古の町で自転車散歩〜弓削島@〜 [2009年08月02日(Sun)]
![]() 愛媛の北東端、瀬戸内海に浮かぶ弓削島。 人口3千人ほどの小さな島だけど、壮大な海原に囲まれ古い町並みの残る、実に興味深い島なのだ。 因島南端の家老渡港からフェリーにのるとわずか5分ほどで、上弓削港に着く。 船着場には待合室もなく、ひどく簡素だが、 こう見えても因島と弓削島を結ぶ最短ルートでもあり、 住民の足として利用され、通勤時間帯には結構混み合うという。 ペダルを踏み出すとすぐに、なまこ壁を使い、古い意匠をこらした旧家が並ぶ 細い路地に出た。上弓削の集落だ.。 この地は古代より人が暮らしを営み、鎌倉時代には京都東寺の荘園として栄え、 江戸時代には参勤交代の風待ち港として賑わったのだ。 ![]() 線バスが角を曲がり道いっぱいになって近づいてきた。裏路地だと思っていたのは、上弓削のメインストリートであった。 玄関先を掃き清めていた老人が、 「この道幅は江戸時代のまんまよ。でも当時にすりゃあ、馬車も通れる立派なもんやっつろう。」 と教えてくれた。 「その門構えの立派な家が、昔のお庄屋さん。殿様らも泊りよったらしいわい。」 気さくな老人のお話に歴史の舞台を垣間見た気分にさせてもらい、 蒼い空と海にはさまれた道を、清涼感いっぱいにペダルを踏んで、 次は下弓削の町に向かう。 役場や商店がたたずむ弓削島の中心部だ。 港には弓削商船高専の練習船“弓削丸”が停泊している。 全国にある商船高専5校のうちの1つがこの島にあるのだ。 「元ポルノグラフィティのTamaや俳優の北村一輝も、通いよったんよ。」と、 カフェでくつろいでいると、島の方が教えてくれた。 ![]() 地裏の小道に吸い込まれてみると、ここも風格と趣のある木造家屋があちこちに立ち並んでいる。白壁の家々が目立ち、個性的な景観だ。 「防空壕を車庫にしている人がいる」...と聞いた。面白そうではないか!と探してみたが、見つけれなくて、残念。 帰りは、下弓削港を利用するのもいい。 因島や今治とを結ぶ航路を数社が運行しているので、 運賃と出発時間に応じて好きな船を選ぶのが面白い。 待合室の券売機には、それぞれの船の写真まで載っており、 まるで食堂の食券販売機のようだ。 高速船にも自転車は別料金(船会社によって料金の違いあり)で積み込める。 弓削島…多彩な歴史と文化を残す町並み。往来をしのんで路地裏を走り、 潮風にふかれれば、過ぎ去った時代へとトリップできるかもしれない。 Reported by Kazunari Utsunomiya |












