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20061211_環境と経済発展_提言書_SUB2 [2006年12月11日(Mon)]

サブテーマ2:経済発展と自然窮境保護の調和

人間と自然界は、特に経済活動を通じて、密接に結びついている。経済発展と自然環境保護の適切なバランスを見出すため、われわれは、資源の持続可能な利用に焦点を当てなければならない。環境に関する国際的な宣言は、政府が地球環境を包括的に保護するための道標となっている。しかし、実際には、このような協定の重要な要素が成功裡に実施されていることはまれであり、予防原則は、対外政策もしくは国内政策の策定に、充分に統合されているとはいえない。

将来の世代に影響を与える、環境コストを内在化することに失敗した近視的な計画により、経済発展と環境の間に不調和が生まれた。環境に対して責任ある行動をとるにあたり、特別な努力が必要とされる局面は多々あり、このようなポジティブな方向に向かっている国家もいくつかある。ここにわれわれは、現況に至った主要な理由を提示し、持続可能な経済発展を最大化しつつも環境への悪影響を最小化する方法をいくつか提案する。

不調和の分析

現在の経済システムや貿易レジームにおける環境問題の取り扱われ方には深刻な問題がある。例えば、環境に良い影響を与える行動へのインセンティブの欠如と、環境に悪い影響を与える行動への阻害要因の欠如は、経済におけるプレーヤーが、環境に有益な経済活動を行なうことを奨励されていない状況を生み出している。多くの場合において、環境に対し可能な限り責任を持って行動することは不都合なのである。現在の資源評価システムでは、多くの重要な環境資源やサービスが無償だと考えられているのである。

問題を提起するにも、解決策を提示するにも、環境問題にとって経済界が重要なアクターであることをわれわれは認識している。しかし、多くの企業は、環境に優しい製品は余計なコストがかかり、加えて、リスクの更なる増加も招く可能性があるため、その開発に難色を示す。環境に関する知識に関して充分な情報の共有が企業間で行われていない。新しく興った一連の「グリーン」ビジネスは期待ができるものの、残念ながら、こういった事業は受けてしかるべき支援をまだ受けておらず、環境を考慮した製品も最大限の援助を受けているとはいえない。

環境問題は非常に狭い見方でとらえられている。特に政府においてその傾向が顕著であり、環境問題に対する共通の取り組みの欠如が見られる。多くの消費者、意思決定者、事業家が、経済と環境が相互に作用する仕組みの基本的な理解に欠けている。また、個人は環境問題に関するメッセージに耳を貸すのをやめてしまった。それは一つには、環境問題を人々に伝える現在の方法の効果が薄れてきたからである。さらに、市民団体が行っている現在の環境教育運動は対象となる人々に届いていない場合が多い。

現在、国家は環境に及ぼした影響に対して責任があるとはされておらず、この様な姿勢を変えさせようという圧力もほとんどない。国際社会は、現在の3

環境問題を効果的に監視したり、こういった問題への適切な解決策を提案したりすることに失敗した。世界の多くの地域で、韓境保護を促進する法や規制がいまだに欠如している。規制が存在する場合にも、厳正に実施されているとはいえない。これは主要な国際韓境条約について特に当てはまる。

この時点ですでに様々なステークホルダーによって、環境保護を図りながら経済成長を維持するための運動やイニシアティブが進められていることに言及するべきだろう。われわれはこのような取組みを推奨し、より大規模に行われることを奨励する。さらに、われわれは経済発展と環境保護の間に調和を生み出す必要性についての認識を向上させ、意見を交換するための媒体として、様々な形での教育が必要であることを改めて表明する。

提言

すべての関係者が採用すべき四つの原則をわれわれは確認した。
− 「グリーン」購入と責任ある消費の促進と活用
− 良い実践例についての情報共有
− 実践的な参加型プロセスの創造
− 意識を高め、知識を増やすためのより良い教育

自然環境保護と経済発展の調和を生み出すための重要な役割を次の5つの主要なプレーヤーが担っている。それは、経済界(民間セクター)、政府、個人、市民社会そして国際社会である。

経済界

・「グリーン」購入、「グリーン」ラベリング、「グリーン」パートナーシップを実施する。さらに、企業は環境に優しい製品または製造企業を示すラベルをはり、「グリーン」製品の生産と購買促進を行う必要がある。
・国際的な通報規準などの厳密な通報制度を用い、ビジネスや企業の入札に環境問題を取り入れる。
・環境に悪影響をもたらさない生産技術の開発のため学会と協働する。

政府の政策

・環境に優しい市場の形成を容易にする、経済的なインセンティブを採用するために、国内的、地域的、国際的レベルで緊密なパートナーシップを形成する。
・環境立法の違反により集められた罰金を環境保護に関する活動に充てる。
・予防原則の精神に則り、他のステークホルダーと協力して、将来に害をなす可能性のある環境問題に関する研究を実行し、必要な予防策を取る。

個人

・一人一人が、他のアクターの協力により、環境に対する責任を意識した消費や行動を実行することで、果たせる役割があることを認識する。

市民団体

・NGO、政府、民間セクターの間における協力、提携や連携により、知識の伝達と共有を助成する基盤を生み出す。
・環境影響アセスメント及び戦略的環境影響アセスメントにおいて、環境が健康に及ぼす影響を含めることを推奨する。
・健康に関する専門家が環境問題に精通することを要請する。
・政府による環境法の実施状況を監視する独立機関を設立する。
・情報共有を助長するような個人間でのネットワーク作りを促進する。

国際社会

・国際通商協定において、環境問題を明示的に言及する。
・工業国から発展途上国への、適切な技術への権利の移譲や知識の移転を助長する。
・国際環境条約に対する違反を監視するためのデータベースや監視メカニズムを構築する。
・国連環境計画(UNEP)には、解決に迫られながらもなかなか解決しない環境問題に関して世界を先導する能力があることを認め、UNEPへの支援を強化する。
・地域レベル及び国際レベルにおいて、環境に関する機関とその他の機関との関係を強化する。これらの機関が、特に発展途上国における貧しい社会の生活に影響を及ぼす環境問題に対処できるよう、経済的、そして技術的な援助を行う。
20061211_環境と経済発展_提言書_SUB1 [2006年12月11日(Mon)]


20061208_proposalfromgye.pdf
Proposal from the GYE2006




20061208_proposalfromgye_jp.pdf
提言書




平成18年度グローバル・ユース・エクスチェンジ事業
提言書(仮訳)
環境と経済発展
21世紀における調和を生み出すための考え方を探る

はじめに

われわれ、31カ国と1国際機関からの平成18年度グローバル・ユース・エクスチェンジ事業の参加者は、日本国外務省の寛大な援助のもとに、平成17年の「愛・地球博(2005年日本国際博覧会)」開催地である愛知県に集った。
そして、体験や信念を共有するとともに、提言という形で参加者一同が合意に達することにより、われわれの考えを明確化しようとしたのである。

2005年愛知万博のメインテーマ−「自然の叡智」−を受けて、われわれは環境と経済発展を調和させるための主要な見解を提言する。

サブテーマ1:自然に学ぶ文化

自然の叡智
自然は進化と創造を続ける複雑でダイナミックなシステムである。また、各部分を単に合わせた全体よりも大きい有機的な総体であり、いずれの部分よりも高い多様性を持つ。さらに、自然はそのサイクルを通して、自らを治癒し、再生する力がある。人類は、自然と切り離された存在ではなく、自然と一体である存在として人類自身を認識するべきであるとわれわれは考える。

土着の文化
文化は自然から成立した。土着の文化の多くは、観察を通した試行錯誤を繰り返し、直観的に自然のサイクルの理解を深め、柔軟性と適応性のある規則を長い年月をかけてつくりあげてきた。こうして、その地域の環境に適した、自然資源の持続可能な管理法を開発することができたのである。このように、異なる文化の間で自然の叡智のとらえ方に違いが有るにもかかわらず、諸文化に共通する要素は、多様性を包含する力を持つことであり、それによって人類は自然と調和して共存することができることをわれわれは学んだ。

利潤極大化
今日、利潤の最大化のみに傾倒する風潮のため、このような根本的な先祖の叡智は無視されている。現在の利潤最大化における問題点は、人類と自然が二分され対立関係が生まれることである。それが自然の搾取、ネガティブな外部性、多様性の喪失、自然に対する支配や優位といった思い込みにつながっている。利潤の最大化が、人類全体のニーズを満たすのではなく、個人の欲求を最大化することに人類が専念してしまう状況を引き起こしたとわれわれは考える。

人類共通の環境倫理
現在われわれは、誰もが地理的な境界線により分割された地域的な環境ではなく、グローバル化した社会に暮らしていることを認識している。そのため、人類と自然間の、適応性のあるバランスと調和を取り戻すためには、人類共通の環境倫理が実現されなければならない。期待を大いに持ってよい理由はある。なぜなら、柔軟性のある規則をつくることができるようになるにつれて、われわれは自然とただ共存するだけではなく、自然と共に創造することができるようになり、われわれ自身にも利益をもたらす創造的な自然のあり方を探求することができるようになるのだ。こうして、この倫理観は環境に対する人間の責任という世界共通の原則を反映し、包括する。それによってわれわれは、人類が環境に及ぼすネガティブな外的影響をある程度、吸収することができるようになるのである。

提言

先に述べた人類共通の環境倫理に到達すべく、われわれは次の通り国際社会に提言するものである。

● 全体性を積極的に受け入れる

われわれは国境を越えた協調行動により解決されるべき世界共通の課題として、環境・開発問題に取り組まなくてはならない。人類の団結は、協調を強めることによりもたらされる。こうして、あらゆるレベルにおいて多様性に対する寛容さや敏感さが育まれるのである。

● 新しい全体論的な教育パラダイムを採用する

世界的な協調を確立するために、われわれはあらゆる形の学習を行わなくてはならない。
われわれが直観的、また知的な理解を享受するためには、学校教育と学校外教育が必要である。この新しい包括的な教育パラダイムは、個人的な思索、家族、先祖、宗教、また教育機関やその他の社会諸機関による教育を統合するものである。これによって、われわれがかつて持っていた自然の叡智の直観的な理解とわれわれの知性が調和することになる。この新しい教育パラダイムを導入することにより、われわれは環境問題について効果的に「地球規模で考え、地域レベルで行動を起こす」ことができるようになる。この学習法を再発見すれば、われわれは人類の発展において更なる一歩を踏み出すことができる。

● 規則を導入するための多様性、柔軟性、創造性を確保する

新しい全体論的パラダイムにおける学習は、絶対的であってはならず相対的であるべきである。われわれの創り上げる多様な一連の規則が、絶え間ない環境の変化に適応できることが必要とされるからである。われわれが環境に適応できるように新しい柔軟な規則をつくるため、規則の変更に対して慎重であると同時に勇敢であらねばならない。
20061211_環境と経済発展_基調講演_Q&A [2006年12月11日(Mon)]

2006年12月08日
基調講演 佐藤仁教授(東京大学環境学、国際協力学、2000年より現職)

アジアにおける資源の一元化と「呪い」

Q&A。

(GYEの参加者)
(教授)
過去の歴史から学ぶこと。ここまでのプロセスで経済発展はここまで来たのか。
国々によって違うので、一概に言えないし、まとめることも正しくない。
早く、楽に、人間のニーズに応じて開発した。
技術はあって、使うこともできるが、考えることはできない。
パワーポイントや、メモもなくプレゼンテーションをする人もいる。
人をひきつける。ここまで来たことをキャンセルすることはできないが、変化のスピードを調整すること。

(女性)
若い人は、何をすべきかもわかっている。希望を持っている。

(ニュージーランド)
別の観点から問題を見ること。驚かなくなること。常に驚くためにはどうすればいいのか。

(教授)
疑問を持つという訓練をする。学生は、問題を与えられることには慣れているが、自分で問題を考えることには慣れていない。自分と考えの違う人と話しをすることを増やす。専門的な人だけで交流するのでなく、違う環境、違う分野の人と交流すること。

(女性)
イギリスの少年とマレーシアの首相の話。環境保護よりも、日々の生活を重視することが大切になる。学校、教育で政治を動かすことができるのでは。

(教授)
ある程度、政治は、政治家の視点や国民の視点が繁栄されている。政治家個人と国民の視点。民主的、非民主的なリーダーでも、正常化されなければならない。政治を変えるよりも、運動で、国の雰囲気を変えることが重要。

(イエメンの女性)
イエメンのGDP、医療。なかなか統合的に見る人がいない。統合的、総合的にアプローチできるのか。

(教授)
その問題は良く分かる。
総合的に見るには、問題に近づくこと。
森林に近い人は、総合的に考える。暮らしに近いから。そばに住んでいる人達がどう考えているか。スピードは遅いだろう。技術のスピードは速い。統合的に見る。学際的な人を増やす。学際的なビジョンを持つ人を評価する。

(東大学生)
江戸幕府、鎖国し、キリスト教から守る。歴史は繰り返される。自分の持ち物を守るのは人間の本性。

(教授)
組織の中には、いろいろな考え方の人がいる。森林局の中にもちゃんと考えている人もいる。多様性ある。スマトラ地震のとき、人々と森林局は敵対すると考えていたが、土地が資本家に買われそうなり、森林局に入れてくれといって資本家から守ったケースもある。政府に悪いような話もしたが、多様性を見ていかないといけない。

(早稲田学生、Kさん)
民主化、民主主義は、人の声に耳を傾ける運動。民主主義と環境保全は関係していると思うが。

(教授)
資源、民主的に話してゴルフ場にして利益を分け合うことになることもある。社会主義で統制するほうが環境保全になることもある。

(早稲田学生)
国の中での話と、グローバルでは異なる。

(教授)

(女性)
早く、楽に、の話しがあったが、一般市民は、早く、楽にと考える。市民が環境を考えることはできないのでは。

(教授)
企業の持続しなければならない。トヨタのハイブリッド車。企業は、価格とマーケットメカニズムの範囲になる。
NPO,NGOは、それを超えて考えていくことができるかもしれない。

20061211_環境と経済発展_基調講演 [2006年12月11日(Mon)]

2006年12月08日

開会

主催者挨拶
グローバル・ユース・エクスチェンジ(全世界若者交流)。
2週間行動を共にした。31カ国の若者。
それぞれの出身地域の問題、環境問題、人類共通の課題。
意識を高めてもらいたい。
いろいろな、国、地域からの観点。
ご来訪いただきありがとうございました。

基調講演 佐藤仁教授(東京大学環境学、国際協力学、2000年より現職)

アジアにおける資源の一元化と「呪い」

天然資源の管理と発展途上国の貧困の問題について研究した。
参考、ヒントになればと思う。1日2日もすれば、すぐ忘れるだろうから多くは言わないが、ひとつでも今後のアイデアになればと思う。

私自身のこれまでのカルチャーショックについて話す。
高校時代、アメリカのニューヨーク州のバファロー高校に留学した。
車で学校に来ている。廊下でキスをしている。大変ショックだった。
大学2年のとき、タイの農村に1ヶ月、NGOで放り込んでもらった。貧しい人の暮らしを体験した。食べ物を中心に驚いた。タイの西・北部にいるカレン族(少数民族)に1年間、1人で住んだ。奥地、電気ない、車ない。
自分にどう役立ったか。自分を相対視する。自分の国の歴史や文化を説明しないといけない。日本を振り返る。
世界の多様性、その人達の暮らし、コミュニケーションの重要性に気づいた。

びっくりする程度が低下していった。
だんだん驚かなくなってきた。
おどろきに対して問いを発しなくなってきた。
問わなくなってくるとダメ。
正しい問いのセットは、正しい問題の解決につながる。
問いのセットの仕方について話したい。

Nature of the Problem という不思議な絵がある。
18〜20歳の少女に見え、見方により80歳の老婆にも見える。両方の女性が見える人と、どうしても片方しか見えない人もいる。
どっちが見えても、正しい、間違い、言うことはない。
片方が見えると、他方がぼやける。
同じものでも、いろいろな見方がある。
環境も、同じようなことがいえる。

熱帯雨林での焼き畑農業についても、環境破壊と、合理的な再生可能(サスティナブル)な農法の見方ができる。

1987年、イギリスの少年がマレーシアのマハティール首相に書いた手紙がある。
森林の動物を研究したい。
このまま放っておくと
一部の人の富のために、森がなくなる。醜いことだ。

木を切ること。森がなくなる。

木材産業は、貧しい人の空腹を満たす。労働者とその家族、会社は税金を納めている。森林研究のために、貧しい人はそのままでよいのか?

イギリスの少年は、国の中での不平等を問うた。労働者と会社の持ち主。

マハティール首相は、マレーシアとイギリスの不平等を問題にしている。

事実を学べ。イギリス人が森林の研究をしたいなら、イギリスにジャングルを作ればいい。

少年は、富の分配の問題を指摘。
マハティールは、イギリスとマレーシアの対比。
同じ問題を議論してもフレームが違えば、議論は成立しない。

森の写真の論争。

赤い土と、緑の部分がわかる衛星写真がある。緑が減っていく途中なのか、増えている途中なのか。問題の見方にはいろいろある。
定説では、昔はジャングルで森が減ってきた。昔の写真をみると、昔は緑がなかったが人々が増やしてきた。
見方により、政策をどうするかに結びついていく。

自分が驚かなくなってきた。良くない。問いをセットする。
大学で話をするとき、学生が好むタイプの質問がある。何をすればよいのか、どんな援助をすればいいのかということ。
これも大切だが、私達はこれまで何をしてきたか、歴史認識、私達はなにをすべきか、何をすべきでないか、ここで起こっているのはなぜか、ここで起こっていないのはなぜか。提言は何かも大事だが、過去に類似の提言がなされたときにどういう結末を迎えたのか。

背景は、シンプリフィケーション(単純化、規格化、一元化)。
リソースは、社会と自然をつなぐ重要な考え方。
政府は、中央集権化に向かう傾向になりがち。単純化して効率を高めようとすると中央集権になりがち。
その為に組織を作る。いつの間にか、組織の目的が、作られたときと現在でずれてくる。

エコシステム

エコシステム <= リソース => 社会、経済

富の配分とリスクの配分をどう考えるかが、環境と開発を考えるひとつの考え方。

森林資源について考える。
資源の性質、鉱物や石油に比べると民主的な特性を持った資源。田舎の人の近く、生活に利用し、密着している。いろいろな用途がある。
大きな資本や技術は必要としない。森林の特性は、民主的なもの。
だが、東南アジアの森林の近くの人は豊かになっていない。経済的に豊かになっていない。困窮した状態。
いろいろな仮説があるが、タイの森林面積はだんだん減ってきている。森林局の予算額は、どんどん増えてきている。
(森林はサスティーナブルになっていないのに、森林局はなぜサスティーナブルなのか。)

自然の一部が資源になるときに何が起きるのか。

資源(リソース)という言葉は、ここ70年くらいまえから使われてきた言葉。昔の辞書にはない。
1920年代までは、富源という言葉が使われていた。

富源から資源に変わった理由は、北海道や、満州は元気がある人だったら誰でも開拓して富が得られ豊かになれる。
日清、日露戦争時代、富源という言葉が合わなくなってきた。政府にも資源局ができた。
国の資源を統括的に見るようになって来た。日本は、資源に恵まれていない。
昔は、資源に恵まれているを考えられていたが、戦争を長くやってみると資源が少ないことがわかってきた。

自然とは、「水、土、森、鉱物」を指した。さす。
アメリカでは、自然を分けて考えていたが、日本は、笹川という人が、富源保存論で「風光」を追加した。
全体的にみる見方。

イギリス、タイのチークで枕木を作った。森林保護、計画的伐採の考え、人工衛星も使って管理するようになった。
タイの森林局が成長してきた。伐採から保護へ。

地元の人と、政府の役人の隔たりも出てきた。

(1) 政府は、計画的に植林するから、プラス。地元の人は、管理のしかたも知らない、知識もない、何も考えないのでマイナス。

(2) 地元の人々は管理能力あったのに、政府が管理しだしたので剥奪された。

(3)どうして政府は、地元の人に管理を任せられないのか。森林局の立場や権益を脅かす。森林局の存在を脅かす。森林局は、森よりも、管轄、土地のコントロールすることが大事。土地のコントロールを脅かす。土地を管理することが脅かされる。

どの見方をとるかで政策は変わってくる。

(1) 森林局を強化する。

(2) 地元に渡す。

(3) 森林局の組織を変えないとだめ。

どれをとるのか。
森林をどうすべきかに一番関心を持つべき人は地元の人なのに、決定権から遠いところに置かれている。決定権を持つ人は人、森林からもっとも遠い中央(都市)にいる。

水、森、土、を資源とよぶ必要はなかったが、政府が管理するために資源という捉え方をしてきた。

主語は、政府が、軍が、ではなく人々がにならなければならない。

森林に対し何をしてきたか。
答えはない。皆で考えるべき。
ケーススタディーから考えると、
・森が減ってきたのは、なんの役に、誰の役に立ってきたのか。
・富はどの人のふところに納まったのか。
・分配の歴史を知ることが、繰り返しを防ぐ第一ステップであり重要。

資源の呪いという考え方。
本来、豊かな資源なのに、そばにいたので不幸になる。
森林の横に住んでいたために、不幸になってしまった。
世界遺産の中に住んでいたので不幸になってしまった。

アフリカ、天然資源が多い。ダイヤモンド、石油。
アンゴラは、資源多いのに、乳幼児の死亡率高い。

資源の豊かな国は、貧困である。なぜか。

豊かな資源があると、政府や権力者は、資源や外国からの援助があり、国民に頼らなくても良くなる。
豊かな資源と貧しい人々をどう結び付けて考えるか。

中央集権は、シンプリフィケーションを行ってきて、扱いやすくしてきた。操作しやすくしてきた。
たが、地方とのギャップが出てきた。
単純化しすぎて、地元のことが見えにくくなっている。管理はしやすいのだろうが。
地方分権も進んできた。

アフリカの資源が人々の為に利用されていないこと。
どうして資源の富を人々の富に役立てられていないのか。

私達のマインドや視点が、サスティナブルでないことが重要。
一部しか見ないことが問題。
歴史を重要視すること。
過去の提言の結果を問う手から、これからの提言を考える。

大学、細分化された専門性は大きな問題を考えるときにかえって、邪魔、弊害になる。
問題の全体を捉えるときに弊害がでる。

どんな人も、国や人でシンプリフィケーションをすることはいいが、そのシンプリフィケーションを他の人のシンプリフィケーションと交換したり比較すること。
相互作用を促すこと。
自分のめがねを自覚する。他のめがねでみる。想像力を膨らませる。

ここに来た人に言うよりも、来ていない人に言うべきものだろう。

切り分けて細かく考える教育を受け、分析して分けて考えることを教えられてきたが、
最終的にいろいろなものは一つにつながっているという認識が重要。

問題の歴史に立ち返ることの重要性。

20061211_環境と経済発展 [2006年12月11日(Mon)]

2006年12月08日
14:00〜
新宿の京王プラザホテル、
公開シンポジウム 環境と経済発展 〜21世紀における調和を生み出す考え方を探る〜
を聞きに行ってきました。

外務省のグローバル・ユース・エクスチェンジ事業で、31カ国から若者を日本に招き、地球規模的諸問題について討論してもらい、その結果を発表するものです。

20061208_publicsymposiumenvironmentandeconomicdevelopment.pdf





最初に、基調講演として、東大大学院新領域創生科学研究科 国際協力学専攻 助教授 佐藤仁さんの基調講演「アジアにおける資源の一元化と「呪い」」がありました。

基調講演メモは、の通りです。

講演メモ
講演Q&A

その後、パネルディスカッションで、提言の発表と討論がありました。

提言書-サブテーマ1
提言書-サブテーマ2
提言書-サブテーマ3
パネル・ディスカッション

感想:
地球の資源は、空気、水、土、緑、鉱物、化石燃料、風光、全て神様のもの。
ここで言う神様とは、人類みんなのこと。
国の領土内にある資源だから、その国の物ではないはず。現在は、その国の権力者の物となっている。
地球資源は、全人類のものであり、地球環境を構成する全ての動物、植物、物質が相互に共有しながら存在しており、特定の国家権力や、国際権力の私有物ではない。
自然と社会が調和しながら、再生可能な状態を維持しながら、その資源を利用し、人類の発展のために利用する。
現状は、経済優先、利潤優先の生産・消費により、人類の将来が危うい状況となっている。
利潤追求のために、人類の将来を犠牲にしない。50年、100年先の地球のことを考えよう。
早急に、経済システムと生産システムを変更し、自然と社会が共存していくように、国際的な合意と監視、環境修復の活動に入らなければならない。
戦争している場合じゃない。宗教紛争している場合じゃない。民族紛争している場合じゃない。経済紛争している場合じゃない。全地球人の共通且つ最大且つ緊急の課題である環境問題に対応していこう。
いろんな国がある。いろんな人がいる。いろんな問題がある。とにかく、理解者を増やすこと。早く、世界中の多くの人へ。
国内だけで活動してもだめ。グローバルで考え、グローバルに活動していかなければ、対応できない。
とにかく、勉強して、まわりに発信していくこと。影響を与えていくこと。人を変えなければ環境も変えられない。

硫黄島で戦った市丸少将が遺した手紙、それが『ルーズベルトニ供フル書』であった。
勉強して、多くの人にメッセージを発信すること。武器は、手紙。武器は、ブログ。武器は、会話。
全人類の共通目標、共通課題、共通問題、地球環境。
電気を使い、車にのり、電車に乗り、バスに乗り、飛行機に乗り、食事をし、服を買い、ストーブやコタツに入り、紙を使い、紙を燃やし、ああ、いい方法はないのか。勉強。勉強。
20061211_12.15_港区高松中学校紙漉き実習教育補助ボランティア募集 [2006年12月11日(Mon)]

12月15日午後、港区高松中学校で紙漉き体験学習が予定されており、授業補助のボランティア参加を募集しているそうです。
参加希望者は、 コメント欄に追加願います。

釜野先生は、ベトナム工場へ出ておられるため、授業は諌山さんがなさるそうです。
その後、釜野先生も14日に戻られ、15日の授業に参加されるとのことです。

当日の集合場所と集合時間

15日
11:00 日本ケナフ集合
12:00 高松中学校へ移動
13:00 授業開始

11日00:00時点での参加予定は、千葉のTさん、井の頭のHさん、大田区のMさんです。

授業後、お茶会でもやりましょう。
20061205_ネパール写真展 [2006年12月05日(Tue)]

・・・・・彼女は僕に一通の手紙を手渡してくれた。
  手紙の最後に彼女はちいさな祈りを記した。
  『夜の星より 大地の花を私に下さい
           お金や財産はいりません
     友達の愛があればそれでいいのです』

                      (写真集「大地の花」ポストカードより)

ネパールの写真展をみた。
美しいところです。人も、大地も、空も、水も。

東中野、Space & Cafe ポレポレ座
2006年11月28日から12月29日まで
カラー40点

恵比寿、東京都写真美術館 Cafe シャンブル クレール
2006年12月1日から2007年1月31日まで
カラー15点

公文健太郎写真集「大地の花」ネパール 人々のくらしと祈り 出版記念展示
写真集、5250円。ポレポレ座でも販売。

詳しくはhttp://www.k-kumon.net
20061214_15_16_エコプロダクツ2006 [2006年12月03日(Sun)]

2006年12月14,15,16日 エコプロダクツ2006

20061203_ケナフ栽培記録 [2006年12月03日(Sun)]

ケナフ苗の生長記録
2006年12月3日 08:00
ローゼル2株、青皮1株、コンケーン1株。28日にも元気がなかったが、青皮の根元が折れてしまったようだ。水やり、窓際にて日光浴。本格的に寒くなってきたが成長できるのだろうか心配です。
青皮の鉢、片付けます。


20061201_実習感想 [2006年12月01日(Fri)]

2006年12月1日
独立行政法人雇用・能力開発機構 普通職業訓練
平成18年度9月期 NPO総合マネジメント科
実習生 M


(特定非営利活動法人)日本ケナフ開発機構の実習を終えて

1. 実習概要

 (1) 実習先:(特定非営利活動法人)日本ケナフ開発機構

 (2) 実習期間と日数:2006年11月7日〜11月28日の土日を除く15日間
          (11月26日はイベント開催のため実習(11月28日振替)

 (3) 実習内容:
  1) 座学(ケナフの概要、パルプ作り、紙漉き、染色、
    日本ケナフ開発機構の活動状況、国内各支部の活動状況、
    海外各支部の活動状況、質疑応答)
  2) ケナフ栽培(種まき、鉢植え、苗分け)
  3) ケナフのパルプ作り
  4) 紙漉き
  5) 体験教室補助(清瀬第六小学校5年生学級へ4時間×2日間)
  6) 染色(ローゼルの葉と萼、ケナフの葉と花)
  7) イベント(2006年11月26日ネパール・ケナフ代表サダナ・タパさんの
    社会貢献賞受賞を讃える会(兼「第2回ネパールこどもケナフ環境
    会議」報告会)の企画、準備、開催)
  8) 企業訪問(ザ・パック株式会社(渋谷区))

2. 実習感想

株式会社を退職後、再就職のための職業訓練としてNPO総合マネジメント科を受講し、環境分野におけるNPO事例研究の一つとして日本ケナフ開発機構の組織を知りました。ケナフについて知ったのも今回が初めてでした。

環境問題については、地球温暖化の問題が社会的に取り上げられていることは知っておりましたが、これまでに深く考えることもなく人生を過ごして来ました。
実習に参加し、また著書「ケナフで環境を考える」を読む中で、あらためて人類における環境問題の重要さを認識しました。また、メディアでも取り上げられているときは、興味深く視聴するようになりました。考えれば、ケナフの普及活動の目的は環境問題の解決であり、人類が一日でも長く生き続ける事であり、人類最大の課題を解決するためであることを理解いたしました。

ケナフの普及活動のおいて、釜野先生をはじめスタッフの皆さんの話を聞いたり活動を見ていると、子供達や、実習生に対して体験させることを重視されている点を強く感じました。
このことは、体験させることにより、より強く、ケナフのこと、CO2のこと、環境のことを体で覚え、少しでも理解する人を増やそうということなのだと思いました。これまで、何も考えず、経済効果を優先し生産活動を行ってきた先進資本主義諸国の活動による環境の破壊をくいとめるのは結局、現在、生産活動と消費活動をしている我々人類であり、環境を変えるということはその人類(人)を変えることから始めなければならないということを思い知りました。

更に、11月26日のイベント(ネパール・ケナフ代表サダナ・タパさんの社会貢献賞受賞を讃える会(兼「第2回ネパールこどもケナフ環境会議」報告会)の企画、準備、開催を体験する中で、日本ケナフのネットワークが、国内各地と海外を含んだ活動であり、いかに幅広くグローバルな活動であるかということも実感しました。地球上に生きる全人類の共通で最大課題の環境問題に取り組む上で国や地域の境は関係なく、一人でも多くの理解者を増やし、多くの地域の多くの人と協力し総力を上げて対応し続けなければならない課題であることも理解いたしました。

また、ケナフを普及させる上で、人の気持ちを大切にした活動、教育、町の環境、雇用、衣食住、そして芸術の分野にまで及んだ幅広い活動を見ながら、その、人々の生活や文化を大切にした活動の必要性についても納得することができました。

50年、100年先、それ以上先のことも考えながら、過去わずか100年余りの間に急速に破壊した環境を少しでも修復すること、その為には資本主義における自由経済のシステムの変更を含めて考える必要があると考えます。この実習における私のとっての成果は、職業訓練の実習以上に、新しい人としての価値観を体得できたことでした。今後、生きていく中で、NPO総合マネジメント科の座学と実習で学んだ知識と新しい価値観を基に、自分自身と外の世界に対して関わりあっていきたいと思います。

最後になりますが、実習において惜しみない多くの知識を提供していただいたこと、多くの体験する機会を作っていただいたこと、そして、和やかな雰囲気と実習生の気持ちを大事にして接していただいた日本ケナフ開発機構の皆様に心より感謝いたします。ありがとうございました。

以上