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セボネ12月号キラリ世田谷人「大原るみ子さん」 [2016年12月22日(Thu)]

キラリ世田谷人は、世田谷を中心に活躍するキラリと光る素敵な方がたをご紹介します。

「キレイ」のお手伝いが元気の源
大原 るみ子 さん

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 上祖師谷で美容室を経営して20年になる大原るみ子さんは、資格を活かして理美容のボランティアをしています。緩やかにウェーブした長い髪がエレガントな大原さんですが、気さくで、歯切れのいい言葉がポンポン飛び出します。

「お客さんの知り合いの縁で、最初は上町のデイサービスでヘアカットボランティアを始めたの。その後、狛江でもやるようになって、狛江はもう15年になるのかな」

 デイサービスへは2か月に1回、お店の定休日にカット道具一式を入れた大きなカバンを抱えてバスで出かけます。2時間半の間に10人くらいのカットをしますが、美容室用の椅子でなく、普通の椅子や車いすの高さで床に膝をついてカットするので、腰に負担がかかるとか。
でも、「美容の仕事が好きでやっているから、つらいと思ったことはない。楽しいですよ。どんなことでも自分の勉強になるし、喜んでいただけるのがうれしい」といいます。

 大原さんは宮城県出身。東日本大震災の時は、ご近所のご夫婦が集めた物資の置場を提供したのがきっかけで、支援活動をしました。店のお客様にも呼び掛けて品物を集め、宮城の友だちを通して石巻や閖上地区に約1年間送りました。

 送料をねん出するために、チャリティカットの日を設けたり、運送業者と交渉を重ねたり、大変な思いもしました。そんな様子を知ってお客様が送料をカンパしてくれたり、支援活動を通じて人のあたたかさにふれる一方で、現地とやりとりしながら、支援の難しさも感じました。
「大切なのは、被災者の方の心情を配慮しながら失礼になったり気力や意欲をそぐことのないようお手伝いさせていただくことだと思います」

 子育てしながら、39歳で美容師の資格をとったのも人の縁。「だから今もボランティアしているっていうより、これまでいろいろな人に助けられてきたから何かの形で恩返しがしたいなと思って。今できることを少しずつでも」と、話します。

 「まだまだやれることを見つけたい」という大原さんは、お客様にいつまでもおしゃれを楽しんでもらおうと、最近オーガニックシャンプーの勉強を始めました。「私は私の人生を心豊かに生きたい」という美容のプロとしての姿勢が伝わってきました。
(取材/編集委員 家井雪子)
Posted by setabora at 12:17
セボネ12月号まちの市民力「凸凹Kidsすぺいす」 [2016年12月22日(Thu)]

「まちの市民力」は、街の中で地域やそこで暮らす人たちと一緒に活動している団体を紹介します。


凸凹Kidsすぺいす
(でこぼこキッズすぺいす)

 凸凹Kidsすぺいすは、粕谷にある「放課後等デイサービス事業」(知的障害や発達障害のある児童を放課後や余暇の時間に療育する)をしている施設。今回、代表の渡部優子さんにお話をうかがいました。

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 渡部さんは以前から、芦花小学校の特別支援学級の支援員をしており、そこに通う子どもたちが放課後に過ごす場所がないことに課題を感じていました。そこで、こうした子どもたちの居場所をつくりたいと3年前に「凸凹Kidsすぺいす」を設立。

 最初は蘆花公園のログハウスや自宅などで活動していましたが、子どもたちが集まるには場所が狭く、人数も限られてしまうことに悩んでいました。そんな頃、たまたまこの事業に適した物件があり、世田谷区の「空き家等地域貢献活用プロジェクト」の話を聞いて応募したところ、助成が決定し、2015年4月に常設の居場所が開所しました。

 現在30名が登録。1日定員10名で、地域の子どもたちを中心に小学生から中学3年生までの子どもたちが通っています。デイサービスとしては、アートセラピー、音楽セラピー、ダンス、バランストレーニング、クッキング、書道などのプログラムが盛りだくさん。

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 支援員としての経験から、厳しさよりも楽しさを中心にしないと続かないこと、言葉で表現するのが苦手なのでアートで自分を表現してほしいというねらいがあります。他にも、商店街や地域団体と連携しての体験教室など、子どもたちが地域社会に関わる活動を積極的に進めています。

 渡部さんは、「1年半やってみてすごくよかった」と話します。障がいのある子どもたちが学校以外で遊んだり、ときにはケンカしたり、友達と関われるような場所が今までなかったので、保護者からも感謝されているそう。

 今後は、子どもたちの将来を見据えた活動をしていきたいと話します。子どもたちのいいところをわかってくると、その先のことも考えて、「将来は子どもたちが自分の好きなことができる作業所をつくりたい」と夢が広がります。これからもいろいろな団体とつながって、ぜひ地域に根ざした事業を展開していってほしいと応援したくなる活動でした。
(取材/編集委員 市川 徹)

一般社団法人 凸凹Kidsすぺいす 
http://decoboco-kids.jp/
世田谷区粕谷4-13-16
TEL:03-5314-9876 メール:space@decoboco-kids.jp
Posted by setabora at 12:10
セボネ12月号特集「「ボランティア募集」ができるまで 〜ボランティア相談の現場から〜」 [2016年12月22日(Thu)]

「ボランティア募集」ができるまで 
〜ボランティア相談の現場から〜


 ボランティア情報誌「セボネ」では毎号、紙面10ページから15ページにわたって「ボランティア募集情報」などを掲載しています。
 これらはボランティアセンター等に寄せられる相談がもとになっています。では希望者からの相談をどのようにうけ、ボランティアを募集するまでにどのようなプロセスがあるのかについてご紹介します。

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◆ボランティアセンターの日常

 「もうしばらく誰とも話してないんだけど…。こんなこと言っても困るわよね」

 「ボランティアセンターに行ってみたら? と言われたので…」

 まだまだ多くの人に知られていませんが、ボランティアセンターや区内3か所にあるボランティアビューローには、さまざまな相談が寄せられ、「ボランティアコーディネーター」というスタッフがそれに応えています。区役所の窓口や知人から紹介されて、ホームページを見て、電話で、メールで、直接ボランティアセンターやボランティアビューロー(以下、ボランティアセンター・ビューローと略)を訪れて、相談が寄せられます。

 「ボランティアしたい」という相談が年間約400件、「ボランティアを求めたい」という相談が約200件前後あります。「○○ボランティアを募集したいんですが…」という具体的なイメージがある問い合わせもありますが、漠然とした相談や困りごとも多く寄せられます。


◆制度のすきまの声に寄りそう

 障害者総合支援法、介護保険法などの法律が制定され、それに基づいて様々な行政サービスが行われ、高齢者や障がいのある人の生活を支えています。一般的に行政の制度やサービスは税金を原資として行われ、予算に限りがあります。また、大多数を対象とした公平性・平等性の原則をもとにしているため、何でも賄うことはできず、どこかで基準を設ける必要があり、どうしても対応できない隙間が生まれてしまいます。
 また、民間企業も様々な工夫の中で、社会のニーズに応えようと取り組んでいます。しかし民間企業によるサービスには、必要な対価が得られるかという経済的合理性や利潤追求が求められます。

 そういう環境の中で、地域には「こうしたいけど、従来の制度やサービスではできなくて困っている」ということがあります。
 例えば、ひとり暮らしの高齢の方が、余暇や趣味の外出に付き添ってくれる人がいたらいいな、と思っても、介護保険では日用品の買い物以外はサービスの対象とみなされず、民間の外出支援サービスだと有料になってしまいます。
 ボランティアセンター・ビューローでは、こうした相談を受け、どうしたらその人の生活がよりよくなるかと考え、「人」が関わる形で解決できないかという姿勢でボランティア相談に取り組んでいます。


◆それぞれの想いをうけとめる

 具体的にどのような相談が寄せられているのか、一例をご紹介します。(一部内容を再構成しています)

*年配の女性の方から
 「旦那が身体を悪くして以来、いつも家にいる。なにかできるようなことがあればと思っています。本人も希望しているんです」

 スタッフがお宅に伺って旦那さんとお話をしていると「昔、囲碁を楽しんでいたんです。趣味程度ですけどね」という話が出てきました。「ただ、もう相手がいないし、囲碁のグループに出かけることも難しくて」とも話されます。「それではまた囲碁ができたらいいですね。来てくださる方がいたらどうですか?」と聞いてみると、「ああ、いいですね」とおっしゃられました。

 スタッフが、近くで囲碁をやっているグループの方に相談すると協力していただけることになり、囲碁のレベルがマッチして、無理なく続けられる方に定期的にご自宅に行っていただくことになりました。

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*高齢の女性の方から
「夕方さみしくてたまらないの。誰かに来てほしいんだけど」

 お宅に伺うと、最近旦那さんを亡くされたこと、その介護が大変だったこと、ただひとりでいるとふと寂しくなることがあること、を話されました。
 その後、傾聴ボランティア講座を受講した方に、月2回ご自宅に行っていただくことになりました。

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*身体に障がいのある方から
「今度65歳になる。これまでは障がいの制度で外出支援のヘルパーさんが付き添えたが、介護保険になると通院の時の病院の付添いをしてもらえなくなってしまうので困っています」

 まず、ご本人にお会いして、いつ、どこの病院へ行っているのか、どんなサポートがあればいいのかなどを聞きました。移動サポートをしているNPOの情報と、ボランティア募集をする流れを説明して、病院に行く日が具体的になったら連絡をして頂くことになりました。


◆雑談のなかにある想い

 改めて「相談」という形でなくても、雑談中に何気なく出た一言に悩みが隠れていたり、出てくる困りごともあります。いろいろなチャンスでそういった本音や悩みが聞けるようにスタッフは心がけています。

*ひとり暮らしの高齢の方から
 傾聴ボランティアの活動中に、
「実はね。独りで夕ごはんを食べるのがつらいの。一緒に食べてくれないかしら」とポロリ。

 その声をうけとめた傾聴ボランティアの方が、毎月の傾聴ボランティアの学習会でそのことを報告してくれました。「なんとかしようよ!」と話し合い、ボランティアセンターを会場に、夕ごはんを一緒に食べる企画をつくっていくことになりました。

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大人気の「しもうま夕ごはん会」は、ひとりのつぶやきをキャッチしたことからうまれた


*セボネの表紙イラストを描いてくださった方から
「実は、近所でお絵かき教室をやりたいな、と思っているんです。場所なんてないですよね」
 近隣の子どもを対象に、書道教室をやっている町会の会議室があることを思い出し、町会の方を紹介して、お絵かき教室をやっていくことになりました。

*大雪の日に
 これまで相談でお会いした人を思い浮かべ、きっと困っているのではないかと思って動き出すこともあります。大雪の日に「ひとり暮らしの方が外出できなくなっているのではないか」と考え、除雪ボランティアを呼びかけ、サポートを必要としている方にご紹介したということもありました。
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◆「人」のかかわりで

 電話などで相談があると、私たちスタッフは「まずは会ってお話しませんか?」と応えます。ボランティアセンター・ビューローに来ていただいたり、来るのが難しい場合には、ご自宅にうかがったりします。相談者が具体的にどんな様子なのか、直接お会いして話さなければわからないことが多い、と思っているからです。

 会うことができたら、相談者が困っていることやできたらいいなと思っていることをうかがいます。漠然とした困りごとを整理して主旨がわかると、さて、どういうふうに「人(ボランティア)」が関われば解決・実現できるか、少しでも改善できるかと考えていきます。既存の制度や民間サービスでそういう人が見つけられるのであれば、制度やサービスの利用を優先します。それが難しい場合には、こんな「人」がいたらどうか、こんなかかわりはどうか、という具合に提案し、時にひとつの困りごとに複数の役割のボランティアを募集したりもします。

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◆おたがいさまの縁むすび


 世田谷ボランティア協会は大勢の人たちにささえられています。スタッフはその支援で、「きっと応えてくれる人がいます、いっしょに探しましょう」という気持ちでお会いし、お話をうかがっていきます。

 ボランティアを募集する方向性が決まると、協力してほしい人の性別、年代、経験、資格など募集の条件を確認していきます。スタッフが募集の呼びかけの文案を作成し、ご本人に文面の確認をして頂き、了解を得られたら、広報をしていきます。

 基本的には、世田谷ボランティア協会のホームページやSNS、情報誌「セボネ」での募集を呼びかけます。内容によっては、チラシを作って近隣や関係団体に配ったりもします。募集をする際には、プライバシーに細心の注意を払い、問合せ先を個人宅ではなく、ボランティアセンター・ビューローの担当者宛にすることもあります。なかには、ボランティア協会のこれまでの関係を活かして口コミでボランティア活動希望者を探すこともあります。こうして、「ボランティア募集」がはじまります。

 さて、「ボランティア募集」記事を見て、ボランティアの希望者から問い合わせがあってからの流れは、次回「ボランティアが見つかってから」でお届けします。
(担当/事務局 鈴木佑輔)
Posted by setabora at 11:46
ボランティア情報誌「セボネ12月号」を発行しました [2016年12月22日(Thu)]

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★12月号表紙 中川 陽子さん

【今月の掲載記事】
★特集「「ボランティア募集」ができるまで 〜ボランティア相談の現場から〜」
 ボランティアセンター・ビューローではボランティアに関する相談を行っています。今回はボランティアを求めている方の相談を受けてから、ボランティア募集をするまでのながれをご紹介します。
※次号1月号特集で、募集記事を見て、活動希望者から問合せがあってから実際の活動までのながれをお届けします。

★まちの市民力「凸凹(でこぼこ)Kidsすぺいす」
 障がいのある子どもたちが友達といっしょに遊んだり、ときにはケンカをすることも。ここは「自分」を大切に育む放課後の居場所です。

★キラリ世田谷人「大原るみ子さん」
 「キレイ」のお手伝いが元気の源。理美容師の資格を活かして、15年もカットボランティアを続けています。


世田谷ボランティア協会の情報誌「セボネ」は、
区内の図書館や区民センター、出張所・まちづくりセンターなどでも配布しています。

なお、情報誌「セボネ」はボランティアの編集委員が企画・取材して制作しています。
ボランティア募集、イベント告知など、みなさまからの情報を集めていますので、
ホームページの投稿フォームから情報をお寄せください。
http://www.otagaisama.or.jp/usp_form/toukou
Posted by setabora at 11:13