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セボネ9月号キラリ世田谷人「星野 サヱさん」 [2017年09月02日(Sat)]

キラリ世田谷人は、世田谷を中心に活躍するキラリと光る素敵な方がたをご紹介します。

「おおきなかぶ」の人形といっしょに
星野 サヱさん
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 「手づくりのぬくもりが伝わるような人形劇を」、そんな思いをこめて人形劇グループ「チチン・プイ」の中心となっているのが星野サヱさん。長年、NHKの子ども番組の人形劇に出演したり、幼児教育を学ぶ学生に読み聞かせや紙芝居の演じ方などを指導してきました。退職後はメキシコで5年間暮らし、孤児の施設や路上生活の子どもの支援施設などで人形劇を演じたり、イベントでは子どもたちといっしょに劇づくりもしてきました。

 帰国から数年がたち、あらためて「地域で何かかかわれることはないかしら」と軽い気持ちで、たまたま訪ねたのがボランティアセンターでした。スタッフに何気なく経歴を話したら、「人形劇、いいですね。やってみませんか?」と言われてびっくり。
「まさか、そんなことができると思ってもみなかったから、本当にできるの? と思ったわ」

 今年3月ボランティアセンターで行われた「おたがいさまフェスタ」で人形劇の実演をして、いっしょに活動する仲間を集め、4月にグループを立ち上げました。メンバーは5〜6人で、初めての発表の場にむけて「南の島のカメハメハ大王」などを練習中。毎週土曜日の午前中に活動しています。

 一口に「人形劇」といっても、人形や小道具をつくる「美術」から、劇に合わせた「音楽」、「演技」「脚本」などつくることがたくさん。もう少し人数を増やして、ゆくゆくはそれぞれの得意なことや個性、持ち味を生かしたグループにしていきたいと考えています。

 「子どもたちに喜んでもらえるものをつくっていきたい」という想いは人一倍。「自分たちが楽しんでやるのも大事だけど、相手にみてもらうものだから、心をこめて、丁寧に演技しよう」とメンバーと話し合っています。見る人もつくる人も、つくる人同士のコミュニケーションも含めて、「手づくりのあたたかさを、みんなで共有していけたら」と星野さんは思っています。

 9月16日には代田ボランティアビューローの「ご近所カフェ」で人形劇の発表があります。どなたでも参加できますので、興味のある方、お近くの方はぜひ一度、見にいらしてみませんか?
(取材/事務局)


「ご近所カフェ」にて、人形劇グループ「チチン・プイ」の発表があります!
 日時:9月16日(土) 13時〜16時
 場所:代田ボランティアビューロー(世田谷区代田2-20-6、小田急線世田谷代田駅徒歩1分)
 参加費:100円(茶菓子代)
 申込不要で、どなたでもご覧いただけます。
Posted by setabora at 10:53
セボネ9月号まちの市民力「アニマシオン・トイ」 [2017年09月02日(Sat)]

「まちの市民力」は、街の中で地域やそこで暮らす人たちと一緒に活動している団体を紹介します。

科学遊びで病児と家族をサポート
アニマシオン・トイ

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 子どもの高度先進医療で知られる大蔵の国立成育医療研究センター(以下、成育センター)には、長い入院生活を送ったり、治療のため近くへ越してくる家族が少なくありません。生活の変化は病児だけでなくきょうだいにも大きなストレスを与えます。子どもたちが少しでも地域になじみ、親から離れた長い時間を楽しくすごせるよう、成育センター内のケアハウス「もみじの家」で科学遊びを行って支援しているのが「アニマシオン・トイ」。代表の渡辺美佐子さんにお話をうかがいました。

「アニマシオンとは心をいきいきさせ、豊かな感情を育む活動のこと。2012年から成育センターの病児やきょうだい児、地域の子たちに呼びかけて、地区会館などで絵本や木のおもちゃで遊ぶ会、科学遊びなどを行ってきました」

 科学実験教室には東大駒場のサイエンス・サークル「キャスト」が協力。ふだんは感染予防のため病室に入ることができないきょうだいと病児がそろってワークショップに参加する写真は、家族の宝物になったと喜ばれました。在宅医療を受けている病児の遊びの支援も行っています。ごっこ遊びに使う布のお弁当箱などのおもちゃはメンバーの手作り。「アニマシオン・トイ」では作品づくりも行っており、病児への誕生日プレゼントにもなっています。

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 活動の場は「もみじの家」だけでなく、保育園や学童クラブでの「科学遊び」、地域の子どもたちとの「遊びの広場」、渡辺さんの故郷・奄美大島の県立病院で2011年から行っている「遊びの広場」は「アニマシオン・トイ」の原点です。

 メンバーは4名。長く障害児教育に携わってきた渡辺さんの知識と経験を中心に、絵本、手芸などそれぞれが得意なことを生かして多彩な活動を行っています。小児科医などを招いての講演会開催や区の子育てメッセへの参加は、アニマシオントイの活動を広めるためだけでなく、「メンバーの研修を保証したい」という渡辺さんの思いからでもあります。「活動のためには区の子ども基金や企業の助成金などが必要。その申請が一番大変」と笑う渡辺さん。エネルギッシュな活動は、まだまだ広がっていきそうです。
(取材/編集委員 家井雪子)


アニマシオン・トイ https://ameblo.jp/animacion-toy/
Posted by setabora at 10:49
セボネ9月号特集「『憩いの家』青少年と共に歩んで50年」 [2017年09月02日(Sat)]

「憩いの家」青少年と共に歩んで50年

 支援を必要とする青少年を支えてきた自立援助ホーム「憩いの家」。設立から今年で50周年を迎えます。
 この半世紀で、子ども・子育てをめぐる社会環境は大きく変化し、すべての子どもが安心して安全に暮らせるように支援の充実が必要とされています。
 43年間、共に歩んできた武田陽一さんにお話をうかがい、「憩いの家」をあらためてご紹介したいと思います。

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「憩いの家」をささえるスタッフと役員。後列右が武田さん。


◆「働く」ことと「暮らす」こと

 
 住宅街のなかにある一軒家が「経堂憩いの家」。通り過ぎてしまいそうなほど、ご近所の景色になじみ、特別な看板は出ていません。室内は家庭的な台所とリビングが広がり、1階に個室が3部屋、2階にも3部屋あります。ここには、さまざまな事情によって家庭で生活することが難しくなり、働かざるをえなくなった15歳から20歳くらいの若者が生活しています。

 「憩いの家」は世田谷区内に3軒あり、いずれも「自立援助ホーム」として若者の自立にむけた生活を支えています。子どものための施設には「児童養護施設」がありますが、こちらは基本的に学校に行っている子どもが主な対象で、学費も生活費も国と都が賄っています。一方で、「自立援助ホーム」は、基本的に中学を卒業したあとの若者たちが、働きながら自立をめざして生活する場です。

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今回訪ねた「経堂憩いの家」

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「三宿憩いの家」はびわの木が目印。50年前、1軒のこの家から始まった。

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第3の「祖師谷憩いの家」


 「経堂憩いの家」には、現在4名が生活し、昼間は仕事に行って、夜、ここへ帰ってきて、いっしょに食卓を囲みます。取材の日も、みんな仕事に出かけた後で家の中にはスタッフだけでした。「憩いの家」にはあれこれ細かい決まりごとはありません。ルールはごくシンプル。「仕事に行くこと」と、「生活費として3万円をいれること」。部屋の掃除や洗濯は自分で行いますが、食事づくりは職員が行います。「働く」ことと「暮らす」ことを大切に、みんなで生活をつくっています。


◆「必要なとき」に寄り添う
 
 「憩いの家」での生活に明確な期限はありませんが、だいたい1年くらい。まずは仕事を探し、ここから仕事に通って生活に慣れ、お給料をコツコツと貯めて、ひとりで暮らしていくための準備ができたら、アパートを借りて、自活していきます。

 ここに来る子どもたちは、虐待など家庭での生活が困難になり、児童相談所から紹介される場合がほとんどです。本人の働く意欲や能力が備わっているかにかかわらず、家族などの援助を受けることができない厳しい状況で「自立」をせまられているのです。一般的には就職やひとり暮らしなど、生活が変化するステージでは家族の支えがありますが、「憩いの家」にやってくる子どもの家庭にはその支える力が弱く、社会的養護が必要とされています。

 年齢的には高校生相当の子どもたち。同年代の子が勉強したり、部活をしているのに、「なんで自分だけ働かなくてはいけないのか」と思う日もあるでしょう。仕事の悩み、お金の問題、友達付き合い、男女の関係…、「憩いの家」で暮らす間よりも、むしろそこを出たあとのほうが、いろいろな問題や困難にぶつかることが多いのが現実です。そうしたときに、実家に帰るように、何か困ったときの拠り所として、「憩いの家」があります。いっしょに暮らす間に、大人も子どももお互いのことをわかりあいながら、退居後も続けられる「関係」の足掛かりをつくっているといえるのです。

 武田さんたちが大切にしてきたのは「失敗してはいけない」ということではなく、失敗してもなんとかそれをいっしょに考え、同じ過ちを繰り返さないよう、やり直していくプロセスに付き合うということでした。
 「憩いの家」を出たあとは、基本的にスタッフから連絡することはなく、「1年ちょっとで『憩いの家』を出ても、付き合いとしてはそのあと10年くらいは続きます。当然、何でもすぐにうまくいくわけではなく、『何かあった時には一人で悩まないで』『私たちはここにいるから、必要があったらいつでも話を聞くよ』と伝えています」と武田さんは話します。

音沙汰もなかったOBが、ある日突然何年ぶりかにフッと夜中に訪ねてくることもあるといいます。5年、10年、それ以上の単位で、「必要なとき」にOBをささえるスタッフ。信頼できる人がそこに「居る」ことの安心感。この50年間で674人の子どもたちとの出会いがありました。


◆ボランティアの力で

 今でこそ、「自立援助ホーム」として制度化されている「憩いの家」ですが、50年前に立ち上げたころには、まったくの手弁当から始まりました。当時は戦災孤児など、身寄りや行き場のない子どもたちのために家庭に代わる場をつくろうと、発起人の故・財部実美さんに賛同する人たちが資金集めから始めました。

 1967年に1軒の家をかまえて「三宿憩いの家」を立ち上げ、6人の子どもたちを受け入れて、みんな他の仕事を持ちながら交代で寝泊まりしていたといいます。泊まりのボランティア、食事づくりのボランティアなどに支えられての運営でした。「憩いの家は大規模な施設と違って、小さい家だからみんなが見えていい」という子どもたちの声を大事にし、その家庭的な良さを生かして、小さい規模のまま「第2の憩いの家」が経堂にできました。三宿から7年後、1974年のことでした。その年にようやく東京都から補助金が出るようになり、専従職員(寮母)を配置できるようになりました。現在では寮母制ではなく、職員が交代で泊まって体制を組んでいます。

 「経堂憩いの家」をつくる頃、大学生だった武田さんは、他の学習支援のボランティアを通して「憩いの家」を知り、デパートバザーを手伝ったのが縁のはじまりでした。「当時はみんな気概があったね」と振り返る武田さん。泊まりボランティアを経て、スタッフになりました。のちに「子ども虐待防止センター」を設立した故・広岡知彦さんとともに、武田さんは43年間「憩いの家」の運営に尽力してきました。初期のスタッフのご尽力と、それを受け継ぐスタッフの努力によって援助の充実が図られています。


◆「憩いの家」を支えるバザー

 資金集めのために始めたデパートバザーには多くの人と品物が集まり、「憩いの家」を動かす大きな力となりました。今でもバザーは「憩いの家」の貴重な収入源となっています。「これだけのバザーは職員だけでやれることではなく、多くの人に支えられて営まれているということをあらためて実感します」という言葉どおり、10年、20年と長年応援してくださるボランティアさんあってのバザーで、若いスタッフよりも経験が豊富な人ばかり。毎月、太子堂区民センターで値付け作業をし、バザーのときには2トンのロングトラック2台分の品物を運びます。
 今年も10月4日〜6日には区民会館ホールロビーでのバザーが、12月19日〜25日には日本橋島屋でのデパートバザーもあります。「バザーの売り子や値付け、物品の提供も手伝ってもらえたらうれしいし、お買い物もありがたいです」

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恒例のバザーの様子。区民会館ロビーいっぱいに広がる品物。提供品は通年募集中。


◆関心をもつこと

 自立援助ホームは、20年前には全国17カ所でしたが、2009年の法改正をうけて、2017年には130カ所に増え、現在都内に18カ所あります。武田さんは、「まずは『自立援助ホーム』があることを多くの人に知ってほしい」といいます。「直接何か手伝うことは難しくても、まずは関心をもってもらうことが大切です」

 そしてなんといっても今年は憩いの家にとって大きな節目の年。11月に50周年の記念シンポジウムを予定しています。虐待や暴力、経済的な困窮など、子どもの生活には『トラウマ(心の傷)』となりうる様々な要素があり、こうした状況のなかで生きている子どもたちとどう向かい合うか、「憩いの家」の現状をお伝えしながら、ともに考える場になればと企画しています。
 記念誌『憩いの家と私』には長年支援してくださっている160名もの方々から原稿が寄せられ、50年の重みと広がりを感じさせます。ぜひこの機会に、半世紀にわたる地道な実践に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
(取材/編集委員 市川 徹、事務局 宮崎紘子)


自立援助ホーム「憩いの家」http://ikoi-setagaya.jp/

「憩いの家チャリティバザー」
10月4日(水)、5日(木)、6日(金)世田谷区民会館ロビー
詳しくは、http://www.otagaisama.or.jp/2-event/20170902/5536.html
Posted by setabora at 10:39
ボランティア情報誌「セボネ9月号」を発行しました [2017年09月02日(Sat)]

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★9月号表紙 イラスト/村上 暁子さん

【今月の掲載記事】
★特集「『憩いの家』青少年と共に歩んで50年」
 中学校を卒業した後、さまざまな事情により働きながら自立をめざす若者をささえる「自立援助ホーム」。「憩いの家」は今年50周年を迎えます。
「憩いの家」での生活は1年ちょっとですが、家庭のような小さい規模だからこそ築かれる「関係」を大切に、付き合いはそのあとも5年、10年…と続きます。

★まちの市民力「アニマシオン・トイ」
 「アニマシオン」とは、心をいきいきさせ、豊かな感情を育む活動のこと。「科学遊び」で病児やきょうだい児、そのご家族をサポートするグループを取材しました。

★キラリ世田谷人「星野 サヱさん」
 長年、人形劇を仕事にしてきた星野さん。今年4月、ボランティアグループを立ち上げ、「手作りのぬくもりが伝わるような人形劇」を地域に届けようと、仲間たちと活動を始めました。
9月16日(土)午後、代田ボランティアビューローでの「ご近所カフェ」で、人形劇の発表があります。


世田谷ボランティア協会の情報誌「セボネ」は、
区内の図書館や区民センター、出張所・まちづくりセンターなどでも配布しています。

なお、情報誌「セボネ」はボランティアの編集委員が企画・取材して制作しています。
ボランティア募集、イベント告知など、みなさまからの情報を集めていますので、
ホームページの投稿フォームから情報をお寄せください。
http://www.otagaisama.or.jp/usp_form/toukou
Posted by setabora at 10:25