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児童自立支援施設・秋田県千秋学園・訪問調査から [2014年11月14日(Fri)]
今日は、11月11〜12日に実施された、第三者評価「訪問調査」で、秋田市新屋下川原町1−2「秋田県千秋学園」を訪ねましたので、感ずるままに記させてもらいます。

◆11/11日、北秋田市からの朝の霧が上小阿仁村の峠を越えるとすっかり晴れ渡り、晴天となることが予想されました。晴天のように今日の調査活動が有意義でありますように、と願いながら予定時間の9時前には到着(調査員3名)し、初めは園長室でご挨拶を交わしてから、調査会場となる「会議室」に向かいました。

◆初めに見学をお願いし、今日の評価活動に立ち会って頂く園長先生はじめ、園側の3名の先生方に案内されて、事務室・職員室等の本館、2階の千秋分校(子ども達が授業に臨んでいた)、食堂棟をはさんだそれぞれの3寮(鳥海・十和田・田沢寮、)を見学、その後に大根・ネギ・ブロッコリー等が植えられている農作業場、花の苗から育てているガラスハウス等々、とっても広く、自然を利用した子ども達との関わりの姿が「のびのびとした関わり」を感じられました。10時もとっくに過ぎていたので年長児の農作業(中卒男子4名・女子1名)への関わりを垣間見る機会に恵まれたことに感謝しております。

◆園長・事務班長・第一・第二班長の説明より
・明治37年県立感化院として設立以来1.557名(11/13日までの在籍)の入園児。現在同一建物内に分校(平成19年)が置かれ、園側職員補助(子どもに添って教室内では一緒)の下、中学生(現在6名)は分校教師のカリキュラムに添いながら手厚い授業を受けていました。
・在園期間の平均は約1年半から2年が目途とされ、一概に言えませんが、子どもが自分に自信を持ち、職員からも「これならやっていける」という合意が出来て始めてリービングケアとして退所準備が始まっていくようです(マニュアルでは、第1期から第4期に分けて整理されている)。
・アフターケアでは、原則1年間は義務化されており、以降状況の必要に応じて対処しているということ。限られた在所期間ですが、自尊心や自己肯定感を社会でも活かして欲しいものだと思いました。
・職員体制は、勤務年数期間20年以上のペテラン職員が3人もおり、大変失礼ですが、県立施設として思いがけなく、逆に入所している子どものことも考えられていることに喜ぶと共に、今後の施設運営が楽しみとなるような印象を受けております。これと関連して、来年度から千秋学園専従職員(県職員として異動しない)が考えられるとも聞いておりますが、是非にこの決意ある判断を支持したいと思っています。なぜなら施設職員は長い経験が大事と思われますから
ちなみに昨年度から「心理療法担当職員」が専属とのこと。今後、自立支援施設として「役割とその機能」が整えられて欲しいと思っています。
・現場経験職員(20年以上)による今までの子どもに関するコメントを聞きました。「限られた期間でどれくらい子ども達の将来を安定的な人生に落ち着いてもらえるかが課題、子ども達自身が自分で納得のゆく考え・子どもの自分らしさに気づいていける関わりを目指していきたい」「現実の社会に適応するような普通の生活になればよい」「場合によっては、養護施設への復帰をさせてやりたい」等々、「人としての素養を身につける」ことが第一のように感じられました。

◆3班(経営層・権利擁護等・子ども支援)に分かれて聞き取り調査を実施する。
・これに関する評価結果が公表されますので、お楽しみです。

◆昼食を子ども達と共にする
・女子調査員2名は入所女子3名と宿直職員1名の総勢6名、男子調査員は、入所男子8名と宿直職員1名の10名、今日のお昼の献立は、ラーメン・皮のむかれた柿1個・春雨とソーセージ等の交えた1品・1人用パック牛乳で、要するに副食品3品が添えられていたということ。十分な寮を感じました。子ども達によれば、自己申告でラーメンは大盛り・中盛り(普通食)・少なめ、とあるようで、この度は全員中盛り(普通)だそうである。
・唯一貴重で子ども達と一緒に行動を共にする時間なので、しばらく観察して感心したことがあります。食事は一斉に合掌して「頂きます」の感謝心でありましたが、食べ終わっては「ごちそうさまでした」という挨拶が、どの子も同席している宿直職員に対しての定められた礼儀のようでした。子ども達による「出会いと離れていく」際の「人のあり方の原点となる礼儀」を感ぜざるを得ませんでした。おそらくどの場面にても「そうすること」でしょう。
そういえば、10時頃からの見学はじめの「子どもとすれ違った際」の挨拶を思い出しました。
今考えるに、日常生活上で「刷り込み」が出来ていくことでしょう。

◆調査活動を通しての感想(翌日も含む)
・平成26年度「業務概要、3.運営方針」によると、理念・方針はしっかりとしており、子どもには「最善の利益の追求」「地域社会で自立していける力」、運営面では「真に社会の期待に応えうる運営を目指す」とあります。是非、この理念の基に全職員が一丸となり、実現に向かった姿・方向を確認して欲しいものです。
・一方、「地域に開かれた施設」では、入所児童の地域、家庭・学校等関係機関ではそれなりに対処してうまくいっているようですが、学園の置かれいる「勝平地区」に対しての積極性がイマイチのようです。子ども達のプライバシー保護や施設に対するマイナスイメージに躊躇しているようですが、子ども達のプラスとなるセルフイメージの転換を考慮に入れたとき、まさに工夫された勇気のある決断を期待したいものです。
・今後に期待することとしては、ベテラン職員の子どもへの関わりの姿を若い職員が伝統のように職人芸として学んでいるようですが、これら職人芸としての子どもへのタッチは職員の頭に描かれている地図であって、もっともっと子どもとの相互交流、感情レベルでの処理の仕方を学ぶ必要がありはしないか、感情レベルでのやりとりの専門性ではないでしょうか。「枠のある生活」は確かに必要と思われますが、安定期を過ぎた子どもには、当園の大前提である「理念・方針」は、「子どもへの最善の利益追求」のはず、子どもはたとえ短期間でも地域とのふれあいの中で育っていく、という社会的人間ではないかと思われます。もちろん職員の方達は全て解っているでしょうから、残されているのは、そのシステムを作っていくことになるのかなと思われます。
・上記子育てシステムが現実とマッチしていなかったら、今後の課題として望みます。
・最後は、千秋学園と言えば、野球と花壇活動が有名になっています。今年度もやはり「花いっぱい」活動で県表彰では優良賞、市レベルでは優秀賞に輝いています。しかし、残念なことに今年度の野球に関しては、男子メンバーの不足から女子メンバーが加わって編成されているようです。それでも諦めないで混成チームで意欲的なところは、評価に値するのではないでしょうか。
従来から千秋学園をよく知っている一般市民を「がっかり」させないような活動も又考慮に入れたりしながら、職員の方々が励んで欲しいものと期待しております。

◆以上感ずるままに書かせて頂きました。もし、失礼な発言や事実と相違している場合には、何卒ご容赦願い、ご指摘を願います。

◆参考として昔の千秋学園のWebページ(ブログ)です。
http://20century.blog2.fc2.com/blog-date-20100717.html#no728

◆以下の懐かしい論文も掲載します。この中の文献として引用されている「小川利夫(教育原理)」「吉田久一(日本社会事業史)」両先生(すでに故人です)の、かつてのご講義されている姿を忍びながら読ませて頂いたものです。自立支援施設までの手がかりとなる文献になります。忘れかけていた過去の出来事の回想に感謝しながら、第三者評価訪問調査にお礼を申しあげます。
http://cache.yahoofs.jp/search/cache?c=ovt3QNQca8MJ&p=%E6%98%8E%E6%B2%BB%E6%99%82%E4%BB%A3+%E9%99%B6%E8%82%B2%E9%99%A2&u=repo.lib.yamagata-u.ac.jp%2Fbitstream%2F123456789%2F7258%2F3%2Ftucss-17-01270138.pdf#search='%E6%98%8E%E6%B2%BB%E6%99%82%E4%BB%A3+%E9%99%B6%E8%82%B2%E9%99%A2'

次回は、「第3回社会保障制度改革推進会議資料」になります。
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コメント
体罰は「ない」と信じています。 その理由は
@秋田県千秋学園運営規程 第3条(施設運営の方針)の2、施設内で暴力、いじめ、差別などが生じないよう徹底するものとする。
A同9条(虐待等の禁止)1.いかなる場合でも入所児童に対する暴力、言葉による脅し、人格を辱める行為の禁止。2.職員が人権侵害に当たる行為を発見したとき放置してはならない。3.施設及び職員は、人権侵害に当たる行為発見の際、速やかに児童相談所等の県の関係機関に通告しなければならない。
以上から、判断される理由となります。
Posted by: NPO法人秋田県福祉施設士会  at 2014年11月16日(Sun) 20:51

体罰はあるんですか
Posted by:  at 2014年11月16日(Sun) 09:14