようになるのである。

精神病は肉体的な治療によっての「完治」はなく
あくまでも「寛解」といい、病状がおさまって穏やかな状態で
安定するにとどまる。

なぜなら、
根本的な霊体への対処は何も施していないためである。

以上のように、
うつ病は精神病であり、それは憑依によるコントロールである。

単なる風邪にかかった人間が自殺に追い込まれるほど
深刻な状況に陥ることがないのに対して、
精神病は人間を自殺に追い込んでしまう。

こうのようにスピリチュアルな観点からも
「うつ病はこころの風邪」という表現は不適切である
と私は改めて考えた。

普段からスピリチュアルに一切触れていない方にとっては、
この記事を読み「あやしい!」「きもちわるい」などと
思われてしまうだろうと予想しているが、
「そういう考え方もあるのだな」と、勉強のひとつとして
いただけたら幸いである。

最後に、
このリレー企画は「当団体の意見」ではなく、
あくまでもメンバー一人ひとり個人的な意見にすぎない。
念を押して締め括りとしたい。

***

自殺予防団体-SPbyMD-
副代表理事 尾垣洋輔
第8走者代走『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える
posted by 内田 at 09:03| Comment(0) | TrackBack(0) | リレー企画

2018年08月11日

第7走者『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える

自殺予防団体-SPbyMD-

リレー企画の第7走者を担当させていただきます。

学生ボランティアの中村です。

よろしくお願いします。


「うつ病は心の風邪」という表現について。


人は、風邪を引いてもたいていの人達が、

自分で薬を飲んだりできるだろう。


無理をすれば、仕事に行ったり、

学校に通ったりできるだろう。

家事もこなせるかもしれない。


今まで出来たことが、ゆっくりになったり、

中断したり、するぐらいだろう。

酷くなれば、何日も休んでいるだろう。

それでも、休んだり、薬を飲んだりしてたら、

治っていくことだろう。


けれども、うつ病は違う。


その人の生きてる世界とか、環境とか、

いろんなことが原因になる。

いつ治るかなんて誰にも分からない。

薬を飲んでたらなおるわけでもない。

簡単じゃない。


毎日、不安にかられて過ごしてゆく。

そうゆう生活で、

風邪と一緒にしていいのだろうか?


確かに、風邪もうつ病も誰にでもかかる。

誰かに、誰かに側にいてくれることで安心したり、

治ったときには笑顔になれる。

そうゆうところでは共通しているのだと思う。


では、社会ではどうだろうか。


風邪を引いてる人と、うつ病の人、

同じ場所にいて、

第三者が見たらどちらの方を、

かわいそうとか思うのだろうか?

どちらの方に、先に話しかけるだろうか?


仕事を教えたり、勉強を教えたり、

二人の方に対して一緒に、同じ風邪に、

風邪の方とうつ病の方に対応できるだろうか?


けれども、

似ているところもあるかもしれない。


風邪の人にも、うつ病の人にも、

安心感を感じてもらうことに変わりはない。

今や、先の不安を和らげるように

することに変わりはない。


人によっては、

風邪をひくのが重い人もいるだろう。

風邪は、軽度に差がある、

周りからも軽く見られることもある。


うつ病は周りから、重く見られたり、

心配されることが多くあるだろう。

偏見や間違い、思い込みもあるだろう。


「うつ病は心の風邪」という表現。


風邪とうつ病は、聞いたときの重みは

大多数の人間が違うだろう。

うつ病の症状を知らない人たちでも、

少しは感じるのでは無いだろうか。


だからこそ、この表現を変えるのではなく、

うつ病はどんな症状なのか、

どうゆう原因でなるのか、考えたり、

知っていくことが大切なのだと感じた。


以上


最後まで読んでくださった方

ありがとうございます。

内容のせいで気分を悪くさせてしまった

方がいましたら、申し訳ありません。


第8走者にバトンを渡したいと思います。


自殺予防団体-SPbyMD-

学生ボランティア 中村勇斗

posted by 内田 at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | リレー企画

2018年08月09日

第6走者「『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える」

自殺予防団体-SPbyMD-
学生ボランティアの藤村美咲です。
リレー企画の第6走者を担当します。

私は、正直うつ病について何も知りませんでした。うつ病と聞いたら、少し重たいイメージがあるくらいにしか思っていませんでした。

そんな中で、「うつ病は心の風邪です。」というキャッチコピーを聞いたときに「あ、うつ病ってそんなに重く考える必要がなく、うつ病も風邪みたいにすぐ治るものなんだ。」っと思いました。

これは、キャッチコピーが意味したうつ病への偏見や、恐怖心を払拭する作戦が成功したと言えると思います。

しかし、実際にうつ病にかかったことのある人の話を聞いてみると、私の考えは間違ってたんだなっと思い知らされました。

「うつ病は風邪なんてあまいものじゃない。毎日死との闘い」
「風邪は1週間もすれば治るけれど、うつ病は治すのに短くても数ヶ月はかかる」

このように「うつ病は心の風邪です。」というキャッチコピーによって、うつ病が多くの人々に認知されたり、うつ病の人が前よりも気軽に病院に通いやすくなったのかもしれません。

しかし実際には、あまりにもキャッチコピーとのギャップが大きく、私を含めたキャッチコピーを聞いた人々が誤解を招いたのは事実です。

私は、「うつ病は心の風邪です。」というキャッチコピーはうつ病をたくさんの人に認知されるきっかけになったことは良いと思いますが「うつ病は心の風邪です。」という表現は違ったのではないか…と思います。

以上
第7走者にバトンを渡します。

自殺予防団体-SPbyMD-
学生ボランティア 藤村美咲
posted by 内田 at 08:18| Comment(0) | TrackBack(0) | リレー企画

2018年08月07日

第5走者代走『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える

『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える
(ブログリレー第5走者代走:相談役 内田忍)

第5走者の盛孝浩メンタルケア心理士が音信不通のため
急遽代走役としての命を代表理事より承った、
自殺予防団体-SPbyMD- 相談役の忍(にん)です。

非常に簡潔ではありますが、
私の意見を述べたいと思います。

***

うつは重症軽症あると思う。
だからひとまとめに
「心の風邪」とは言えない。

風邪も重症軽症あるのかもしれないが
一般的に長引かないのが「風邪」の認識である。

とはいえ、
風邪のように「誰でもなる」という意味においては
心の風邪という表現はよいかもしれないとは思う。

以上
***
『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える
ブログリレー第5走者代走
相談役 内田忍(にん)
2018.08.07(火)
posted by 内田 at 11:48| Comment(0) | TrackBack(0) | リレー企画

2018年07月30日

第4走者『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える

『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える
(ブログリレー第4走者:代表理事 内田貴之)

当団体では、7月16日からリレー企画「『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える」を実施中。理事・スタッフ・学生ボランティアそして、特別ゲストとしてファン会員でもあるメンタルケア心理士たちが、順番に同じテーマについてブログ記事を執筆投稿し、バトンを受け渡し続けている。

第3走者からバトンを受け取った第4走者である僕も、早速『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考えてみたいと思う。ちなみに今回のリレー企画の発案者は僕で、以前から、メンバーがいっぱい増えたら是非とも実施してみたいと練っていた企画である。皆、楽しみながら参戦していて嬉しい。

ところで、なぜこの企画とテーマを選んだのか。「うつ病はこころの風邪」という表現のメリット・デメリットについて考えていた時期があったため。そして、僕だけが自分の意見をブ述べるだけでは面白くなく、多くのメンバーが各々の意見を同じテーマで述べることのほうが面白いと思ったためである。

さて、『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考えるに、僕がこの自殺予防活動をはじめてから数年間は、うつ病について知識や認識が全然欠けていたと振り返った。うつ病に関してピュアな状態と言ってよいだろうか。「こころの風邪です」と言われたならば「そうだんだぁ」という反応である。

それは「特別な人間が罹る特別な病気ではなく、どのような人間も罹る可能性のある病気なようだ」という理解である。この理解は、うつ病はこころの風邪という表現のメリットがうまく働いた結果だと思う。僕はこの反応以外しなかったため、表現のデメリットに遭うことは免れた。

うつ病はこころの風邪という表現のデメリットには、例えば「風邪のようにすぐ治って健康を取り戻す病気」と誤った理解を招きかねないこと、が挙げられる。うつ病は脳にダメージを与え正しい思考判断を奪い、自殺に陥る危険性を高く有する病気であり、気軽に「こころの風邪」とは表現し難い面がある。

ただ、どのようなキャッチコピーにも正しい理解と誤った理解は付随するものだと僕は感じている。伝え方によって様々に解釈されてしまうものである…と。喩え「うつ病はこころの癌」「うつ病はこころの骨折」などと表現を改めようと、結局は正しい理解と共に伝えなければ、大して変わらない…と。

「うつ病はこころの風邪」という表現に対して、もし誤った理解が浸透してしまっているのであれば、誤った理解の払拭と正しい理解の啓発を、地道であろうと着実に行い続けることが、自殺予防に取り組む当団体の一つの使命ではないだろうか。そう僕は考えるに至った。

以上までとし、
次の第5走者である盛孝浩メンタルケア心理士にリレーバトンを受け渡すこととする。

***
『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える
ブログリレー第4走者
代表理事 内田貴之
2018.07.30(月)
posted by 内田 at 22:05| Comment(0) | TrackBack(0) | リレー企画

2018年07月20日

第3走者『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える

『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える
(ブログリレー第3走者:ボランティア 田中智美)

はじめまして、自殺予防団体-SPbyMD-
体験ボランティアの田中智美と申します。

第1走者の代表補佐土屋さつきさんと、
第2走者の田中沙苗(筆者の娘です)のリレー記事を
読ませていただきました。

2人の記事を読んでまず感じたことは、
「ハードルが高い」「私は何を伝えたら良いのか」でした。
ですが、等身大の自分の考えを述べたいと思います。

筆者自身も精神科を受診した経験者です。
最初に受診したのが、小学6年生の時でした。

当時、筆者は不登校児でした。
憶測ですが学校側からの指示があったのだと思います。
その時の診断名は自律神経失調症でした。

2度目は、
下の子を出産した時に院内トラブルがあり、
病院内の精神科へ行くように薦められました。

医師にもよると思いますが診察は一応しますが
医師は診断を決めているように感じられました。

本当に聞こえているのに幻聴のように言われ、
下の子の泣き声がうるさいと他の妊婦さんに言われ続けたのが、
先述した院内トラブルです。

病院側からすると穏便に済ませたい気持ちは分かりますが、
自分の訴えを聞いてもらえないことに深く傷つくと共に、
やるせなさを感じました。

「うつ病はこころの風邪」とありますが、
外の病気とは違い
(※発症すればすぐ内科を受診する風邪などの病気とは違い)
精神科を受診することに抵抗を感じる方がほとんどだと思います。

また、
誤解と偏見の目で見る人も少なくはない
というのも事実です。

確かにキャッチコピーを作ることによって、
うつ病の認識は広がりました。

ですが認識だけではなく、
正しい知識と理解が必要だと思います。

以上
『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える
ブログリレー第3走者:ボランティア 田中智美
posted by 内田 at 19:57| Comment(0) | TrackBack(0) | リレー企画

2018年07月18日

第2走者『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える

『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える
(ブログリレー第2走者:ボランティア 田中沙苗)

はじめまして、
自殺予防団体-SPbyMD-体験ボランティアの田中沙苗と申します。

早速ですが、
第1走者の代表補佐土屋さつきさんの記事を
読ませていただきました。

ご自身の体験談と、
うつ病の恐ろしさがとても伝わってくる素晴らしい内容でした。

今回のブログリレー企画のテーマは
「うつ病はこころの風邪」という表現を改めて考えるとのことですが、

筆者は、
「なぜ『うつ病はこころの風邪』と言われるようになっていったのか」
を調べて考察したいと思います。

まず、
「うつ病はこころの風邪」という表現は1990年後半
(※引用サイトでは20世紀後半とありました)
日本の製薬会社がうつ病を知ってもらうためのキャッチコピーとして
使っていたのがきっかけとされています。
(※引用 https://www.bbc.com


その頃の日本では「うつ病」という名前すら伝わっておらず、
日本にいる人々のほとんどがうつ病を知りませんでした。
それどころか病院に行っても「静養が必要なだけ」と、
言われることが多かったそうです。
(※引用 https://www.bbc.com


そんな中、
登場したのがあのキャッチコピーです。
「うつ病はこころの風邪」
この言葉によって日本中にうつ病という言葉が広がっていきました。
(※引用 https://www.bbc.com


このこと自体はとても良いことだと筆者は思います。
うつ病という言葉が広がっていったことで、
日本の医学が発展していったり、
認識が強まったりなど、確かに良いことはありました。

ですが、
このキャッチコピーは沢山の問題点も抱えていました。
その大部分が、第1走者の代表補佐土屋さつきさんが
述べていたうつ病に対する軽視です。

このキャッチコピーが出た頃、
長時間労働によりうつ病になり、自殺してしまった人もいたそうです。
(※引用 https://www.bbc.com


これは「うつ病はこころの風邪」というキャッチコピーを
軽視してしまったが故に起こってしまった事件だと筆者は思います。
幸い、この事件の後から様々な企業で労働条件が見直されました。

最後になりますが、
キャッチコピーというものは人に様々なイメージを与えます。
この「うつ病はこころの風邪」もそうです。

このキャッチコピーを作った日本の製薬会社が
どのような意図でこのキャッチコピーを作ったのかまでは
分かりませんでしたが、

見た人は様々な感情を抱き、
これによって良いことがあった人、
悪いことがあった人、
様々な人がいたと思います。

ただ、筆者が思ったことは、
見る人によって意味も異なるのではないかということです。

先ほど挙げた自殺してしまった人の企業の指導者は、
もしかしたら「風邪と同じ程度の病気ならたいしたことはない」と
受け取ってしまったかもしれないし、

また別の人は、
「風邪みたいに頻繁にそんな重い病気にかかってしまうのか」
と思うかもしれません。

当たり前のことかもしれませんが、
これは自分の意志を開示する上では
どんなことでも言えることだと筆者は思います。

ですので、
このキャッチコピーについて調べていく上で
筆者は改めて大事な教訓を得られたと思いました。

以上
『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える
ブログリレー第2走者:ボランティア 田中沙苗
posted by 内田 at 09:30| Comment(0) | TrackBack(0) | リレー企画

2018年07月16日

第1走者『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える

『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える
(ブログリレー第1走者:代表補佐 土屋さつき)

私が精神科に通い始めた理由は、
知り合いのお兄ちゃんが精神病院に行ってから、
うつ病が良くなったからと、聞いたからだ。

当時、
うつ病の「う」の字も知らない私だったので、
良く世間で言われる「うつはこころの風邪」という感じで、
お兄ちゃんも良く治ってきたんだし、簡単に治るだろうと思い、
気軽な思いで、精神科のドアを叩いた。

でも、
フタを開けたらびっくり。
うつはそんな軽く扱えるものじゃなかった。

長年に渡る治療、
薬の副作用、
性格の変化、
友だちとの関係、
生きる意味、
死ぬ意味、

「うつはこころの風邪」と言い張る人は、
みんなうつの恐さを知らない。

うつはこころがより壊れていき、周りを不幸にし、
薬の副作用で、身もココロもボロボロになる。

そして、
ほかの精神病と合併し、より、精神が壊れてしまう、
恐ろしい病であると私は思う。

「風邪」なんてものじゃない。
でも、風邪もこじらせれば肺炎になり死に至らす。

うつもこじらせれば、身もココロもボロボロになり、
最悪の場合死に至らしめる。
その観点からいえば「風邪」という例えも無きにもあらず。

「こころの風邪」と言えば、軽い感じがし、
精神科やメンタルクリニックに行き易い気がすると思う。
実際、私がそうだったから。

でもそんな生易しいものじゃない。
うつは闘いである。

病気との闘い。
副作用との闘い。
もう一度人間関係の構築。
生きることへの希望を持つ力を養う闘い。
死に負けない闘い。

風邪にはその「闘い」がないので
「うつはこころの風邪」ではないと思う。

毎日、
死に向けて生きてる日々、
なんにもやる気が起きない日々、
病気に免疫があるのが「風邪」ないのが「うつ」。

風邪も、
うつも共通するのは『誰でもかかりうること』。
それは共通。

しかし、
治る期間が違う。

風邪は長くて2週間くらい。
うつは、2週間なんてもんじゃ治らない。
長期にわたる治療が大切。

性格まで変える非常に厄介な病気、それが「うつ」
人間関係も、崩していく。
私がそうだった。

うつと合併した病気で、薬の副作用で、
イライラしたりして、家族にあたったり、
友だちに暴言吐いたりして、人間関係を壊した。
残った友だちによって助けられた。
光が見えたのだ。

風邪は、
薬をもらって安静にしていたら、勝手に治ってくれる。
でも、うつは違う。

薬で、良くも悪くもなる。
良くなるために処方されてる薬なのに、
どうして悪くなるのだろうと思うけれど、
副作用で、そうなってしまうのが、うつの恐ろしさの一つでもある。

なので、飲まなかったりする。
でも、飲まなかった治らない。堂々巡り。
それがうつ。

風邪は、
誰もがなりうることだが、よほど、体が弱ってない限り
(もともと体が弱いとかお年寄りとか)、
短期間で治るし、恐くない。

それに比べて、うつは、
長期間の治療が必要で、治療は闘いである。
薬が逆に治らなくしてる場合もあり、とても厄介な病気である。

なので、
「うつはこころの風邪」なんかと
簡単に言って欲しくないと私は思う。

以上
『うつ病はこころの風邪』という表現を改めて考える
ブログリレー第1走者
自殺予防団体-SPbyMD- 代表補佐 土屋さつき
posted by 内田 at 21:25| Comment(0) | TrackBack(0) | リレー企画