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セボネ8月号キラリ世田谷人「種田 美穂さん」 [2017年08月10日(Thu)]

キラリ世田谷人は、世田谷を中心に活躍するキラリと光る素敵な方がたをご紹介します。

ナツボラ7回目!
種田 美穂さん

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 今年も「ナツボラ」の季節がやってきました。たくさんの参加者のなかでも、最多7回目(!)の参加が種田さん。保育士をめざして、児童教育を学ぶ大学1年生です。
 ナツボラに初めて参加したのは6年前、中学1年生のとき。保育士の母の勧めで参加したのがきっかけでした。「初めての体験はとても緊張したけど、子どもたちのほうから話しかけてくれて、子どもから元気をもらった」といいます。3日間を終える頃には楽しくなり、それから毎年参加することに。「最初は、保育園って子どもと遊ぶだけなのかなと思っていたけど、教材をつくるお手伝い、掃除や洗濯をしたり、子どもと遊ぶ以外のこともたくさんやるのだと知りました」と振り返ります。

 種田さんは中1から高3の夏まで、毎年同じ保育園でボランティアを続けていたので、行くたびに子どもの成長を感じ、1才だった子が年長になることに「もう小学生か〜」と親心のような気持ちを感じたと笑います。漠然と子どもが好きで始めたボランティアでしたが、徐々に将来の進路を考えるようになり、高校2年生の頃には「保育士になりたい」と目標が明確になりました。
 高校ではボランティアサークルに所属し、選択授業で高齢者や障がいのある人の施設にも行きました。「ボランティアでいろんな人に出会って、世の中にはいろいろな人がいることを知ることができました」こうした経験から、初対面の人とも物怖じせずに話せるようになったといいます。

 大学で保育の基礎を学んだ今、「早く現場で、学んだことを実践してみたい」と8月のナツボラを前にうずうずしています。「いろんな園をみてみたい」と、今年は初めて今までと違う保育園での体験を選びました。
「ボランティアは自分もエネルギーをもらえて、元気になれるものです」自分が笑顔だと相手も笑顔になるし、人がうれしそうにしていると自分もうれしくなる。その連鎖が楽しくて続けています。「最初の一歩がもっと広まればいいなと思います。やってみたら楽しいんですけどね。私は来年もまたやります!」と早くも頼もしい宣言が飛び出しました。
(取材/事務局)

※「ナツボラ」…主に学生を対象とした、夏のボランティア体験プログラム。保育園のほか、今年は85団体の活動先から選べる。
Posted by setabora at 12:06
セボネ8月号まちの市民力「たまごの家」 [2017年08月10日(Thu)]

「まちの市民力」は、街の中で地域やそこで暮らす人たちと一緒に活動している団体を紹介します。

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 自分の孫も他人の孫も、みんな地域の孫・・・そう、「たまごの家」は「他孫の家」、高齢者と子どものふれあいの場です。毎週土曜10時、若林のひだまり友遊会館に集まってくるのは地域の高齢者や子連れのママ。スタッフやボランティアを含めると30人を超すこともあります。まずはみんなでストレッチ。歌や早口言葉で声を出し、貼り絵やゲームなどを楽しむ間に、キッチンでは昼食づくりが進みます。おしゃべりしながらご飯を食べて、13時には解散です。

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世代間交流の場を開く

 お話をうかがったのは代表の加藤美枝さんと、リーダーの阿部成子さん、佐藤明子さん。「たまごの家は、『ひこばえ広場』という高齢者の地域活動の一環として、昨年6月に始めました」と加藤さん。区の生涯大学の卒業生を中心に、保育園との交流などを続けていた「ひこばえ広場」に、区から介護予防事業への参加が呼びかけられたのです。平均年齢70才を超すメンバーたちは迷い、議論を重ねましたが、「元気な高齢者が潜在力を出さないと」と決断。高齢者のこれまでの経験が子育て家庭とのふれあいで役に立ち、多世代が楽しめる活動をめざして、住民主体型地域デイ「たまごの家」を立ち上げました。

 研修を受けたリーダー14名が4班に分かれて月1〜2回ずつ担当しています。利用者はあんしんすこやかセンターから紹介される方が主ですが、知り合いに声をかけたり、会館に居合わせた親子が顔を出したり。「得意なことを得意な人が」をモットーに、緩やかなプログラムが組まれ、草笛を披露して「たまごちゃん」に喜ばれている方も。「絵本を読みながら戦争体験を話したり、魚の盛り付け方を実習の学生に伝えたりと、高齢者だからこそできる文化の継承も心掛けています」と加藤さん。

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 6月の1周年写真展では、障害を持ったたまごちゃんたちを招いてのピザづくりや、栄養士会の方の調理サポートなどが紹介され、人の繋がりが会の活動を豊かにしていることがうかがえました。
「課題はたくさんあって、体力も知力もギリギリだけど、それでも楽しむ心でやっている」というメンバーたち。まだまだ新しい試みが生まれてきそうで楽しみです。
(取材/編集委員 家井雪子)

たまごの家
毎週土曜日 10時〜13時 ひだまり友遊会館
昼食代として参加費500円。(学生半額、幼児無料)
電話1(プッシュホン)03-3427-7609 yosikato03@yahoo.co.jp


Posted by setabora at 12:05
セボネ8月号特集「違いを認め合う 世の中に」 [2017年08月10日(Thu)]

違いを認め合う 世の中に

  昨夏、神奈川県の障害者施設で起こった殺傷事件についての学習会が今年4月に開催されました。あれから1年、奪われたひとりひとりの「いのち」から私たちは何を受けとめたのか。学習会のレポートとともに、学習会当日の参加者でもあった実方裕二さんに、障害当事者としての想いを聞かせていただきました。

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障害者の権利を守るシンボルマーク「イエローリボン」


◆一人ひとりの「いのち」
 
 昨年7月に発生した障害者殺傷事件についての学習会『19人それぞれのいのちが私たちに語りかけるもの』が、4月22日に三軒茶屋で開催されました。奪われた一人ひとりのいのちから私たちは何を受け止めなくてはならないのか。さまざまな立場の方に語っていただくことからみんなで考えようというものでした。
 登壇者は「やまゆり園」の元職員の西角純志さん、自立生活センター「HANDS世田谷」の横山晃久さん、『相模原事件とヘイトクライム』を著した世田谷区長の保坂展人さんの3人。犠牲者を「19人」とひとくくりにするのではなく、19人の一人ひとりの「いのち」が奪われた、という視点でこの事件を考えるものでした。報道では加害者のことばかりが語られ、無念にも奪われた被害者の生身の「生」が見えてきません。元職員で、被害者のうち7人を担当したことがあり、現在は専修大学の講師をしている西角さんは、19人の「生きた証し」を残そうと、関係者を訪ね歩く旅を続けています。

 まずは西角さんから14人の方がたの「人生」の報告がありました。「北島三郎さんが好きだった男性は、見に行った時に買った湯呑みを職員にプレゼントし、それが形見となってしまった」「ある男性はラジオが大好きでいつも携帯していた」など、それぞれの人生があり、支えあう家族がいたことが語られました。そのことを知ると、容疑者が語った「意志の疎通ができない人たち」という言葉が嘘であることがわかります。殺されてもいい人生などないのです。

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写真左から、横山さん、西角さん、保坂さん


◆次の世代にどう伝えるか

 西角さんの報告のあとは、パネリストが思いを語りました。障害者が主体的に生きられる社会を目指して活動している「HANDS世田谷」の横山さんは、脳性まひ者の自立支援を先駆的に進めてきた団体「青い芝の会」の地元の神奈川で事件が起こったことがショックだったといいます。「障害者は頑張っても健常者にはなりえません。ああいうふうになりたい、とか健常者と比べてしまうけど、僕は僕なりに伝えたい。エレベーターの中で僕をみて、子どもが「キモい」といいました。正直です。親はその時に何と言うか。『そんなこと言っちゃだめ』と言うのではなく、大人のフォローが大事です」と語りました。

 著書により、事件の根っこがどこにあるのかを世に問いかけた保坂さんは、本を書いた理由について、「『戦後最悪の事件です』とのコメンテーターの言葉に説得力があるのだろうか。動機や気持ちはわかる、という肯定的な評価がネットなどで広がりました。一方、容疑者を「特異な存在」と、例外的な事柄として扱えば、世間は「自分とは関係ない」とホッとします。「許されることではない」といいつつ、オリンピック関連の報道が始まってからは何も語られなくなっていきました。正面から向き合うことを避け、なぜこの犯罪が許されないのかということが伝わってきません。こういう事件を繰り返さないために、被害者一人ひとりの横顔を知りながら、根底から事件を否定する言葉を探していきたい」と語り、困難であっても次の世代に語っていかないと、風化がますます進行することになる、と警告しました。


◆地域に障害者がいて当たり前の文化を

 「施設が民営化されてから、それまで築き上げてきた地域との関係が希薄になった」(西角さん)、「長期にわたって、大勢の人が施設で生活しているのが現実」「不当に低く押さえつけられている人たちが、自分よりも低く見られている人たちを差別していく、というのがヘイトクライムの原点」(保坂さん)、「施設の中では人間関係が一方的で閉鎖的になりがち。社会との接点がないところで起きた事件です」(横山さん) そのような社会では、どこでも起こりうる事件ともいえるでしょう。

 会場からも多くの意見が寄せられました。「障害のある人がたくさん街の中にいれば、子どもが『キモい』とは思わなくなるのではないか」「いかに日常的に障害者と交流できる場を持つか、それが事件を二度と繰り返さないことに繋がる」(横山さん)、「特異なことではなく、日常と決してかけ離れていないということがこの学習会で述べられたと思う。事件を『忘れない』という気持ちを共有できたのではないだろうか」(保坂さん)
 亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると同時に、地域で引き続き、考え合う機会を持ち、子どもたちとともに希望をつくっていかなくては、という思いを新たにしました。


◆つきあいを重ねて知っていく

 前出の学習会にも参加し、事件後、個人的に何度も想いを文章にしたため、発信してきた実方裕二さん(以下ゆうじさん)。先天性の脳性まひで、手足と言語に障害があります。あらためてお話をうかがいました。
 あの事件後、「障害者は生きるに値しない、生きる価値がない」という犯人の発言が連日報道され、ゆうじさんはマスコミの報道の仕方に危機感を覚えました。特に子どもなど、障害のある人のことをよく知らない人からすれば、報道で見聞きしていることを鵜呑みにしてしまい、障がい者に対して「世の中の邪魔者だ」という間違ったイメージを持ってしまうのではないかと思ったからです。事件後、「表を歩くのがこわかった」と振り返るゆうじさん。「気のもちようかもしれないけど、誰かににらまれているような、『邪魔だ』と言われるんじゃないかとびくびくしていた」

 言語障害を知らない子どもにしたら「なんでそんなしゃべり方なの?」というのが率直な疑問。でも、それは健常者の中だけで生きているからそういう見方になるのであって、最初は何を話しているのかわからなくても、わかるまで何度も聞く。今までゆうじさんが出会った子どもたちは、何度も会話をしているうちに「わかった!」と通じる瞬間がありました。「そうやってつきあいを積み重ねて『知っていく』ことが、必要だと思う」と語気を強めました。

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電動車いすで区内を駆け回り、「ゆうじ屋」特製ケーキを移動販売。


◆知り合うのは、おたがいさま
 
 ゆうじさんは「障害者のことを正しく理解してほしい、知ってほしいのはもちろんだけど、まずは自分が相手のことをわかろうと思わなければ、相手だって俺とつきあいたいと思わないよね」という想いから、『生活お見合い』というイベントを開催しています。
「一方的に、自分たちのことをわかってくれというのは無理な話。自分ももっといろいろな人の生活を知っていかなければ、と気づいた」といいます。

「前は『もっとショウガイシャのことをわかってほしい』とよく言っていたし、自分はこんなに大変なのに、わかってくれないみんなが悪いんだって思う部分も正直あった。でもそんなこと言っていても、何も変わらない。自分から変わっていくべきなんじゃないかと思ったんだ」「相手のいいところもダメなところもひっくるめて知って、自分にも同じようなところあるよなとか、自分と照らし合わせてみることが必要」で、だから『生活お見合い』なのです。

 この2年間、高校の授業の一環で、高校生と一緒に演劇をつくるプログラムにも協力しました。最初は戸惑っている様子でしたが、徐々に親しくなって、高校生たちが変わっていくのがわかりました。「言葉だけでなく、いっしょに劇をつくることでやっぱり何かが伝わるんだろうと思う」これまでの様々な経験から、人と人とがつきあっていけば仲良くなれると、ゆうじさんは実感しています。

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思いを歌にして、ステージでシャウトすることも。


◆違いがあって当たり前

 先日、ゆうじさんは講座で、不登校経験のある講師の話を聞き、あらためて子どものいじめの問題を知りました。「子どもの問題も、違いを認め合わない社会で起きていて、違うからおかしいとか、同じだからいいみたいなところから始まっているのだと思った。だから障害者だけでなく、いろんな人がいて、いろんな違いがあってもいいんだっていうことがもっと当たり前になれば、いろんな人たちの生きにくさが少しは楽になるんだろうと思う。大変なのは自分だけじゃないんだと知り、じゃあどうすればいいのか、それぞれが考えて、答えを出していくような場をつくっていきたい」と語ります。

 身体障害に限らず、発達障害など、いろいろな「生きづらさ」を抱えた当事者の話を聞ける場をつくって理解を深めようと、思いをともにする人たちといっしょに、9月から新企画「マイノリティ先生」を計画しています。昨年から「障害者差別解消法」が施行されましたが、法律とともに、そうした地道な積み重ねがさまざまな問題を理解することにつながっていくのではないでしょうか。
(取材/編集委員 星野弥生、事務局 宮崎紘子)


Posted by setabora at 12:04
ボランティア情報誌「セボネ8月号」を発行しました [2017年08月10日(Thu)]

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★8月号表紙 イラスト/金子哲大さん

【今月の掲載記事】
★特集「違いを認め合う 世の中に」
 昨夏の障害者殺傷事件から1年、今年4月に世田谷で行われた学習会をレポートしました。また、事件後、お互いを知りあうイベント「生活お見合い」を開催している実方裕二さんにお話をうかがいました。

★まちの市民力「たまごの家」
「卵」ではなく、「他孫」。「他人の孫も、自分の孫も、地域の孫」を合言葉に、多世代が交流するきっかけをつくっている住民主体型地域デイサービスをご紹介します。

★キラリ世田谷人「種田 美穂さん」
ナツボラ最多7回連続参加の大学生。ナツボラで学んだ経験を生かして、将来は子どもにかかわる仕事に就きたいと思っています。


世田谷ボランティア協会の情報誌「セボネ」は、
区内の図書館や区民センター、出張所・まちづくりセンターなどでも配布しています。

なお、情報誌「セボネ」はボランティアの編集委員が企画・取材して制作しています。
ボランティア募集、イベント告知など、みなさまからの情報を集めていますので、
ホームページの投稿フォームから情報をお寄せください。
http://www.otagaisama.or.jp/usp_form/toukou
Posted by setabora at 11:57