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2014年01月21日

“将来の夢が全く無い学生”が仕事を見つけることができた理由

今回の投稿は定住財団の奈良井がお送りします。

大学3年生(短大1年生)の就職活動が12月に本格的にスタートしました。
定住財団では、就活イベントを主催することもあり、学生さんと話をする機会も多くあります。

色んな価値観をもった学生がいます。
自分の将来のために、目的をもって就職活動をしている学生さん。
自分や社会のことがよくわからず、とりあえず周りに合わせて就職活動している学生さん。
色んな価値観の学生さんがいて当然なんだけど、気になるのは、「昔の自分」のような後者の学生さん。気持ちがよくわかるんです。

さて、今回はこのブログの特色である「自分をさらけ出す」スタイルで、就活をする学生さんの中で「夢が無い」と悩む方へ、エールを贈るべく昔の自分を振り返ってみます。


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《 将来の夢が無い! 》
何となく選んだロボット工学の学科で、熱中するわけでもなくフツウに学び、学校と家の往復。勉強するのは将来のためでなく、卒業のため。大学生活がそれなりに楽しければいいや、そんな毎日。

大学3年生の春。冬から始まるという「就職活動」という言葉に少しずつ敏感になってきた。子どものときには、警察官や消防士などたくさんの将来の夢があったのに、大学生になると、将来がリアルになって夢から消えた。

今、将来の夢は「無い」。


《 悲!先入観の完成! 》
島根には働き場がないけん、安定した公務員になりなさい、じいちゃんはそう言ってた。

車の製造メーカーに就職できれば大成功、会社の規模が重要だ。大学の教授はそう言ってた。

ふむふむ、なるほど。

自分の指針をもてていない自分は、人から言われたことによってそれを信じ込む。
不安なときは信じ込みやすいもの。


不安だから、学校で開催される就職セミナーにはとりあえず参加する。
「やりたいことを明確にすることが大切」そう繰り返し語られていた。

ふむふむ、なるほど。

待てよ、「やりたいこと」が浮かばない。探しても見つからない。周りの友人達に聞くと、同じ状況で悩んでるのは少数派らしい。みんな大学や学部を選ぶ時点である程度やりたいことを考えて進むらしい。それを知りさらに焦る。

焦った自分は就職活動のマニュアルに従って「自己分析」とやらをやってみる。自己分析ってのは、就職活動の基本中の基本と呼ばれる自分の適性を確認するためのもので、専用のシートやWEBなどで判定できるらしい。

「島根には仕事が無い。規模の大きな会社が良い。公務員が安定しているから良い。」
そんな“先入観”を持っていた自分は、大手就職会社が提供する「自己分析ヒアリングシート」とやらの回答をする際、自分自身の姿というよりも「公務員になりたい自分」を演じて回答。


そして自動集計された結果を見る。

「“あなたに適した仕事” 第5位に公務員がランクインしてるぜ!やっぱり!」

「適した仕事」の上位に、公務員以外に何が入っていたか覚えてもいない。それだけ「公務員」という結論ありきで、自分の考え以外の情報は無意識に排除してたみたい。「やっぱ公務員になるべきなんだ。」そう信じ込んで学校の公務員講座にまで通い始める。

強固な先入観が完成。



《 とりあえず就職活動をしてみる 》

大学3年生の冬になった。自分に合うと思い込んでる“公務員”の試験は4年生の夏に行われるのが普通。公務員試験に落ちるかもしれん。民間企業の就活も一応しておかないと怖い。

とりあえず就職活動のスタートだ。

就職サイトで片っ端からエントリー。クリック一つで気になる会社に「エントリー」ができ、エントリーした会社から会社説明会や選考の案内が届く。それらが個人個人に宛てたものではなく、システムで一括で案内されているとも知らず、CMで見るような有名会社から届く返信メールに、なぜか誇らしい気持ちになる。クリック一つで就活した気持ちになれる「就職サイト」にはまっていってた。


《 就職活動をして分かったこと 》
都市部の合同企業説明会にも参加してみる。合同企業説明会(略してゴーセツと呼ばれる)は、企業がブースを出展し、学生が気になるブースを訪問して企業情報を収集するイベントだ。

都市部のゴーセツは名の知れた企業ばかりでブースが超満員。就活してる気分にはなるけど、自分が埋もれることがよくわかって、何故か切ない気持ちになった。
都会の合同企業説明会
※都会の合同企業説明会の様子


島根県で行われる合同企業説明会にも参加してみる。
銀行、マスコミはやっぱり人気。しかし、都会のイベントとは大きく違い、人が集まっていない企業ブースがたくさんある。もしかして穴場の企業もあるんじゃ?とブースに行こうとしてみるが、会社のこと知らないのにブースに行くのは、消極的な自分には無理だった。結局、知っている企業の中から選んだブースを回って終了。
島根の合同企業説明会
※島根の合同企業説明会の様子/学生の少ないブースもある

今でも忘れない、出展側の小売業の方から「うちのブース空いているから話聞いてみない?」というお声かけ。

即答で「結構です♪」と失礼な対応で断った。


《 一番嫌な仕事→一番働きたい仕事に 》
当時、自分の中で一番あり得ないと思っていたのが小売業だった。あまりにも身近過ぎるから、なんかカッコ悪い。キツそう。仕事のスケールが小さそう。イメージ悪い。

先入観だけででそう考えていた愚かな自分。

ー ー ー ー ー ー ー ー ー

そんな自分も、無事大学卒業し社会人デビューをする日を迎えた。
就職を決めた会社は、公務員でもなく、当時一番あり得ないと思っていた「小売業」。

ー ー ー ー ー ー ー ー ー

就職活動を続ける中で、ある時、知らない企業を知る努力を始めた。

途端、苦しい就職活動がほんの少しだけ楽しくなった。社会はこんなにたくさんの企業で成り立ってるのか。知らないことばかりじゃないか。

もしかしたら、自分のやりたいことを自分の中で無理に探すのではなく、どんな会社が世の中にあるのか話を聞いて、自分がどう感じるか確かめていくのも良いのかも。と思えてきた。

それからは、不安をごまかすように、視野を広げて企業を知る努力を続けてみた。

ふと、最も興味の無い業界だった小売業も少しだけ研究してみようと、書店でセブンイレブンの本を手に取る。「販売は科学である」と300ページに渡って、小売業の奥の深さが書いてあった。自分の先入観は吹っ飛び、自然と興味へと変わっていた。

そして、今まで先入観で見下していた小売業のブースにも行ってみた。採用担当の方と話をすると、アツ過ぎた。どんどん惚れ込んでいく。「やりたいこと」ってコレなのか?初めて考えた。


《 先入観の払拭 》
結局、島根には会社が無いのではないことがわかった。

大手就職サイトには、(掲載費が高いので)掲載が無いだけで求人自体はある。一生懸命、合同企業説明会などに参加して採用活動をしていても、学生が来ない企業もある。知らない企業を知る努力をすれば、少し可能性は開けていく。

そして、今になって会社の規模が重要でないこともわかった。
最後まで入社を迷っていた、大阪の会社。4年後に破産。規模が大きいから安定、なんて嘘だ、ということが後になってわかる。そんなこと、社会を知らない学生時代は考えもしなかった。


《 やりたいことは見つかる。そして、変わる 》
小売業で慌ただしくも楽しみながら勤務して数年後、新たにやりたいことが見つかる。そしてご縁があり、現在の職場へ転職。(転職後も小売業愛は決して途絶えていません!!)

現在の職場へ入る理由になった"やりたいこと”は「企業の地域貢献活動と地域の連携」だったけど、職場で働く中で、「UIターン支援」に関心が向いたり、今でもやりたいことが変わってく。結局、社会に出て色んなことを知るたびに、人に出会うたびに、やりたいことは変わっていくのかも。

人生かけて、やりたいことを仕事にして、それを貫く人はカッコいい。だけど、もしそれが無いんだとしたら、就職した中でそれを見つけていくのも良いんでないか、やりたいことが変わっていっても良いんでないか、と個人的には思う訳です。


《 大人の役目 》

学生時代は社会を知る機会が少ない分、先入観があって当然。

学生時代になかなか知ることのできない社会(企業や人)を、知らせるのは大人の役目でもあるなーと最近思います。大人になってわかった色んな気づきや、自分の後悔を、学生の皆さんに伝えたいって思います。

やり甲斐の無い仕事なんてないぜ!
せっかく人生の大部分を割いて働くのなら、イキイキ働こうぜ!
そして、輝ける場(職場)を探そうぜ!

と、おせっかい役として背中を押したい。昔の自分のような学生に火をつけたいっす。島根の大人の皆さんと一緒に学生さんのお手伝いをしたいっす。

ということで、できることをやってみようと近日中にイベント開催予定。
(シマブロデスク監修イベント、面白くなるはず!)

島根なら、思いつきの「何かやってみたい」がすぐ実現するからたまんない。必ずやります。乞うご期待!






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はぁ。長文過ぎた。もし読んで頂いた方がいらっしゃれば感謝します。学生時代に夢が無いと不安がる人がいるとすれば、大丈夫と言いたい!社会を知る努力をすれば、少しずつ自分や企業が見えてくるはず。そして、それを応援したいのです。

それではまた次回!

posted by 島根 at 19:00 | Comment(3) | TrackBack(0) | 奈良井
この記事へのコメント
はじめまして。
私は今東京にある大学の二年生です。大学3年目が刻々と近づいていますが私には将来の夢がありません。焦りに焦って「将来の夢がない 大学生」で検索をかけたところ、貴方様の記事を見かけて読ませていただきました。今現在私も夢がなく、なんとなく公務員かなーという境遇にいたので、とても共感でき、自分だけじゃないんだと安心しました。貴方様のいう通り、就職活動で自分の「やりがい」が発見できるかもしれないという希望も少しもつことができました。このブログに出会えてよかったです。
Posted by あざん at 2015年03月03日 12:15
かおりーなさん、コメントありがとうございます。
記事を担当したシマブロメンバーの奈良井と申します。

文章からかおりーなさんの魅力を感じました。多分それを感じてるのは、自分だけじゃなく他のメンバーもだと。

何かチカラになれそうなことがあれば、ぜひご連絡ください。
たとえ遠い場所でも、何かお手伝いができるかもしれません♪
kengonarai(アットマーク)gmail.com

将来が具体的にイメージできないのって、とってもつらいけど、社会人になっても数年後の自分さえ正直イメージできません(笑)
一度きりの人生だし、同じ瞬間を生きるなら、悲観的に生きるより、前向きに明るく生きる方が良いよなーって、元ネガティブな僕は常に言い聞かせています♪意外とそれで、人生楽しめています(^o^)

かおりーなさんにもきっと明るい未来が待ってるはず!一緒に頑張りましょうー!
Posted by 島根 at 2014年05月05日 23:18
『将来の夢 、無い』で検索した結果、たどり着けたことに感謝します(笑)
現在、全くもって学生時代のブログ主さんと同じ状況であるため、読みながら涙がちょちょぎれました。
現在、専門学校生で編入試験の準備をしています。が、あれこれ考えすぎて未来が、将来がわからなくなりました。就職するにも、右も左も分からないし、キャンパスライフへの憧れはなかなか捨てきれない…このまま社会の隅っこで何と無く生きて行くのかな、なんて思うと、もうシクシク。Googleの検索履歴‘将来”の二文字と焦りばかりが溜まって行きました。

無知で未熟で意志のない自分を責めてばかりでしたが、もっと前向きに行きたいと思っています…はい。
現実は厳しいですけどね。

ちょっと救われました。感謝です。
Posted by かおりーな at 2014年04月14日 23:03
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