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「未来イノベーションワーキング・グループ」の中間取りまとめを行いました(平成31年3月19日) [2019年04月18日(Thu)]
「未来イノベーションワーキング・グループ」の中間取りまとめを行いました(平成31年3月19日)
https://www.meti.go.jp/press/2018/03/20190319006/20190319006.html
◎未来イノベーションWG からのメッセージ(中間報告)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_04044.html
(設置の趣旨→医療福祉分野において、IoT、AI、ロボット技術など、第4次産業革命を踏まえた変革が進展しつつあり、政府としても、実装される機器・サービスの導入・普及に向けて、制度改革・支援策の充実に取り組んでいます。
一方、2040年頃における未来の医療福祉分野の在り方を考える際には、足元において導入される技術が漸進的に改善していく姿を考えるのみならず、将来見込まれる社会・地域の変化や技術革新を見据え、バックキャストして中長期的な戦略を構築していくことが必要です。こうしたことから、次世代ヘルスケア産業協議会・次世代医療機器開発推進協議会・次世代医療ICT協議会の下に未来イノベーションワーキング・グループを立ち上げて議論し、今般、中間取りまとめを行いましたので、公表します。)

◎未来イノベーションWG からのメッセージ(2019年3月)

人と先端技術が共生し、 一人ひとりの生き方を共に支える次世代ケアの実現に向けて
○検討の背景→2040年を展望し、誰もがより長く元気に活躍できる社会の実現(平成30年10月22日未来投資会議 根本厚生労働大臣提出資料)
【雇用・年金制度改革】
【健康寿命延伸プラン】 ※来夏を目途に策定
【医療・福祉サービス改革プラン】 ※来夏を目途に策定→〇 2040年の生産性向上に向けた 目標と2025年までの工程表 〇 以下の4つのアプローチにより取組を推進 「ロボット・AI・ICT等の実用化 推進、データヘルス改革」「タスクシフティングを担う人材の育成、シニア人材の活用推進」「組織マネジメント改革」「経営の大規模化・協働化」
○未来イノベーションWGについて→・設置の趣旨・検討の事項・これまでの審議経過
○未来イノベーションWG 委員
○協力企業→株式会社ボウルグラフィクスhttp://www.bowlgraphics.net/ 

VISITS Technologies 株式会社
○未来イノベーションWGにおける議論→2040年における国民の暮らしの目指すべき将来像を構想した上で、バックキャストし、そ のために必要なアプローチについて整理した。
・2040年からバックキャストした検討を実施

・本WGの議論の構造→@からDまでのバックキャストアプローチで。

○↓以下、目次に沿って
I. 問題意識

○2040年に向けての社会構造の変化→2040年に向けて社会構造が変化する中で、新たに顕在化する社会課題を解決しつつ、新たな産業を創出していくことが求められる
・想定される社会構造の変化(@-C)⇒⇒示唆される課題へと。
・(参考)2040年に向けての社会構造の変化@ –人口動態の変化→今後、高齢者の増加幅は落ち着くものの、現役世代の減少が加速。
・(参考)2040年に向けての社会構造の変化@ –人生100年時代へ →2040年頃には、100歳以上の高齢者が30万人を超える見通し。
・(参考)2040年に向けての社会構造の変化@ –単身世帯の拡大→単身世帯は2040年に39.3%まで拡大し、最大の世帯類型に。
・(参考)2040年に向けての社会構造の変化A –地域・コミュニティの変化→人口ボーナスを享受してきた三大都市圏は急激な高齢化局面に突入。 特に、東京圏は入院・介護ニーズの増加率が全国で最も高く、医療介護人材が地方から流出する恐れがある。 地方圏では東京からのサービス移入に伴う資金流出が常態化する可能性。 (自治体戦略2040構想研究会 第一次・第二次報告概要 『若者を吸収しながら老いていく東京圏と支え手を失う地方圏』
・(参考)2040年に向けての社会構造の変化B –グローバル化の影響→経済面では、アジアの中での重要性が低下する一方、人的移動の活発化の中で日本 における在留外国人は増加すると推計されている
・(参考)2040年に向けての社会構造の変化B –グローバル化の影響→アジアを含む諸外国では高齢化が急速に進展。医療・介護費の増加によりイノベーションへの投資 が進まなくなる恐れがある一方、各国間の人材収奪競争が高まる可能性

○現状のまま2040年を迎えた場合に健康・医療・介護が抱え得るリスク→「労働力を医療・介護に優先的に投入しても人材不足が解消しない可能性」「都市部では医療・介護需要が爆発 する一方、地方では病院や介護事 業所の撤退が生じる可能性」「・医療・介護の公的費用がGDP比で 約3割増加し、財政・経済に影響」。
・高齢者像の変化→一方で、近年、高齢者の若返りが見られ、就業率が上昇するなど、高齢者像が大きく変化しつつある。
○2040年にかけて見込まれる技術の進展(基盤技術)→基盤技術の個々の進化、ならびにその組み合わせが社会にもたらす意味合いを要約すると以下の通りになると考えられる→「シミュレーション、最適化が進 み、需給のコントロールが容易に」「個々のニーズへのマッチングが進み、新たな製品・サービスの創出が加速」「ロボット技術が進化し、自動化・省力化が進む」
・ロボット、自動運転等の基盤技術は、2040年に向けて進化していくと考えられる→「自動運転」「ロボット」「通信」
・AI、量子コンピュータ等の基盤技術は、2040年に向けて進化していくと考えられる→「AI」「量子コンピュータ」
・(参考) テクノロジーが内包する4方向への力学

○介護における2040年に向けての技術の広がり→ これまでのイノベーションは医師の診断・治療をより行いやすくするものが主であったが、予兆の検知や予防など、介入の場所やタイミングを広げるものも増加。→医師(ヒト)が従来の診療プロセスでは気づかない兆候を把握し、示唆を与える。患者自身の行動変容、もしくは、社会生活の 質の向上を支援する
・AIの活用により、日常生活データの分析から異常検知、特定疾病の兆候の検知がされる ようになってきている
・情報は統合管理され、AIが判断サポートor自動化の方向
・技術の進展による産業や生活の変化について、諸外国ではビジョンを策定→2040年にかけて見込まれる技術の進展は、産業や国民の暮らしの様々な側面に変容をもたらす。諸外国でも、具体的な将来の変化のイメージを描いている。→P25参照。

○2040年に向けて維持・共有すべき健康・医療・介護の価値観→健康・医療・介護は、国民の生活の質を高めるために、以下のような価値観を実現でき るシステムであり続けることを前提とする→(0)-(5)参照。P26へ。


II. 目指す将来像と対応の方向性
○本WGのこれまでの議論の流れ
→ 第1回の討議をもとに4つのテーマを抽出した上で、第2回では各テーマについてグループ討議を実施。その結果から第3回でとりまとめ案を提示。

○人と先端技術が共生し、一人ひとりの生き方を共に支える次世代ケアの実現に向けて
1. 現状のまま2040年を迎えた場合に、健康・医療・介護が抱え得るリスク→担い手不足、地域間格差、需要の拡大・多様化、これまでの供給側と需要側の関係(一方的供給)。
2. 2040年の理想的な健康・医療・介護の姿→人と技術が共生しその人なりの価値を届けることができる。誰もが幸せの実現に向けて自分に合った生き方を選択できる。誰もがどんな状態であっても「これでいい」と自然に思える。今後は、誰もが支え手になり共に助け合う「ネットワーク型」へ。
3. 対応の方向性(3つのアプローチと3層の基盤づくり)→(1)インフラのスマート化 (2)個人の主体化を支える (3)共に支える新たな関係の形成→長期ビジョンに基づく先駆的な研究開発投資、成果を社会が受容する環境整備(ヘルスケアエコシステムの創出) →日本は、海外から多くの投資・人が集まるイノベーションハブに
○先端技術が溶け込んだ2040年の社会における健康・医療・介護のイメージ→不安要素の排除を先端技術と融合。
○マクロ面から見たインパクト→2040年を見据えた一連の対応が実施されれば、医療・介護費の効率化、人手不足等の問題の解消のみならず、我が国社会・経済の活性化に寄与する可能性。→(1)インフラのスマート化 (2)個人の主体化を支える (3)共に支える新たな関係の形成→P36参照。
○次世代ケアの実現に向けて留意すべき視点→2040年の健康・医療・介護の在り方を考える上では、以下のような視点に留意する必要があるのではないか。↓↓
【健康・医療・介護システムの考え方】→柔軟な健康・医療・介護の在り方が必要ではないか。社会には多様な困難が溢れており、そのような人々にどのようにアプロー チしていくか。前向きに将来像を考えるためには、思考の枠組みを概念的なものにせ ず、具体感を持って議論する。現行制度を所与のものと考えない発想が必要。海外を含めた広いスコープで議論する必要があるのではないか
【システム を構成する人や技 術への考え方】→(「支え手」へのアプローチ) 専門職が燃え尽きないためのリテラシーの埋め 込みが重要、家族等、ケアの担い手に光を当てられないか。 (個々人へのアプローチ) 一人ひとりが「落ちない」ための教育の在り方。  (テクノロジーの捉え方) ハイテクのみならずローテクも重要、テクノロジーはエンフォースメントこそが重要。

次回の続きは、「III.具体的な取組」からです。
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