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東京都福祉施設士会・福祉実践経営研究会が吉野郷へ! [2018年10月29日(Mon)]
東京都福祉施設士会・福祉実践経営研究会が吉野郷へ!(平成30年10月21日)
期日 平成30年10月20日〜22日

○10/21、第二日目、朝8:30、男鹿半島に向けて出発。
・ホテルを出てから約2時間後に寒風山へ。途中休憩は大潟村の道の駅で休憩する。秋田県で観光する場合、武家屋敷で有名な角館や、そこから紅葉を目的とした内陸線で鷹巣への見事な景色。大館から樹海ライン経由の十和田湖畔の車による紅葉めぐりも素敵でしょう。細かな見どころはまだまだ沢山自然のなせる技がありますが、今回は訪問客の要望に応じて日曜日も挟みましたので、少し強行スケジュールですが、立ててもらったものです。

・寒風山展望台は自動的にゆっくりと回転しており、天気もよく晴れていて景色が大変に良かった。今通ってきたまっすぐの大潟村の直線道路が見えたり、船川港や、なまはげで有名な真山など、座っていると次には反対側の海も見られた。回転展望台からの眺め、4〜5人によるハングライダーが風に乗って上に跳んだり下降していく有様も景色の一つの名物と思えた。
帰り際の記念撮影では、名古屋からの人にシャッターを押してもらい、「押しましょうか」の言葉に感激したことは車内での「名古屋に関する人」の好き嫌いまで話題となっている。

・次の移動は、男鹿の道の駅「オガーレ」(ついこの間の7月オープン)到着。男鹿産の新鮮な魚もあり、見ていて楽しかった。何やら海産物の買い求めなど、メンバーにとっても良かったのでは…と。「オガーレ」にはレストランが敷設されており、昼食はここで。メニューは末尾で写真掲載。ここで笑い話になりましたが、食事後のコーヒーを頼んだら14人全員のコーヒーカップがそろえられていないという。3人分のカップは湯のみ茶碗のコーヒーであった。開業したばかりで、「気づかなかった」とは定員の話。コーヒーを飲む人は余りいないかもしれない。都会での出来事ではひょっとしてクレーマーがいたかもしれない。

・なまはげ館・実演→出発後30分ぐらいしてなまはげ館に到着。10分位のなまはげ由来と地域の人々との分かりやすいビデオを見る。以下「男鹿のなまはげ」の由来↓
http://www.pref.akita.jp/fpd/bunka/namahage.htm
なまはげ館では、40枚もの鬼のお面の種類で110体も飾られ、男鹿の地域すべての鬼の集合体となっている(写真撮影参照)。なまはげ館からでると続いて、真山地区の大みそかのナマハゲ行事の再現が20分位体験。4〜11月まで毎日30分ごとに実演されている。その状況は、家主と2人のなまはげのやり取りで、なまはげは山からどんな些細ないさかいもお見通し。家主に例えば子どもの状態や嫁の働きぶりなど、「怠けていること」を確認しながら聞いていき、そうならないようにあたらしい年を迎えていく・・・といった具合に。
この体験の特徴として、入口の障子の戸を「バターン」ものすごい開きで「ウオー」しながらやってくること。藁で編んだ蓑(ミノ)をまとって現れるので、わらが落ちて拾った人には「幸せと安全」がやってくるという言い伝えありとか。これを聴いてメンバーも拾わずにはいられない。

・真山神社見学→なまはげ実演場から徒歩5分登ったところに神社あり。写真参照。ここでの特徴は、先程のなまはげ実演で「藁」を拾ってあやかった写真・高橋智宏さん(スサノオノミコトに似ていることから神社前の写真、今回の事務局でこの旅が実現)。この神社から里を見渡し村の人々を守っている。しかし、「五社堂の鬼」(昔話の絵本)には、朝の一番鶏がなくまでにここの鬼が村の娘をさらってきていけにえにする、という話もあり、その時代時代の風潮に合わせて「なまはげの姿」が変わっている。これが世の習いかもしれませんね。パンフレットには景行天皇の時代に・・・とありますが、「古事記」「日本書紀」ではヤマトタケルノミコトが父になっているそうです。専門家ではないのでわかりませんが何やら不思議ですね。

・帰途について→11名の訪問メンバーがワゴン車2台に便乗していますので、高橋会長が乗る車では、今日の宿舎「縄文の湯」まで、道中「ハーモニカ」の演奏を聴いたり、それに合わせてハミングしたり歌ったりと楽しく過ごさせていただきました。リラックスしているせいか、幼少時から今までの振り返ったお話とか、例えば、養護施設での出来事、ボーイスカウトのこと、中学時代にブラスバンドで会長は「クラリネット」、私は「トランペット」の思い出など、それにまつわるもろもろのお話の交流ができて大変に光栄に思っております。これらの中で、日本福祉施設士会の在り方も聞いております。

・日本福祉施設士会は現在全社協の専門研修・生涯研修団体に位置付けられていますが、仕事を退職すると会員脱退が始まるわけです。会員の減少が年々深刻になり、現在の会員数は1千人余りまで減少していますので、何らかの対策が求められています。そこで、過去を知っている古い会員達は、原点に戻って考え直しましょうと前々からの機運があります。それは、施設数も増加し誰もが施設経営に参入できるようになり、管理者や施設長の質が問われるようになっていることです。すなわち、一定の施設経営の最低ラインが必要との考えから「国家資格化」に戻そうという動きが出ております。将来の若い管理者や施設長のために、張り合いのある、やりがいのある職場にするためには、全国一律の最低ラインが必要となり、地域福祉の公益事業も含めたリーダーが必要になります。このように考えるとやはり、目指すことは国家資格化であり、施設長のキャリアパスが必要になります。施設管理者や施設長の底上げが必要ということになります。

・車内で話し合いを続けているうちに2日目の宿泊施設「縄文の湯」に到着。ここで2手に分かれます。大館能代空港から夕方便で帰途に就く6名と、明日のフルスケジュールをこなしていける会員の皆様と。再会を祝して別れの一人ひとにに握手を交わした。

・夕食懇談会→「縄文の湯」は、お湯はもちろん季節料理も素晴らしい、とのお褒めの言葉がありました。ここでも会長は常に「ハーモニカ」をバックミュージックとし、会員一同和やかな雰囲気を醸し出しており、一日の行動の振り返りをしていました。途中から柴田陽清学園長も交流会に参加してくれ、有意義な時間を過ごしました。写真撮影の9名全て施設士会員となっています。

次回は、東京都福祉施設士会の3日目の日程となります。


◆大潟村「道の駅」(八郎潟干拓道路ど真ん中に)
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◆寒風山回転展望台
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◆記念撮影(展望台の外の広場)
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◆男鹿市道の駅「オガーレ」昼食  アイスの食味は回して試食
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◆なまはげ館 室内の両側に
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◆なまはげ実演場 家主との悪いことのやり取り
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◆真山神社入口両側の鬼 
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◆高橋智宏スサノオノミコトに(鬼の落した藁を使って)
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◆高橋親子のデモンストレーション
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◆150b「道の駅」二ツ井で     
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◆車内でのハーモニカの歌唱  041
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◆夕食懇談会
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◆夕食懇談も終わりに近づく
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◆今日最後の記念撮影  
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東京都福祉施設士会・福祉実践経営研究会が吉野郷へ! [2018年10月28日(Sun)]
東京都福祉施設士会・福祉実践経営研究会が吉野郷へ!(平成30年10月20日)
期日 平成30年10月20日〜22日
○概 略

・70名あまりの会員・東京都福祉施設士会は、全社協・専門集団として位置付けられている「日本福祉施設士会」高橋紘会長の率いる日本の中心的な団体であり、各種別施設・法人に対する「福祉QC」活動の先駆けとして知られていることと、この団体が中心となって「福祉実践経営研究会」が設立され、広域的な地域を中心とした施設経営、マネジメントや職員養成にも励み、その特徴も併せて持っている東京都の団体です。
・従って、会員の学習会は定期的であり、視察や学習の機会が多く、今回の秋田視察の前年は、高知県を見ており、そのまた前は長野県の施設士会員との交流を続けている。高橋会長の話では、8年前から続けているとの事。熱の入れようは半端ではなく、継続している所に頭が下がってしまいます。今後も我々のモデルとしてぜひ頑張り続けてほしいもと思います。
・この度、保育所に関係する「保育士等キャリアアップ職員研修」のマネジメントコースを東京都より委託されて実施していることから、今までのボランティア団体から「NPOや社団法人化」を考えているということから「何らかのヒントが得られるかどうか」来園したものです。
・一行団体の11名の構成は、ほとんど理事長さんや施設長さんで保育所関係が7名、特養関係が4名だが、いずれも障害施設など複合施設を有している会員の皆様であった。
・しかし、これをチャンスとして、施設勉強ばかりではなく、何とかして秋田県そのもののいいところ(観光)、自然や名物などをPRしようと考えついたのが以下の日程。少子高齢化が極端に進行している秋田県をどのようにアピールしていくか、秋田県民として機会があればこのように考えている次第です。
・日本福祉施設士会のメンバーは年を経るにつれて年々減少していますが、施設経営や学習意欲に関してはプロですので、自主的にお互い同志の学び合いをモットーとしています。

○東京都福祉施設士会・福祉実践経営研究会日程(10/20〜22)
・10月20日 吉野郷視察研修

10:00 大館能代空港到着
10;30  吉野郷へ 
10:45  吉野郷交流ホームにて  
     吉野郷、→理事長挨拶、施設案内説明(各施設長より)
12:15  吉野郷より昼食会場へ (我が家食堂)
13:30  南鷹巣保育園施設訪問研修
14:40  自立援助ホームにて
     経営研修会
16:30  ホテル八木に移動(チェックイン)  休憩
18:00   夕食交流会 (割烹みよし) 〜20:00(交流会お開き) 

・10月21日 男鹿半島見学
8:30   八木ホテル出発 縄文の湯に荷物依頼
      大潟村 道の駅にて休憩
10:30  寒風山回転展望台着 
11:00 寒風山出発
11:30 道の駅おが(オガーレ)到着
     昼食・買い物
12:30  道の駅出発
13:00  男鹿真山伝承館到着 (なまはげ館)
13:30  大晦日のなまはげ行事を生体験
14:30  伝承館出発〜大潟村道の駅にて休憩
17:00  縄文の湯到着、休憩、当日夕方便で帰京する方を空港まで送る。
18:00  夕食交流会  〜20:00夕食交流会お開き 

・10月22日 秋田県民生協会視察、吉野郷・生活支援センター視察
9:00  縄文の湯出発、荷物は帰りまで預ける。
9:10  障害者生活支援センター・ささえ見学
9:50  ささえ出発、空港より1名帰京のため空港経由
10:20  秋田民生協会・合川新生園視察見学 
11:30  民生協会出発(大館駅前へ)
12:00  大館駅到着
昼食(花善) 鳥飯弁当   
  昼食後、大館観光協会(秋田犬ふれあい体験)
14:00 大館市・秋田犬博物館出発
14:30  もろびこども園到着・見学 
15:30 道の駅鷹巣到着
 道の駅大太鼓の館見学
16:40 道の駅鷹巣到着
  道の駅大太鼓の館見学
17:00 大館能代空港到着
18:05 視察団帰京
  

≪滞在3日間の日程流れの感想より≫
○10/20第一日目、午前中
→吉野郷・地域交流ホームでの説明。疋田理事長→歓迎の挨拶、法人の成り立ち、秋田県の面積や広さなど分かりやすいように東京都との比較(人口・面積・産業など)を述べてくれた。 成田常務の説明→資料として法人の成り立ちから今まで記載された冊子(120頁)説明、児童養護、障害施設の概要(予め質問事項が前もって送られ長い項目なので説明)、内部組織のかなめとなる吉野の園長会議なども質問に応える。しかし、時間が短いので概略となるが、説明についての質問意見など手短にして、お昼が過ぎていたので吉野郷の外周を車で1周しながらの説明、次の日程へと。

○保育園見学(PM14〜15時)→昼食は近くの「我がや食堂」で。南鷹巣保育園は、全て木造づくりで、広々としたスペースには吃驚していた。土曜日の午後は子ども数が少なくしかも午睡中なので静かに見学する中にもシャッター音や小声の質問が説明担当者に浴びせられていた。特に、保育園関係について外国人の保育園児については詳しく情報を確認していた。(外国人の生活についての困難なことを調査、園には予め調査用紙が配布され、応えて送付しているが、この確認と思われる)。

○10/20第一日目、PM3:00〜4:30(経営研修会)→話し合いの内容を結論から言うと、法人・施設経営については、ほとんど経営者の情報・社会情勢の変化の対応によって施設経営が左右され、どれくらい知識として経営者側にインプットされているかが決め手。その結果として、部下である職員教育は、生きがいの感じられる職場、をどう組み立てていけるか、という現場の組み立てが必要。そのためには、社会変化と施設現場をつないでいくかけ橋の役割がだれになるかの明確化が大事。これがトップの役割、すなわち組織マネジメントにつながっていく。具体的には、会長親子はじめ2組の親子が参加されていたことから、施設経営としてどのように親から現在へと継承されているか、施設へのありようが話題となっている。いわゆる世代間のギャップをどううずめていけるか、に焦点が話し合われ、双方ともに苦労したことが話から確認されている。
まとめてみると、人の考えの変化が意識を変え、この意識が行動を変え、行動を変えることによってその人の習慣が変わってくる。習慣の変化は人生の変化になり、運命も変化してくる? オカルト的な考えのようでしたが、信ずる考えはやはりその人の実践を支える。人と人との交流は素晴らしいものだと感動する。何やら訳がわかるようでわからない。

○夕食懇談会(18〜20時)→ホテルでのチェックインを済ませて少ししてから町の会場へ。どうも御苦労さまでした。羽田発の朝便は8:50分。神奈川の相模原市の人や高橋会長は日野市だから1時間半も2時間も要する。その疲れもどこかへ飛んで行ってしまったように思われ、晴れやかである。末尾に写真を掲載するが、「きりたんぽ」がかなり響いているらしい。
それぞれの想いを語り合いながら2時間は「あっと」いう間でした。明日は朝の8時半出発ということでおひらきになったものの、若い人たちは、更に近くの喫茶店で始めるようで、「若いって素晴らしいこと」と改めて感じさせられた。

次回は、2日目の流れになります。

◆東京施設士会高橋会長が飛行場から出たところ
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◆11名の先生達が到着して車へ 
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◆吉野郷・交流ホームにて(会長挨拶よろしく) 
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◆疋田理事長歓迎の言葉  
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◆成田常務施設の細かな説明  
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◆記念撮影 
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◆保育園見学様子 
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◆経営研究会(自立援助ホームにて) 
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◆夕食懇談会(18〜20)
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◆会場入り口をバックに撮影  33
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祝 藤島慎一先生 「瑞宝単光章受章お祝いの会」 [2018年09月06日(Thu)]
藤島慎一先生「瑞宝単光章受章お祝いの会」に出席された皆さま、
報告が遅くなってしまい、大変申し訳ありません。以下の報告をさせていただきます。



祝 藤島慎一先生
「瑞宝単光章受章お祝いの会」
開かれる(平成30年8月31日)
・日時  平成30年8月31日(金曜日) 午後6時より
・会場  ホテルメトロポリタン秋田(秋田駅前)

○ 式 次 第 に沿って

・開会の辞:聖園天使園・加賀谷総括主任、以下司会を務める 

 はじめに 「子どものための祈り」 (出席者全員で朗読してから司会進行する)

 慈しみ深い神よ、私たちに託されている子どもたちは
あなたの愛と期待に応えようとする 無限の可能性を秘めておりますが
弱い私たちは些細なことにまで一喜一憂してしまいます
 神よ、あなたの望みに添って子どもたちを育てることができるよう
私たちを強め、あなたへの深い信頼の心を与えてください
 慈しみの母聖マリア、子どもたちを見守り、私たちの手の届かないところ
にいる時にあなたのみ手でまもってください。
 私たちの主イエズス・キリストによって
                        アーメン


・発起人代表挨拶:聖園天使・春日井和子園長

・お祝いの言葉:元秋養協会員(村上耕治)、友人代表(米沢禎氏)
・祝電披露 : 加賀谷総括
・記念品贈呈: 加賀谷総括
・花束贈呈 : 金持幸子さん
・受賞者謝辞: 藤島先生
・子どもたちによる「竿燈演技」披露(自信に満ちた演技でした)

・乾杯 :元秋養協会員(佐々木久仁明氏)

・祝宴(テーブルスピーチ) 
   谷口太郎園長、三浦孝夫氏、鈴木勝平氏、畠山悦美氏、秋元淑子氏、長谷川幸子氏
   加賀屋トミ、このほか出席者全員に思い出を語ってもらう。全出席者:35名(県内4児童養護施設の当時の秋養協に関係した職員)

・スライドショウ :藤島先生、かつての子ども達からのメッセージあり。編集が素晴らしい。「中嶋みゆき・糸」(https://www.youtube.com/watch?v=jOegTv3a2h4)の編集曲に合わせたもので、当時の子どもたちの写真やメッセージがこの曲によって何倍にも出席者に感動を与えていました。

・本締め:元秋養協会員(釜田一氏)
・閉会の辞:加賀谷総括

○発起人→聖園天使園(園長春日井和子)、秋田県児童養護施設協議会(会長 谷口太郎)


○出席した感想
・藤島先生は東北福祉大学卒業(昭和42年3月)後、定年退職(平成17年3月)まで、聖園天使園・児童指導員として38年間勤務(児童福祉功労)。よく忍耐の一筋で「児童指導員」を頑張ってきたと思います。
・この間の功績は、全養協永年勤続感謝状(昭和62年9月)、キリン記念財団民間社会事業功労者表彰(平成3年7月)、厚生労働大臣表彰(平成7年10月)、児童養護施設職員研究奨励賞・松島賞受賞となっており、秋養協機関誌「養護あきた」(年1回発行)も1号から関わって今日までの基礎を築いております。現在は53号かな?
・今回の受章祝賀会での出席者スピーチを聴いていて、学ぶべきことがたくさんありました。@つは、38年間児童指導員として子どもに寄り添い、男子部の子ども達から慕われていたことがスライドショウーからにじみ出ていたこと、どの場面でも「優しい先生」であったことです。Aつは、今後の「秋養協の在り方」を考えそれぞれの4つの施設間で「互いに切磋琢磨する」ということ。非常に大切なことだと思います。
・社会福祉法や児童福祉法の改正など外部環境の変化の中で、施設を辞めた人、退職された人たちをそれぞれ所属の施設でボランティアとしてどう活動してもらえるかなどアイディアがたくさん出されたこともありました。(←施設OBが応援していくということ)
・元秋養協の職員が集まって話しあうということは、大変に懐かしく、気安さがあり、どのテーブルも笑い声が絶えませんでした。本当に意義のあった会、と感じられます。

○改めて、このような機会を与えてくれた「聖園天使園」、そして叙勲へと採択してくれた「秋田県主管課」にたいして甚大なお礼を申し上げます。ついでに欲を言わせてもらえれば、大変に難儀をされている現場に対して、時々このような叙勲などの「励み」をいただくよう厚かましくもお願いできれば、元秋養協会員としてこの上ない喜びとするものです。

いずれにいたしましても、近年に珍しい「我々に感動の心を与えてくれたこと」に感謝いたします。 
 藤島先生! 瑞宝章受章 心からお祝い申し上げます。
 併せて、秋養協の皆さまの今後のますますのご発展を祈願しています。
 二度とない人生を 悔いのない人生となりますように!  みんなまとまって頑張れよ!!


◆はじまり
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◆祝 藤島慎一先生「瑞宝単光章」表彰
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◆発起人代表挨拶:聖園天使・春日井和子園長
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◆お祝いの言葉: 友人代表(米沢禎氏)
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◆記念品贈呈: 加賀谷総括
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◆受賞者謝辞: 藤島先生
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◆天使園・園児による竿燈披露
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◆乾杯 :元秋養協会員(佐々木久仁明氏)
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◆会場風景
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◆全体で
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◆2次会(秋田駅前)
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全国児童養護施設の季刊「児童養護」 本誌編集委員の取材から [2018年03月30日(Fri)]
全国児童養護施設の季刊「児童養護」 本誌編集委員の取材から(平成30年3月26日) 
テーマ:児童養護施設・陽清学園をたずねて
https://www.zenyokyo.gr.jp/issue.htm

○児童養護施設・陽清学園から
・突然の電話あり→1週間ぐらい前に、季刊「児童養護」の「施設を訪ねて」というコラムに「陽清学園」を取材したい、ということ、私にも夕方の食事会に参加を願いたい旨の連絡がありました。その時には「はい」と気軽に応えたものの、後で思い返してみたら、自分を振り返る良いきっかけづくりになったように思います。
・平成5年ごろ(現職時代、25年前)にも、請われて季刊「児童養護」の「施設を訪ねて」の取材を受けたことを思い出した。
・その当時の学園は、定員が70名で5寮編成、「家庭的処遇」と称されハード面ではあちこちの見学者の対応に追われていたことの記憶があります。「虐待対応」が問われ始めた時代になります。今でこそ「個別化」「家庭化」が当たり前になり、施設よりも家庭機能の重視により、「里親さん」が優遇される時代となっていますが、それでも「虐待相談」が毎年のように増加しています。余りにも「夫婦単位の世帯」が増加し、ストレス社会となってしまったと、反省をするべきでしょう。今後の時代を予測するに、地域社会が「もっと人間らしく」「我が事のように」「困っていることを丸ごと抱えていけるような社会への転換」が大事になってくるように思います。当時から振り返るに、児童養護施設とか障害とか、里親制度など個々ばらばらの運営よりも、地域共生社会での活用できうる生活の資源として位置付けられるようにと願いながら、福祉部門は平等社会へと向かうような契機になり、いわゆる少子高齢化を乗り切っていけるような社会資源として位置付けられるようになってほしいものと思います。
・話は、思いつくままに、あっちこっちへとなってしまいましたが、当日の夕食時間を迎えました。場所は、北秋田市の「縄文の湯」、夕方6時ごろがスタートになります。

・参加メンバーは、陽清学園長はじめ関係者5名(釜田・畠山・柴田・津谷)、加えて取材者の「土渕美知子氏」となり、この機会を利用して私も心おきなく話しこんでしまいました。
・取材者の「土渕美知子氏」は、旭川大学短期大学部、國學院大學北海道短期大学部の講師の傍ら全国養護施設協議会・季刊誌「児童養護」編集委員であり、北海道は札幌市厚別区に住まい、話を聞くと栃木市のお生まれという。かつての40〜50年前の東京都革新知事・美濃部都政時代や、かつてお世話になった北海道・美深育成園・木下園長時代のお話から推察するに、どうも私と同世代ぐらいかな―?と思ってしまう。児童相談所の児童福祉司を経験しており、「福祉サービス第三者評価調査者」にも携わり、社会福祉士資格も保持していました。

・「縄文の湯」は料理もよく、和やかな雰囲気で会話が弾みました。
・学園職員と職場を離れて会うことが久しぶりであったので、今後の施設の在り方や法人の「公益事業」等々、特に社会的孤立状態の「ひきこもり」などについて話題としたり、仕事上の意見を聞きたかったのですが、しかし後でよく考えてみると、反省のいたりで、取材者と施設職員がこの時間の前に、施設内で「施設に関するやり取り」を引き出してから、その続きを再現した方が夕食会での筋であったろうと自問自答したりしています。誠に「独りよがり」と恥じています。
・後で過ぎ去った場面を振り返るに、気軽に参加させていただいたものの、参加してよかったのかどうか考えさせられました。今度から、しかと肝に銘じながら様々な出会いを経験する中で、自分自身が後で振り返った時に「自分に恥じないもう一人の自分」を育て伸ばしていきたいものと強く感じさせられた会食会の場面でした。
・編集委員の「土渕さん」、これに懲りずに、また「秋田においで願いたいもの」と思っております。秋田は「のんびり」していて、自然あり、とても良いところと思っていますが、北海道も素敵な所と、思っております。
・児童養護の子どもたちの将来を「大輪に向かって」大きな花を咲かせるような社会になってほしいものと思います。短い取材時間でありましたが、実のある「出会い」となるよう願っておりました。

大変にご苦労様でした。  今後とも、どうぞ、よろしくお願いいたします。

◆参考のため「2018年1月31日 第23回社会保障審議会児童部会社会的養育専門委員会議事録」を添付します。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000199546.html

次回は、「ソーシャルワーク専門職である社会福祉士に求められる役割等について」です。

◆取材者の「土渕美知子」氏
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◆夕食会風景
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児童養護施設「韓国・木浦共生園」と「陽清学園」との交流 [2017年07月31日(Mon)]
児童養護施設「韓国・木浦共生園」と「陽清学園」との交流(平成29年7月23〜26日)
主催:秋田北・日韓交流協会
(木浦共生園)http://www.kokorono.or.jp/tiduko/kyousei80.html
(陽清学園)http://youseigakuen.syarasoujyu.com/
(平成16年からの双方の子どもたちの交流で今年で14回目になります。途中から秋田県民生協会も加わり、現在では3年に1回の韓国・木浦共生園の児童訪問になっております。すなわち、翌年度は陽清学園児童、翌々年度は、民生協会・県北報公会合同の利用者で編成される、ということになります。共生園の期間滞在中宿泊は県北報公会「地域交流ホーム」。目的は、「田内千鶴子の生き方、感動とは?」「自己肯定感とは?」「仲間意識の醸成」「比較することによって自分を取り戻し、自分を好きになる。自分を好きになったら帰属集団内の他人も好き。そして人のためになることへ。」「踏まれても踏まれても雑草のような生き方とは?」生き方を中心とした交流へ。日本と韓国の違いは?・・・・。通訳は毎年の「崔さん」よろしくです。)

◎来日の期間→2017年7月23(日)〜7月26日(水)
○航空便→7/23 KEO767 /INCHEON出発10:10〜AOMORI到着12:30
            7/26 KEO768 /AOMORI 出発 13:25〜INCHEON 到着16:40
○参席者→13名(男6名、女7名(施設長含めて)
(大学3年:2名、高校2年:4名、中学3年:2名、中学3年・小学5年:各1名、職員2名と施設長 計13名)

◎交流日程
○7/23(日)↓↓
・10:00→吉野郷向かえ出発→12:30青森空港着(昼食)〜吉野へ→吉野郷見学・宿泊所説明。
・16:30→歓迎会(交流センター、〜16:00まで)
・22:00→就寝(木浦共生園子どもたちは、前日の夜行バスで木浦市から移動している)
○7/24(月)↓↓
・6:30→起床〜ラジオ体操〜朝食
・9:00→北秋田市長へ表敬訪問(3階・会議室)
・10:30→「くまくま園」見学(吉野郷から幼児ちゃん合流)→12:00「四季美館」昼食→13:30陽清学園幼児ちゃんの下車→14:00秋田県民生協会グリーンハウス訪問見学(新築後2年経過のため広々とした空間に吃驚、建築費用を聞いていて8億円と聞いて一同さらにまたびっくり。車いすやパソコン使用利用者の仕事ぶりを見学し、驚きの声がしきりであった。なるほど、隣り合わせに位置している施設の我々も、利用者一人一人の特徴をとらえての作業工程には、その見事さに感心させられたことを記しておきます。よい仕事場を見せていただき、心から、ありがとうございます、と感謝いたします。)
・16:30→陽清学園児童との交流(双方のパントマイムやグループ発表を通して)→18:00夕食は各寮毎に分かれてグループで。
・22:00→就寝(20:00前に「大変だ大変だ、虫がいっぱい部屋の中にいる」と園長・鄭愛羅さんに訴えた女の子→夜なので窓の網戸を閉めないで電気をつけた・そのままの状態でお風呂へ行き、お風呂から出てきたら・・・という状況のようだ。間もなく掃除機を探して虫を吸い取ることによって、難を乗り切ったようだが。ハプニングかな?)
○7/25(火)↓↓
・6:30→起床〜ラジオ体操〜朝食
・11:00→男鹿水族館GAO(9:00出発)→12:00昼食→13:30なまはげ館・伝承館見学→17:00鷹巣見学見学→16:00夕食(回転ずし)
・22:00→就寝(夕食後、就寝まで、それぞれの所定の場所で感想文作成する)
○7/26(水)↓↓
・6:30→起床〜ラジオ体操〜朝食
・9:30→吉野郷出発(青森空港へ)→昼食後13:25韓国へ出発


◎7/23(日)日韓交流歓迎会から(場所:北秋田市交流センター)
○司会→小坂和子さん、通訳:崔昌心さん(いずれも初回から継続で感謝)
○開会の言葉
○歓迎あいさつ→秋田北・日韓交流協会会長 吉岡興 氏
○来賓あいさつ
・北秋田市副市長 虻川広見 氏
・在日大韓民国民団秋田県地方本部 団長  朴 金芳 氏
○来賓紹介
・在日大韓民国民団秋田県地方本部 団長  朴 金芳 氏
・在日大韓民国民団秋田県地方本部監察委員長 朴 昭芳 氏
○木浦共生園 園長 鄭愛羅 氏(派遣団員紹介も兼ねて) 
 (子どもたちは、自己紹介で、名前と将来の夢・ありたい姿を日本語で話す)
○乾杯→秋田北・日韓交流協会副会長 中嶋洋子 氏

アトラクション
・ふるさと子ども太鼓(代表 中嶋真知子さん)
・コールつくしんぼ(代表 木村幸子さん)
◆歌「アリラン」「ふるさと」演奏→細田律子さんのピアノに合わせて入場。

○万歳三唱→秋田北・日韓交流協会常任理事 檜森 正 氏
○児童退席、閉会の言葉

○参加者→63名。北秋田市副市長、民団団長、民団監察委員長、木浦共生園(園長他12名)、秋田北・日韓交流協会(役員・会員)18名、秋田県民生協会4名、陽清学園児童8名、通訳の崔さん、県北報公会16名、


◎歓迎会の様子↓
・韓国・国歌「アリラン」を、木浦共生園一行の入場に合わせ、会場一斉に合唱して迎える。(退場時も同様。)
・司会進行と通訳付きで開会式終了→アトラクション・ふるさと子ども太鼓→コールつくしんぼ→日韓協会吉岡興会長の共生園子どもたちの印象を紹介(これによると2回目の訪問者が2人いた。大学生や高校生のこれらの該当者は社会福祉士を目指していたり、日本語を勉強して日本で働きたいなどの夢がありました。)
・1時間30分の歓迎会は「あっと!」言うまでしたが、とても有意義なひと時になりました。「地域に開かれた施設」として時間を連綿と伝達されてきた職員の皆さま方に感謝です。
・社会福祉法人の今後は、地域からの「見える化」「見せる化」を発信して地域社会にかかわっていかねばなりません。施設の敷居を低くし、地域一体となって「私は生きていて本当に良かったなー」と感じてもらえることだと思います。そのためには、そこで働く人たちも、心からそのように思える職場として、環境も大切にしたり、将来のありたい自分を追求する環境にしていく必要があります。そういう「今を生きる」姿勢、「幸せを求めていく」姿勢が、地域から求められているのではないでしょうか。


◎交流を通した韓国と日本の違い?
・今から30〜40年前、日本の福祉制度で、欧米先進国が300年かけて熟させてきた制度をたった50年間で成し遂げようと、いわゆる日本得意の「サルまね」を発揮して追いつこうとしました。当時は、経済大国でしたので「お金が役に立つ」優先でしたが、例えば、児童福祉などは、そっちのけで、力の関係が福祉を左右していたのです。
・韓国も同じ考え方で、日本のいいところの福祉を「まねる」ことで、追いつこうとしており、結果としては、制度だけは日本を追い抜きそうな感じがあります。しかし、日本でいう「社会保障審議会」などのように、あらゆる角度からの審議・検討が省かれてしまい、結果のみが重視されているような印象を持ちます。
・例えば、木浦共生園長のお話から、「福祉サービス第三者評価制度」に関して言うと、共生園はすでに4回受審しているようで、3年に1回は日本と同じ受審ですので12年前ということになります。日本での児童養護施設の受審義務は6年前ですので、倍も速いということになります。虐待についても、施設職員は絶対に虐待はダメだという罰則制度になっていますが、管理者は、いわば監督不行き届きでその施設はつぶれてしまう、といっていました。
・「いいものはいい」「悪いものは悪い」とは、確かに優れモノです。だからこそ、厳しさと裏腹に「隠す」「突然に問題が現れる」ということになりはしないか?かつての日本がそうであったように、形の上で制度的に追いつこうとして、相手への思いやりや自分以外に配慮を施すなどといった成熟感は今のところまだ見いだせないのが、現状です。

◆韓国国歌「アリラン」合唱で迎え入場後の壇上
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◆壇上来賓(左前から)吉岡会長、北秋田市副市長、朴民団団長、朴民団監察委員長、
     (後列左側)高橋日韓交流協会役員、中嶋日韓交流協会役員
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◆壇上の全体配列
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◆あいさつをする「木浦共生園・鄭愛羅(ジョンエラ)園長」
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◆歓迎会会場の雰囲気(黄色とピンクTシャツ:韓国生徒)
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◆アトラクション: ふるさと子ども太鼓
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◆アトラクション: コールつくしんぼ
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◆共生園子ども2回目来園(他に女の子が1人いる)、日本語がとても上手
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◆市長表敬訪問・記念写真(一人ひとりに手渡されたお土産に感謝)
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◆秋田民生協会グリーンハウス見学記念写(たくさんのお土産ありがとう)
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◆なまはげ館で
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◆回転ずし(かっぱ寿司)
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◆青森空港で、サヨウナラ〜
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第2回兵庫県・青森県福祉研究交流会(2日目) [2017年07月19日(Wed)]
第2回兵庫県・青森県福祉研究交流会(平成29年7月7〜8日)  
【テーマ】:貴方の法人は何を「売り」にしますか
http://www.fukushi-keicho.com/indexc.php

○2日目の「基調報告(30分間)」(笹山周作理事長)では、

・20〜30年後も人材不足が続く→介護業界で働いている人の仕事の辛さ、給料の安さ、社会福祉法人の不祥事を大々的にマスコミが報道。イメージを暗くしている。しかし、介護はなくてはならない仕事。今後介護業界で自信と誇りを持って働く人を増やすような必要性を力説してもらいたいものだ。
・女性も高齢者も働くこと→配偶者控除(103万円の壁)があり「処遇改善交付金」とのジレンマあり。高齢者の働くためのブレーキのかからない税制施策が必要。時間を要している。
・E.P.A(経済連携協定)や外国人の技能実習制度→給料・福利厚生が日本人と同じなので、その他の費用を入れると日本人より高くなる(EPAで今年8月ベトナムより11人法人に来るが・・)。
・介護業界の良いところを国やマスコミは宣伝するべき。そうしないと「自分の親は自分で介護」しなければならなくなる。後戻りはできないとおもうが・・・・。

○特別講演(9:30〜11:00) 大友信勝「社会福祉法人の品格―法人改革のオルタナティブ―」
(聖隷クリストファー大学 大学院博士課程 社会福祉学研究科 教授 博士(社会福祉学))
(社会福祉法人サンシャイン福祉振興会 理事長)

結論から言うと→社会福祉法人は、どこに立っているか。これまでの歴史、社会的視点から法人改革の動向を見据え、どのようにかじ取りを選択、創造していくか。その点が厳しく問われている。
 社会福祉法人の品格とは「一強時代」の行政関与の仕組みに受け身にならないこと。いうべき時に言わないこと。やるべき時にやらないこと。連帯すべき時に手をこまねくことがないかどうか。これを自律的に、主体的にまず自ら問うことではないか。どこに立つか。寄り添うものは何か。目はいつも利用者・家族の生活実態を見つめ、声に耳を傾け、制度の活用と新たな政策提言に心がけることではないか。利用者・ご家族・職員、地域に、ともに暮らしを守ろうと夢を語れること。これからの福祉人材に守るべきは「制度」ではなく利用者・当事者であることを、何のために、誰のために「財政」を使うのか。「福祉の思想」と向かうべき方向を示し、社会正義と希望を語れる法人でありたいもの、と結んでいる。
・この「法人改革のオルタナティブ」として、3点(いわゆる改正社会福祉法に基づく全国一律の制度改革は次に何が起きるか。過去にこれに対するマスコミ活用・黒字を貯めこんでいる、という情報。これに対する全国経営協のアクションプラン展開)を挙げているが、政策提言・批判を行うことなく実現に協力するのか。それとも社会福祉法人改革に利用されたのか。
・サンシャイン福祉振興会を通した実践→岐阜県で最初に消滅自治体が白川町(日本創生会議「地方消滅論」)→総人口8500人、高齢化率42%、後期高齢者60%、水源の里で東濃ヒノキ・白川茶が主産業→コンパクトシティを作り財政と公共サービスをそこに焦点化→雇用の創出と継続、地域経済との連携→介護保険の縮小、後退、変質の時代に何をやるか→模索しながら町社協と協働の継続的学習会を実施。現在に至る。
(サンシャイン振興会→ http://sunshine-minoshirakawa.jp/  大友さんは理事長)

・これらの実践から更に「転換期の発想」を提言→「市場原理」に対して社会福祉法人の一人を大事にする「生活原理」を提案。社会的使命を担うために実践のウイングを広げること(法人間の連携・法人役職者懇談会等、法人連携で町役場への要請行動など)。「社会福祉充実計画」については、地域協議会との連携(福祉のまちづくりへの拠点整備など)。中山間地域における街づくり(農業のにない手造り、林産業でのペレット加工など)の事例を挙げる。しかし、中山間地域における協働や時事、相互扶助の仕組みと文化を切り崩しておきながら公助を削り、自助や共助を強制し、何が「丸ごと・我がこと」か。「人口のダム(コンパクトシティの事)」に投げ込まれ沈没させられるわけにはいかない。中山間地域は「水源の里」、自然エネルギーの宝庫である。地域の再生は、転換期を乗り切る新たな視点と方法を学び、自立(自律)的に提起し、実践していく以外にない。それが法人としての歴史的・社会的使命である。・・とも言っている。
(ここでは、住民に対し十分な説明が必要、と力説)

○シンポジューム(11:00〜12:00) 「あなたの法人の『売り』は何ですか」
シンポジスト
・社会福祉法人 神戸婦人同情会 理事長 城 純一
(→http://bluevalley-amaryllis.com/publics/index/3/ )
・社会福祉法人 千種会 CEO 岸本 敦
(→ http://www.chikusakai.jp/outline/ )
(→http://www.chikusakai.jp/recruit/message/2014/06/000884.html )
・社会福祉法人 ささゆり会  幹部職員 船木仁子
(→ http://sasayurikai.or.jp/#main-header )
・社会福祉法人 白鳥会    保育園長 守屋義之
(→ http://www.hakuchokai.or.jp/hakucho-h/guide/outline.html )
コーデネーター
 ・NPO法人福祉サービス経営調査会 顧問 塚口 伍喜夫
(→http://www.fukushi-keicho.com/indexc.php )

・このシンポジュームは、コーデネータが中心となり、シンポジストの社会福祉法人の背景や現状について話を引き出すことによってその法人の情報を会場にいる人たちと共有することに力点が置かれている。
・例えば、神戸婦人同情会の城さんは、祖母の「城ノブ」さん(創立者)のDNA(考え方)を踏襲していることから、という風に紹介しており、純粋に地域の名士としての活動の実践を紹介。
・岸本さんは、ゴルフ会の有名人(ハンディ1)で、ブランド(ホスビタリティ)で、社会福祉法人(2つ)と医療法人(2つ)・株式会社(3つ)の現場経営、企業一流人との交流が多い。
・白鳥会の守屋さんは、アメリカ留学同士の日本人夫婦で6つの保育園と1つの老人施設経営、職員はほとんど辞めないとハイレベル処遇が売りのようだ、福祉業界の人たちよりも一般人たちとの交流が多いという。
・11年目幹部職員・「ささゆり会」では、8施設22事業所経営。→建物が超一流建築。

・コーデネーターは、話の引き出し方がうまく、とてもシンポジストの主張が分かり、今どこへ向かっているかの法人の立場が理解できた。都会地だからそうなのか、福祉業界以外の様々な人たちとの交流が新しいアイディアを生み、更にそのことが波紋を集めていると改めて勉強になっている。(いずれにしても、利用者が金融関係でハイレベルな感じあり。)

【まとめ・感想】
・この2日間で驚いたこと→何といっても「大友信勝氏」にお会いできたこと。大友氏は秋田県出身。かつて名前は耳にしていたが、県社協の元大友事務局長さんの従兄でもあり、陽清学園にもたびたび訪れているという。懇親会でのことだが、小生の2歳年上で当時「福祉事務所」勤務、当時の小生を、確か福祉の大学生であったな、と記憶に残っていた。思わぬところで思わぬことの不思議さに驚いた。きっと「学びの神様」が引き合わせてくれたに違いない。ひと段落したら、大友信勝さんに改めて中山間地域の街づくりとして合体した「コンパクトシティ」について学ばせて頂きたいと考えている。
大友教授の研究生活50周年記念論集↓↓
http://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784589038364

・城純一(神戸婦人同情会理事長)さんにお会いし「城ノブ(大正〜昭和期の社会事業家)」さんを知ったこと。→城純一さんは、かつて日本福祉施設士会副会長を務められ、祖母の「城ノブ」さんは秋田県(大正14年・秋田楢山教会)にも来ており、今でいう母子生活支援施設「秋田婦人ホーム」の初代理事長「早川かい」さんともあっているのか?とも想像する。(秋田婦人ホームは、当NPO法人による第三者評価を2回受審。その伝統と寄り添いによる優しさが徹底されていることが印象的として残っている。)http://www5e.biglobe.ne.jp/~BCM27946/jonobu.html
定かでないが、当時の世相がなんとなくわかるような感がし、今以上に親近感が増した。歴史を知るということは、「人類みな兄弟」といわれるように、どこかでつながっているものであり、この事実を発見することこそが「生きがいや希望」を呼び戻し、明日への原動力につながっていくもの、と思われた。
http://www5e.biglobe.ne.jp/~BCM27946/hayakawakai.html

◆かなり長い文章になってしまいましたが、「第2回兵庫県・青森県福祉研究交流会(平成29年7月7〜8日) 」を終わります。まだ、書き足りないところ、例えば、「行き」の新幹線「のぞみ号」では、神戸の「有馬温泉」へ向かう若いお母さんの3人組の考え方とか、「帰り」では、阪神淡路震災について紙に地図を描きながら説明してくれた「お医者さん・大腸肛門病センターの理事長さん」とのお話等・・、ありますが、別の機会に譲ることにします。

なにはともあれ、有意義な旅行を楽しませていただき、ありがとうございました。

次回は、「第2回障害福祉サービス等報酬改定検討チーム」になります。

◆特別講演者 大友信勝さん(今後のご活躍も楽しみにしていますよ!)
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◆シンポジューム風景
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◆(シンポジューム)左:城さん、中:岸本さん、右:守屋さん
(多様性に富んでいる福祉経営者)
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◆宿泊ホテル:「ANAクラウンプラザホテル」20階より
 超高層ビル(マンションか?)の左下が「新幹線・新神戸駅」
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第2回兵庫県・青森県福祉研究交流会 [2017年07月18日(Tue)]
第2回兵庫県・青森県福祉研究交流会(平成29年7月7〜8日)  
【テーマ】:貴方の法人は何を「売り」にしますか
http://www.fukushi-keicho.com/indexc.php

【趣旨】
 社会福祉法の一部が改正され、社会福祉法人にはガバナンスの強化や経営における透明性の確保、地域貢献活動の義務化などが課せられました。この方向は一見もっともと思われますが、そのため、地域の特性を生かした事業運営、伝統に裏打ちされた福祉理念は削り取られ、一層平準化が進みました。北海道から沖縄までどこへ行っても同じ顔の社会福祉法人と「同じ質」の事業が提供されるようになりました。
その一方では、地域創生といったスローガンで、地域の特性を生かした地方づくりが進められています。社会福祉法人も、地域のそれぞれの人々の生活や価値を大切にした、また、先覚者が築いた民衆奉仕の福祉理念に基づいた事業展開が求められるのではないでしょうか。それら地域の実情を、あるいは、先覚者の理念を軽視した事業展開は、社会福祉そのものを衰退に導くものではないかと危惧いたします。
 特別講演では、大友信勝先生より「社会福祉法人の品格」といったテーマでお話をいただきます。社会福祉法人に対しては、様々な規制や制約がありますが、そんな状況下でこそ、社会福祉法人の凛とした品格が問われるのではないでしょうか。
 平成27年10月に青森市で開催した福祉研究交流会を今年は神戸で標題のテーマで開催することにいたしました。今回の交流会は、それぞれの社会福祉法人が地域の実情を踏まえ、先覚者からの教訓を生かし、なにを「売り」にして事業を進めようとしているのかを披露しあうことを目的に開催いたします。

【主催】:NPO法人福祉サービス経営調査会

【協賛法人】
・社団法人兵庫介護技術実習監理機構。
・(以下、すべて社会福祉法人のため法人名のみ記させてもらいます)
ささゆり会、神戸婦人同情会、千種会、みかり会、二人同心会、東京愛成会、青森南福祉会、弘前愛成会、青光会、長老会、桜谷福祉会、尚紫会、保城福祉会、白鳥会、あゆみ会、姫路若葉福祉会、恵泉寮。
・さくらケアサービス株式会社

【日程】

第1部 交流研究会(H29/7/7・金)参加者:40名位
 ・開 会  16:00〜16:30  歓迎あいさつ
NPO法人福祉サービス経営調査会 理事長 笹山周作
 ・話合いの課題提起 16:30〜17:15 あなたの法人の経営戦略は?
          問題提起者 NPO法人 副理事長 谷村誠
 ・円卓のグループでの話し合い 17:20〜18:50
 「テーマ:あなたの法人の経営戦略」
 ・懇親会    19:00〜21:00 (円卓そのままで)

第2部 研究セミナー(H29/7/8・土) 参加者:60名位
 ・受 付    8:45〜9:00 (オープン参加となり施設職員20名位参加)
 ・挨拶/基調報告 9:00〜9:30  介護人材は?
 ・特別講演   9:30〜11:00 「社会福祉法人に求められる品格とは」 
           講師 大友信勝(聖隷クリストファー大学大学院教授)
 ・シンポジューム 11:00〜12:00 
・閉会  12:00  NPO法人福祉サービス経営調査会 副理事長 野嶋納美


【内容の報告】
○話合いの課題提起 16:30〜17:15 あなたの法人の経営戦略は?
          問題提起者 NPO法人 副理事長 谷村誠
・プレゼン形式(総論から各論へ作成されており、特に「経営計画が具体的」SWOT分析の使用
で)、一連の社会福祉法人改革(背景・取り巻く環境の変化・そのために私たちがすべきこと)か
ら今後の施設・地域経営に至る考え方の提案。
具体的には↓↓
・財務規律の強化から「適正な収支差額の確保と積立金等の資金計画(LCC)」
・社会福祉法24条(2)→社会福祉法人の本旨。市場原理の導入が進む中社会福祉法人でしか担えな
い福祉とは何か?→地域の実情を踏まえ「見せる化」の取組→質を高め組織性(効率性と健全性)
の追求が必要。
・社会福祉法人の経営→「地域にお役にたてる仕組みづくり」のこと。
・効率的で健全な法人経営のためのガバナンスの確立→効率性(@経営理念を決め組織の存在意義
(目的)を明確にするA経営戦略(方針・目標・計画)を決め実行するB組織を活性化させるC学習
と成長の仕組みづくり・技術や人材育成)、健全性(D緊密な利用種や地域との関係を作るE危機
管理(安全)F財務基盤の安定・安全)
・法人経営の中・長期計画と資金計画の策定、公開する→(経営理念・経営ビジョン・経営戦略と
して)→現実のギャップの把握により経営計画の作成(経営計画作成のプロセス)からPDCAへ。この一連の「経営計画の作成例」を示して説明する。SWOT分析の使用で。
(→ https://kotobank.jp/word/SWOT%E5%88%86%E6%9E%90-4781 )
・社会福祉法人の本旨→地域課題への対応(法人としての存在意義)
・新しい地域包括支援体制の確立(我がこと・丸ごと地域共生社会実現本部)→誰もが(高齢者・障
害者・子ども+ひきこもり・障害のある困窮者若年認知症・難病・がん患者)そのニーズあった
支援を受けられる地域づくりへ→新しい支援体制を支える環境の整備(総合的な人材の育成・確
保、効果的・効率的なサービス提供のための生産性向上)。
・ニッポン一億層活躍プランとの説明及び今後のスケジュール等(たたき台)から。
・以上を踏まえて「あなたの法人の経営戦略は?」→円卓でそれぞれ話し合うこと。

○6つの円卓で話し合われる(1円卓:6〜7人) 17:20〜18:50
・それぞれの円卓では、社会福祉法人の「強み」「弱み」「今後のあるべき姿」を中心にメンバ
ー間で情報交流をし、それぞれのグループからのまとめがあった。
・驚いたことは「第三者評価」は、「将来なくなるのではないか?」の発言だ。神戸市人口は154
万人弱、兵庫県は557.2万人と聞いているが、ここのメンバーたちは、余り相手にしていないよ
うだ。施設経営は「SWOT分析」がメインの様だが、話を聞いていてこだわりの感が強い。
「研究会」上層部が推進していると思われるが、施設経営のツールであれば、何でも検討に値す
ると思えるが・・・・。しかし、東北地区でも法人経営のために客観的な手法を用いているの
が少数派だとも思われますが・・・。法人経営については、しばらく時間の経過を要すると思
われる。

○懇親会 19:00〜21:00 (円卓そのままで)
・社会福祉法人と株式会社(17社)が参加→介護部門と保育関係の参加者が多く、話題として「入居者」の「アメニティーの追求」、保育施設では限られた空間の有効活用などからでしょうか、選ばれるためには、例えば、フランスベット(株)やリコージャパン(株)、健康のケアを目指す(株)ニック、サウナ、浴槽、介護浴槽などの開発・輸入・販売・施工を行っている(株)メトス、移動用福祉用具のレンタルなどの(株)ライフステップ、プラスチックトレー製造メーカー(株)マルゼン、西宮・神戸・姫路を中心に福祉機器・介護用品の販売やレンタル、メンテナンス等を行う会社・兵庫リハビリ(株)、二神建築事務所(株)など、福祉業界と一般企業との連携を中心とした「クォリティやアメニティ」を追求する「福祉研究会」のような会合でした。
いわゆる、働く人たちの獲得、入居者獲得を目指したクォリティの追求には、一般企業との連携が必要であるような共有感が必要との感じがした、ということです。

◆これで、1日目の「福祉研究交流会」終了。
次回は、2日目「基調報告(30分間)」(笹山周作理事長さん)」からです。

◆主催者あいさつ(NPO法人福祉サービス経営調査会理事長)
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◆1日目の懇親会(左:青森施設士会蛯名会長さん、右:弘前愛成会三浦理事長)
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◆問題提起者の谷村誠(NPO法人副理事長)さん、懇親会で
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神戸市街にて(東京から新神戸へ)  [2017年07月17日(Mon)]
神戸市街にて(東京から新神戸へ) 
(「福祉研究交流会」は、午後4からの開会でしたので、それまでに市内散策しようと7/7の朝9:10東京駅発→新神戸11:55着で3時間弱、早〜い、早い! 研究セミナー会場の「ANAクラウンプラザ神戸9階」のクロークに手荷物をあづけ手ぶらで散策。時間の制約から「神戸ポートタワー」をめざす。)

まずはじめに途中にある、神戸中華街→新神戸駅から地下鉄で2つ目(三宮→県庁前)、地下鉄「県庁前」から徒歩10分位。この中華街で昼食をしてみる。中国人なのに丸で日本人のように日本語がぺらぺら。金曜日であったのかどうかわからないが、すごく混んでおり、少し待たされたが、美味しかった。込んでいるのは食事の味が良いせいかもしれない。待っている間、地下鉄「県庁前」から中華街は下り坂一方なので楽だが、帰りの上り坂はどうなるのかとも考えていた。今の海岸通りまでは下る一方だったから。

・その海岸通りを歩いていくと、昔の頑丈な建物が3棟並んで建てられており、その真ん中の建物が、「戦没した船と会員の資料館」となっていた。
今から20年余りの「阪神・淡路大震災(1995年(平成7年)1月17日)」でも壊れなかったという。「戦没した船と会員の資料館」に入館して初めて分かったこと。今、歩いているど真ん中でかつて地震が起きていたことを想像する。
(→ https://www.youtube.com/watch?v=XGcVP8QDZUs )
(この様子を帰りの新幹線の中で教えてくれた人と巡り合う。)今はすっかり付近が新調整備されてしまって忘れ去られるほど跡形もない。20数年も経ているのだから・・・・。

神戸ポートタワーの展望台→入館料700円。展望までのエレベーター2基で、赤い服のお姉さんがその操作と説明。一望に見渡せる景観は、絶景である。東西南北とぞぞれの見える視野に併せて写真入りで解説が書き込まれている。兵庫県庁も見えた(帰りしなに、せっかくなので、「福祉サービス第三者評価受審」状況を生でおたずねしようと考えついた。)。
丁度その日は「七夕」で笹の葉が飾られていた。短冊とマジックが置かれており、ポートタワーが「天」に近いことから、記念にと思い、「健康で長生きができますように!!」と添え書きをし吊るしてきた。何十人、ひょっとすると百人以上も笹の枝に短冊の願い事が書かれていた。「合格できるように!」「赤ちゃんが授かるように!」「仲直りができるように!」。。。。。。。  生きることとは、ライフステージの中で、「時間」を大切にし、この瞬間をどう生きれるかという意識が大切だ、ということが思い出される。昔の人の知恵であろう。  川が流れるように自然に人生も流れていきたいものだ。

メリケンパーク・波止場(→ https://www.feel-kobe.jp/area-guide/meriken-harbor/)
には、1908年(明治41年)ブラジル移民第1船「笠戸丸」が出港、国際港として活躍した旨が、由来として石碑に刻まれている。中学生たちが制服姿でのんびりとしていたが、テスト週間が終わったからだという。パーク内のあちこちに置かれている石、くりぬかれた石の中など、リラックス姿はかわいい。ここからオリエンタルホテルも素晴らしい。地震の際は倒壊なかったという(→ http://www.kobe-orientalhotel.co.jp/story/index03.php )

神戸淡路大震災(平成7年1月17日淡路島北部沖の明石海峡を震源としたM7.3)には、特別な思いがある。当時まだ若く現職だったので、「吉野工場」経営の原材料「ラワン材」を仕入れに「インドネシア」にいたからです。ボルネオ島では情報が全く伝わってこなく、本島の「スラバヤ」に移動して初めて「日本が大変なことになっている」という情報が入ったのです。不安になって急遽帰国の途に就いたことが記憶に残っているからです。以来、なによりも「安全第一」が中心になり、東日本大震災時にもよみがえってきたものです。
日本国は、火山プレート上に住まいしているので、いつどのようになっても不思議ではないので「常に備えている意識」を忘れてはいけないということです。教訓としては、「自然に生かされている」ということでしょう。感謝の心が基本になる理由です。

兵庫県庁を訪ねて→どうせ帰り道に地下鉄入口があるので(神戸ポートタワー→「戦没した船と会員の資料館」→中華街入り口門→地下鉄「県庁前」→5分乗車で「新神戸」)寄らせてもらいました。→兵庫県福祉サービス第三者評価受審事業所(12評価機関あり)→法人室長さんのお話では、社会的養護関係施設以外の受審そのものが低調、第三者評価事業の今後の見通しは「つけにくい・分からない」ということ。
(→https://web.pref.hyogo.lg.jp/kf28/jusin.html )
(第三者評価については、この後の研究会メンバーに聞いてみたが、今後第三者評価はつぶれるのではないか、との驚くべくきコメントもあった。)

◆午後4時スタートの「福祉研究交流会」については、改めて取り上げます。
次回は、「第2回兵庫県・青森県福祉研究交流会」です。

◆中華街入り口
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◆神戸のポートタワー
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社会福祉懇談会 第 47 回経営セミナー 講演II 『子ども・子育て支援新制度をめぐる最近の動きについて』 [2017年07月16日(Sun)]
社会福祉懇談会 第 47 回経営セミナー
https://www.shafukukon.com/
(H 29年7月5日(水)〜6 日(木)、 東海大学校友会館35階(霞ヶ関東海倶楽部)「望星の間」 を会場に「社会福祉懇談会 第 47 回経営セミナー」開催。)

◎講演II 11:10〜12:20
『子ども・子育て支援新制度をめぐる最近の動きについて』

内閣府子ども・子育て本部 参事官 竹林経治 氏
(経歴:H4年厚生省入省、H24年9月保健局医療課保険医療企画調査室長、H26年7月障害保健福祉部障害児・発達障害者支援室長、H27年6月現職。途中JICAでタイ国へ)
(プレゼンのレジメに沿って説明。項目説明のURLを載せておきます)

1.新制度導入の背景
・諸外国の合計特殊出生率(2015.6時点)
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12600000-Seisakutoukatsukan/hikaku2014.pdf
・各国の家族関係社会支出の対GDP比の比較(2011年)→↓の3頁。欧州諸国に比べて現金給付、現物給付を通じた家族政策全体の財政的な規模が小さい。国民負担率などの違いもあり単純に比較はできないが、家族関係社会支出の対GDP比をみると、日本は、1.36%(2015(平成27)年度)となっており、フランスやスウェーデンなどの欧州諸国と比べて低水準。↓↓
http://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/meeting/shien/k_1/pdf/s6.pdf
・諸外国の女性の就業率(日本のM字カーブ)と合計特殊出生率→日本女性就業率は先進国に比べるとM字カーブ傾向が顕著。女性の社会進出が進んでいる国ほど、合計特殊出生率も高い傾向。(↓の53頁参照。2-5 年齢階級別女性労働力率(2014年))↓↓
http://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/databook/2016/documents/Databook2016.pdf
http://www.gender.go.jp/kaigi/senmon/syosika/houkoku/pdf/honbun1.pdf (4頁参照)
・結婚や出産を取り巻く状況→子育ての孤立化と負担間の増加、全ての子育て家庭を支える取組が必要。(子育て中の親の外出に関するアンケート調査、子育て支援調査から)
・子育てをめぐる現状と課題↓↓
http://www.city.neyagawa.osaka.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/2/H250528s1.pdf

2.子ども・子育て新制度について
・子ども・子育て支援新制度のポイント↓↓
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12600000-Seisakutoukatsukan/0000099731.pdf
・平成28年度における子ども・子育て支援の「量的拡大」と「質の向上」項目(↓3頁)
・平成28年度予算案における「0.6兆円程度」と「0.7兆円の範囲で実施する事項」の関係(↓4頁)↓↓
http://www.hoyokyo.or.jp/nursing_hyk/reference/28-1s2.pdf
・教育・保育の場の選択肢を増やす↓
http://www.city.shinagawa.tokyo.jp/ct/other000079500/naruhodo28.4-1.pdf
・地域の子育て支援の充実↓
http://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/sukusuku/chiikishien.html
・利用者支援事業の創設→現在13種類あり。
http://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/outline/
・子ども・子育て支援新制度の概要→↓の3頁。
http://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/outline/pdf/setsumei1.pdf

3.新制度の施行状況について
・新制度予算の変遷(単位:百万円)→H27年度(717,713)、H28年度(847,275)、H29年度(1,048,149)→年々予算が拡大。
・平成29年度における「社会保障の充実」(概要)→↓の2頁レジメ説明。
・子ども・子育て支援の「量的拡充」と「質の向上」項目(所要額)→↓7頁
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/shakaihoshoukaikaku/dai4/siryou2.pdf

・地域型保育事業の認可件数↓↓
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/tiiki.ninkakensu.20160401.pdf
・認定こども園数の推移↓↓
http://www8.cao.go.jp/shoushi/kodomoen/pdf/ensuu.pdf

・平成29年度における新制度への移行状況の見込み(累積)→幼稚園の移行は4割弱。↓
http://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/administer/office/pdf/s56-2.pdf
・地域子ども・子育て支援事業の実施状況↓↓
http://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/administer/setsumeikai/h280725/pdf/s10.pdf

・待機児童及び待機児童解消加速化プランの状況について→全国8割・待機児童なし。
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11907000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Hoikuka/0000098606_2.pdf


4.最近の動きについて
・子ども・子育て支援法の一部を改正する法律の概要
http://www.cao.go.jp/houan/doc/190gaiyou.pdf
・仕事・子育て両率支援事業等のイメージ図→企業主導型保育事業について→助成金の額→1年間で22,085人(決定している数)↓
https://www.city.kochi.kochi.jp/uploaded/life/77912_161160_misc.pdf
・平成28年度企業主導型保育事業の実施状況→助成決定件数:871件、利用定員数:20,284人。地域枠の設定状況:助成決定施設の74.9%が地域枠を設定。設置パターンは住宅地型・駅近接型、学校内設置型、ショッピングセンター等の大型施設型とさまざま。
http://www.kigyounaihoiku.jp/wp/wp-content/uploads/2017/05/josei_kettei_18-2.pdf

・技能・経験に応じた保育士等の処遇改善の仕組みについて→キャリアアップのための研修の 受講(来年度本格実施@〜Gまで)↓↓
http://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/meeting/kodomo_kosodate/k_30/pdf/s2-1.pdf
・「子育て安心プラン」→5年間で待機児童0の予定。M字カーブも解消予定。。。???。
http://www.kantei.go.jp/jp/headline/taikijido/pdf/plan1.pdf
・幼児教育の段階的無償化の取組→H24年度(自民党・公明党連立政権合意→幼児教育の無償化への取組)、H25(無償化に関する関係閣僚与党の実務者会議・基本方針2013)、H26(基本方針2014・実務者会議・子どもの貧困対策に関する大綱・衆議院選挙両党の公約)、H27(少子化社会対策大綱・基本方針2015・閣僚による実務者会議)、H28(実務者会議・基本方針2016・ニッポン一億層活躍プランで全ての子どもに質の高い幼児教育・安定財源の確保・段階的無償化を進める)↓
http://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/meeting/kodomo_kosodate/k_27/pdf/s1_2.pdf

・教育・保育施設等における重大事故の再発防止策に関する検討会最終とりまとめ概要(H27/12/21)
http://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/meeting/kyouiku_hoiku/pdf/torimatome-gaiyou.pdf

・重大事故の再発防止のための検証と事故防止等のためのガイドライン
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11907000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Hoikuka/0000119431.pdf
・教育・保育施設等における事故防止及び 事故発生時の対応のためのガイドライン 【事故防止のための取組み】 〜施設・事業者向け〜↓↓
https://youchien.com/info/news/tfpkv10000000wa9-att/guide2.pdf

◆これでH29/5〜6日「社会福祉懇談会」参加報告、すべてを終わりますが、引き続き「神戸市」で開かれた7/7〜8日「第2回兵庫県・青森県福祉研究交流会」報告に移ります。
すなわち、東京セミナー終了後に、兵庫県神戸市へ移動となったわけです。
次回は、「第2回兵庫県・青森県福祉研究交流会報告」からになります。

◆講演の様子(内閣府子ども・子育て本部 参事官 竹林経治 氏)
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社会福祉懇談会 第 47 回経営セミナー 鼎談 『民間賃貸住宅や空き家を活用した新たな住宅セーフティネット制度について』 [2017年07月15日(Sat)]
社会福祉懇談会 第 47 回経営セミナー
https://www.shafukukon.com/
(H 29年7月5日(水)〜6 日(木)、 東海大学校友会館35階(霞ヶ関東海倶楽部)「望星の間」 を会場に「社会福祉懇談会 第 47 回経営セミナー」開催。)

◎鼎談9:00〜11:00
『民間賃貸住宅や空き家を活用した新たな住宅セーフティネット制度について』
国土交通省住宅局安心居住推進課企画専門官大島敦仁氏

厚生労働省社会・援護局地域福祉課生活困窮者自立支援室長本後健氏

(進行役)社会福祉懇談会政策委員雄谷良成氏


【国土交通省 住宅局安心居住推進課】よりプレゼン↓↓

1.新たな住宅セーフティネット制度の背景
・住宅確保幼配慮者の状況→高齢者の単身世帯が大幅増加、低収入、一方空き家は200万個活用可能となる。⇒空き家秋質活用で、住宅セーフティネット機能を強化。
http://www.mlit.go.jp/report/press/house07_hh_000165.html
・住宅政策の変遷
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/singi/syakaishihon/bunkakai/8seidobukai/8seido8-4.pdf
・住宅政策の流れ
・重層的な住宅セーフティネット↓
https://www.mlit.go.jp/kisha/kisha06/07/070831/03.pdf
・住まいとサービスの関係↓
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12600000-Seisakutoukatsukan/0000038008_1.pdf
・サービス付き後継者向け住宅↓
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000005.html

2.新たな住宅セーフティネット制度の概要↓
http://www.mlit.go.jp/common/001180559.pdf
・居住支援法人制度の概要↓↓
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000169131.pdf
・家賃債務保証の現状と対応↓
https://www.mlit.go.jp/common/001153371.pdf
・家賃債務保証業者の登録制度(案)→パブリックコメント実施中↓
https://www.mlit.go.jp/common/000058035.pdf
・住宅金融支援機構による家賃債務保証保険→↓のP4頁参照。
http://www.jhf.go.jp/files/300333812.pdf
・住宅扶助の代理納付の推進↓↓
https://www.mlit.go.jp/common/001172345.pdf

・施行に向けたスケジュール(案)→↓のP10。説明会はP11頁。
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12201000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu-Kikakuka/shiryou2_12.pdf

3.福祉行政と住宅行政の連携
・福祉・住宅行政の連携強化のための連絡協議会↓
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk7_000003.html
・地方プロジェクトにおける福祉・住宅行政の連携(関東ブロックの例)
・住宅確保要配慮者に対する住居支援施策(見取り図)(案)↓
https://www.mlit.go.jp/common/001174630.pdf


【厚労省社会・援護局 地域福祉課 生活困窮者自立支援室】よりプレゼン↓↓

・生活困窮者自立支援制度の概要↓↓
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12000000-Shakaiengokyoku-Shakai/2707seikatukonnkyuushajiritsusiennseidonituite.pdf
・両法に係る検討経過と今後の検討の枠組み→↓のP7頁参照。
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000164608.pdf
・生活困窮者自立支援法の見直しについて→↓のP1頁
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12201000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu-Kikakuka/0000153280.pdf
・「生活困窮者自立支援の在り方に関する論点整理」概要↓↓
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12201000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu-Kikakuka/shiryou2_10.pdf
・「生活困窮者自立支援の在り方に関する論点整理」【H29.3.17】@A〜P17頁までのレジメ。↓↓
http://jutakusetsumeikai-file.jp/safetynet/text/safety-text02.pdf
・住宅確保要配慮者に対する住居支援施策(見取り図)(案)→国土交通省と共有です。
・「低所得高齢者等住まい・生活支援モデル事業」の概要
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/seisaku_package/pdf/7-5.pdf
・低所得高齢者等住まい・生活支援モデル事業の実施主体等→14市町村実施主体あり。
・地域支援事業等の活用による全国展開
・特にご議論いただきたい点→3.新たな居住支援について(P41頁)↓
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000169130.pdf
・生活困窮者支援分野における社会福祉法人の取組例→↓のP3頁。
file:///C:/Users/User/Downloads/8.pdf

◆2025年問題のクリアを視野に近年は、次から次へと今後の時代に対応した法整備がなされています。もはや、厚労省だけではなく、他省庁間の連携プレイが必要とされている時代になります。高齢者や障害の方など、生きがいのある社会・地域を自ら主体性を持って作り上げていけるような、地域の環境整備と意識変革が求められていますので、社会福祉法人の置かれている地域の活躍を期待するのみです。そのためには、情報収集の量と質の獲得が生かされるように願っています。

次回は、社会福祉懇談会最後の講演として「講演II『子ども・子育て支援新制度をめぐる最近の動きについて』内閣府子ども・子育て本部」になります。

◆国土交通省・企画専門官大島敦仁氏(左側)
 厚生労働省・生活困窮者自立支援室長本後健氏(右側)
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◆(進行役)社会福祉懇談会政策委員雄谷良成氏
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◆今後の地域活躍は縦割りから横レベルへ
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