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外房北部〜大東の現地講座 [2011年09月19日(Mon)]

9月18日は、千葉県・外房北部〜大東の立地・地形の特徴を見る現地講座を行いました。

佐原市の液状化状況
以前は利根川の河道だった場所で、今回一番顕著な液状化現象が見られました。


飯岡市街は銚子を回り込んだ津波が大きな波となり、防波堤を乗り越えました。
写真は、津波に乗って、隣にあった橋にもうひとつの橋が乗り上げてしまった様子です。


大東岬の海浜植生群落の砂丘はもう少し波が高かったら、津波が内陸に完全に乗り越えていたところでした。
今週末は日本緑化工学会の大会です [2011年09月07日(Wed)]

2011年9月11(日)〜13日(火)は千葉大学西千葉キャンパスにおいて第42回日本緑化工学会大会が開催されます。
中村も今年、富士山での山の自然学クラブの活動を発表します。皆さんと一緒に毎年行ってきた種とりで、「ボランティア活動でもこれだけの種類の地域性種苗が確保でき、確実な自然再生ができる」ということをお話しして参ります。
専門家の間でも、私たちのような市民団体の活動を重要視し、役割を認め、活動に期待する向きが広がってきています。

今度、富士山の種子採取活動の際に、今回の発表内容を皆さんにご報告します!

さて、今度の大会では、「被災者に対するメンタルケアとしての緑化・植物」という研究集会が企画されています。

以下は主催者からの案内です。

震災直後は緑化や植物を、と言う前に、生命を維持するための物資と空間が必要でしたが、
その次の段階になってまいりますと物理的な支援だけでなく、 精神的な支援が必要になってきます。
いわゆるメンタルケアです。
家族との別れによる哀しみ,避難所での生活によるストレス、これからの人生に対する不安など多くの精神的な苦痛は薬や手術では解決できません。
阪神淡路大震災の際、 公園に焼き残っていたクスノキが芽吹くのを見て被災者は生きる希望を見いだし, 仮設住宅に植えられた花を見て被災者の顔に笑顔が戻ったという報告もあります。
今後、緑を扱う専門家は物理的な緑化だけではなく、緑による癒しという精神的側面からの支援にも注目して展開していく必要があると考えています。



私たち市民団体の役割も、じょじょに大きくなっていると感じますね。

研究集会の詳しい内容はこちらをご覧下さい

理事会と懇談会 [2011年09月05日(Mon)]

9月3日に、山の自然学クラブの理事会を行い、今まで検討してきた、宮城を中心とした震災対応の活動予定を正式に承認して頂きました。
これで心おきなく活動できます!!

まずは 9月18日の外房現地講座です。
千葉県在住、出身の会員が企画・案内して下さることになりました。
液状化した佐原市街や、椿の海あと、旭市街など、江戸時代を中心に、長い時間をかけて行われた開発による土地利用の変化を追って見ていきたいと思います。

9月20日のチャリティトーク&ライブも楽しみです。
たくさんの方が関わりながら一つのイベントを造り上がるのは、本当にタイヘンですが...
でも素晴らしことでもあります。
当日終わった後、「やってよかったな」と思うようなイベントにできたらと思います。

中村は当日、受付に立っておりますので、どうぞ声をかけて下さい。
石巻市北上町十三浜震災復興チャリティトーク&Live [2011年08月27日(Sat)]

開 催 決 定 ! 平成23年9月20日 : 6時30分スタート
★石巻市北上町十三浜震災復興チャリティトーク&Live
  〜 「ありがとうを未来につなげたい」 ★

at 晴海埠頭ターミナルホール

石巻市北上町十三浜を中心とした、行政の手の届かないところで活動を行ってきた、NPO法人水守の郷 七ヶ宿さんを中心に構成された「三陸の海を未来につなぐプロジェクト」。
3月11日の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)から半年が経ちます。

当日の現地の状況や、その後の取り組み、そしてNPO法人あそんで学ぶ環境と科学倶楽部さんのご尽力により訪れたたくさんのボランティアの皆さんの活動、そして現地の皆さんの声や今... みなさんのもつたくさんの「ありがとう」の声を伝えるため、そして、これからまだまだ先の長い、現地の皆さんが日常生活のサイクルを取り戻していくために進むため、区切りの一歩となる報告会&ライブを東京で行いたい、ということです。

海藤さんの仲間や、意義に賛同したミュージシャンも集まって、すばらしい音楽を交えたトーク&ライブになる予定です。
都心で現地の生の声を聞く機会が少なくなってきている最近でもあります。
ぜひ多くの方にご参集して頂き、耳を傾けて頂けたらと思います。

日時: 9月20日(火) 会場 17:30〜  開始 18:30〜
場所: 晴海埠頭 ターミナルホール
 東京都中央区晴海5-7-1 電話:03-3536-8651
 東京駅丸の内南口から銀座経由・晴海埠頭行きバス【都バス05】で30分程度

プログラム:
第一部 シンポジウム コーディネーター 海藤節生
  出演者: 十三浜の皆さん、中林裕貴(NPO法人あそんで学ぶ環境と科学倶楽部)、海藤節生(NPO法人水守の郷七ヶ宿)、ほか

第二部 十三浜復興に関わった、あるいは、応援してくれるアーティストによるライブ
 海藤節生+佐藤達也(aikoキーボーディスト)
 ゲストアーティスト: カズン、MIO、いとうかなこ

○会場では、現地でのこれまでの活動内容などを記録した写真を会場に展示し、スライド上映致します。 また、現地の方々の声をビデオレターにて放映する予定です


チケット代: 先行予約 ¥4,000円、当日¥5,000 (ワンドリンク、ヴィッフェ付き)
協賛金 一口 三万円 (協賛いただいた場合2名様まで入場無料にさせていただきます)

主催 特定非営利活動法人 水守の郷 七ヶ宿
後援 特定非営利活動法人あそんで学ぶ環境と科学倶楽部・特定非営利活動法人山の自然学クラブ・特定非営利活動法人地球の楽好・職人でつくる木の家ネット・日本建築家協会東北支部・日本民家再生協会・沼田建設株式会社 他
宮城県・石巻市・国土交通省 東北地方整備局・環境省 東北地方環境事務所
協賛 サッポロビール株式会社

お問い合わせ・お申し込み:
  山の自然学クラブ 中村華子 hana-n@tkb.att.ne.jp




北上町十三浜からの報告 [2011年08月22日(Mon)]

北上川の河口から少し北に上がったところ、石巻市北上町十三浜で現地復興の活動をなさっている特定非営利活動法人水守の郷・七ヶ宿理事長の海藤さんから、最新の現地報告が届きました!
少しずつはありますが、現地での物質循環を描けるようになってきたようです。


津波の浸水を受け、葉先が枯れてしまった杉の木立を少しずつ伐採し、製材できるものは製材していっています。
これらの材で付近の屋根を修復するなど、使えるところには使える資材が現地で少しずつではありますが、調達できるようになってきています。



移動式の炭化炉を持ってきて下さっています。
これで製材不能なウラ部分を炭材にしようと考えていらっしゃいます。
炭がたくさんできれば、近くの畑に入れ込むなど、どんどん土壌改良に活用できます!



一歩一歩でも、できることをやっていくことが大切です。
現地を再訪するのが楽しみです。できることから、どんどんやりたいですね!
中央アルプスでの植生モニタリング [2011年08月09日(Tue)]




中央アルプス、三ノ沢岳と島田娘の周辺で行っている、高山植生のモニタリング調査に行って参りました。三ノ沢岳の山頂近くでは、お花畑が花盛りです。



お天気を心配していたのですが、午前中はまぁまぁ持ち、何とか最低限はできたかなと思います。
最近はリピーターの方が増えたため、皆さん慣れたもの。どんどん進んでいきます!
毎年繰り返し、愛着を持って取り組むことができる、市民団体による活動の強みが実感できるようになってきました。
今年から、国立環境研究所のご協力を得て、私たちの撮った植生サイトの写真を幾何補正する取り組みも開始されました。これから成果の充実をはかっていきます。

植生モニタリングの活動については、会のホームページ高山植生モニタリングのページをご参照ください。

三田会の苗たち [2011年08月04日(Thu)]


2008年に150周年記念行事の一環として、富士山で植樹や種子採取などの活動に参加してくださった慶応大学ワンダーフォーゲル部OB会・三田会のみなさんが植えた木を見に行きました。

なんとこんなに大きくなりました!!! びっくりしました。植えたときは50-60cmくらいだったはずなのですが...

みなさんの思いがこもっているので、こんなに育ちがいいのでしょうか。

ぜひまた活動にご一緒して頂いて、この木を直接見て頂きたいものです。
富士山で久しぶりの下刈り [2011年08月02日(Tue)]

7月30日〜31日、富士山で、久しぶりの下刈りをしてきました!


昨年の夏〜秋に、重点的にツタ切りを行ったのですが、その成果が今回、はっきりとわかりました。

育ってきた木の樹高がそろっていたので、あっという間にツタに覆われていたのですが、そのツタを切ったことで、今年の春〜夏に、ぐっと枝が伸びて樹高が高くなりました。

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下刈り作業の後、作業に参加したみんなで、
目標としている森林、付近の天然林を見るため西臼塚に行きました。


あいにく曇っていたので富士山の山頂は見えませんでしたが、幻想的な森の姿に、マイナスイオンが充填された気分です。

ところで最近は富士山でも鹿が非常に増えていて、草の少なくなる冬期には樹皮や枝先をたくさん食べています。



ウラジロモミの植林地では、このように多くの木が樹皮を食べられ、枯れてきている木も多くあります。鹿が食べない種だけが残ってしまうなど、植生の単純化も問題になっています。
北上町で活動を検討 [2011年07月25日(Mon)]

2011年7月23日に、北上町十三が浜へ行って参りました。
ここでは、RQ市民災害支援センターの協力団体として、被災地への支援物資運搬などから活動をされてきた、特定非営利活動法人水守の郷 七が宿さん が引き続き、地元の方と協力しながら活動されている場所です。

特定非営利活動法人水守の郷 七が宿 さん

ここではいくつかの団体さんが、「水辺の清掃ボランティア実行委員会」を形成し、水守の郷さんのコーディネートによりみなさんが活動されています。
<水辺の清掃ボランティア実行委員会>
  おれたちにまかせろ実行委員会(山形県高畠町)
  古川林業株式会社 七が宿営業所 有志
  特定非営利活動法人水守の郷 七が宿
  株式会社ティーゲート
  特定非営利活動法人あそんで学ぶ環境と科学倶楽部



みなさんの活動により、川や、周辺の被災資材はきれいに整理されてきています。














夏場になって、津波が浸水した部分では、スギの葉が先枯れを起こしています。
また、津波に洗われた斜面では土壌の流出が心配です。

津波の浸水があり、スギの葉先が枯れているところでも、土壌には問題ないようです。



樹木がたくさん水を必要とする春先に、一時的に根から水を吸えなくなってしまったようです。このような木が三陸海岸では沿岸にずーっと続いているのです。
これらの木も、どうにか活用の道がないものか、検討の余地がありそうです。

これから水守の郷さんとご相談しながら、定期的に現地へ訪れることにしたいと考えています。
みちのく国営公園 [2011年07月20日(Wed)]

みちのく国営公園に行ってまいりました。



2011年10月1−2日、みちのく国営公園で、ご家族連れを対象にしたイベントのお手伝いを致します。
地球の楽好さんに協力をして、自然観察会や簡単なクラフト制作などをする予定です。
7月17日、現地へ下見に行きました。
遊ぶところがたくさんある、広い公園なので、ご家族連れがたくさん遊びにいらしています。


東北各地から、古民家が移築されていてそれぞれの土地の特徴が説明されています。
すごいですね〜。
いろんな体験が企画できそうですが、さて、どんな不思議体験をしてもらいましょうか!
考える私たちも、わくわくしてきます。