指導して貰いながら、被災地NGO恊働センターのスタッフや阪神間の大学生が炭焼きの技術を習得してきました。上月竹炭組合のみなさんは、自分の畑に「マイ窯」を持ってこだわりの竹炭を焼いています。もちろん私たちが焼く竹炭の品質は、同組合の人たちが焼いている品質には足元には及ばないレベルです。
さて、竹炭の効能は、調湿・脱臭・浄化などとよく知られており、また竹炭焼きの工程から採取できる「竹酢液」は、畑の害虫除けや土壌改良にも効果があり、またお風呂に入れると皮膚が荒れ症の人には効果適面と喜ばれています。こうした竹炭の良さをもう一度見直しつつ、山林荒廃の原因の一つが竹林である現実と向き合い、竹炭の有効活用はじめ竹そのものの加工品にもチャレンジしていきたいと考えています。佐用の地元の若者が取り組み始めたのは大きな変化であり、まさに小さな取り組みから佐用が変わるという一歩を踏み出しています。まさに「炭焼きは佐用を変える!」という第一歩だと思っています。
余談ですが、冒頭で紹介した朝日新聞特集の人脈記「木よ 森よ」がスタートしたのは、私たちが佐用町奧海(おねみ)の山林整備に入った二日後の10月25日です。毎日、ドキドキしながら読んでいる次第です。
佐用町を支援する市民ネットワーク・事務局
被災地NGO恊働センター
村井雅清
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