フィリピン台風30号被災地支援情報(24) [2013年12月19日(Thu)]
2013年11月8日にフィリピンに上陸した台風30号により、
死者6000人以上。1800人の方々が依然行方不明となっており、 被災者は1600万人とも言われています。 http://japanese.ruvr.ru/2013_12_13/125857988/ 震つなと関わりの深い、CODE海外災害援助市民センター(略称:CODE)では 11月15日から現地にスタッフを派遣して支援を行っています。 現地に入ったスタッフからの情報含め、CODEからの情報をお知らせします。 ==================================== ☆フィリピン台風救援募金にご協力下さい ◆郵便振替:00930−0−330579 加入者名:CODE 通信欄に「フィリピン」と明記してください。 ◆クレジットカードをご利用の方は下記のページからお願い致します。 https://mp.canpan.info/code/ ※募金全体の15%を上限として事務局運営・管理費に充てさせていただきます。 ==================================== (CODE 12/19配信メールより) CODE海外災害援助市民センターです。 フィリピンの台風被災地へのご支援ありがとうございます。 引き続き関連情報をお伝えしてまいります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ フィリピン台風30号(Haiyan) 救援ニュース No.24 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「生業の再開が復興への鍵」 フィリピンを襲った台風は各島々に大きな被害をもたらした。CODEスタッ フが視察に訪れたセブ島北部とパナイ島の東海岸では農業や漁業が盛 んだが、この主要な収入源も台風によって甚大な被害を受けた。(パナイ 島北東部の町コンセプションでは町の全就業者のうち78%が農業もしく は漁業関連の仕事を行っている) 農業は主にココナッツ・バナナ・コーン・さとうきび・ライスなどを栽培 しているが、特にココナッツとバナナは大きな被害を受けている。ココナ ッツの木については、完全に元通りに戻るまで5年〜7年の歳月が必要だと 言われている。フィリピンは温かい気候のため年中お米を作ることが出来 るが、パナイ島で農業を営むAlma Dinio(30代・女性)さんは「(お米の) 収穫後に台風が来たから私は良かったが、収穫前に来てしまった農家もあ り、どのくらいの金額の被害を受けたかもわからない」と話してくれた。 漁業従事者の多くは持っていた船が全壊もしくは一部損壊してしまい、漁 に出られない状態だという。パナイ島最大の港町で働くLeona Navarro (30代・女性)さんは「船を失くしてしまった人は漁師に代わる仕事がな く収入が無い」と話す。 今回の台風はもともと貧困の問題を抱えている地域により深刻な問題をも たらしている。収入が少なくなる、あるいはまったくなくなってしまう事 によって、安価な住宅での生活を余儀なくされ、高潮被害を多く受けた地 域や土砂災害の危険がある地域に住まざるを得ない状況だ。主要な産業で ある農業や漁業が大きな被害を受けていることは、その周辺の小規模な露 天商など地域の経済にも大きく影響を及ぼしている。地域の復興を長い目 で考えれば、生業(なりわい)の再建が必要になるだろう。 (頼政良太) ==================================== |