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町田洋次のネット・ソフト化経済センター
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タバコ一箱1000円の提案[2008年04月07日(月)]
日本財団の笹川陽平会長がサンケイ正論に書いた2回目のこの提案を読んだ。

1回目の提案にたいし予想外に賛否両論の反応があったことを書いている。ここで笹川会長は、脱タバコ社会をつくるというよりも財源を捻出するためで、1000円なら9兆5000億円の税収が得られ年金や医療、介護を含めた社会保障関連の財源としても活用できると提案している。秋から始まる税制改革で検討すべき事項というのだろう。

これを読んで80年代のことを思い出した。このとき米国では経済学が万能だと信じられたときだったが、経済学の応用問題として社会問題を経済学で解決する研究がさかんに行われた。

犯罪を少なくするには、犯罪利益 < 犯罪損失にするために罰を重くするとか、脱タバコ社会にするには値上げをするとかである。

これを実証するために計量的な分析をして、社会問題は経済学のアプローチで解決できると経済学万能を誇った。日本にはなかった分析だったので新鮮だなと思ったことがある。

こうした分析に使う道具にタバコ需要の価格弾性値がある。タバコが値上げされたときタバコ消費はいくら減るかの逆相関関係を示したもので、日本の弾性値(タバコ消費の減少率/タバコ価格の値上げ率)は△0.3〜△0.5が定説である。タバコが2倍に値上げされるとタバコ消費は3割から5割減るというのである。

昨春京大経済学研究科がやったアンケート調査だと1000円になると9割の人が禁煙すると答えてるそうだ。私が80年代にやって計算ではアメリカの価格弾性値を使ったところ800円ぐらいで喫煙者がほぼゼロになると出たのだが。

また日本学術会議の最近の脱タバコ社会の研究ではタバコ税を倍の180円にしたとき、税収は1.2兆円増、消費量は四分の一、喫煙者は△200万人となっている。

こんな研究もあって先進国のタバコ価格は高い。イギリスでは980円、アメリカのニューヨークでは740円、フランスでは620円、ドイツでは520円と高く、その6割が税なので税収増効果もあった。

日本は脱タバコ社会では先進国のなかで後進国である。私はタバコをすうがそれでも1000円の提案はタイミングのよい提案で来年度から実施すればいいのにと思う。
Posted by mics at 17:44 | この記事のURL
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