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20061211_環境と経済発展_提言書_SUB3 [2006年12月11日(月)]

サブテーマ3:循環型社会の実現(大量生産、消費、廃棄社会から循環型社会への移行)

地球の資源は限られている。この現実を鑑みると、現行の大量生産および大量消費は持続不可能で不適切である。3R - 資源消費や廃棄物の削減(reduce)、再利用(reuse)、再資源化(recycle)- が、天然資源の生産および使用が自然のサイクルとより協調した循環型社会を実現するための不可欠の手段として提案されている。

しかし、高所得の国家と低所得の国家の間で、またそれぞれの国家の中で、責任の配分、利用できる資源、意思決定手続に多大な差異が存在する。さらに、環境分野と経済分野における政策とその実施が充分に連結されていない。
経済政策が主要な役割を担うことが多いことから、生産システムと消費パターンが環境に優しい製品やプロセスをサポートしていない状況にある。

提言

この現状に変化を起こすため、われわれは規制的アプローチと責任的アプローチという二つの側面を組み合わせることを提案する。適切な循環型社会は経済発展と環境保護のバランスを保たなければならない。よって、以下の提案は本提言書の前述の事項と連携するものである。

規制に基づくアプローチ

循環型社会を地球レベルでの共通の目的として確立し、次にこれに反する行動を回避するためには、協調した組織的なアプローチが必要である。後者の目的を達成するためには、現在、そして未来におよぶ社会の目的やニーズを適切に反映することのできる一連の手続、規制、および枠組みが必要である。
このアプローチの成功は、地方レベル、国家レベル、国際レベルにおける意思決定者の自覚と責務(コミットメント)にかかっている。

よってわれわれは国際社会に対し次の提言を行なう。

・現行の規制枠組みを施行するだけでなく、3Rモデルに合わせて拡張する。グローバル化した社会では、物流と製品の使用が国境を越えてますます統合されつつある。そのため、3R政策の枠組みは国際レベルで調整されるべきである。また、3R政策の規制枠組みは、軽視されることの多い「資源消費や廃棄物の削減(reduce)」と「再使用(rcuse)」も強調するべきである。
・適切な規制枠組みの中で、応用環境研究に多くの資金を計上し、研究成果の実用化を促進する。
・環境に優しい製品やプロセスを認証する国際的技術標準の制定もしくは改善を行なう。この点に関しては、製品規格だけではなく、製品やサービスのライフサイクル全体に重点が置かれるべきである。
・循環型社会の指針を国際通商に関する法および協定に取り入れる。
・助成金や環境通貨など、適切な経済ツールを用いて環境に優しい製品の消費を促進する。逆に、環境に優しくない製品の消費を低減させ、その生産を抑制する追加的な税を、環境に害を与える助成金を撤廃する政策と合わせて用いるべきである。
・他の狭義の政治的経済的動機から環境政策を分離し、信用性を確保する。環境政策は、保護主義政策の手段として、または政治目的の制裁を加えるために悪用されてはならない。

責任アプローチ

大量消費社会から循環型社会に移行するには、規制に基づくアプローチ以上のものが必要とされる。環境を保全するという社会の意欲がなくてはならない。これには、環境問題に対する情熱、熱意、自覚、認識が必要である。こういった気質をわれわれ全員が共有すれば、社会全体がより責任感を持つこととなる。環境に影響を与える、大量生産・消費問題に対し、われわれは共同の責任を負っているのである。責任はまた、3R政策と循環型社会を達成するための重要な要因でもある。

そのため、われわれは国際社会に対し次の提言を行なう。
・環境に優しい製品を創案し製造することの経済的な利益を企業幹部や従業員に教示し、啓蒙する。
・使用される生産プロセスや原材料が資源を有効活用し最良の技術を利用しているかどうかについての情報の透明性を高める。
・良い慣行や3R技術の共有を促進し、それらをそれぞれの国における状況に適応させる。
・教育において、大量生産・消費の影響だけでなく、個人・社会の責任を分野間を越えたテーマとしてとりあげる。
・循環型社会の確立に関する意思決定手続における市民の参加を促進し、透明性を高める。
・人々がより環境に優しい行動をとるよう導くような価値観を活かすため、社会、文化、および宗教上の指導者に対して環境問題の認識を高めるプログラムを紹介する。

結論

本提言書に記されている案はGYE2006年度参加者全員の共通の視点を表現するものである。われわれは、本提案が、現状にとらわれることなく、環境と経済発展の間に真の調和を生み出すための枠組みを示すものであると信じる。

環境に関する意識を高め、知識を増進するために、本提言における構想、原則、提案を効果的かつ効率的に実現するにあたっては、さまざまな形での教育への強力な取り組みが必要となる。

GYE2006は、文化、言語、宗教の違いを超えて、参加者の楽観論とダイナミズムを提示した。われわれは希望と行動というこの精神を以って、自国及びグローバル社会に多大な貢献をもたらすべくまい進するものである。
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