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謹賀新年[2016年01月03日(Sun)]
日本の運命を定める意義深い新年を迎え
皆様方の決意と実行を期待しますと共に
ご多幸の一年でありますよう祈念します


「万年哲学青年」を名乗る小生は、月に一度の定期検診を受けながら
一月早々に電子書籍を発行する準備を進めております。
題して「未来をひらく生命の哲学」シリーズ。
発行と同時にブログでも公開の予定です。
【高齢者の健康の最新記事】
Posted by 心の平和 at 09:43 | 高齢者の健康 | この記事のURL | コメント(0)
天皇陛下82歳誕生日のお言葉[2015年12月29日(Tue)]
 12月23日天皇誕生日に際して満82歳になられた天皇陛下の記者会見におけるお言葉を紹介しておきたい。右翼が天皇を持ち上げるのなら、その思いを受け取って厳守するのが本当だが、安倍首相はじめ右翼団体に加入している殆どの自民党の政治家は天皇陛下の思いを軽視もしくは無視していると言わざるを得ない実情なのだ。
 以下「戦後70年、先の戦争を考えた一年」として語られた毎日新聞ネット記事から。

「今年は先の大戦が終結して70年という節目の年に当たります。この戦争においては、軍人以外の人々も含め、誠に多くの人命が失われました。平和であったならば、社会の様々な分野で有意義な人生を送ったであろう人々が命を失ったわけであり、このことを考えると、非常に心が痛みます。

 軍人以外に戦争によって生命にかかわる大きな犠牲を払った人々として、民間の船の船員があります。将来は外国航路の船員になることも夢見た人々が、民間の船を徴用して軍人や軍用物資などをのせる輸送船の船員として働き、敵の攻撃によって命を失いました。日本は海に囲まれ、海運国として発展していました。私も小さい時、船の絵葉書を見て楽しんだことがありますが、それらの船は、病院船として残った氷川丸以外は、ほとんど海に沈んだということを後に知りました。制空権がなく、輸送船を守るべき軍艦などもない状況下でも、輸送業務に携わらなければならなかった船員の気持ちを本当に痛ましく思います。今年の6月には第45回戦没・殉職船員追悼式が神奈川県の戦没船員の碑の前で行われ、亡くなった船員のことを思い、供花しました。

 この節目の年に当たり、かつて日本の委任統治領であったパラオ共和国を皇后と共に訪問し、ペリリュー島にある日本政府の建立した西太平洋戦没者の碑と米国陸軍第81歩兵師団慰霊碑に供花しました。パラオ共和国大統領御夫妻、マーシャル諸島共和国大統領御夫妻、ミクロネシア連邦大統領御夫妻もこの訪問に同行してくださったことを深く感謝しています。この戦没者の碑の先にはアンガウル島があり、そこでも激戦により多くの人々が亡くなりました。アンガウル島は、今、激しい戦闘が行われた所とは思えないような木々の茂る緑の島となっています。空から見たパラオ共和国は珊瑚礁(さんごしょう)に囲まれた美しい島々からなっています。しかし、この海には無数の不発弾が沈んでおり、今日、技術を持った元海上自衛隊員がその処理に従事しています。危険を伴う作業であり、この海が安全になるまでにはまだ大変な時間のかかることと知りました。先の戦争が、島々に住む人々に大きな負担をかけるようになってしまったことを忘れてはならないと思います。

 パラオ訪問の後、夏には宮城県の北原尾、栃木県の千振、長野県の大日向と戦後の引揚者が入植した開拓の地を訪ねました。外地での開拓で多大な努力を払った人々が、引き揚げの困難を経、不毛に近い土地を必死に耕し、家畜を飼い、生活を立てた苦労がしのばれました。北原尾は、北のパラオという意味で、パラオから引き揚げてきた人々が入植したところです。

 この1年を振り返ると、様々な面で先の戦争のことを考えて過ごした1年だったように思います。年々、戦争を知らない世代が増加していきますが、先の戦争のことを十分に知り、考えを深めていくことが日本の将来にとって極めて大切なことと思います。

 私はこの誕生日で82になります。年齢というものを感じることも多くなり、行事の時に間違えることもありました。したがって、一つ一つの行事に注意深く臨むことによって、少しでもそのようなことのないようにしていくつもりです。

 今年もあとわずかになりました。来る年が人々にとって少しでも良い年となるよう願っています。」
Posted by 心の平和 at 20:33 | 戦争と平和 | この記事のURL | コメント(0)
最近の社会情勢[2015年12月07日(Mon)]
 さる11月13日に突発したパリ同時テロ事件で130人の犠牲者が出て、世界中が大騒ぎになっている。欧米諸国はさらなるテロ対策としてイスラム国への空爆を激化させている。その後アメリカでも防ぎようのない単独テロが発生している。まさに世界的にテロの泥沼が深まり広まっている。
 欧米を中心とする反イスラム連合は、さらに空爆を強化してテロとの戦いを計画している。確かな統計によれば、テロでの死者数は2001年405名、2010年13,186名に比べ2014年は32,727名に激増している。テロに加担する戦闘員も3万名以上とみられている。

 一方、日本国内では毎日のようにテレビで認知症が取り上げられ、今でも全国に500万人以上いるといわれる患者数は、今後もうなぎ上りに増加する一方で、ガンの遺伝子治療をはじめ新薬による医療費は兆の単位で増えつづけ、健康保険制度はパンク寸前にあるという。
 介護施設や介護士の不足、健康保険や介護保険の膨大な赤字、介護に行き詰まったあげくの殺人や自殺・・・何もかもお手上げの状態になりかけている。もう一度70年前の敗戦直後に後戻りしてやり直す以外にないのではないかとさえ思えてくる。

 知人のKさんが作成したA4紙10頁の原発関連資料「核燃料=未使用と使用済みの比較」(核燃料の是非を問うものではなく、事実を記述したもの)の説明を聴いた。その結果は驚くべきもので、「未使用核燃料」と「使用済み核燃料」では危険性において雲泥の差があることを知らされた。「どうせ廃棄処分にするのだから使用しないままではモッタイナイ」という意見がいかに根拠のない暴論であるかは明白である。その比較データの一部だけをみても、「人体が受ける影響」については、「未利用」は手でさわっても有害な被曝はないのに対して「使用済み」は20秒浴びたら100%死亡する(約7シーベルト)という。
 その他、保管に必要な期間、方法、コストのすべてにわたって格段の差がある。しかも使用済み核燃料を処分・貯蔵できる施設は国内のどこにも無いにもかかわらず、目先の利益だけ計算して再稼働していると言うほかはない。
原発は地球温暖化にとってクリーンなエネルギーとの主張もあるが、とんでもない誤解で、原発立地の海水温度は7.1℃上昇して環境を悪化させている。
*電力会社は特別の原価計算方式によって、原価が高くなればなるほど高い利益を上乗せできるようになっている。だから一般価格より2、3倍も高い原油や天然ガスをワザと買い付けて、電気代を釣り上げているのが実情である。
 
 日本語は言霊といわれ、主語なしで自他の区別を明確にしないで(人称なしで)話したり書いたりできる唯一の言語といわれている。つまり自己主張が弱く、自他一体の集合無意識が土台になっている。それが「長いものには巻かれよ」とか「寄らば大樹の陰」のごとく権力に弱い態度ともなるのだが、権力はその特長を利用して横暴な政策を強行する恐れが大きい。(今の安倍政権にもその特徴がみられる)
 今の日本には拝金主義、経済第一主義が横行している。人はパンのみ、カネのみで生きているのではないことを忘れて欲ボケしているのではないか。「今だけ、金だけ、自分だけ」の生き方は犬猫などにも劣ると軽蔑されてもやむを得ないだろう。

Posted by 心の平和 at 15:19 | 政治・社会問題 | この記事のURL | コメント(0)
免疫力と自律神経[2015年11月18日(Wed)]
 とつぜん医学用語を使って何事かと不審に思われるかもしれないが、「医者薬は修理肥」という意味でおつき合い願いたい。じつは最近はじめて知ったのだが、阿保徹(あぼ・てつ)という名の医学者が出版界で人気を博している。Amazonで検索してみると、多数の著書がズラッと並んで出ている。どれもこれもタイトルに「免疫」という専門用語がついているが、決して専門書というわけではなく、免疫学の分野で著者が自ら発見した理論をもとに分かりやすく病気と健康について解説した啓蒙書が次々と出版されている。中には手軽な各種の文庫本も多い。
 Amazonサイト検索=阿保 徹(リンク)
http://www.amazon.co.jp/s/ref=sr_pg_1?rh=n%3A465392%2Ck%3A安保+徹&keywords=安保+徹&ie=UTF8&qid=1446809847

 著者の略歴を2012年刊のPHP文庫『免疫力が上がる生活 下がる生活』の奥付で確かめると、<1947年、青森県生まれ。東北大学医学部卒業。新潟大学大学院教授。専門は免疫学。米国アラバマ大学留学。(中略)96年には白血球の自律神経支配のメカニズムを解明するなど、免疫学の世界的権威として知られる>とあり、主な著書が紹介されている。

 その数多くの著書の中で上記の文庫本のプロローグ「免疫の中心は白血球」には次のように解説されている。
<免疫とは簡単に言えば、体の中に、病気の菌などが入り込んだときに、それが発症する前に捕まえて外に放り出してしまう力です。また、自分の体の中で異常、例えばガン細胞などが発生したときに、それを取り除く働きをしています。
 つまり、免疫とは、私たちの体を守るための防御システムです。その中心的な役割を担うのが血液中の白血球です。(中略)
「免疫」と言うと、ハシカなどのように、一度かかると「免疫ができて二度とかからない」というときに使ったりします。その「免疫」とは、ウィルスの情報を記憶しておいて、そのウィルスが再び入り込んだときには、素早く処理する仕組みで、これは免疫システムの中の「獲得免疫」によるものです。その働きはリンパ球が担っています。本書で、免疫と言っているのは、獲得免疫だけでなく、私たちの体を守る防御システムすべてのことです。>

 続いて血液の成分についての詳しい解説は省略することにして、進化の最先端にある人体では、単細胞生物(アメーバ等)と違って、腸管や筋肉、皮膚など特殊化した体内細胞は体を守る働きを失い、その弱点ををカバーするために進化したのが白血球であるという。
 白血球からは最初に異常細胞を処理するマクロファージができ、脊椎動物になって顆粒球とリンパ球に分化する。リンパ球はマクロファージからの指令で数千倍にも増えて異物を処理するときに炎症や鼻水や膿ができる。この時に一部のリンパ球が異物を記憶して再び同じ抗原が侵入した時に素早く増殖して処理するのが獲得免疫にほかならない。

 じつは、ここまではすでに免疫学の基本として知られていたのだが、安保教授の発見というのは、この体内の免疫機能が外から侵入したバイキンだけではなく、体内の自律神経系とも密接な関係をもつ、という理論にある。つまり交感(興奮・緊張)と副交感(安静・抑制)の背反する自律神経系と密接な関係があり、そのアンバランスが体内の異常に対処する免疫の働きを低下させる原因になることを発見したのであった。それまで体内の自己免疫メカニズムはほとんど知られていなかった。そのために既成の医学常識に反する安保理論は現在でもほとんど無視されるか否定されている状態にある。
 安保教授は外部から侵入したバイキンに対する獲得免疫だけではなく、体内の異常細胞や異物に対処する免疫の働きが自律神経系の支配下にあることを発見したのだが、その証拠は医薬界では認められていない。また「免疫力」という用語も公式に認められていない。その理由は、安保理論を裏付ける十分な証拠がなく、抗がん剤はじめ薬剤の投与や手術の有害論を提唱していることにある。さらに医学会の常識に反して、早期検診はかえって精神的不安を増幅するゆえに免疫力を低下させるとして受診しないようにすすめている。その代わりに自律神経のバランスをとって病気を予防するための健康な日常生活のすすめとして、上記の著書の目次に目を通すと、
「日々の手軽な運動が健康生活の基本」
「免疫力を高める食生活の基本」
「心の健康が体の健康を左右する」
「病いは気から」には、科学的根拠がある
 等々の項目が並んでいる。

 私自身の体験を通してみると、ちょうど2年前に右頸動脈狭窄症の手術に必要な準備としてカテーテル検査を受けたあと、手術は成功したのだが、その後に多臓器不全の一歩手前で救急車の中で意識不明になったまま入院し、命を取り留めるため緊急人工透析と人工心臓の応急処置を受けた。それは動脈硬化のある高齢者の千人に1人くらいの割合で発生するコレステロール塞栓症のためと後日主治医から告げられた。
 1世紀前の明治時代では、食物に人工添加物が入った食物を口に入れることはなく、自動車で移動することもないので運動不足になることもなかった。したがって現代では、個人的な不摂生だけでなく環境にも病いの原因があると認めざるを得ない。

 その後、2ヵ月近く重症患者の病室で全く力が抜けて動かなかった手足が動くようになり、歩行器から杖だけで歩けるようになった姿を見て病院のスタッフに驚かれたが、透析治療は週3回から2回になって退院し、その後は約1年ほど週2回3時間ずつの透析に通院していた。
 もしそのまま担当医や透析技師の言うままに任せていたら、今もそのまま透析治療を続ける身になっているに違いないが、半年前に自己責任において週1回の治療に変更を依頼し、さらに2ヵ月前からは月1回の定期検査と服薬だけで透析から離脱している。こと腎臓に関しては、慢性・急性に関わらず悪くなったら二度と回復しないという医学常識を信じない態度が必要となる。
 この自分の経験からみて、医薬や医師の治療に感謝しながらも、無条件に依存することがベストではない。その意味で、安保徹教授の免疫説に関心を抱きながらも、やはり全面的に依存しない態度で受け取りたい。以上、参考までに紹介したので、善きように受け取ってくださることを願っている。
(注記)
 米国をはじめ日本でも盛んに研究・実験を進められているガン免疫療法は、獲得免疫の一種として人工的に抗体を作り、その免疫機能を利用してガン細胞を排除しようとする療法と推測されるので、安保教授による自然免疫力向上とは似て非なる方法と考えられる。確かな事実はシロウトの私には判断できないことをお断りしておきます。
 
Posted by 心の平和 at 11:51 | 高齢者の健康 | この記事のURL | コメント(0)
新しい証言をUPしています[2015年11月01日(Sun)]
 9月から10月にかけて戦争体験の証言3篇を更新しています。
80、85、90歳と、それぞれ世代の違った高齢者が、今の若者たちに同じ思いを繰り返させないたに、ありのままの体験をくわしく伝えている証言です。
http://www.geocities.jp/shougen60/index.html
毎夜の空襲の恐怖と飢えをしのいだ青春時代の記憶 New
私の戦時体験 New
高齢になって益々ひろがる交流の輪 New

 戦後70年目となり、戦前戦中には女性に選挙権さえなく、自由に発言さえできなかった時代を知らない若者たちは、選挙を棄権する者も多いようです。そうした政治へのj無関心が、再び過去の戦争へ引きずり込もうとする権力にとって何より望ましい条件になるのです。

過去の歴史から学ぶことが、いよいよ必要不可欠となる危急の時代が迫っていることに目覚めてほしいものです。


Posted by 心の平和 at 09:13 | 戦争と平和 | この記事のURL | コメント(0)
(動画)プーチン・ロシア大統領の記者会見[2015年10月13日(Tue)]
プーチン大統領の本音をアメリカの記者団にありのまま語った動画です。(日本語字幕つき)
https://www.youtube.com/embed/3FYNRssfFX0

ロシアは決してオバマ大統領のアメリカに敵対しているのではなく、むしろ助けたいのだと、真情をこめて訴えています。
裏には裏があることを思い知らされました。なんと中東で戦っているのは殆ど傭兵で、その傭兵たちは給料の多い側へあっさり寝返ってしまうという。つまり味方のつもりが敵になっているのが実情のようです。
Posted by 心の平和 at 09:15 | 戦争と平和 | この記事のURL | コメント(0)
戦死を賛美する軍歌[2015年09月27日(Sun)]
 私が尊敬してやまない知己の橋本左内氏に『国民学校一年生』という著書がある。橋本氏は同志社大学院を卒業されたキリスト教牧師で、特定の教会に属さない自由な立場で「イエスとともに歩む会」を主宰されている。一度天理市に来訪された時には私がおぢば周辺を案内し、詰所で一夜を語り明かしたこともある。
 私より2つ年下の橋本氏は戦争末期には国民学校(今の小学校)6年生になっていたはずだが、上記の著書には当時の小学生がどのような教育を受けていたかが詳述されている。
 ここでは「軍歌」にしぼって、代表的な歌詞のいくつかを紹介したい。日中戦争が始まった昭和12年(1937)頃から大量に作られ歌われた軍歌は太平洋戦争の終結までに50曲にのぼっている。

     露営の歌(昭和12年)
1)勝って来るぞと 勇ましく   2)土も草木も 火と燃える
  ちかって故郷(くに)を出たからは  果てなき曠野 踏みわけて
  手柄たてずに 死なりょうか    進む日の丸 鉄かぶと
  進軍ラッパ 聴くたびに      馬のたてがみ なでながら
  まぶたに浮かぶ 旗の波      明日の命を 誰が知ろ

3)弾丸もタンクも 銃剣も    4)思えば今日の 戦いに
  しばし露営の 草まくら      朱(あけ)
  夢に出て来た 父上に       染 まって にっこりと
  死んで還れと 励まされ      笑って死んだ 戦友が
  さめてにらむは 敵の空      天皇陛下万歳と
                   残した声が 忘らりょか      
5)戦争(いくさ)する身は かねてから
  捨てる覚悟で いるものを
  鳴いてくれるな 草の虫
  東洋平和の ためならば
  なんで命が 惜しかろう

   同期の桜(昭和18年)      (中略)
1)貴様と俺とは同期の桜     5)貴様と俺とは同期の桜 
  同じ航空隊の庭に咲く       離れ離れに散ろうとも
  咲いた花なら散るのは覚悟     花の都の靖国神社
  みごと散りましょ国のため     庭の梢に咲いて会おう

 以上2つの歌をはじめ殆どの軍歌のメロディは私の頭にも染みついている。ここでは「戦死」がくりかえし賛美され奨励されている。こうして戦場に駆り立てられた民衆は自分の「死」を最高の名誉と信じさせられたのであった。中でも極めつけは次の「海ゆかば」である。

 海行かば水漬く(みづく)屍(かばね)
 山行かば草むす屍(かばね)
 大君の辺(へ)にこそ死なめ
 かえり見はせじ

 この歌には、戦争末期に大半の輸送船が米軍の魚雷に狙われて海底深く沈没し、乗っていた多数の兵隊たちの屍が水に漬かったまま白骨化してゆくさまを如実に表している。
 一方、フイリピンやニューギニアなど南方の島々に派遣された将兵の半数は、武器はおろか食糧の補給もなく、戦うどころか極限の飢餓状態で山野をさまよい、ついに餓死したといわれている。その白骨が数万のケタで草にまみれたまま放置されている。その悲惨な死も天皇のためなら後悔しないという意味になる。
 当時は国民を「天皇の赤子(せきし)」と呼び、日本人はすべて天照大神に始まる天皇の子孫とされた。それにしても世界支配を目的とする聖戦のために子孫に非情な死を命じる親はどこにあるだろうか。その意味で、戦後の日本が70年の間一度も戦争しない国になったことは、進化の最先端を行く民族として誇れるであろう。一方、今でも中東では聖戦の名のもとに殺し合いの内戦が続いている。しかも、対立抗争を焚きつけて大量に武器を消費して利益を挙げている陰の勢力もあるという。
 永続して繁栄する国はどこにあるのか、いずれは天の采配が下ることを期待してやまない。
  

Posted by 心の平和 at 19:42 | 戦争と平和 | この記事のURL | コメント(0)
私が共感する最近の情報[2015年09月21日(Mon)]
 たしかに私は政治にはシロウトだから、ひとに読んでもらえる文章を自分では書けないし、書かないほうがいいと思っている。しかし、最近の政治情勢に目をつむることはできない。今まで政治に無関心な国民が多かったから国会での強行採決という結果を生んだにちがいない。
 そこで数あるブログのなかで、同感できるサイトの内容を転写してシェアすることにしたい。

 その前に、民主主義について少し考えてみたい。民主主義と逆行する政治は、日本では明治以前の徳川幕藩体制や戦前の軍部独裁であり、他国では君主による封建政治だが、まれにみる名君による治世はめったに実現しない。しかも過去の歴史には生まれつき支配する者とされる者の差別があり、大多数を占める民衆の自由や生命は支配者(上・高山)の思うままであった。近代になって英雄が歴史をつくる時代は終わり、民衆の自由と平等の人権を保障する民主主義が最善の道ということになる。

 いかなる組織体制でも首脳(トップやリーダー)はなければならない。それは脳がなければ人体では無くなるのと同然である。とすれば、頭脳に相当するトップは人体の隅々まで神経を張りめぐらし、体内外からの情報を処理していかに行動するかを決定する役目を担っていることになる。あらゆる組織にとって体内外の情報を無視して勝手に行く先を決めるトップは、いわば妄想や欲望に目がくらんだ脳の異常、あるいは認知症に似た状態といえるだろう。

 しかし、戦後70年に至るまで国会議員は総選挙で選ばれてきた。現在の与党の中で総理大臣(日本の政治的トップ)を出している自民党は、前の衆院選挙で有権者の25%しか支持されていない。過去最低の投票率(52.3%)で半数近くが棄権したからだ。しかも、その選挙運動で自民党は、景気回復ばかり強調して集団的自衛権(じつは他衛権)や積極的平和主義(じつは軍事力主義)などの政策はオクビにも出さなかった。相手をだまして平気な脳の持ち主は信用できない。

 とはいえ、何よりの責任は、せっかくの選挙権を無関心のため「白紙委任」した棄権者にあると言えるかもしれない。戦後はじめて選挙権を得た女性(日本人の半分)は何を考えていたのだろう。
 それでも今日(9/21)の毎日新聞の世論調査結果によると、安保関連法の成立を是とする回答は33%あったという。評価する人々は一面的な情報しか受け取らないか、何らかの利害関係を優先しているのではないだろうか。

 それでは「兵頭正俊のブログ」を紹介したい。
(9/17)
福島県飯舘村で、豪雨で流出した放射性物質を含む除染ごみ袋は、395袋(リンク)に増加した。しかも発見されたゴミ袋の、半数ほどが破れており、すでに中身がなくなっていた。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150915/k10010235431000.html

日本の1%は、管理できないことに手を出し(原発)、その原発が破壊された後も、除染ごみ袋ひとつ管理できないのである。

世界一の地震大国で原発を建てる。福島第1原発が破壊された後、今度は除染ごみ袋を、川沿いの農地に置く。とにかく恐ろしいまでに考えないし、想像力がないのだ。

望月環境大臣にいたっては、「今後、豪雨が予想される場合は袋をロープで固定したり、仮置き場に優先的に移動させたりするなど再発防止策を徹底させたい」と述べる始末だ。

除染ごみ袋をロープで固定したり、仮置き場に移動させたりするのに、いったい何日かかるのだろう。しかも豪雨が予想されてから始めるのだから、間に合わないに決まっている。こういうことを記者のひとりも正さないのか。

(9/19)
9月17日、山本太郎が参院安保特別委員会に、喪服で出席した。「自民党が死んだ日」の暗喩だったが、わたしには、むしろ「日本が死んだ日」の哀悼の姿に見えた。
山本は、「この国、特に永田町には民主主義が根付いていないことを再認識しました」と語っている。

戦後70年、戦勝国にあてがわれた憲法ではあったが、それは300万人同胞の死、2000万人以上のアジア人の死を代償に獲得した憲法だった。この憲法で、とりわけ九条で民族の軍国主義のDNAを押さえ込み、わが国は70年の平和を勝ちとってきた。これは戦後教育の成果でもあるが、何よりも憲法の成果だった。

外国からあてがわれた憲法だからよくない、という屁理屈をよく聞かされる。だったら自前で現行憲法より優れた憲法を作ったらよい。しかし、それが作れないことは、現在の自民党憲法草案を見たらわかる。民主主義も人権も国民主権も大幅に後退し、あるいは削除されている。遙かに現行憲法の方が新しく優れているのだ。

自民党憲法草案には、対米隷属の、戦争で食っていく国家の精神が、すでに入っている。押し付け憲法などいう資格はないわけだ。

その改憲より一足先に、安倍晋三と山口那津男が解釈で憲法改悪をやった。安倍も山口も石破茂も戦争を知らない世代である。戦後の食糧難の時代も知らないだろう。かれらにとっては、太平洋戦争はひもじさの体験ですらない。そこから愚かで勇ましい発言が出てくる。

しかし、かれらはナショナリストではない。米国恐喝ビジネスのカモである。政治家の仮面をかぶった貪欲な利権企業家たちにすぎない。

それはこの戦争法案の、何ら日本が攻撃されていないのに、戦争で経済を回している米国の指示で、自国の若者を生け贄として差し出す本質によく顕れている。

『朝日デジタル』(2015年9月18日)の「虚を突く可決、周到に準備 自民、前夜からシナリオ」(リンク)
http://www.asahi.com/articles/ASH9K5S94H9KUTFK00L.html

(ツイート投稿より)
森ゆうこ(前参議院議員、生活の党)
本来理事会で協議すべき委員長の職務代行者の決定。理事会で協議もせず、職務代行者権限も持たないのに、勝手に委員長席に座り議事を進行しようとした自民党の佐藤正久筆頭理事の行為は明らかに越権行為。

山岸飛鳥(明月社)
委員長が誰にも聞こえない声で「採決します。賛成多数と認めます」つぶやくだけで「可決」。議事録は「議場騒然、聴取不能」。提案者の首相は「採決」前にとっとと逃亡。抗議に殺到する野党議員を自衛隊出身の与党議員が殴りつける。2015年9月17日。日本の歴史に刻まれる。

あべ ともこ(衆議院議員・小児科医・民主党)
昨夜10時過ぎ、私たち衆議院議員が参議院議長命令によって強制的に排除された時、その衛士に混じってSPや警察官がいたとの情報。なぜ立法府に彼らが立ち入り、排除に加担するのか、立法権の侵害であり、警察権力の乱用。六十年安保で岸首相のやった警官導入の再現だ。三権分立も踏みにじられた。

Posted by 心の平和 at 13:52 | 政治・社会問題 | この記事のURL | コメント(0)
立正佼成会が安保法案に反対の声明文を発表[2015年09月07日(Mon)]
 立正佼成会が8月22日付で標記の通り声明文を発表しました。参考までにリンクします。

立正佼成会ホームページに声明文のインフォメーションあり 
http://www.kosei-kai.or.jp/infomation/070/post_502.html 

[声明文]
すべてのいのちを守るために「安全保障関連法案」への重大な危惧
絶対非戦の誓い/真の安全保障/共に生きるすべてのいのちを守るために
http://www.kosei-kai.or.jp/pdf/20150902anpo.pdf
Posted by 心の平和 at 09:14 | 戦争と平和 | この記事のURL | コメント(0)
<戦争を語りつぐ証言>サイトの新聞記事[2015年09月03日(Thu)]
 自分で売り込んだわけではないが、8月下旬に記者が訪ねてきて取材を受けた。その記事が8/29付毎日新聞奈良版に出ているので、そのPDFファイルを添付した。
http://www.geocities.jp/shougen60/mainichi-kiji.html
 記者との話合いでは戦争末期に急造された天理市内柳本飛行場が話題になった。その飛行場を急造するために中学2年生の私も毎日のように土運びに動員された。東に連なる山脈の中腹にも海軍飛行隊の兵舎が並んでいた。米軍の艦載機が来襲して機銃掃射された。
 豊田山の東には天皇陛下を迎える御座所のトンネル工事が進められていた。その場所は本土決戦のため大本営の移転候補地でもあったという。奈良県北部は山に囲まれた盆地だから、作戦を有利に進めることができるとの目算があったらしい。

 戦中と戦後の逆転は一夜の間に起こった。前日まで教師をはじめとしてオトナたちは神国日本の必勝を信じ、本気で鬼畜米英を竹槍で突き殺す訓練をしていた。ところが戦後はアメリカの民主主義さまさまと急変した。食糧難だけは戦後も続いた。もちろん一切の自由を禁じられ、上下の関係を強制され、暴力が巾を効かせていた戦争中の日本が有難いはずはなかった。同じ日本人の中で戦場へ送り込まれた召集兵や飢餓に苦しみ命を失った戦死者、空襲に耐え家庭を守った女性たち、戦争被害者の大半は名も無き市民層であった。
 オトナ個々人を批判するつもりはない。それこそ日本人全部が聖戦必勝を信じなければ生きていられない情況であった。戦後は妄想の憑きものが落ちたと言えるかもしれない。戦時中は金科玉条として信じきり、戦後は古靴のように捨て去られた「国家神道の実体」(リンク)を再確認していただきたい。
http://www.geocities.jp/shougen60/kokkasinto.html

 話は現在に戻るが、『日本と日本人を危うくする安保法制の落とし穴』(9/3新刊)という極めつけの新刊書が出版された。元自衛隊レンジャー隊員が各界の論客に突撃インタビューしてまとめた内容で、アーミテージ・ナイ レポートの内容も紹介されている。
(1)対日超党派報告書(2)第三次レポート(2015年7月提言)に目を通せば、誰が何と言おうと安保法制の裏面が浮き彫りになる。森田実「言わねばならぬ」サイトに紹介されているのでリンクしておきたい。
http://moritasouken.com/sC4563.HTML
Posted by 心の平和 at 14:35 | 戦争と平和 | この記事のURL | コメント(0)
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