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セボネ6月号キラリ世田谷人「千葉 範子さん」 [2017年06月01日(Thu)]

キラリ世田谷人は、世田谷を中心に活躍するキラリと光る素敵な方がたをご紹介します。

烏山地域のキーパーソン 千葉 範子さん

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「烏山で地域活動を長くやっている人をぜひ取材して」と、今年4月に惜しくも逝かれた駒井澄子さんから託された「宿題」を果たしに、千葉範子さんを訪ねました。

 烏山区民センターでは運営協議会の運営委員長。烏山地域に23ある町会では親和会会長。烏山北小学校では学校運営委員として校長先生の相談役も。たくさんの役割の原点は1980年から小学校のPTA副会長、中学のPTA会長を務められたのちに推薦された北烏山小担当の青少年委員でした。この時に、船橋地区で青少年委員を長年務めた駒井さんと出会いました。

「右も左もわからない時、駒井さんは本当に素敵でした。当時、一緒に活動した青少年委員たちは「駒の会」というお食事会でお互いに相談しあいました。今も続いています」山歩きや旅行も一緒に楽しみ、「広島への研修、岩手の千厩には数回行きました」

 19年前に地域で立ち上げたのが「からすやま新年子どもまつり」。区役所で行われる「新年子どもまつり」は烏山からちょっと遠いので、地元で開くことに。毎年2月の新年子どもまつりには近隣の高校の生徒さんも参加し、お店のお手伝い。参加者が延べ5,000人以上でにぎわいます。

子ども中心のおまつりは町会でも行われ、「町会活動、すごいですよ。夕涼み会には子どもたちが大勢参加し、お花見、バス旅行、ラジオ体操…」烏山北小で夏休みに「から北寺子屋」を開くようになって11年。茶道、琴、書道、紙飛行機など、地域のボランティアが子どもの活動をサポートしています。仙台出身の千葉さんは、3・11以降、震災復興支援にも力を入れています。

 手先が器用で和服を使って洋服や小物をつくり、パッチワークを教えることも。この日お持ちのバッグは、なんと革のスカートをリメイクしたものでした。「捨てられないんです。ボーッとしている時は、何かつくってますね。私は遊び上手よ」と暇なしの千葉さんです。

 世田谷区の行政相談員を務めて20年。この春叙勲されました。「駒井さんからは長く続けることが大事、と教わりました」心残りがひとつ。「目の不自由な駒井さんに藤沢周平の本を読んであげるのを果たせず、お棺の中に文庫本を入れました」きっと天国で喜んでおられることでしょう。
(取材/編集委員 星野弥生)
Posted by setabora at 13:03
セボネ6月号まちの市民力「HALU 〜Unique&Universal〜」 [2017年06月01日(Thu)]

「まちの市民力」は、街の中で地域やそこで暮らす人たちと一緒に活動している団体を紹介します。

医療福祉系セレクトショップ
HALU 〜Unique&Universal〜


 三軒茶屋駅の近くの商店街に去年オープンしたのが「HALU」です。出迎えてくれたのは運営するNPO法人ウブドベの事務局長の舘野友仁さん。店内にはアーティストの絵が飾られ、福祉作業所でつくっている雑貨や、だれでも使いやすいデザインの玩具や食器、文具など、こだわりの製品が並ぶ、おしゃれな空間です。

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 「人が集まる場をずっとつくりたかったんです」と舘野さん。医療福祉と音楽やアートをテーマにしたNPOの活動は7年を迎え、難病の子どもたちとのワークショップ等をやってきました。こうした中で家族から聞こえてきたのは、「情報を得られる場がネットしかない」「もっと直接話したり、相談できる場があったらいいのに」という切実な声でした。

 全国から集めたイチオシのグッズの販売の他に、福祉に関する本やバリアフリー情報なども充実。ホームページをみて、わざわざ栃木から来てくれたお客さんもいました。

「缶やペットボトルを簡単に開けられるオープナーを買ってくださり、後日わざわざお礼のメールをいただいたんです。指に力が入りにくい方で、缶の飲み物を飲めなかったけど、これがあれば自分で開けられるようになった。今では毎日持ち歩いて、いつでも好きな時にジュースが飲めるようになったって」

それまでは店頭のみの販売でしたが、この話を聞いて、ここに来なくても誰もが買えるようにと、オンラインショップもオープンしました。

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目印はこの看板

 また、予約制で医療・福祉関連の相談にものっています。フラッとお店に立ち寄った方と話していると「実は家族が…」とポロッと語られる方もいます。ここで何でも解決できるわけではありませんが、まずは話を聞いて、いろいろな選択肢を提案したり、情報を伝えられたらと考えています。

 お店のネーミングにも特別な思いが。オープンの頃、スタッフの子どもで1才を迎えた『はるちゃん』が「これからの人生でケガや病気、何があっても自分の生き方を選択しつづけられる世の中にしていきたい」という願いをこめて、「HALU」と名付けました。

「この街を歩いている人たち、きっとそれぞれに何かしら不安や悩みを抱えていて、でもどこにも相談できる場所がなくて困っている人がいる。ここをきっかけに、解決につながればいいなと思っています」
(取材/事務局)

HALU 〜Unique&Universal〜
http://halu-shop.com/ 
世田谷区三軒茶屋1-36-6-203 電話1(プッシュホン)03-6805-2880 
OPEN:月曜〜金曜 11時〜19時



Posted by setabora at 12:54
セボネ6月号特集「生産者と消費者をつなぐ「農」の形」 [2017年06月01日(Thu)]

生産者と消費者をつなぐ「農」の形

 世田谷の農業は東京23区内で練馬区に次ぐ2番目の規模で、野菜や果実、季節の花などが栽培されていますが、農家や農地は年々減少傾向にあります。
 収穫体験ができる「ふれあい農園」や、花や野菜作りを楽しむ「区民農園」など、さまざまな体験の機会があります。
 都市農業に理解を深める新たな取り組みとして、喜多見農業公園の運営に協力する「せたがや喜多見農とみどり」の活動と、世田谷産の野菜を販売する「まちかどマルシェ」と「旬世」、2つの事例をご紹介します。

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「せたがや喜多見農とみどり」のfacebookページから


◆世田谷の農業の現状

 江戸時代から続いてきた世田谷区の農業は、都市化により大幅に縮小されたうえ、相続税等の負担が大きく、農業従事者の高齢化や後継者の確保が難しいなどの理由で、農地や農家は年々減っています。区内の農家の大半は小規模経営であるため、特定の農産物を大量生産して市場へ出荷するのではなく、多品目の農産物を少量生産し、農家の個人直売所やJAの共同直売所などで販売しています。(「せたがや農業通信」より)

 世田谷の農業が継続的に発展していくために、平成21年に「世田谷区農業振興計画」が策定され、この計画をもとに農業振興と農地保全に取り組んでいます。より多くの区民が「農」に関わり、農業に対する理解を深めるために、「ふれあい体験」や「区民農園」などさまざまな取り組みが行なわれています。


◆「農のある風景」を次世代へ

 5月のはじめ、喜多見農業公園の広々とした畑には、じゃがいも、かきな、玉ねぎが植えられ、大蔵大根の白い花が咲き、ちょうちょがひらひら飛んでいます。まだ若いびわの木には新芽が吹き、小粒の青い実がなっていました。

 ここ喜多見地区は、世田谷区の中でも農地が多く残っており、住宅のすぐ近くに畑が点在しています。特に喜多見4・5丁目は、東京都が創設した「農の風景育成地区」に指定されています。都市の貴重な農地を保全し、農のある風景を維持していくために、農地が残る特色ある風景を形成している地区を指定しています。

 地域交流の場として農地を活用しようと、2013年度からこの地域に農業公園を整備するための世田谷区による検討会が始まり、地域住民や近隣の農家などが集まりました。3年間にわたる検討の末、昨年5月、喜多見農業公園がオープンしました。その検討会に集まった有志メンバーでつくったのが「NPO法人せたがや喜多見農とみどり」です。2016年4月に設立し、1年が経ちました。副理事長の池田あすえさんにお話をうかがいました。


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池田さんの後ろに咲いているのは大蔵大根の白い花。


◆だれでも「農」に触れられる場

 「NPO法人せたがや喜多見農とみどり(以下、農とみどり)」は、だれもが「農に触れ、学び、楽しむ」ことを目的につくられました。喜多見農業公園は世田谷区が設置して、ランドブレイン鰍ェ管理運営し、野菜作りを学べる講習会(今年度の申込みは締め切りました)のほか、植え付けや収穫体験などだれでも気軽に参加できるイベントを行っています。「農とみどり」が日常的な畑の手入れやイベントなど、公園の運営に協力しています。

 体験イベントでは、200円〜500円の参加費を払えば苗植えや収穫に参加することができ、多くの親子連れやご近所の方でにぎわいます。こうした機会を通して活動に賛同する人が増え、この1年でNPOのメンバーが倍増しました。学生、子育て世代、サラリーマン、定年退職した方など、20代から70代まで幅広い世代がかかわっています。いろいろな人の知恵や能力を生かしながら活動していますが、NPO法人としてはまだまだ手探り中だといいます。「みなさんの意見を聞きながら、時間をかけて、少しずついいものにしていきたい」と話します。

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草むしりも大事な作業


◆生産者と消費者の垣根を越えて

 これまでも区や農家やJAは、区内農産物を区民に届けようと、「せたがやそだち」の暖簾を掲げ、「地産地消」を推進してきました。「農家=生産者」と「住民=消費者」が、隣人として居住している世田谷ならではの利点です。そんな中でも農家の高齢化は進み、一般の人が気軽に応援したいと思っても、農業に対する知識や理解がないために農家の気持ちがわからず、農家の側もプロ意識から、丹精こめた畑に土足で踏み込まれるのをためらう傾向にありました。

 池田さんは、世田谷の農家に嫁ぎ、農家の気持ちも、一般の人の感覚も両方知っています。「ここでは、地元農家の指導を受けて、本来の『農業』により近い形で、長い時間をかけて、作物も、土も育てることができ、継続することで土に対する愛着がわいてくるんです」と池田さんはいいます。農業公園は農業に携わったことのない人も出入りし、そこで地域の農を体感し、生産者の気持ちや収穫までの苦労を理解してもらい、農家と住民をつなぎ、子ども達に食農の大切さを伝えていけたらと考えています。

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子どもたちが苗の植え付けを体験



◆地産地消の「街かどマルシェ」

 4月22日、世田谷通りの若林交差点近くに、世田谷の採れたて野菜を売る八百屋さん「旬世」がオープンしました。オーナーは大学在学中に起業した平野拓巳さん。実家が喜多見にあり、小さい頃から群馬県川場村の「あるきんぐクラブ」に通っていたことから、自然に関心をもち、大学時代は川場村や高崎にある農業法人で農業の勉強をしてきました。前出の「農とみどり」のメンバーでもあります。そうして、「世田谷でも『生業』としての農業をやりたい」と思い、大学の後輩と2016年2月に会社を立ち上げました。

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オーナーの平野さん

 ただ、現状の都市農業のしくみでは参入が難しいので、今は小売りを中心に行っています。去年の6月ごろから、地域に開いた民家の軒先を借りて世田谷産の野菜を販売する「街かどマルシェ」を始めました。世田谷産の野菜は、喜多見や烏山を中心に10軒ぐらいの農家から直接仕入れています。毎日農家に通って、信頼関係をつくってきました。

 しかし「街かどマルシェ」を増やしていく中で、屋外の販売は寒いので、やはり場所があった方がよいと考えるようになりました。固定した場所があれば商品の管理や加工もしやすく、お客さんにとってもより多くの商品から選べるというメリットもあり、今年3月に思い立って店舗を借りることにしました。それが「旬世」です。

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世田谷産の野菜を売る「旬世」。収穫されたばかりの新鮮野菜が並ぶ。


◆世田谷野菜の可能性

 平野さんは、「世田谷の農業に生産から販売までトータルに関わりたい」と言います。「農業は「業」なので、農家の方は必死に生活をかけて野菜をつくっていて、わいわいと楽しみ半分でやっているものではありません。ちゃんと『商い』としてできる農家がいないと世田谷の農業は成り立たない」と話します。

 平野さんたちがこれからやりたいことは「世田谷野菜の取扱量を増やすこと」。消費者のニーズを聞き取って、それをもとに農家で適切な野菜を育ててもらうようにしたいそうです。農家には消費者のニーズが直接わからないので、それを伝えるのが小売りの役割。ニーズと合えば、もっと多くの人たちに買ってもらえると考えています。

 実際、昔から住んでいる人たちは世田谷産の野菜を買っていく人が多い一方で、地域によっては新住民が多く、「世田谷産の野菜の良さを知らない人がまだ多いので、その価値を伝える余地がある」と言います。また、飲食店からも世田谷産の野菜の引き合いがどんどん増えているそうです。

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「街かどマルシェ」への出張販売。地域の人に喜ばれている。



◆「生業」としての農業

 平野さんは毎朝4時半に市場に行ったり、農家を回って野菜を仕入れ、7時すぎに「まちかどマルシェ」を、10時には店を開けます。「農業はサービス業ではなく、野菜をつくって売るのが仕事」と話し、「生業」として必死に取り組むものという想いを強く感じました。

 次世代に農地を残していくためにも、都市農業の「生産者と消費者をつなぐ」という意味でも、お二人のお話は新たな農業の形を探っている取り組みです。池田さんは「真摯に取り組む農業者が報われる社会であることを望みます」と話し、「生業」としての農業ができる環境づくりが必要だということがわかりました。
(取材/編集委員 市川 徹)

せたがや喜多見農とみどり
 https://www.facebook.com/noutomidori/ 

世田谷街かどマルシェ 
 https://www.facebook.com/KAUMEIFARM/
 烏山は現在終了。上北沢店「岡さんのいえTOMO」…金曜のみ、
 松原店「seema seema」…定期的、山下店「たまでんカフェ」…水曜・木曜

「八百屋-旬世(しゅんせ)-」 世田谷区上馬5-38-10 
 定休日:月曜日 営業時間:10:00〜19:00


Posted by setabora at 12:25
ボランティア情報誌「セボネ6月号」を発行しました [2017年06月01日(Thu)]

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★6月号表紙 絵/篠崎 香織さん、デザイン/近藤浩紀さん(カメラマン)
今月の表紙は、篠崎さんが描いた絵(表紙右下)を、近藤さんが写真におさめてデザインしてくださったコラボ作品です。

【今月の掲載記事】
★特集「生産者と消費者をつなぐ「農」の形」
 都市農業の未来にむけて、新しい取り組みがはじまっています。喜多見農業公園の運営に協力しているNPO法人「せたがや喜多見農とみどり」の池田さんと、世田谷産の新鮮野菜を販売している「街かどマルシェ」「旬世」の平野さんにお話をうかがいました。

★まちの市民力「HALU 〜Unique&Universal〜」
だれもが安心して自分らしく暮らせるように、そんな願いをこめて、昨年三軒茶屋にオープンした医療と福祉のセレクトショップです。


★キラリ世田谷人「千葉 範子さん」
烏山地域で長いこと、あらゆる活動にかかわっている千葉さん。子どもを中心にまちづくりを実践し、「からすやま新年こどもまつり」は町をあげての一大イベントになりました。


世田谷ボランティア協会の情報誌「セボネ」は、
区内の図書館や区民センター、出張所・まちづくりセンターなどでも配布しています。

なお、情報誌「セボネ」はボランティアの編集委員が企画・取材して制作しています。
ボランティア募集、イベント告知など、みなさまからの情報を集めていますので、
ホームページの投稿フォームから情報をお寄せください。
http://www.otagaisama.or.jp/usp_form/toukou
Posted by setabora at 11:54