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セボネ9月号キラリ世田谷人「小佐野彰さんを偲ぶ」 [2015年09月09日(Wed)]

キラリ世田谷人は、世田谷を中心に活躍するキラリと光る素敵な方がたをご紹介します。

障がい者の自立を応援してきた 小佐野 彰 さんを偲ぶ

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彰さんと美知子さん

 障がい者の自立生活をサポートする「NPO法人自立の家」の代表をつとめた小佐野彰さんが、2015年7月、生涯をとじました。小佐野さんを偲んで、自立の家の小林さんに寄稿していただきました。謹んでご冥福をお祈りいたします。

◇ ◇ ◇

 穏やかな陽射しの中、2台の車いすが並んで歩いていく。自宅に隣接する緑豊かな羽根木公園は、ふたりのいつもの散歩コースだ。左側の男性の手には、愛犬とつながる緑色のリードが握られている。愛犬の名前は、甲斐犬のリキ。幾人ものすれ違う愛犬家たち、そしてリキくんファンとの話は尽きず、いつも夕暮れが帰宅時間となる。

 小佐野彰さんと奥さんの美知子さんの出会いは30 年以上前にさかのぼる。重度の障がいがあったふたり。当時は、重度の障がい者に対する理解はきわめて少なく、ボランティアも多くはなかった。自立生活をする障がい者がまだまだ少ない中、胸を張って生きていこうと誓い合い、一緒になった。
 自分たちが生活するだけでも苦労はいっぱいあったはず。しかしふたりは、自由にならない身体を酷使しながらも助け合い、自立生活をめざす障がい者に出会うたび、いっしょにボランティア募集のチラシを配布したり、住むためのアパート探しをしたり、誠心誠意の支援を続けてきた。

 そんな彼に昔、「自分の自立だけではだめなのか?」と尋ねたことがある。彼は「障がい者の自立が普通にならなきゃ意味ないね!」と笑いながら答えてくれた。その笑顔はそよ風のように穏やかだった。
 昨年5月に美知子さんが、そして今年7月に彰さんがこの世を後にした。50数年の短い生涯の中で、やっとふたりだけの時間が取れるようになったばかりだった。

 今、世田谷の街を歩いていると障がいのある方に頻繁に出会う。そして車いすを使う高齢者の方も多く見かけるようになった。街が徐々に変わりつつある。ふたりが出会った頃の30年前には想像もつかないことだ。
 ふたりが去った今、世田谷がいつまでも誰にも優しい街であり続けるために、私たちは何をしていけばいいのだろうか。ふたりに難しい宿題を出された気がする。
(寄稿/自立の家 小林祐美)
Posted by setabora at 14:47
セボネ9月号まちの市民力「せたがやヒューマンライブラリー」 [2015年09月09日(Wed)]

「まちの市民力」は、街の中で地域やそこで暮らす人たちと一緒に活動している団体を紹介します。


せたがやヒューマンライブラリー

 話し手を「生きた本」、聞き手を「読者」に見立てた対話形式のイベント、それが「ヒューマンライブラリー(生きている図書館)」です。デンマークから世界中に広まり、日本では2008年に京都で初めて開催され、以降全国各地で開催されています。駒澤大学社会学科坪井健研究室・坪井ゼミでは、2010年からこの活動に取り組んでいます。

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前列左が坪井先生。ゼミ生とOBといっしょに。

 「生きた本」になるのは、偏見や誤解を持たれやすいマイノリティの方々。薬物依存症の回復途上者、ホームレス経験者、同性愛者、性同一性障い者、高次脳機能障がい者、元無国籍の方、独居高齢者、難病の方、精神障がい者など多岐にわたります。
 坪井さんは2010年にヒューマンライブラリーに行き、ぜひ自分たちも開催したいと思い立ちました。初めは「本」になってくれる人を集めるのが大変でしたが、これまでに学内外で6回開催してきました。

 大勢を対象とする講演会とは違い、少人数での対話を大事にしているので、ひとりの話し手に対して聞き手は原則として3人まで。少人数だと生身の人間と向き合うことになり、話し手と聞き手の距離が縮まります。
「対話を通して徐々に偏見や先入観が薄らぎ、話し手も自分と同じ人間なんだと意識が変わってくる。小集団で行うことに意義があるのです」と坪井さんは話します。1回の対話は30分。さまざまな事情を抱えた話し手が自身のことを語るのは勇気がいることです。誰でも無料で参加できますが、聞き手には「生きた本を傷つけない」という同意書にサインしてから利用してもらいます。
 
 10月の実施に向けて準備しているゼミ生の滝澤一俊さんと伊藤裕歩さんは、「今まで出会うことのなかった『生きた本』の方と対話して、自分の中の偏見や決めつけに気がつき、ものの見方や考え方が変わりました」と話します。
 話し手も学生スタッフもすべてボランティア。開催に必要な資金は協賛金を募って集めています。坪井さんは「この活動を通して学生が多様な人に出会い、かかわることで、とてもいい勉強になっている」と言います。

 今後は地域でこのような機会をもっと増やしたいと考え、サポートプロジェクトも行っています。「生きた本」と出会うことは、心のバリアを溶かす第一歩。「多様性に寛容なまち世田谷」をめざして、出会いの場をひろげていきます。
(取材/鈴木朋子)

せたがやヒューマンライブラリー
10月11日(日)10時〜15時半 玉川区民会館(予約不要、参加無料、出入り自由)
http://tsuboi25.blog68.fc2.com/blog-entry-269.html

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Posted by setabora at 14:19
セボネ9月号特集「「困った!」を話せるところ〜世田谷地域障害者相談支援センターの取り組み〜」 [2015年09月02日(Wed)]

「困った!」を話せるところ
〜世田谷地域障害者相談支援センターの取り組み〜


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 「どこに相談したらいいかわからない」そんな疑問に身近に答える窓口のひとつとして、世田谷区には支所ごとに「地域障害者相談支援センター」があります。今回は、「世田谷地域障害者相談支援センター」の2年半の取り組みや実績について、相談員の山内聡さんにお話をうかがいました。

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※世田谷地域…世田谷・経堂・宮坂・桜丘・桜・弦巻・若林・上馬・下馬・三軒茶屋・太子堂・野沢・三宿・池尻・駒沢1〜2丁目


◆「困った!」を話せるところ

 世田谷区独自の事業として2013年に開設された「地域障害者相談支援センター(以下、相談支援センター)」は、障がいにともなう「困りごと」を相談できる場として、世田谷、北沢、玉川、烏山、砧の支所ごとに設置されました。
 相談支援センターでは、身体障がい、知的障がい、精神障がいといった障がいの種別を問わず、いろいろな障がいにともなう困りごとを聞き、必要な情報提供や相談者の希望に応じた提案などを行っています。「世田谷地域障害者相談支援センター」では、原則として世田谷地域(※)に住んでいる人を対象とし、ご家族も含めて無料で相談することができます。
 2013年度に相談に来た方は133名、2014年度は132名。2年間で延べ265名の方から相談がありました。これは2日にひとりは新しく相談に来る計算となり、それだけ相談を必要としている方がいるということがわかります。

 多くの方が相談に来られるので、困りごともさまざま。例えば、「障がい者手帳の申請をするにはどうすればいいか?」「障がい者年金の申請はどこにいけばいいか?」などの問合せには、申請窓口の情報提供をします。
 「障がいがあって今は働くことができないが、いずれ働きたいのでそのための準備ができる場所はないか?」「家にいることが多いので、どこかゆっくりと通うことができる場所はないか? でもいきなりひとりで行くのはちょっと心配…」など、これから先どうすればいいかをいっしょに考えてほしいという相談もあります。こうした「困りごと」は継続的にサポートして解決策を探っていきます。
 相談経路は本人や家族からの相談のほか、区の窓口から相談を受けることもあります。相談に来る方の年代は40代〜50代の方が多く、6割強を占めます。これは、これまで家庭内で解決できていたことが、障がいのある方の親が高齢化して家族だけでは対応しきれなくなるためです。生まれつきの障がいだけでなく、働き盛りの世代が病気や事故で、ある日突然、障がいを負ったことによる相談もあります。

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2014年度相談割合 障がい別

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2014年度相談割合 相談内容

◆いっしょに考える

 相談が寄せられると、その方が何に困っていて、これからどうしていきたいのか、相談員が詳しく話を聴いていきます。まずは相談員と相談者がお互いのことを知り合い、信頼関係を築くことを大切にしています。
 相談の内容はざまざまで、「仕事を見つけたい」と思い自分で探してみたけれど、なかなか見つからない。就職できてもうまくいかないことが多く、すぐに辞めることになってしまう。「何をどうしたらいいかわからない」という漠然とした不安や悩みもあり、そんなときには、「じゃあこれから何をしたらいいか、いっしょに考えましょう」といっしょに問題を整理し、ひとつずつ解決にむけて方法を探っていきます。既存の制度や福祉サービスを紹介したり、制度で補えないことについては、ボランティアやNPOなどの地域資源の利用を提案していくのです。


◆地域で顔の見える関係づくり

 相談者の困りごとを解決するために、都や区の公的な福祉制度、民間事業所の福祉サービス、NPOや地域のボランティアによる支援につなぐことが相談支援センターの役割です。「相談に来た方が抱えるさまざまな困りごとに対応するために、いろいろな方の知恵を借りています」と相談員の山内さんは話します。
 区の保健福祉課やヘルパー派遣事業所などの関係機関と連携して取り組むこともあり、さまざまな支援機関とチームを組むためには、普段からのつながりが重要です。地域支援のネットワークをつくる場、ともに考える場として、開設当初から隔月で、情報交換会を開催してきました。このような場が支援機関同士の横のつながりをつくる機会となり、それぞれの得意分野を知ることで支援する側も困った時にはお互いに相談しやすい関係を築いています。

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情報交換会の様子。毎回テーマをもうけて話し合います。

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相談員の山内さん


◆暮らしのなかに「つながり」を求めて

 「世田谷地域障害者相談支援センター」では、今後独自の取り組みとして2016年1月に「ごきんじょ市」の開催を計画しています。ネーミングも微笑ましいこのイベントは、「世田谷地域のなかでいろいろな活動をしている"ごきんじょ"のみなさんを知ってもらおう!」、そして、「誰でも気軽に立ち寄れて、知り合うことができる『場』をつくろう」という2つの目的があります。
 これまで地域の町会は盆踊りなどのイベントを、福祉施設は福祉まつりを開催するなど、交わることなく独自にやっていました。「ごきんじょ市」は、いうなれば「盆踊り」と「福祉まつり」をミックスして地域のいろいろな人が交じり合うイメージ。
 地域の学生にも参加を呼びかけて、まちの人たちといっしょに「ごきんじょ市」を企画し、商店会や福祉施設などそれぞれの活動をより多くの人に知ってもらうためのイベントになるよう検討しています。地域に暮らす人、働く人、学ぶ人、誰でも参加できてみんなが知り合える「ごきんじょ市」をめざします。


◆地域に広がる「面」の支援へ

 「障がいがあっても地域で暮らし続けたい」という想いを支えるには、地域全体でその人の暮らしを支え、ともに考えていく必要があります。障がいのある人にとって問題がひとつ解決すれば全てOKというわけではなく、その先も続く日々の生活では新たな悩みも生まれてきます。「『困ったらまたいつでも来てください』と話しています」という山内さんの言葉は、相談に来た方の胸に心強く響いていることでしょう。
 2016年度から始まる地域包括ケアシステムも見据えて、「世田谷地域障害者相談支援センター」は、地域のつながりを味方に、人材や資源を開拓して、住みたい地域で暮らしていける可能性をさらに広げていきます。
(取材/伊藤 立)

世田谷地域障害者相談支援センター
電話1(プッシュホン)03-6313-4544(月曜〜金曜、10時〜18時)
世田谷区下馬2-20-14 ケアセンターふらっと内
http://www.cocokaraweb.org/
Posted by setabora at 17:49
ボランティア情報誌「セボネ9月号」を発行しました [2015年09月02日(Wed)]

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☆9月号表紙イラスト ソノベナミコさん
(情報誌はモノクロ印刷ですが、イラストをカラーでもつくっていただいたので、blogには特別バージョンを掲載します)

【今月の掲載記事】
★特集「「困った!」を話せるところ〜世田谷地域障害者相談支援センターの取り組み〜」
 地域ごとに、障害にかかわる困りごとを相談できる窓口があります。そのひとつ、世田谷地域の障害者相談支援センターを取材しました。

★まちの市民力「せたがやヒューマンライブラリー」
 話し手を「生きた本」、聞き手を「読者」に見立てた対話形式のイベントが「ヒューマンライブラリー」。“心のバリア”をとかす取り組みとして注目されています。次回は10月11日(日)に開催します。
 
★世田谷キラリ人「小佐野 彰さんを偲ぶ」
 長年障がい者の自立生活を応援してきた小佐野さんが2015年7月に生涯をとじました。小佐野さんを偲んで、NPO法人自立の家の小林さんに寄稿していただきました。

9月号のPDFファイルはこちらから
SEVONE137-201509-1.pdf 1〜5ページ
SEVONE137-201509-2.pdf 6〜16ページ

↓セボネバックナンバー(blog版)
http://blog.canpan.info/setabora-vc/category_9/1

↓セボネバックナンバー(PDF書類)
http://www.otagaisama.or.jp/download

世田谷ボランティア協会の情報誌「セボネ」は、
区内の図書館や区民センター、出張所・まちづくりセンターなどでも配布しています。

なお、情報誌「セボネ」はみなさまの声を集めて制作しています。
ボランティア情報、イベント情報などをお寄せください。
ホームページから情報を投稿できます。
次回2015年10月号掲載分は、9月10日(木)に締め切ります。
Posted by setabora at 15:36
インターンを受け入れました! [2015年09月01日(Tue)]
8月12日〜9月1日までの10日間、産業能率大学の学生さんをインターンとして受け入れました。

ナツボラの災害ボランティアセンタープログラムの運営に始まり、ナツボラのアンケート集計や訪問、報告会やエテマルシェのブース運営など様々なことに関わっていただき、どんなことにも一生懸命取り組んでくださいました。

学生さんの感想をここに紹介したいと思います。

*****
今回、わたしは大学の授業の一貫でインターンシップに参加させていただきました。70近いインターンシップ先の中から、世田谷ボランティア協会(以下セタボラ)を選んだ理由は、公益団体に興味があったからです。また、今後の活動の一つとして、ボランティアを行いたいと考えていたからです。さらに、後押しとなったのがまだ大学2年次ということです。就職活動を考えると企業に行くべきかとも考えてしまいますが、就職活動の時期にはまだ1年以上あるというのは、とにかくやりたいことをやろうという気持ちにさせてくれました。

 このインターンシップでは、ナツボラ関連の事を中心に、セタボラで行われているボランティア活動に参加しました。ナツボラの受入先訪問に同行したり、実際にボランティアの一人として活動したり、体を動かすことが多かったです。インターンシップらしくデータの入力など、事務作業も行いました。

 その中で、印象に残ったことは初日に訪問した三宿つくしんぼホームでのことです。三宿つくしんぼホームは、重度の障害を持った方々の施設です。大きな衝撃を受けました。一人ではご飯をたべるのが難しい方々が、施設内でお祭りをしていたのです。わたしたち以上に生活が制限されている中で、幸せを感じ、必死に生きているのだなと思いました。自分が五体満足で生活ができていることの喜びと障がいを持っていてもわたしたちとなんら変わりはないということを深く感じました。楽しかったら笑い、嫌だったら怒る、人と話すのが好きな人、苦手な人。さまざまな人がいて、同じ人間であるということを感じました。
 毎日、毎回、違うことをさせて頂き、内容も濃く、話したいことが山ほどありますが
長くなるので、エピソードは一つとさせていただきます。
 
活動全体を通しては、ボランティアが行われている場所には必ず笑顔があるということに気が付きました。また、ナツボラの活動報告会に参加し、中高生のみんなは思っていたより大変だと思った、という内容を話している人が多かったのですが、逆にわたしは大変だと思っていたけど、楽しかったと感じることの方が多くて、4、5歳離れているだけで感じ方が違うのだなと思いました。今回、インターンシップ生として、裏方を知ったうえで楽しいと感じることができたことで、少し考え方が大人になったのかなと思いました。

 今後は、ボランティアを堅苦しいものだと思っている人に、そんなことはない、楽しいものなのだということをどんどん伝えていきたいです。また、社会福祉法人やNPO法人など公益団体への就職も視野に入れ、今後の大学生活を過ごしていきたいです。
 インターンシップ先をセタボラにしてよかったです。ありがとうございました。

*****
これからも世田谷ボランティアセンターや地域のさまざまな活動に関わってくれたら嬉しいです!
10日間ほんとうにお疲れさまでした。ありがとうございました!
Posted by setabora at 17:29